天龍ちゃんと狩娘   作:二度三度

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い つ も の

別名、作者のメモ帳。
ついでに誰にも言われていないマガイマガド回の弁明、というか解説。

でも実はそっちが本命だったり……。




ここまでの登場人物7

 

 

 

 

 

天龍:天龍型の主人公をやってる方。

今回は昇格が掛かった試験だったとはいえ、極寒の地へと送り込まれた上に慣れない地上戦を強いられるハメに……。

そして連携の練習どころか会話すらロクにしたことのない実質初対面の同僚と一緒に出撃することになり、野生動物に追い回された挙句、原住民にはボロカスに扱き下ろされた。

しまいにはミッションの内容をド忘れして、上司に焼き魚の写真を提出して誤魔化そうとする。

コイツ本当に主人公か?

その後お守りの誘惑に心を囚われたことで炭鉱夫に目覚めてしまったが、演習のタイムアタック勝負で妹の龍田に実力差を見せ付けられる形で修正された。

燃石炭を掘りに行って肝心の燃石炭が一個も掘れなかったり、いくらお守りを復元してもロクなスキルが付いたものが出なかったりと運のステータスは基本的に低い。

実戦でいきなり氷を割ってみたり、モンスターに乗って操縦してみたりと行動力だけは人一倍ある。

アドリブ力の高さは主人公の証、みっともないところもあるけどやっぱりコイツは主人公だった。(手のひら返し)

 

 

 

 

 

龍田:天龍型の主人公をやってない方。

演習において慣れない装備を使ってソロプレイでAランクを叩き出す程度の実力を持つ。

本人曰く、もうちょっと練習すればSランク狙えたとのこと。

討伐クエストばかりに行こうとする天龍に息抜きとしてお守りの採掘を教えたが、まさかのめり込むとは思っておらず内心でビックリしている。

普段は飄々としており姉が一喜一憂する姿を見て楽しむという変な性癖を持っている。

しかし姉が誤った道へと進もうとした場合は放置せずにちゃんと更生させる、まさに妹の鑑。

本来の主人公相手に上から目線で説教をするのは俺TUEEE系の二次創作主人公にのみ許されたムーブ、よって龍田はなろう系主人公。(大嘘)

 

 

 

 

 

川内:夜戦を愛する川内型長女。ピンクの長門さん回以来の再登場。

今まで毎回チョイ役ばっかりでロクに活躍しなかったので、実質今回が初登場みたいなものである。(暴論)

神通曰く非常に高い実力を持っていながら、夜戦にしか出撃していなかったので昇格試験を受けられずハンターランクが上がらなかったらしい。

コンガの放屁で夜間に気絶したのをいいことに、神通に夜型生活を矯正させられていた。

今まで日中にほとんど出撃していなかったせいで日が昇っている間の戦闘力が落ちるという謎の体質になっており、そのリハビリの一環として天龍と一緒に氷雪島に送り込まれた。

氷雪島での戦いでは狩猟笛を振り回して大立ち回りを演じるだけでなく、場所が不利だと判断すれば狩猟笛の音色で敵を誘導させたり、天龍のアドリブにもすぐさま対応して見せるなど前評判に違わぬ実力を発揮して見せた。

戦闘力が落ちるとされる日中でこれなので、夜間の戦闘力がいかに高いかが窺える。

ギィギを見て可愛いと感じる独特の感性の持ち主。

ゲームだから可愛く感じるけど、リアルで目の前に生きていてしかも攻撃的なギィギが現れたら普通に怖いし気持ち悪いんじゃないかな?

多分フルフルベビーやキュリアとかも好きそう。

 

 

 

 

 

神通:天龍と川内を氷雪島に送り込んだ諸悪の根源。(?)

今回の出番は少なめだが川内の夜型生活を治すために苦心しており、サボリがちな提督の代わりに秘書艦として鎮守府全体の執務をこなしながら川内のリハビリにもずっと付き合っていたらしい。

普段は厳しい態度を崩さず天龍達が焼き魚の写真を持ち帰った際には厳しく説教をしたが、何だかんだで姉の川内には甘いようで任務達成のご褒美に川内と一緒に夜戦に行く約束をしてしまった。

 

 

 

 

 

マサムネ:天龍のオトモ連装砲、種族は長10㎝砲ちゃん。

戦闘に適性のない平和主義者であり、戦力外と見なされ一度も出撃することなくずっと交易をさせられていたのだが、氷雪島に向かう天龍のアイテムポーチにこっそり潜むことで遂に念願の初出撃を果たした。(戦闘したとは言っていない)

戦闘面では役立たずだが世界中の言語に精細しており、ボワボワの言葉すら翻訳してみせた陰の功労者。

クロオビ鎮守府のC-3POである。

 

 

 

 

 

長門:本作のオチ担当。

毎回登場するたびに酷い目に遭っており、今回も一人で氷雪島に送り込まれたり、善意でマカ錬金壺を貰ってきたのに龍田に八つ当たり同然で腹パンされたりと散々である。

しかしその実力は確かであり、氷雪島では立ち塞がるモンスターを次々と撃破し、島の中でも上から数えた方が早い実力者のゴシャハギすら撤退に追い込むなど大活躍をしたらしい。

今までもシャベルでアトラルカマキリに立ち向かったり、全裸でドスファンゴを倒したりと実力の片鱗は見せていたが、ここにきてようやく本来の強さを見せつけた。

純粋な戦闘力だけなら自分よりハンターランクが上の龍田にも引けを取らない。

とはいえ今後も活躍シーンより酷い目に遭うシーンの方が多いのは確定している。

長門の未来に幸あれ。

 

 

 

 

 

ボワボワ:氷雪島の原住民。

独自の言語でコミュニケーションを取っており、通訳なしでは何を言っているのか全く分からない。

狩りで生計を立てているバリバリの戦闘民族であり、必殺の銛攻撃は大型モンスターすらダウンさせる。

戦いばかりの生活を送っているせいか強者を貴ぶという価値観を持ち、島のモンスターと勇敢に戦った長門を尊敬している。

その一方で弱者は見下す傾向にあり、モンスターから逃げ回っていた天龍と川内には厳しい態度で接した。

彼らの先祖は『ゴキダン』と名乗る狩人と共に狩りをしたことがあるらしく、その際に『あるものは全て使え』という至言を受け継いでおり、現在もその教えを守り続けている。

ウルグとコルトスを手懐けているのもその一環であり、他にも罠を用いたりモンスターを同士討ちさせる戦法にも理解を示す。

卑怯上等!勝てばいいんだ、何を使おうが!

ちなみに狩ったモンスターは美味しく頂く。

これは命を奪った以上、奪った命には敬意を払わなければいけないと考えているからである。

こうして見返してみると少しガジャブーと設定が混ざっているような気がする。

 

 

 

 

 

イヴェルカーナ:ボワボワ達に氷の神として崇められている古龍。

突如として天龍達の目の前に現れ、ブラントドスとザボアザギルを一瞬で氷像に変えてしまった。

ボワボワの伝説によると氷雪島が現在の環境に変わったのはイヴェルカーナが島を冷却したからなのだという。

ボワボワ曰く天龍達は神であるイヴェルカーナに認められたとのことだが、実際のところは不明。

初期プロットではサメ型モンスターつながりということでアノルパティスが登場する予定だったがあえなくボツ。

その後キリン亜種やトア・テスカトラなど二転三転した挙句、結局イヴェルカーナに決定した。

面子を考えれば当然の結果である、流石にイヴェルカーナが相手では役者が違った。

 

 

 

 

 

葛城:カムラ鎮守府期待のホープ。

出撃経験の一切ない新人だが、頼れる提督や姉達の下で訓練を続けていたお陰で新人だった頃の天龍と比べて明らかに強い。

パンダカーに乗っていただけで練習と呼べる練習もしておらず実質初挑戦となる操竜も問題なくこなし、初見でマガイマガドの攻略法を見出すなど戦闘に関するセンスは非常に高い。

とはいえ想定外の事態だったとはいえ初出撃を終わらせてすぐに百竜夜行に挑むことになり、続けて乱入してきたマガイマガドと連戦するハメになった。

どう考えても新人にやらせる仕事内容ではないのだが、その全てをやり遂げてしまったために今後も次々に難しいクエストを割り振られることが確定している。

一人前になるまで一度も外に出ることなく鎮守府で訓練漬けの生活を送っていたせいで世間知らずな一面があり、明らかに変な見た目のフクズクやガルクでも気にすることなく雇用する。

得意技は飛翔蹴りと気刃兜割、というか現状それ以外の技を知らない。

二人の姉がいるが、二人と比べると明らかに背が低く胸もぺたんこである。

 

 

 

 

 

ウツシ提督:カムラ鎮守府の提督。

フゲン前提督から提督の地位を継いだばかりの新人提督であり、提督になってから最初に育成した狩娘が他ならぬ葛城である。

とはいえ以前からフゲン前提督の補佐及び鎮守府の教官として活動していた経歴があり、実質新人とは名ばかりのベテランである。

葛城のことを愛弟子と呼んで溺愛しており、暇さえあれば影から彼女を見守っている。

神出鬼没であり、いつの間にか葛城の背後に立っていたりするが決してストーカーではない、ちょっと過保護なだけである。

趣味はモンスターのモノマネとお面作りだが、そのどちらも葛城からの理解は得られていない。

しかしお面は鎮守府外ではお土産として意外と好評で輸出されていたり、モノマネも雲龍が興味を持って教えを乞うたりと理解を示す人もいるようだ。

非常によく喋る人物であり、セリフを考えるのに苦労させられる執筆者泣かせのキャラクターである。

 

 

 

 

 

フゲン前提督:カムラ鎮守府の前提督。

カムラ鎮守府を立ち上げた人物であり、気焔万丈の精神を鎮守府全体に普及させた人物でもある。

指揮力、戦闘力ともに高く、鎮守府の誰からも頼りにされる人物ではあるが、いつまでも老いた自分が出しゃばっていては若い芽が育たないと考えウツシに提督の座を譲った。

現在は基本的に表立っての活動はせず、鎮守府の相談役のようなポジションに収まっている。

しかしいざ鎮守府の危機となれば太刀の一振りでモンスターを蹴散らす活躍を見せる鎮守府きっての猛者。

彼が後ろに控えているからこそ、みんな安心して前線で戦えるのだ。

葛城に猛き炎という二つ名を授けたのもこの人。

 

 

 

 

 

雲龍&天城:カムラ鎮守府の秘書艦であり、葛城の姉。

フゲン前提督によって鍛え上げられた狩娘であり、フゲンが提督をやっていた頃は彼女らも秘書艦ではなく狩娘として活躍していた。

提督がウツシと交代し、葛城が狩娘として少しずつ成長してきたのを機会に秘書艦に転向した。

モデルはご存じヒノエとミノトの姉妹であり、雲龍がヒノエで天城がミノトのポジションである。

しかしクールで口数の少ない雲龍と元気で明るい天城ではヒノエとミノトのキャラクター性とは真逆な気もするが、姉妹の立場を入れ替えられない以上は仕方がない。

 

 

 

 

 

セイちゃん:葛城のフクズク。

他のフクズクとは明らかに違うシルエットと青い羽毛が特徴。

その唯一無二な見た目を気に入った葛城によってパートナーに選ばれた。

普通のフクズクは戦闘力が皆無であり偵察しか出来ないのだが、普通のフクズクではないセイちゃんは小型モンスター程度なら普通に戦えるだけの強さを持っている。

吸った者を混乱させる金色の鱗粉と、浴びた者を昏睡させる催眠ミストを得意技としており、これらを使えば大型モンスターですら動きを止められてしまう。

ベルナ鎮守府の近隣にある古代森で外見、特徴共に非常によく似ている大型モンスターが確認されているのだが、カムラ鎮守府にはそのモンスターの情報が共有されていなかったのでみんな疑問に思いながらも受け入れている。

名前の由来は作者の実家のセキセイインコ、恋愛クソザコトリックスターは関係ない。

 

 

 

 

 

モモちゃん:葛城のガルク。

白濁した眼、口内に収まりきらない牙、松かさのような外皮に覆われた長い尾、ナイフよりも鋭い二重構造のカギ爪、そして皮を剥がされた犬の死体のような外見。

どう見てガルクには似ても似つかず、その不気味な外見から鎮守府の大多数はモモちゃんのことを怖がっている。

しかし例によって葛城にはちょっと変わったガルク程度にしか思われていない。

葛城によって溺れていたところを救助され、そのままパートナーとしてスカウトされた。

ガルクとしては規格外の強さを持っており、特にそのカギ爪から繰り出される連続攻撃は金属製の装甲ですらバターのように引き裂いてしまう。

アステラ鎮守府が調査しているとある谷にてモモちゃんと酷似した大型モンスターが確認されているが、やはりカムラ鎮守府にはそのモンスターの情報は伝わっていないのであった。

ちなみに飽くまでパートナーのガルクであってオトモンではないので絆技は使えない。

なおカムラ鎮守府では本来なら水上移動の出来ないガルクを狩娘と同時に運用するために、水蜘蛛と呼ばれる独自の猟犬具を開発している。

名前の由来は本文中にあるように桃太郎、セイちゃんと語感を合わせようとしてこの名前したが我ながらかなり無理のある名前だと思う。

 

 

 

 

 

マガイマガド:かつて百竜夜行が起こるたびに幾度となく乱入しては鎮守府、モンスター共に大打撃を与えて場を混乱させ続けてきた凶暴な大型モンスター。

百竜夜行の回数が少なくなっていくと同時にその姿も徐々に見られなくなっていき、やがて百竜夜行が止むと同時に完全に姿を消した。

それ以降音沙汰はなく存在を忘れられていたが、再び百竜夜行が始まったのに合わせて活動を再開した。

その屈強な体格に見合っただけのパワーを誇り肉弾戦だけでも相手を寄せ付けないが、それだけでなく爆発性のある鬼火による攻撃も得意としており、その二つを組み合わせることによって手の付けられない強さを発揮する。

実際に戦闘になった際はセイちゃんとモモちゃんを一撃で倒し、バリスタ隊を一瞬で全滅させ、雲龍と天城の二人掛かりでも相手にならず、フゲンを一方的に追い込むなど文字通り桁違いの強さを見せ付けた。

しかし最終的には葛城の機転によって大きなダメージを受け、戦意が衰えたところでウツシ提督の奇策によって翡葉の砦から追い払われた。

明らかに格下でありながら初めて自分にダメージらしいダメージを与えた葛城を明確な敵として意識するようになり、以降も百竜夜行や大社跡の調査において幾度となく姿を現しては葛城と激闘を繰り広げることになる。

その後も決着が付くことはなく互いにライバル意識が芽生え始め、やがては地の底に潜む烈風と雷電の化身とも呼ばれる異形の女神を相手に葛城と共に共同戦線を張って挑むことになるのだが、それは葛城もマガイマガドも知らない未来の出来事である。

 

本文中においてマガイマガドはフゲンですら追い払うのがやっとと書いておきながら、マガイマガドを追い払ったのは葛城が初めてと速攻で矛盾してみせた。

これはフゲンはマガイマガドが自主的に去るまで耐え続けるしかなかったが、葛城は戦意を喪失させて追い払うことに成功したという意味である。

 

「作者はウソつきだ」と思った少年少女のみなさん、どうもすみませんでした。

作者はウソつきではないのです。まちがいをするだけなのです……

 

 

 

 







セイちゃんは投稿した後であっちと名前同じじゃんと気付いたパターン。
まぁこっちは『セイちゃん』でフルネームなので似てるだけということで。

『ちゃん』も含めて名前だけどカワイイ子とも関係ないZOY!
元ネタは飽くまでインコです、インコ!




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