天龍ちゃんと狩娘   作:二度三度

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卯月「うーちゃんと弥生が語っているハズなのにどう見ても香取お姉さん視点で話が進んでいるのは気にしないっぴょん!あんまり細かいことを気にするとハゲるっぴょん!」

天龍「えっ、ハゲ……えっ!?」ガソゴソ

龍田「ハゲても頭を隠せる頭用防具を装備すればバレないわよぉ~。天龍ちゃんがハゲたら私が兜を見繕ってあげるからねぇ。」





天龍ちゃん改め香取さんと運命の出会い2

 

 

 

 

 

あちこちに立ち並ぶ赤茶けた古代文明の遺跡と、まるで黄金のように輝く枯草のコントラストが美しい平原。

きめ細やかな砂で作られた、黄金の海原のようにも見える広大な砂漠。

その二つの黄金の狭間に造られた、黄金でも何でもない平凡な鎮守府。

その名はバルバレ鎮守府、今回の話はここから始まる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「提督、クエストから艦隊が帰投しました。全員無事のようですね。」

 

どうも皆様、練習巡洋艦の香取です。

私はここバルバレ鎮守府で秘書艦を務めさせてもらっています。

教官役をイメージさせる練習用巡洋艦ですが、私自身はここの鎮守府が造られてからすぐに秘書艦として働き続けています。

なのでほとんど出撃してはおらず、狩娘としての実力は残念ながらまだまだといったところです。

 

えっ、今の私が着ているこの服ですか?ふふっ、似合っていますか?

いわゆる軍の教官のような外見をした香取型の制服ではありませんが、この緑色の受付嬢の制服も素敵でしょう?

こっちのカエルのポーチは私が自分で編んだのですよ。

 

「おう、そうかァ。あいつらもクエストで疲れているだろうし、俺の方から出迎えに行くとするか!」

 

こちらの赤いテンガロンハットを被った初老の男性、彼が私達の提督です。

提督は本部においてかなりの地位に就いていた方なのですが、カリュード諸島における提督不足によりわざわざこちらに来て下さったそうです。

 

「それと俺のことは提督じゃなくて団長と呼んでくれって言ってるだろ?提督だなんて肩が凝って仕方ないな。はっは!」

 

「あっ、すみません。……それでは、団長!」

 

「おうッ!」

 

提督……いえ、団長はいつも明るく笑顔の絶えない方です。

ですがその笑いが空元気だということを知らない狩娘はこの鎮守府にはいません。

 

「それに、俺はお前達に提督らしいことなんて何一つしてやれてないんだからな……。」

 

ここカリュード諸島では、提督にもアタリハンテイ力への適応が求められました。

どうしてそのようになるのか理屈は未だに分かっていませんが、アタリハンテイ力への適性が認められる提督が所属することで、その鎮守府に所属する狩娘の力は大きく高まります。

そして団長にはアタリハンテイ力への適性がありませんでした、それが団長の負い目となっているのです。

 

「そんなことはありません。ここの鎮守府に団長のことが嫌いな狩娘なんて一人もいませんよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「Hey!団長ゥー!ただいまネー!」

 

「睦月、帰投しましたー。作戦完了です!」

 

「おぉ、お前ら無事だったか……いや、そうじゃないな。良くやった!それでこそ我らの鎮守府の狩娘だ!あと一週間くらいは帰ってこないかと思っていたぞ!はっは!」

 

帰投してきたのは狩娘の金剛さんと睦月さんです。

ここバルバレ鎮守府は完成からまだ日が浅い鎮守府であり、また団長も臨時の提督としての扱いのため所属している狩娘は非常に少なく、私を含めてたったの三人だけです。

 

「ボロボロにされたけど今日は1オチしなかったにゃ!どぉ、睦月だって立派に成長してるんだよ?」

 

「あれ~、戦闘中に間違えてモドリ玉を投げてBase CampにWent backしたのはどこの誰だったかナー?オヨヨ、置き去りにされて私は悲しいネー。」

 

「にゃあああああ!?それは言わないで~!」

 

どこまでも明るい二人ですが、二人ともハンターランクは未だに1。

装備もまだまだ貧弱で、常に苦戦を強いられています。

 

金剛さんの防具はロックラック鎮守府にいた竜人妖精さんが着ていた服、それを狩娘サイズに仕立て直した民族衣装。

睦月さんの防具に至っては、食料として平原で仕留めたケルビというシカの革をなめしたものに過ぎません。

 

ただでさえ不利だというのに、この程度の貧弱な防具では身を守るのにも限界があります。

ここがカリュード諸島でなければ、何度轟沈するのか分かったものではありません。

 

「二人とも悪いなァ、俺が不甲斐ないばかりに苦労させて。本当なら香取も付けて三人で行かせてやりたいんだが、秘書艦抜きじゃ業務に支障が出るし、鎮守府の守りも薄くなっちまうんでなァ。」

 

「それは言わない約束ネー。団長に貰ったこの必殺のGun Lanceがあれば向かうところ敵無しネー!」

 

「そうそう、睦月だってあれから一生懸命世話をして虫さんと仲良くなったんですよぉ。マルドローンちゃんと一緒なら負ける気がしないにゃし!団長はそんなこと気にせずに提督らしくどーんと構えていればいいにゃ!」

 

「はっは!愛されてるなァ。ガラにもなく暗くなって悪かった。全く、お前達は俺にはもったいない狩娘だよ!」

 

「ほら、言った通りでしょう?ここの鎮守府に団長のことが嫌いな狩娘なんていませんよ。」

 

「まー、私の団長に対する愛はLoveじゃなくてLikeだけどネー。」

 

「おっと、振られちまったか。はっは!残念だなァ。」

 

「団長は私のPapaダヨー。Loverにはなれないけど大切なFamilyだからネー!」

 

「睦月にとってはおじいちゃんだよぉー!」

 

「おい見ろ香取、一瞬で可愛い娘と孫が出来たぞ。こりゃめでたい!もう飲むしかないなァ、酒。」

 

「もう、こんな時間から飲まれては困りますよ。」

 

団長は嬉しい事があるとすぐにお酒を飲もうとします。

一度酔っぱらって大切な書類を紛失したこともあるので、お酒の管理だけは気を付けなければいけません。

 

 

 

 

 

「これで山城のヤツがいればもっと最高だったんだがなァ。」

 

「山城……ですか?」

 

「あぁ、そうだ。そういや話してなかったか。山城はなァ、俺が本土で普通の提督をやってたときの鎮守府に所属していた艦娘で、一番付き合いの長かった頼れるヤツさ。それでな、俺が提督を辞めたときと前後してあいつも大本営命令で狩娘になるためカリュード諸島に出向したのさ。経験豊富なあいつなら、狩娘になっても上手くやれるからなァ。」

 

懐かしそうに語る団長、その口調からも山城さんへの信頼が伺えますね。

 

「むぅ~、それって睦月じゃ頼りにならないってことにゃしぃ?」

 

そう言って怒る睦月さんですが心の底から怒っているようには見えません。

これも怒ったふりをしているだけで、彼女なりのコミュニケーションなのでしょうね。

 

「はっは!そうむくれるな。お前達のことも頼りにしてるさ。しかし山城のヤツ、今はどこの鎮守府にいるのやら?当時は俺もカリュード諸島に行くなんて夢にも思わなかったから行先を聞きそびれたなァ。もしあいつと連絡が取れたらお前達と一緒に狩りに行ってもらうように頼んでやろうか?あいつは何だかんだで世話焼きだ。それにあいつだって俺の頼みとありゃ断れんだろ、後が怖いがな。はっは!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私達バルバレ鎮守府の狩娘は常に苦戦しながらも、この団長と共に二人三脚で過ごしていました。

弱くたっていい、遅くたっていい。少しずつ少しずつ、一歩一歩前進していく。こんな鎮守府が大好きでした。

 

 

 

 

 

……ですが、やはり団長はみんなが思うように戦えないことに責任を感じていたようで、常に新しい提督の催促を送っていたようなのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてある日。

 

 

 

 

 

「おーい、みんな大ニュースだ!」

 

そう言って私達狩娘を集合させる団長、その声は今までになく明るいものでした。

 

「よし、全員集まったな。とは言っても三人しかいないわけだがな。はっは!」

 

「どうしたのですか団長?急に呼び出したりして。」

 

「ひょっとして以前、香取お姉ちゃんが言ってた『青い恐竜』でも見つけたにゃしぃ?」

 

「それが本当ならBig Newsどころの騒ぎじゃないネー!ジャギィのことでさえ未だに信じられないっていうのに、そんなBiggerなDinosaurがいるなんてUnbelievable!そんなのがいたら私は鼻から紅茶を飲んでもいいもんネー!」

 

「むむぅ、言ったなぁー!もう取り消せないぞー?」

 

「HAHAHA!女に二言は無いネー!」

 

「あの、盛り上がっているところ悪いのですがそれは……その私も一瞬そう思っただけで……そもそも恐竜かどうかすら……。」

 

今でもあの出来事は鮮明に思い出せます。

 

 

 

 

 

あのとき私は苦戦の絶えない二人のために、平原から少し離れた森の中でハチミツやアオキノコを集めていました。

陸上なら危険な深海棲艦は現れない、それにここの森にも危険性の高い野生動物は確認されていない。

そういった事情により、油断した私は周りに注意を払うことなく採集に夢中になっていました。

 

その時です、今まで大人しく草を食んでいたケルビ達が突然走り出し、野鳥も一斉に飛び立ちました。

ここで私もようやく異変に気付いたのですが、次の行動に移る間もなくズンッ、ズンッという重々しい音とともに、木々の隙間を緑色の光を放つ青い巨体が横切って行ったのです。

呆然とする私を他所に、緑の光はそのまま森の奥に消えていきました。

信じられない光景を前に放心した私は固まってしまい、やがてあまりに帰りが遅いので心配して探しに来てくれた団長にこっぴどく怒られるまでその場に立ち尽くしていました。

 

僅か5秒にも満たない出来事でした、今思うとあれは白日夢だったのかもしれません。

でもあの緑色を見た瞬間に、ふと今朝テレビで見た内容を思い出したんです。

 

 

 

 

 

『近々運命を大きく変える出会いあり、ラッキーカラーはグリーン。』って……。

 

 

 

 

 

普段は占いなんて全く信じない私ですが、あの緑色を見た瞬間に表現が難しいんですけど、こう……ビビッと感じたんです。

ひょっとしてこれが運命の出会いの始まりじゃないのかなって?

その運命が良い運命なのか、はたまた悪い運命なのかは分かりませんが、その日以来占いを信じて緑色の制服と自作のカエルのポーチを身に着けるようにしたんですよ。

未だに運命が大きく変わった気はしませんが、あの緑色との出会いは幸運の前触れだったんじゃないかなって思ってるんですよ?

団長に話したら笑われましたけどね。

 

 

 

 

 

「はっは!残念だがそうじゃない。別に鼻から紅茶を飲む必要はないぞ。」

 

「じゃあ何なのサー、勿体ぶらずに教えて欲しいネー。」

 

話を急かす金剛さん。当然私も睦月さんも話の先が気になります。

 

「お前たちをびっくりさせようと思って黙っていたんだがな、今日からこの鎮守府に新たな提督が着任するぞ。」

 

「新しい提督にゃ?」

 

「Really?」

 

「今日から!?」

 

団長の口から飛び出したのは、私達の予想だにしなかった言葉でした。

 

「ええっ、今日!?本当に今日からなんですか?何でそんな急に!?」

 

「ど、どういうことネー?」

 

「まぁまぁ、お前ら落ち着け。ほれ、入ってこい!」

 

団長の合図と共に、部屋の中に一人の人間が入って来ました。

入って来たんですが……。

 

 

 

 

 

「えっ!?」

 

「ひょっとして……いや、ひょっとしなくても子供ネー?」

 

「嘘!?睦月よりちっちゃい!?」

 

そう、入って来たのはどう見ても小学生にしか見えない黒髪の幼い少年だったのです。

子供サイズの白い提督服を着ていますが、まるで似合っておらず服に着られているようにしか見えません。

 

「………………。」

 

「……?この子ちっとも喋らないネー。」

 

「無口な方なのでしょうか?」

 

「どうした?緊張しているのか?はっは!心配しなくても大丈夫、みんないいヤツさ。ホレ、まずは挨拶と自己紹介をしてみたらどうだ?何事もまずは挨拶からだ。」

 

「………………。」

 

それでも頑なに喋ろうとはしない少年提督、仕方ありませんね……。

 

「では私から。練習巡洋艦、香取です。ここの鎮守府で秘書艦を務めさせていただいています。どうぞよろしくお願いします。」

 

「英国で産まれた帰国子女の金剛デース!ヨロシクオネガイシマース!」

 

「睦月です。はりきって、まいりましょー!」

 

「………………。」

 

沈黙が辛い……。なんでこの人喋らないんでしょうか?

まさか失語症とかじゃないでしょうね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1分程経ったでしょうか?

4人の視線に晒されてようやく喋る気になったのか、新しい提督の重く閉ざされた口が開きました。

 

「…………ゆうた(仮)、よろしく。」

 

えっ?それだけ?

自己紹介ですよ、もっと他に話すことはないんでしょうか?

 

ちなみに本当は本名を名乗ったのですが、ここはプライバシー保護のため名前は『ゆうた』とさせていただきます。

とにかくゆうた提督は名前を名乗り、最低限の挨拶をした後、また黙ってしまいました。

 

「ま、まぁこいつは提督として着任するのはここの鎮守府が初めてになる新米で、不慣れなところも多いだろうが、みんな仲良くしてやってくれ。」

 

団長も必死にフォローをしていますが、流石にこれじゃあ……。

 

「あれ?その子が提督になるってことは、団長はどうなるネー?」

 

そういえばそうでした。団長と呼ばせているとはいえ、団長も提督に違いはありません。

提督が2人もいる鎮守府なんて前代未聞です。

 

「あぁ、そのことだが俺は一旦本部に戻ることになった。悪いな。」

 

申し訳なさそうに言う団長。

 

「……ってことは、団長はこの鎮守府からいなくなっちゃうの!?そんなのヤダー!」

 

「えっ、えっ……?本部に戻る?それこそ急過ぎますよ!?」

 

駄々をこねる睦月さん。当然私も金剛さんも同じ気持ちです。

新しい提督が来るのはいいことなのかもしれません。

苦戦続きのこの鎮守府にアタリハンテイ力に適応した提督が来るということは金剛さんと睦月さんの負担が減るということであり、臨時ではない本物の提督権限により、新しい仲間を建造する許可が下りたということでもあります。

ですが心の準備も無く団長とお別れだなんて、納得出来るハズがありません。

 

「心配するな、誰が二度と戻って来ないって言った?一旦帰るだけだ、一旦な。」

 

そう言って落ち着かせようとする団長ですが、金剛さんと睦月さんは食い下がります。

一方で置いてけぼりをくらったゆうた提督は、近くにあったテーブルの周りをぐるぐると走り始めました。一体何をしてるんでしょうか???

 

「古巣の先生に呼ばれているんだ。いい加減帰らないと先生に怒鳴られるかもしれないだろ?先生が怒っているところは見たことないが、あの人は怒らせたくないんだ。心配しなくても用事が済めば帰ってくるって。まぁ俺は提督としては用済みだから、戻ったところで単なる穀潰しになっちまうがなァ。」

 

団長の先生ですか?一体どんな方なんでしょう?

初老の団長が先生と呼ぶ方なら、背中の曲がったヨボヨボのお爺さんかもしれませんね?

 

「それと山城のヤツに定期的にここの様子を見てもらえるよう頼んできてやるから心配するな。今のあいつはドンドルマ鎮守府ってとこで狩娘をやっているんだとさ。ドンドルマって言ったら鎮守府の中でも特に大きいところだからなァ、そんなところで働いているなんてアイツも出世したもんだ。帰りの船が丁度ドンドルマにも寄るらしいから、久しぶりに顔を見に行くついでに頼んでみるさ。強要するつもりはないが、アイツなら断らないはずだ。まぁあいつもあいつで忙しいかもしれないけどなァ。はっは!」

 

ドンドルマ鎮守府……、ミナガルデ鎮守府やロックラック鎮守府にメゼポルタ鎮守府といった鎮守府と並んで最大クラスの鎮守府です。

そこで特別な立場に就く程の狩娘だとすれば、その実力も窺い知れるというものです。

 

「それにこいつはこんなナリでも、本部が送ってくれた正真正銘の提督なんだ。正直俺もこんな子供が来るなんて思ってもいなかったが、きっとお前達の力になってくれるハズさ。」

 

団長はゆうた提督の方に向き直り、ゆうた提督も団長の視線を感じたのか走るのを止めて団長の方に向き直りました。

 

「それじゃ、俺はここを離れる。後のことは頼んだぞ!」

 

「………………。」

 

結局ゆうた提督からの返事はありませんでしたが、団長はそれで構わないのか鎮守府から去って行きました。

当然団長を見送りに行く私達ですが、一方でゆうた提督は見送りに参加することはなく、またしてもテーブルの周りをぐるぐる走り始めました。

マイペースにも程があります、ひょっとして走るのが好きなんでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうして新しい提督との新しい生活が始まりました。

正直不安しかありませんが、この年で提督になったのですからそれ相応の実力は備えていると見るべきでしょう。

これも運命を大きく変える出会いなのだと信じて……。

 

 

 

 







香取「鎮守府にやって来たのは右も左も分からない無垢な少年提督。これは私じゃなくて鹿島の方が秘書艦に相応しいのではないでしょうか?この世のどこかにあるウ=ス異本という魔導書には少年提督と鹿島のコンビでの活躍が描かれていると聞いたのですが?えっ、幼い提督じゃなくても問題無し?それどころか提督ですらない一般人が相手でも大丈夫?よく分からないけど凄いのですね、鹿島のような立派な妹を持てて私も鼻が高いです!」





ケルビ:シリーズお馴染みの角がいにしえの秘薬の材料になるシカ。
雪山にいる面倒なアレや、高地にいる人懐こいアレではない。当然雷を落としたり氷柱を発生させたりもしない。
一時期は角だけを切り取られて逃されていたが、最近は角を折られつつ更に肉や皮も剥がされるようになった可哀想な生き物。
大人しい上に強くないので提督補正の掛かっていない駆け出し狩娘にも簡単に狩られてしまう。

野鳥:鳥竜種でもなければ翼竜種でもない普通の鳥。
珍しくもなんともない野山にいる普通の生き物、網で捕まえたら自室で放し飼いが出来そうである。

ジャギィ:皆さんご存じ狗竜ジャギィ、新作では先輩共々リストラをくらった。
カリュード諸島の野山に広く生息している。
本当は恐竜ではなく鳥竜だが、外見が外見なので恐竜だと勘違いされている。
第一発見者は生きた恐竜がいることに驚き、島に詳しい竜人妖精さんにジャギィという名前を教えてもらったが、判明したのは名前のみであり、いわゆる竜種だとは思われていない。
ジャギィとジャギィノス、ドスジャギィの区別無く、まとめてジャギィと呼ばれている。
発見当初こそ生きた恐竜ということで驚かれたが、今では存在に慣れたのか野犬と同レベルの扱いになっている。
狩娘は仕事場が海であり、敵も深海棲艦なので、単なる野生動物であるジャギィを狩りに行くことはほとんど無く、鎮守府に近付かれても余程のことが無い限り軽く追い払う程度に済ませている。





香取さんの装備

武器:精鋭討伐隊盾斧
頭:エコールフード
胴:エコールスーツ
腕:エコールアーム
腰:エコールスカート
脚:エコールブーツ
護石:無し
スキル:狩娘生活、オトモ指揮官、腹減り倍化【大】

金剛さんの装備

武器:アイアンガンランス
頭:無し
胴:ロックラックスーツ
腕:無し
腰:ロックラックコイル
脚:ロックラックブーツ
護石:無し
スキル:耐暑、運搬

睦月ちゃんの装備

武器:ボーンロッド
頭:レザーヘッド
胴:レザーベスト
腕:レザーグラブ
腰:レザーベルト
脚:レザーパンツ
護石:無し
スキル:気まぐれ

特筆すべきところは何もない、ゲーム通りの性能。
えっ、何で一番マトモな防具を装備してる香取さんが狩りに行かないのかだって?
さあな……そこんとこだがおれにもようわからん。




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