天龍ちゃんと狩娘   作:二度三度

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MHW面白いけどバグ(?)も多いですね。

大型モンスターが壁にめり込んでお互いに手が出せなくなったり、テント内でハンターアイルー共にこっちにお尻を向けて座っていたり。
極め付けはアイテムボックスの名前が『テオ・テスカトル』と表示されて、流石に草を押さえられなかった。






天龍ちゃんと運命の出会い(?)1

 

 

 

 

 

「いい加減頃合いよねぇ。」

 

「うん、何のことだ?」

 

「天龍ちゃんはもう狩りの基礎は覚えたでしょう?なら今度は私以外の狩娘と一緒に狩りに行ってみなきゃあね?」

 

いつもながら食堂で朝食後に唐突な提案をしてきたのは龍田。

オレは今まさに食後のコーヒータイムの真っ最中なんだぜ?

まだそんなこと考えたい気分じゃないんだけど……。

 

もはや朝食→龍田の提案→オレが巻き込まれるっていうのが一種のテンプレと化してるな。

 

「それよりも修行を終えて鎮守府に帰って来てからの記憶が全く無いっていうのが気になるんだけど……。やっぱアレか?演習で疲れ過ぎて部屋に戻ると同時に寝落ちしたのか?しかも日付も3日くらい進んでいるような気がするし、なんだか気味が悪いぜ。」

 

「そ、そうね……。昨日の天龍ちゃんはとってもくたびれていたもの、すぐに寝ちゃったのよぉ。それと日付の件は気のせいよ、気のせい!天龍ちゃんが昨日の日付を勘違いしていただけじゃないかしらぁ?えっと、昨日の話はもういいでしょ?終わったことを気にするなんて天龍ちゃんらしくないわよ!そんなことより今日の話をしましょう、今日の!」

 

そんなことって酷くない?オレすげぇ気になってるのに……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

昨日の話をしようとすると慌てて話を逸らそうとする龍田の挙動不審な態度が気になるが、それについて詮索されたくないのか龍田は強引に話を進めようとする。

 

「それでねぇ太刀の扱い方は覚えても、まだ狩りにおける狩娘同士のマナーについては教えてもらってないでしょう?他の狩娘と一緒に狩りに行く場合は1人で行く場合とはワケが違うわよ~?この際に狩りのマナーも覚えてしまいましょう?」

 

なんか若干誤魔化された気がするが、言ってることは確かに一理あるな。

いつまでも姉妹2人でつるんでいるワケにもいかねえし、気心の知れた同じ鎮守府の仲間同士ならともかく、他所の鎮守府の狩娘と一緒に狩りに行くことだってあるだろうからな。

そんな時にマナー違反なんてしたら恥ずかしいし、だからといって知らない相手とは一緒に出たくないだなんて人見知りの子供みたいな真似は嫌だろ?

 

「分かった分かった、やってみるって。」

 

「返事は1回でいいわよぉ。でもやる気になってくれて良かったわ!」

 

「……とはいえオレは他所の鎮守府にツテなんてねーぞ?そもそもどうやって他所の鎮守府の狩娘と一緒に狩りに行くんだ?」

 

「うふふ、そう言うと思って今日は私のお友達を呼んどいたのぉ。天龍ちゃんならきっとすぐ仲良くなれるわぁ。それからお友達と一緒に狩りに行くのならフレンド登録をしとくと連絡も簡単よぉ。フレンドになった狩友とは簡単に連絡が取れるからねぇ。フレに呼ばれたので移動します……フフッ、これも狩娘人生の中で一度は言ってみたいセリフの1つよねぇ。」

 

お友達を呼んどいたって……オレが断っていたらどーするつもりだったんだ?

まぁそんときゃあそんときで、適当に丸め込まれて結局一緒に狩りに行かされたんだろうが……。

それにしても龍田の友人だなんて、一体どんなじゃじゃ馬がくることやら……。

ハッキリ言って、始まる前から不安だ。

 

それとフレンド登録って何?

言葉の響きで意味は何となく分かるけど、ダチと連絡取りたいのなら電話やメールでいいんじゃないのか?

 

「それでそのお友達ってのは誰だよ?いつ来るんだ?」

 

現時点でオレ達以外に食堂にいるのはキッチン連装砲ちゃん。

それと水槽の中のジョニーとスミスだけで、それ以外に狩娘の姿は影も形もない。

ウチの鎮守府って、ある1名を除いてみんな朝早いからなぁ……。

オレだってそんなに寝坊助になったつもりはないんだけどな。

まぁ今日は珍しく長門が未だに眠りこけているらしいけど、それは偶然だよな?

アイツも寝坊することがあるってだけで、オレの謎の記憶の空白とは無関係なハズ……。

 

「それが実は既に来てもらってるのよねぇ、出てきていいわよぉ~。」

 

そんな龍田の声と共に、食堂の入り口からゆっくりと姿を現したのは……。

 

 

 

 

 

「カモ……。」

 

 

 

 

 

「二式大艇ちゃん?」

 

えっ?こいつが今日のオレの相方……マジで?

これからオレはコイツと一緒に狩りに行かなきゃなんねーの!?

嘘だろ、コイツって鎮守府のペットポジションじゃなかったのか?

いやいや普通に考えてそれはねーだろ、そもそも龍田は狩娘だって言ってたじゃん。

とはいえ連装砲ちゃんが狩娘の補佐が出来る位の戦闘力を持っているのなら、二式大艇ちゃんもひょっとしたら強いのか?

 

 

 

 

 

「ばぁっ!!」

 

「うおあああぁぁぁぁぁ!!!???」

 

 

 

ドンガラガッシャァァァン!!!

 

 

 

あいててて……驚いて椅子から転げ落ちちまった。

だっ、誰だ!?いきなり背後から大声出しやがったのは!?

コーヒーを飲み切ってなかったら、思いっきり服にこぼすところだったじゃねーか!?

 

「あっはっは~、いくらなんでも驚きすぎだっぴょん。」

 

音も無くオレの背後に立っていたのは、ピンク色の髪と三日月の髪飾りが特徴的な駆逐艦の狩娘。

 

「バルバレ鎮守府からやって来た卯月でっす!よろしくぴょ~ん♪」

 

そう、その名も睦月型駆逐艦娘の卯月……ってバルバレ鎮守府?

 

「卯月だけじゃない、です。弥生もいます。初めまして、卯月と同じくバルバレ鎮守府から、来ました。よろしく、お願い……です。」

 

続いて食堂の入り口から普通に歩いて現れたのは、薄紫色の髪とお揃いの三日月の髪飾りを身に着けた、同じく睦月型駆逐艦娘の弥生。

 

「……というワケで私が呼んどいた狩娘の卯月ちゃんと弥生ちゃんよぉ。ホラ、天龍ちゃんも挨拶して!狩娘同士の挨拶はマナーとして基本中の基本よぉ?」

 

「えっ、挨拶?………………ハッ、オレの名は天龍。フフフ、怖いか?」

 

「尻餅着いたまま言われても全然迫力が無いっぴょん。」

 

「うるせぇ!……ってそうじゃない、お前一体ドコから現れやがった!?」

 

さっきまで食堂にはオレと龍田以外狩娘なんていなかっただろ?

瞬間移動か!?それともステルス迷彩!?はたまた隠れ身の装衣か!?

 

「えへへ~、近くのテーブルの下に隠れて待っていたっぴょん。」

 

「ついでに、言うと……二式大艇ちゃんを連れてきたのは……弥生。」

 

マジで?見るからにイタズラが好きそうな卯月だけならともかく、マトモそうな弥生も加担してたのかよ……。

 

「テーブルの下にいたって、一体いつから隠れていたんだ?」

 

オレが朝食注文してそれを食べてからコーヒー飲むまで10分ちょいくらい、最低でもそれまで気配を殺して隠れ続けていたのか……。

物音一つ立てずに隠れ続けるとは我慢強いというか何というか。

ひょっとして忍者の末裔か、はたまた特殊部隊の隊員か?

 

「遅刻したら悪いと思って、朝早く鎮守府出たら、思ったよりも早く着いた……。だからここでご飯食べて、待ってました……。」

 

「ここで朝ご飯食べた後、そのまま龍田さんの合図があるまで出待ちしてたっぴょん。だけど2人が来るまではそこのタコとイカと遊んでいたから、そんなに待った気はしないっぴょん。」

 

バルバレ鎮守府がここからどのくらい遠いのかは知らねぇけど、話を聞くからにはすげぇ朝早くから来てたっぽいな。

つまりオレよりずっと早起きしてんだよな…………やっぱオレって起きるのが遅い?

 

それにしても知らなかったとはいえ、他所の鎮守府からはるばるやって来たオレよりちっちゃい駆逐狩娘をそんなに待たせるとは悪いことを……ん、龍田さんの合図?

 

「龍田ァ!お前の仕込みかぁ!?あのイタズラはぁ!!」

 

「もぅ、そんなに怒んないの。イタズラは卯月ちゃんなりの親愛の証なのよ。ほら、弥生ちゃんも何か言ってあげて。」

 

「……弥生、怒ってなんかないですよ?」

 

「ぷっぷくぷ~。」

 

……ハァ、もはや怒る気力も無くなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それじゃあこれから天龍ちゃんは卯月ちゃんと一緒に狩りに行ってもらうわ。」

 

「それじゃあって……他所の鎮守府の狩娘と一緒に狩りに行くっていうのは分かったけど、それで何で卯月なんだ?」

 

他所の鎮守府所属の狩娘なら誰でもいいだろ?

それに卯月とだけ一緒に行くって……弥生は何しにここまで来たんだ?

 

「む~、卯月と一緒に行くのは不満っぴょん?」

 

「いやそういう意味で言ったワケじゃ……。」

 

両頬をぷく~っと膨らませた卯月がオレを睨んでくる。

駆逐狩娘の不満げな顔ってヤバいな……。

迫力は全然無いけど、幼い子供を苛めているみたいで罪悪感がパナいわ。

 

「はいはい、喧嘩しないの。卯月ちゃんを呼んだのにはちゃんと訳があるのよぉ。」

 

龍田がパンパンと手を鳴らしながら仲裁に入る。

 

「少し前にバルバレ鎮守府の提督さんの話をしたでしょう?」

 

「あぁ、パンツ穿いただけの実質全裸姿で深海棲艦を追い払ったっていうあの……。」

 

にわかには信じがたいエピソード。

一般兵器では歯が立たず、狩娘ですら苦戦を強いられる深海棲艦相手にパンイチでも渡り合える驚愕の戦闘力を誇る特別な人間。

それがここ、カリュード諸島における提督という存在だ。

しかしそれだけの実力があるのだとすれば、深海棲艦と戦う狩娘を率いるトップとしては相応しい。

 

 

 

 

 

……だというのに龍田はやれやれといった感じにため息をつき、首を横に振った。

 

「そっちの話じゃないわよぉ。」

 

「へっ?」

 

「バルバレの提督はもともとは提督の教育なんて一度も受けたことの無い、単なる一般人だったってとこよぉ。」

 

そんなこと言ってたっけ?パンツの話が衝撃的過ぎて覚えてねーや。

 

「だけど不思議に思わない?」

 

「不思議ぃ?何がだよ?」

 

「どうしてバルバレ鎮守府はそんな一般人を欲しがったのかってところよ?」

 

確かに言われてみればそうだな。

提督っていうのは誰でも簡単になれるような職業じゃない。

 

「艦娘の提督と違って狩娘の提督にはアタリハンテイ力への適性が求められるって話自体は前にしたでしょう?それでね、バルバレ鎮守府が造られた当初はまだ狩娘の提督が少なくて人材不足だったのよ。それで仕方なく狩娘の提督としての適性が無い人を最初の提督としたの。その人は本土でも立場があって信用のおける人だったんだけど、やっぱり狩娘の提督には向いていなくて鎮守府の成績は低かったの。本人も早く適性のある提督を派遣してくれってボヤいていたみたいねぇ。」

 

「でも提督にアタリハンテイ力への適正が求められるって言われても、現地で戦う狩娘には関係のない話だろ?提督が一緒に出撃するワケじゃないしな。」

 

それに狩娘の提督は、艦娘の提督みたいに現場の指揮を執ってくれているワケでもない。

オレ達狩娘は一度現場に出れば、後は全部自分で考えて行動しているからだ。

ただ単にオレ達の提督がサボって指示を出していないだけならともかく、その代わりを務めている神通だって一回も指示をくれた事は無い。

ひょっとしたら他の鎮守府は違うのかもしれないが、少なくともオレ達の上層部は放任主義だ。

なので提督なんて、いてもいなくても変わらないように思えてしまう。

 

 

 

 

 

そもそも提督のアタリハンテイ力への適性って何の意味があるんだ?

適性が無いと提督になれないのか?

大体カリュード諸島における提督の役割って何なんだ?

狩娘が全滅した時の予備戦力って話は聞いたけど、それなら最初から補欠の狩娘を待機させときゃいいだけの話だ。

だったら自慢の腕っぷしで、反抗的な狩娘を服従でもさせんのか?

いや~それも違うか、オレの提督は普通に神通にボコられてたしな。

 

「ふふふ、悩んでいるわねぇ。それじゃあ答え合わせよ。あのねぇ、狩娘にとって提督はいるだけで意味があるのよぉ。いること自体が一番の存在意義なのぉ。」

 

いるだけで意味がある?どういうこった?

アレかな?『大切な提督のいる鎮守府をやらせはしない!』みたいな感じで、それで力が湧いてくる……いや、そりゃねぇわ。

そんなので力が湧いてくるなら苦労はねぇし、そもそもそれじゃアタリハンテイ力全然関係ないもんな。

それにサボり魔のオレらの提督が後ろに控えていても、そこまで必死になって戦うだろうか?

 

「そうねぇ、簡単に説明すれば正規の提督のいる狩娘は能力にブーストが掛かると思えばいいわ。」

 

「は?」

 

ようするにアタリハンテイ力に適応した提督が率いる鎮守府に所属しているだけで有利な補正が付くってことか?

 

「いやいや、いくら何でも冗談だろ!?荒唐無稽にも程がある!」

 

「まぁまぁ、落ち着いて。ちゃんと根拠はあるのよぉ。」

 

 

 

 

 

「あのね、前に初めてこの島に上陸した艦娘が最初の狩娘になってイ級を追い払った話をしたでしょう?その狩娘はイ級を追い払うことが精一杯だったの。いくらその娘が手負いで、足手まといの艦娘を庇いつつ、しかも狩娘としての戦いに慣れていなかったとはいっても相手は所詮イ級よ。」

 

言われてみれば確かにそうだ、普通のイ級って大して強くないもんな。

 

「天龍ちゃんだって初めての狩りでいきなり複数のイ級を倒したでしょう?狩娘初心者の天龍ちゃんがイ級を倒せて、同じく狩娘初心者とはいえ実戦経験のある艦娘がイ級を倒せないなんておかしいとは思わないかしらぁ?つまり提督のアタリハンテイ力への適応の違いが、狩娘の戦力の決定的な差になってくるのよぉ。」

 

「つまりにわかには信じがたい話だが、オレ達がこうやって戦えているっていうのは提督がいるお陰ってことなんだな?」

 

「その通り、良く出来ました!だから私達の提督はサボっているように見えても、提督としての最低限の役目は果たしているってワケ。」

 

いや、あれは擁護の余地無くサボっているだけだろ……。

 

 

 

 

 

「じゃあ鎮守府を辞めて独立した狩娘とかはどうなるんだ?提督補正を受けられなくなっちゃうんじゃないか?」

 

例えば天津風とか潮風丸とか。

天津風が連装砲ちゃんをスカウト中に深海棲艦に襲われても太刀打ち出来ないし、師匠が自信満々にネバネバ剣法を繰り出して、それが深海棲艦に通用しなかったら虚しいどころの話じゃないぞ?

 

「それは大丈夫よぉ。鎮守府を辞めて独立するというのは便宜上の物であり、除名されたワケじゃないわ。それは終わりの無い休暇みたいなものよぉ。提督補正は受け続けられるから、もし今天龍ちゃんが旅人になるって言って家出をしたとしても、戦う力はちゃんと残されているから安心して家出をしてねぇ。」

 

誰が家出なんかするかっ!

 

「でもさぁ、なんで提督の差だけでどうしてそこまで違いが出るんだ?」

 

「さぁ?それは知らないわ、でも実際に結果が出てるからそれでいいのよ。考えても答えが出るワケじゃないし、アタリハンテイ力っていうのはそういうものって納得するしかないわぁ。これからの研究に期待ねぇ。」

 

さぁって、投げ槍にも程があるだろ……。

デメリットがあったらどーすんだ?アタリハンテイ力スゲーで済ますなよなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まぁその話はいいとして、ここまで話してもらっても卯月と一緒に狩りに行く理由にはなってねぇぞ?」

 

「そうねぇ、少し話が逸れたけど要するにバルバレ鎮守府の初代提督は狩娘の提督としては向いていなかったの。だから狩娘の提督として適性のある人材が新たに送り込まれてきたのよぉ。」

 

「まぁ妥当な話だな。で、その新しい提督がパンツ一丁のまつ毛提督だったってワケか?」

 

そう聞くが、龍田は含み笑いを返すだけで否定も肯定もしなかった。

 

「今日卯月ちゃんを呼んだのはそれについて関係しているわ。だけどそこから先の説明は……。」

 

そう言いながら卯月と弥生を見る龍田。オレも釣られて二人に目が行く。

 

「私……弥生と……。」

 

「うーちゃんが説明するっぴょん!」

 

そう言って胸を張る卯月と相変わらず無表情の弥生。

 

「今まで長い話をしたけど……続く話は、もっと長い……。それでもいい?」

 

「構わねぇぜ、長話がなんぼのもんじゃい!オレを飽きさせたきゃその3倍は持ってこいってんだ!」

 

心配そうに聞いてくる弥生だが、ここで嫌とか言ったら女が廃る。

本当は長話なんて大っ嫌いだが、ちっちゃい子がお願いしてるのに、長話だからって断るような女に生まれたつもりはねぇ!

あっ、神通の長話でオレが飽きかけたってのは秘密だぞ?

だから龍田、そんな顔でオレを見るな。

いくらお前でも、オレが長話をされるとすぐ飽きるってことをみんなにバラすと許さんぞ!

オレは長門みたいにちっちゃい娘をどうこうしようなんて思っちゃいないが、それでもガキンチョが見ている前のオレは、いつだって最高に粋がってて格好いい天龍じゃなきゃいけねぇんだ。

変な格好したマヌケで寝坊助なHRが2に上がったばっかりの初心者天龍なんてここにはいない!分かったか?

 

「まぁ今からする話の半分以上は秘書艦の香取お姉ちゃんから聞いた話で、うーちゃん自身の話は少ないから信憑性は知らないっぴょん!」

 

「え?」

 

「香取お姉ちゃんはしっかりしてるけど、本気かジョークか分からない話も多いからどこまでが本当で、どこまでが嘘か分かんないっぴょん。」

 

えぇ~……。

香取って、直接会ったことないけど面白おかしいヤツなの?

もっと真面目で厳しい、委員長的タイプのお姉さんキャラじゃないの???

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

見栄を張ったのはいいものの、果たして時間を掛けてまでそんな与太話を聞く価値があるのか不安になる天龍なのであった。

 

 

 

 







大好物のタマゴを抱えてウッキウキのクルルヤックに不意打ち喰らわせてビックリさせるのが、何だか可哀想でものスゴい罪悪感を覚える。

えっ?草を食んでいるだけの罪の無いアプトノスを容赦無くぶっ殺したことに関しては何も感じないのかだって?
ア、アプトノスには無印での肉焼き金策及び、Xで大剣の狩技ゲージを貯めるっていう大切な役目があるから……。





次回は(また)天龍ちゃんの出番は無いです。



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