天龍ちゃんと狩娘   作:二度三度

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ポケモン盾買いました。

キョダイマックスしたメガゲンガーでダイ無限暗夜への誘い撃ちたいけどなー、俺もなー。





雷ちゃんとピンクの長門さん5

 

 

 

 

 

「うげえぇぇぇ~~~!!コイツ、やりやがったな!さっきのゲップなんて比じゃねぇ、ひっでぇ臭いだ!」

 

「うぷっ、最悪なのです!急いで窓を開けるのです!」

 

「しまった、消臭玉がないわ!着替えの中に入れちゃってる、取ってくるわ!ついでに換気扇の出力も上げてくる!」

 

長門の放屁により、風呂場は阿鼻叫喚の地獄と化していた。

こんなところ一秒でも長くいたくはないが、このまま逃げ出すワケにはいかない。

急いで換気と消臭をしなければ風呂場が開かずの間になってしまう。

それにもったいないがお湯も捨てなければいけないし、風呂場の掃除もしなければならない。

 

「ウホッ?」

 

唯一長門だけが平然としていた。

自分の出した臭いだから平気なのかもしれないが、それ以前にみんなの手伝いをしろよ。

元凶はお前だろ、さっきから何かやらかすたびに自分は関係ないみたいな顔しやがってさぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅ、とりあえず最低限の清掃は終わったぜ。」

 

「入浴前より汗をかいたのです。」

 

「連装砲ちゃん達もお手伝いお疲れ様。はい、これお駄賃ね。もう帰って大丈夫よ。」

 

「「「ワーイ!」」」

 

風呂場の掃除には10分以上も掛かった。

鎮守府の風呂場は広くてオレ達三人だけじゃいくらなんでもキリがないんで、オレ達のオトモ連装砲達も駆り出して掃除したのだった。

サンキューマサムネ、雑用ばっかでクエストには連れて行ってやれてないけど感謝してるぜ!

 

「掃除したとはいえ、まだ若干ツーンと臭うな。」

 

「今日はもうお風呂は使えないのです。」

 

「仕方がないわ、清掃中の立て札を置いて使われないようにしておかなくちゃね。」

 

「ウホッ。」

 

オレ達もようやく風呂場から出る、もう全員クタクタだ。

疲れを癒すために風呂に入ったのに、入る前より入った後の方が疲れているってどういうことだよ?

 

 

 

 

 

「あらっ、天龍ちゃんじゃない。今上がったの~?」

 

「あっ、龍田!帰ってたのか。」

 

脱衣所に着いたオレ達が出会ったのは、ユアミに着替えた龍田だった。

身体にタオルを巻き、髪をタオルでまとめ上げた龍田の姿は、同性でなおかつ我が妹でありながらとても艶めかしい。

特にむき出しの両肩とうなじが非常に色っぽく、長いまつ毛と澄んだ瞳、潤んだ唇も蠱惑的だ。

こいつ本当にオレの妹か?オレが同じようにやっても絶対そんな色気出ねぇぞ。

 

「あら~、この子が今の長門さんなのねぇ。話は神通さんから聞いたわ、本当にピンク色の猿なのね~。」

 

コンガになった長門を見ても特に動揺する様子もなく、自然に接する龍田。

コイツ本当にすげぇよな、仮に俺だったら事前に話を聞いていても取り乱すぞ。

 

「龍田さんはこれからお風呂ですか?」

 

「そのつもりよ~。今日は午前に上位ネ級三体連続狩猟をこなして、午後からは上位タ級とル級の二体同時狩猟もこなしてきたからちょっと汗をかいちゃったのよ。まぁタ級とル級は縄張り争いをする性質があるから、同士討ちに持ち込んで弱ったところをサクッと片付けちゃったからなんてことはなかったわ~。」

 

それだけのクエストを終わらせてちょっと汗をかいただけって、お前……。

しかも本人は汗をかいたと言っているが、その割には全然汗臭くない。

むしろほのかに甘く優しい匂いがするし肌もサラサラだ、オレなんか風呂場の掃除で汗べっとりだっていうのに……。

くどいようだがオレとコイツって本当に姉妹なのか?若干不安になってきたぜ。

 

「残念だけどお風呂は使えないわ。長門さんがオナラをしちゃって、部屋全体が臭くなっちゃったの!掃除はしたけど臭いが抜け切るにはまだ掛かるわ!」

 

雷はそう言いながら清掃中の立て札を風呂場の入り口に置く。

 

「あらぁ、残念ね。それじゃあ今日は自室でタオルを使って身体を拭くしかないわね~。」

 

龍田は棚からタオルを数枚取り出すと、それを自分の荷物に詰め始めた。

 

「それにしてもその子がオナラをしちゃったってことは、ひょっとしたらトイレに行きたいんじゃないかしらぁ?」

 

龍田が不意にそう呟くと、雷と電は顔をサッと青くして互いに見つめ合う。

 

「ま、まずいのです!」

 

「こんなところで粗相をされたら大変なことになるわ!」

 

「庭に穴を掘ってそこにさせるのです!」

 

「毎回そんなことをしている余裕はないし、庭が臭くなっちゃうわ!トイレで流さなきゃダメよ!それにこれを機会に長門さんにトイレを覚えさせるのよ、そうすれば次回から楽になるわ!長門さん、行くわよ!」

 

雷と電は二人で長門の両手を引くと廊下へ向かって駆け出した。

 

「あっ、オイ待て!お前らまだ着替えてすらいねぇだろ!」

 

「あらら、行っちゃったわねぇ。」

 

慌てていたのは分かるが、雷と電のやつ身体も拭かずにユアミの格好のまま出ていきやがった。

当然長門の身体もびしょ濡れだ、廊下に水の後が点々と続いている。

 

「ったく、しょうがないな。後で着替えとタオルとドライヤーを持って行ってやるか。」

 

「ふふっ、天龍ちゃんも何だかんだで面倒見がいいわね~。あっ、そういえば神通さんから話を聞いたんだけどぉ~、他の鎮守府でも狩娘が動物になっちゃったことがあったらしいのよ~。」

 

「何だと!?」

 

「えっとねぇ、神通さんが以前潮風丸さんから聞いた話でね。その時は話半分に聞いていたから、思い出すのに時間が掛かったそうなんだけどぉ……。」

 

 

 

 

 

『ワシの所属している鎮守府はモガ鎮守府ゼヨ。だからモガ鎮守府に交易に行く際には他の鎮守府よりも特別なものを持っていくことが多いゼヨ。ワシの故郷みたいなもんだし、恩もあるから少し贔屓してるんだゼヨ。それで少し前に特上完熟マタタビ漬けを持って行ったら多摩が買ってくれたんだゼヨ。あっ、多摩はモガ鎮守府の狩娘でワシの後輩に当たるゼヨ。ところがそのマタタビを食べた多摩はなんとネコになってしまったゼヨ!あの時はビックリしたゼヨ~。』

 

 

 

 

 

「……だそうよ。」

 

「あれ、そんだけ?」

 

「そう、それだけ。」

 

「ネコになった多摩はその後どうなったんだ?」

 

「さぁ?」

 

さぁってオイ!これじゃあ何の解決にもならないじゃねぇか、師匠しっかりしてくれ!

多摩は狩娘に戻れたのか?戻れたんならどういう方法を使ったのか分からないと意味がねぇ!!

多摩がネコになったから何だって言うんだよ……。

 

「潮風丸さんは適当なことを言うことが多いし、神通さんもその時はくだらない話だと思って最後まで聞かなかったのね。」

 

「それでどうすんだよ、モガ鎮守府の提督に連絡でもするか?」

 

「そうね、どうしようもなくなったらそうしましょう。」

 

ちなみに雷と電は長門のにトイレの使い方を教えたものの流石に一回で覚えきれるハズもなく、無事に周囲を汚すことなく流すことこそ出来たものの、それでもなお漂う悪臭によりそこのトイレはしばらく使用禁止になったとさ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はーい、雷よ!ここからは私が話すわ!

トイレの後は消臭玉をこれでもかと使って身体に付いた臭いを消してから、改めて着替えを終わらせたわ。

長門さんのヘッドギアも装着済みよ。

濡れた廊下は天龍さんと龍田さんがモップで拭いてくれたみたい。

その後は天龍さんは工廠で武器を強化をする用事があって、龍田さんはその付き添いということで別れたわ。

今ここにいるのは私と電に長門さんの三人よ。

 

「全く、酷い目に遭ったのです!狩娘にもなってトイレ介助をさせられるなんて思わなかったのです!」

 

電は未だにぷりぷりと怒っているわ、まぁ無理もないわね。

トイレでのあの臭いは尋常じゃなかったもの、お風呂場でのオナラを上回る臭いだったわ。

あんな顔になっちゃった電なんて初めて見たわ。

 

            _,/ ̄ ̄` ̄\、/レ

          //   ,  /\ .i i V〈

          / /  ∠ム/ ー-V l 「ヽ

           j v、!⦿:::::⦿ i ' ├'  ← あんな顔

         /  〈  △   / .i y'

        / _ ,.イ , `ーゥ  t-!,、_У

        ´ ' .レ^V´ V_,ィtー〈

 

流石の電も長門さんに散々文句を言って、長門さんは言葉の意味こそ理解してなかったようだけど怒られているということ自体は分かったみたいで縮こまっちゃったわ。

臭いのは確かだけど漏らしたわけじゃないし、トイレに行くのは生理的なものだから怒っても仕方がないわと言って私はその場で電をなだめたのよ。

 

「それでそろそろ消灯時間だけど、長門さんはどうするつもりなのです?」

 

「……ウホ。」

 

電に声を掛けられると、私を盾にするかのようにそっと後ろに回り込む長門さん。

すっかり電が苦手になっちゃったのね。

 

「よしよし。大丈夫よ、大丈夫だからね。電は怖くないわよ、優しくて可愛い私の自慢の妹なの。ほら、怖くないでしょ?」

 

「ウホ。」

 

私が頭を撫でて慰めてあげると、気を取り直したのかおずおずと前に出てくる長門さん。

そうそう、その調子よ。長門さんはもっと堂々としていて頼りになるカッコいい狩娘なのよ!(雷フィルター)

病は気から、逆に言えば気を強く持てばきっと元の姿に戻れるわ!頑張って、応援しているわよ!

 

「雷ちゃんと電とで露骨に態度が違うのです、なんだか無性に腹が立つのです。」

 

「もう、そんなこと言っちゃ駄目でしょ!それより消灯だけど長門さんを夜に一人にするワケにもいかないし、長門さんは私達と同じ部屋で眠ってもらうことにするわ!」

 

そう提案したら、電が露骨に嫌そうな顔をしたわ。どうしてぇ?

 

「えぇ……、長門さんを電達の部屋に入れるのですか?電は嫌なのです、部屋が臭くなりそうなのです。」

 

「ひっどーーーい!そんなことないわよ、ね?」

 

「……ウホ?」

 

「この反応!絶対信用ならないのです!普段の長門さんを部屋に入れるのは何かされそうで嫌だけど、こっちの長門さんを入れるのも嫌なのです!」

 

電は猛反対、電は意外と頑固だからこうなったらテコでも動かないわ。

 

「仕方ないわね、じゃあ私が長門さんの部屋に泊まるわ!」

 

「大丈夫なのですか?」

 

「大丈夫大丈夫!電は本当に心配性なんだから!電は自分の部屋で休んでていいわよ、元々は私が一人で頑張るつもりだったんだもの。後はお姉ちゃんに任せなさい!」

 

「……本当に大丈夫なのです?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ウホ~~~!ウホホ~~~ッ!!」

 

「長門さん、もう寝ましょう。夜中にそんな大声出しちゃみんなに迷惑よ?ほら、窓閉めるわよ。」

 

「ウホ?」

 

今、私と長門さんは長門さんの自室にいるの。長門さんは床に敷いた布団で、私は長門さんが普段使っているベッドで寝るつもりよ。

最初は部屋主の長門さんをベッドに寝せようと思ってたんだけど、2メートルを超える長門さんの巨体をベッドに寝せるのは流石に無理があったわ。

 

そして長門さんがやたらと外を気にしているみたいだったから、試しに窓を開けてみたら何故か夜空に向かって咆え始めたの。

どうしてコンガになった長門さんがそんなことをするのかしら?遠吠えをするのは犬や狼の仕事でしょ。満月を見ると大猿にでもなっちゃうのかしら?でも既にお猿になっちゃってるわよね。それじゃあ逆に元に戻ろうとしているとか?うーん、よく分からないわ。

 

「それじゃあ電気消すわよ?そこのお布団で眠ってね、お休みなさい。」

 

「ウホ。」

 

長門さんは敷布団に喜んで、しばらく上で跳ねたり転がったりしていたけど、それにも飽きたのかゴロンと横になる。それを見て私も電気のスイッチを消す。

身体の大半が布団からはみ出しちゃってるけど、風邪ひいちゃったりしないわよね?枕と掛布団も使ってないでほっぽり出しちゃってるし、コンガになったことで毛深くなったから必要なくなったのかしら?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………んっ…………あ、そっか。私、今日は長門さんの部屋に泊まってるんだった。」

 

今、何時かしら?トイレに行きたくなって目が覚めちゃった。

長門さんのお世話をすることに夢中で、自分自身がトイレに行くことを忘れてたわ。

 

「長門さんの様子は……。」

 

「ゴゴゴゴゴ……ズズズズズ……。」

 

凄いいびきね、私よく一緒に寝られたわね……。

どうしましょう?トイレに行きたいけど長門さんを一人にするのは世話係として駄目だわ、でも寝てる長門さんを起こしてトイレに着いてきてもらうのも可哀想だし。

うーん、今は寝てるし、ちょっとくらい離れても大丈夫よね?

 

「普段使いのトイレはしばらく使えなくなっちゃったし、少し離れた方に行きましょ。」

 

ちょっと出てくるから、長門さんはそのままお留守番お願いね?それじゃあね。

 

「ゴゴゴゴゴ………………ン、ウホォ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「フッフ~ン♪夜だ~、待ちに待った夜戦の時間だぁー!」

 

ようやく私の時間が来たね。

え、お前は誰だって?夜戦といったら私しかいないでしょ、川内だよ!

夜はいいよね、この時間が私の生きがい!さぁ出掛けてたっぷりと夜戦をするぞ~!

 

 

 

 

 

ズズッ……ズズッ……。

 

 

 

 

 

「ん?」

 

何だろう、今の音?雰囲気からして足音かな?でもそれにしては少し音が重たかったような?

少なくとも今まで鎮守府で生活してきた中では聞いたことのない音だ。

 

「誰?誰かそこにいるの?」

 

「………………。」

 

返事がない?ひょっとして不審者?

そういえばちょっと前に泥棒騒ぎがあったね、あの時は寝ぼけていたからあまり詳しい話は覚えてないけどね。

それで長門が事件は解決したって言ってたけど、結局犯人は見つかってないし、盗まれた物品も大半が壊れちゃっていたし、長門はカマキリがどうとか言ってたけど、結局事件の真相については謎のまま終わったんだった。

 

「これはひょっとして犯人が再び動き出したっていう可能性?」

 

だとしたら身柄を確保しなきゃマズいよね?

私だってこの鎮守府の狩娘の端くれなんだから、鎮守府の平和は守らないと。

怪しい人物がいれば捕まえる、もし誰かが寝ぼけて歩いているだけならそれで終わり。

とにかくまず物音の正体を確認しないことには始まらない!

 

「いいわ、夜は私の領域!誰だか知らないけど夜に私から逃げられると思わないことね!」

 

音のした方に忍び足で近付いていく、どうやら廊下の真ん中に何かいるようだ。

まだ暗いためぼんやりとはしているが、少しづつ相手の姿が見えてきた。

そこにあったのは全体的に丸くてずんぐりとした大きな物体。

中心からは細長いロープのようなものが上に向かって生えており、左右にプラプラと揺れている。

 

「え、何これ?」

 

形からして人じゃなさそうだけど、だとしたらこれはなんだろう?

暗くてよく見えないし、もう少し近付いて見てみようかな。

 

より近付いてみると、その物体とロープはゴワゴワとした短い毛で覆われていることが分かった。

物体の下には二本の短い棒が生えている、まるで足みたい。

そしてロープの生え際でもある物体の中心には、お尻のような形をした灰色の少し臭う物体が……。

 

「……って本物のお尻じゃんコレ!?」

 

 

 

ブボボ、モワッ!

 

 

 

次の瞬間、お尻から茶色の煙が放たれた。

間近でお尻を観察していた私は避けられるハズもなく、その煙を顔面で受け止める。

そして……。

 

 

 

 

 

「うぎゃあああああぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

 

 

 

 







草むらから普通にコイキングがピチピチと出てきてビックリ!
大事なレイド戦でCPUが明らかに弱そうなコイキングを出してきて二度ビックリ!
コイキングがハイドロポンプを撃ってきて三度ビックリ!
わざレコードを使えばコイキングのくせにハイドロポンプ覚えられるという事実に四度ビックリ!

一体コイキングに何が起こっているのか?




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