家庭教師ヒットマンREBORN! ~光と闇の奇跡~   作:R0

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逆転のための一手

ドカーーーーーーーーーーーンッ!!!!!!!!

 

Ver.V(ボンゴレ)、Ver.V(ヴァリアー)、Ver.M(ミルフィオーレ)の3人のロヴィーノがツナと輝夜に向かって、大技を放ち、それらが全て、直撃して、粉塵が舞った。

 

「10代目!!!?」

 

「パパ!!!?」

 

「極限に2人とも大丈夫なのか!!!?」

 

「綱吉君も輝夜君も綱吉君にXANXUS君、それから僕の最強の技をくらったからね……………」

 

「しかも、沢田綱吉はその前に攻撃をくらって、かなりのダメージが入っているはずです…………」

 

2人の心配している明聖たちに白蘭と骸が顔をしかめながら言った。

 

「「「「「「「…………………………」」」」」」」

 

しかし、なぜか7人のロヴィーノたちは浮かない顔をしていた。

 

「…………2()()()()()()()()な」

 

「これでも、まだか…………」

 

「でも、まだまだ楽しめそうだな」

 

ロヴィーノたちがそう話していると、粉塵が晴れてきた。ツナと輝夜がいる場所には《闇夜》と《光》の炎のドームがあった。炎が治まるとそこには、ツナと輝夜がいた。《闇夜》と《光》の炎のドームによって、ロヴィーノたちの攻撃を防いだようだ。

 

「あいつら、無事だったか!!!」

 

「よかった…………」

 

岩山の上にいるメンバーの何人かは2人が無事なことに安堵していた。

 

「………だが、ツナのやつ………さっきの攻撃がまだ効いているみたいだな」

 

そんな中、リボーンがそう呟いた。実際、ツナはVer.S(シモン)のロヴィーノの《大地の一撃(コルポ・デッラ・テラ)》によるダメージが残っていて、悲痛な顔をしていた。

 

「………………沢田綱吉」

 

当然、1番近くにいる輝夜も気づいていて、ツナに声をかけた。

 

「……………何だ?」

 

ツナはそれに対して、返事をした。

 

「お前、下がれ」

 

「!!?」

 

輝夜の言葉にツナは驚き、声を荒げながら問い詰めた。

 

「いきなり、何言ってるんだ!!?」

 

「だから、下がれって言ってるんだ。今のお前はさっき、ぶっ飛ばされたときのダメージが残っていて、まともに動けそうにない。どういうわけか、あそこに明聖がいる。一端、あいつに手当てしてもらえ。……………ったく、あいつ、船の中に居とけって、あれほど言ったのに………」

 

輝夜は最後のほうに明聖への文句をボソボソと呟きながら、そう言った。

 

「だからって―――――」

 

ツナは反論しようとするが………

 

「悪いがお前の反論を聞く気も暇もない」

 

輝夜はそれを遮って、《闇夜》の炎が纏った籠手をツナの体に当てた。すると…………

 

シュンッ!!!!

 

「わっ!!?」

 

「10代目!!?」

 

「ツナ!!?」

 

輝夜はツナをショートワープで明聖たちの側に飛ばした。そして、輝夜はロヴィーノたちにガンブレードを向けた。

 

「何?まさか1人で私たちの相手をする気なのかい?」

 

「沢田綱吉と一緒に戦っても劣勢だったにもかかわらずか?」

 

ロヴィーノたちはそれを見て、余裕そうに言った。

 

「お前も知っているだろ?俺は誰かと一緒に戦うっていうのよりも個人で戦うことのほうが得意だって」

 

「クックックッ。確かにそうだね。まぁ、それは貴様以外のロヴィーノ教団の連中にも言えることだけどね」

 

「しかし、私たち7人を相手にする気かい?」

 

「問題ないな。俺は昔、20万人の兵士を1人で倒したことがあるからな」

 

輝夜はふてぶてしく笑いながら、そう言った。

 

「減らず口を言うね」

 

「でも、おもしろい」

 

「確かにそうだな」

 

「本来なら、沢田綱吉を先に始末するつもりだったけど、気が変わった。ダークネス!!貴様の相手を先にするさ!!!」

 

そう言って、輝夜はロヴィーノたちを相手に1人で戦うことになった。

 

 

 

 

「輝夜!!!無茶だ!!!」

 

一方、輝夜に飛ばされたツナはそう叫んだ。他のメンバーも同じ気持ちだった。特に明聖が慌てていた。そんな中、チェッカーフェイスが声をかけた。

 

「落ち着きたまえ。沢田綱吉君、今の君はダメージが酷い。そのような状態では彼の足手纏いにしかならないよ。今は光城明聖君の治療を受けるのが先だよ。………幸いにもロヴィーノはこちらに興味なさそうだからね」

 

「……………わかった」

 

チェッカーフェイスの提案にツナは大人しく受け入れた。

 

「ふむ。というわけで、光城明聖君、お願いできるかな?」

 

「え!?あ、はい!!!」

 

チェッカーフェイスに言われて、明聖は慌てて、ツナの傷口に《光》の炎を当てた。そして、全員、輝夜とロヴィーノのほうを向いた。

 

「…………………」

 

ただ1人、リボーンだけはツナのほうに視線を向けていた。

 

 

 

 

「………さてと、あまり時間をかけるわけにもいかないからな。最初からいくか」

 

輝夜はそう呟くと…………

 

シュンッ!!!!

 

その場からショートワープを使って移動した。

 

「ふっ………。《夜》の炎を使った不意打ちか?………!!?」

 

そう呟いたロヴィーノだったが何かに気づき、咄嗟に防御の構えを取った。それは他の6人のロヴィーノたちも同じだった。なぜなら……………

 

ガキンッ!!!!ガキンッ!!!!ガキンッ!!!!ガキンッ!!!!ガキンッ!!!!ガキンッ!!!!ガキンッ!!!!

 

輝夜が7人に分身して、ロヴィーノに襲いかかったからだ。

 

「チッ!!やはり、一撃で仕留めることはできなかったか………」

 

輝夜はロヴィーノに攻撃を防がれたとわかると、1度その場から離れて、そう呟いた。

 

「ハハハッ!!!ショートワープの連続による分身か!!!懐かしいなそれの特訓をしていたのは知っていたけど、戦闘で見たのは去年ぶりだよ!!!」

 

ロヴィーノは去年のベネスタンテ星のロヴィーノ教団本部での輝夜とルシフェルの模擬戦を思い出しながら、そう言った。

 

「そうだな。それなら、しっかり見てみろ。あれから、成長した俺をな」

 

そう言うと、輝夜は再び、ショートワープを使って、分身を作り、ロヴィーノたちに襲いかかった。ロヴィーノたちもそれぞれ防御の構えを取った。

 

ガキンッ!!!!ガキンッ!!!!ガキンッ!!!!ガキンッ!!!!ガキンッ!!!!ガキンッ!!!!ガキンッ!!!!

 

(へぇ…………この分身、《死ぬ気の到達点》を使っていないね。生身の状態でこれ程の分身を作るとは驚きだね。確かに、成長しているようだ)

 

ロヴィーノは輝夜の攻撃を受け止めながら、感心していた。

 

「だが、それで私たちに勝てると思ったら、大間違いさ!!!」

 

そう言うと、Ver.R(ロヴィーノ教団)のロヴィーノは《憤怒の炎》を纏わせた錨を飛ばした。

 

「ッ!!?」

 

輝夜はそれを回避した。しかし、それで分身が乱れて、しかも追い打ちと言わんばかりにVer.R(ロヴィーノ教団)のロヴィーノは輝夜のと同タイプのガンブレードを向けた。

 

「《白き咆哮(ルッギオ・ビヤンコ)》!!!」

 

ロヴィーノは輝夜が暴走状態だったときに使っていた技を輝夜に向けて、放った。

 

「チッ!!!俺の武器と同じものを使いやがって!!!」

 

輝夜は顔をしかめて悪態をつきながら、かわした。

 

「やるね」

 

「だけど、まだまだだよ」

 

Ver.R(ロヴィーノ教団)とVer.M(ミルフィオーレ)のロヴィーノがそう言って、大蛇丸とスピノサウルスに襲わせた。

 

(あれらは攻撃しても、無意味だ。それならば、かわすしかないな。しかし、沢田綱吉を引かせたのは正解だったな。他の奴ならともかく、ロヴィーノ相手にこれを使った状態だと、あいつを巻き込む可能性が高すぎるからな)

 

輝夜はそう考えると、再び分身した。しかし、先程よりも人数を多くして、スピノサウルスと大蛇丸をかわしながら、攻撃を始めた。

 

ガキンッ!!!!ガキンッ!!!!バンッ!!!!ドカンッ!!!!ガキンッ!!!!ガキンッ!!!!ドカンッ!!!!ガキンッ!!!!バンッ!!!!バンッ!!!!

 

輝夜はロヴィーノたちにガンブレードで斬りかかったり、炎の銃弾を撃ったりした。しかし、ロヴィーノたちはそれをうまくかわしたり、防御していた。そして、ロヴィーノたちはロヴィーノたちで刀やトンファー、錫杖、拳、鞭、ハルバード、錨などの近接武器で攻撃してきたり、剣による斬撃や銃、ビリヤードの玉、雷などの遠距離攻撃で攻撃したり、幻術を使ってきたりした。それに対して、輝夜はぎりぎりだが、何とかかわしていた。しかし、軽傷程度のものだが何回か攻撃に擦っているものがあった。

 

「ハァッ…………ハァッ…………。チッ!!!厄介すぎるだろ、こいつら!!!」

 

輝夜は荒く息をつきながら、再び悪態をついた。実際、今のロヴィーノたちは輝夜やツナたちの能力を使えるためにある意味、約50人を相手にしているようなものだった。

 

(ふむ。こういう残像の分身は維持することはできないから、どうしてもヒットアンドアウェイになる。だが、さすがはダークネスだな。こちらの要所を的確に狙っている。………………だからこそ()()()()()()()()()んだよね)

 

ロヴィーノは輝夜を感心していたが同時に周りに気づかれないように落胆していた。

 

(まぁ、いいか。それよりも、少しでも動きを鈍らせるか)

 

そう考えると、Ver.R(ロヴィーノ教団)のロヴィーノはヒレに《怠惰の炎》を纏わせた。

 

「まさか、それは!!?」

 

「そのまさかさ。《怠惰の海(マルヴォレーレ・マーレ)》!!!」

 

輝夜が驚くのと同時にVer.R(ロヴィーノ教団)のロヴィーノはヒレを思いっきり振るった。すると、ヒレに纏っていた炎は海となって、広がった。

 

「ッ!!!」

 

輝夜は咄嗟に上昇した。炎の海はちょうどツナたちがいるところぎりぎりまで水位が上がった。

 

「あれはスロウスの!!?」

 

「そういえば、リリスが言っていたな………『ダークネスも受けたくない』と。確かにあの技なら納得だ」

 

Ver.R(ロヴィーノ教団)のロヴィーノが使った技を1度、見たことあるバジルとランチアがそう言った。

 

「くっくっくっ。この炎の海のせいで動ける範囲を狭めたよ」

 

「くっ…………!!?(あれは本当に厄介だ!!!何とかしなくては………)」

 

輝夜はそう言って、対処法を考えた。

 

「考え事している暇なんかないよ!!!」

 

そう言って、ロヴィーノは攻撃を仕掛けた。

 

「ッ!!?」

 

輝夜はそれをかわした。しかし、ロヴィーノの言うとおり、《怠惰の炎》の海のせいで、地面付近に降りることはできなくなり、少々不味い状況になった。

 

(くっ………。こうなったら、仕方ない………。本当はもう少し、取っておきたかったがそんな余裕はない)

 

輝夜はすぐに対処法を思いつき、それを実行した。

 

ボウゥゥゥゥゥゥッ!!!!

 

すると、輝夜の体から《闇夜》の炎が噴き出した。

 

「………《死ぬ気の到達点》か」

 

ロヴィーノはそれを見て、そう呟いた。

 

シュウゥゥゥゥゥゥ……………

 

しかし、今度は体から噴き出していた炎が逆に治まり始めた。

 

「どういうことだ?」

 

「なんで、炎が治まるんだ?コラ」

 

ラルとコロネロがそれを見て、疑問の声を上げた。明聖以外の他のメンバーも同じように感じた。

 

「ハッ!!!」

 

輝夜はリングに《闇夜》を灯した。すると、《怠惰の炎》の海が《闇夜》の炎に包まれて、消えた。

 

『なっ!!?』

 

それを見て、全員が驚いた。

 

「《死ぬ気の到達点》の炎を体に馴染ませて、自身を強化させ、《闇夜》の炎の力で炎の海を転移させたか」

 

ロヴィーノが感心しながら、そう呟いた。

 

「《死ぬ気の到達点》の炎を体に馴染ませた?」

 

「はい。《死ぬ気の到達点》のときに噴き出る炎。それらを体に馴染ませることで通常の何十倍の力も引き上げることができるみたいです。パパが一生懸命に修行して使えるようになったみたいです」

 

「そんなことができるのか…………」

 

「知らなかったね………」

 

明聖の説明に《死ぬ気の到達点》を使えるツナとバミューダがそう言って驚いていた。チェッカーフェイスも何も言わなかったが内心では驚いていた。

 

(しかも、1年前のルシフェルとの模擬戦では、それを使うのに時間がかかったのに、今回ではほぼ一瞬でそれができた。炎の使い方もかなり成長したみたいだね。………ハァ。これで()()()()()()()()()()()もっと良かったんだがね…………)

 

ロヴィーノはそう考えて、再び残念そうにしていた。

 

「何を考えているのか、知らないがロヴィーノ!!!邪魔な炎の海は消えたんだ!!!このまま、行かせてもらうぞ!!!」

 

輝夜はそう言うと、先程よりも多く分身を出して、ロヴィーノたちに襲いかかった。

 

「クックックッ。望むところだよ」

 

ロヴィーノたちはそれに慌てずに冷静に言って、迎え撃った。

 

ガキンッ!!!!ガキンッ!!!!バンッ!!!!ドカンッ!!!!ガキンッ!!!!ガキンッ!!!!ドカンッ!!!!ガキンッ!!!!バンッ!!!!バンッ!!!!ドカンッ!!!!ドカンッ!!!!ガキンッ!!!!ガキンッ!!!!

 

先程の時と似たような状況になったが、《死ぬ気の到達点》の炎のおかげなのか、先程よりも動きが良くなり、ロヴィーノたちの攻撃もくらわなくなった。逆に輝夜の攻撃は先程と変わらず、当たらないままだったが、惜しいところまで行っていた。それを見て、これを見ていた人たちはもしかしたら、行けるんじゃないかと期待していた。しかし、しばらく攻防が続くと…………

 

「うっ…………!!!?」

 

急に輝夜が動きを止めて、地面へと降りて、膝をついた。それにより、たくさんあった分身も消えた。

 

「おい!!!動きが止まったぞ!!!」

 

「いったい、どうしたんだ!!?」

 

岩山の上にいるメンバーはそれを見て、何が起きているのかわからず、動揺していた。そんな中、リボーンが今の輝夜の身に起きている理由を言った。

 

「…………おそらく、脳のオーバーヒートだな」

 

「脳のオーバーヒート………?」

 

リボーンの言葉にツナが聞き返した。

 

「あれほどの分身を連続で……しかも《死ぬ気の到達点》の状態で使ったんだ。目に見えるもの全ての情報の処理を行って、脳が追いつかなかったんだろ。最適な回避や攻撃の方法とか考えながらやったいたみたいだから当然だな。ほら、輝夜をよく見てみろ」

 

リボーンに言われて、全員、輝夜のほうを見ると、輝夜の両目から血が流れていた。

 

「ひぃっ!!!」

 

それを見て、明聖が小さく悲鳴を上げた。そして、今の輝夜の状態が不味いということを皆、感じた。

 

「クックックッ。このような絶好のチャンスを逃す筈がないだろう?」

 

そして、1人のロヴィーノがそう言って、7人のロヴィーノたちは全員、輝夜に襲いかかった。

 

「チッ!!!こうなったら!!!」

 

グサッ!!!

 

輝夜は襲いかかってくるロヴィーノたちを見て、そう呟くと、頭を押さえながらガンブレードを地面に刺した。すると……………

 

ブォンッ!!!!

 

地面から輝夜を取り囲むように後ろに1人分の間、左右にかなりの奥行きがある《闇夜》と《光》の炎の高い壁が出てきた。急に現れた壁にロヴィーノたちは動きを止めた。

 

「《闇夜》と《光》の炎による壁か」

 

「我々の大技を防いだのと同類のものか」

 

「確かに、これは厄介だ。私たちでもそう簡単に破壊することはできなさそうだからね」

 

その壁を見て、ロヴィーノたちは感心していた。

 

「しかし、逆に自分を追い詰めていることに気づいていないのかね?」

 

ロヴィーノたちはそう言って、横から《闇夜》と《光》の壁と壁の間に入った。輝夜は自分が設置した背後の壁により動くことができなかった。しかも、壁を作るために炎を回しているためにショートワープを使ってかわすこともできないのだ。しかし、間隔が1人分しかなくて、狭いために、1列に並んだ状態になって、輝夜に向かった。

 

「そっか!!!これなら、一気に7人を相手にしなくていい!!!」

 

「1対1に持ち込ませるってことか!!!」

 

その様子を空中に浮かぶ画面から見て、ディーノとγがそう言った。

 

「そんなことだろうと思ったさ!!!」

 

「そんなもの、こうすれば、問題ないさ!!!」

 

ロヴィーノがそう言うと全員が飛び上がって、高さを変えてきた。これでは、1対1の状態に持ち込むことができない。

 

「………………」

 

しかし、輝夜はロヴィーノたちの行動に慌てずに冷静な顔つきをしていた。そして、輝夜はこう思った。

 

(逆転のための一手は打った。後は頼んだぞ)

 

シュンッ!!!!

 

「ん?」

 

ロヴィーノは後ろに気配を感じて、そちら側に視線を向けると、そこにはツナとツナの肩に乗っていたバミューダがいた。どうやら、バミューダのショートワープの力で一瞬で移動してきたようだ。

 

「助かる、バミューダ!!!」

 

「礼はいいから。早くしたらどうだい?」

 

ツナは自分を運んでくれたバミューダにそう言われた。

 

「あぁ、わかった!!!」

 

ツナは左手を後方に右手を《大地》の炎の重力を纏わせた状態で前方に向けた。ツナの右手の先には7人のロヴィーノが重なっていた。そして、ツナは先程、輝夜との会話を思い出した。

 

 

 

 

Ver.V(ボンゴレ)、Ver.V(ヴァリアー)、Ver.M(ミルフィオーレ)の3人のロヴィーノの攻撃を防ぐために《闇夜》と《光》の炎のドームの中にいたときに輝夜が話しかけてきた。

 

「沢田綱吉…………」

 

「…………何だ?」

 

「この攻撃を防ぎ終わったら、お前は1度下がれ」

 

輝夜の言葉にツナは驚愕した。

 

「なっ!!?どういうつもりだ!!?」

 

ツナは輝夜に掴み掛かったが輝夜は冷静に答えた。

 

「理由はいろいろあるが、主に2つだ。1つはお前がさっきのロヴィーノの攻撃のダメージが残っているから」

 

「だが、こんなもの、何とかなる!!!」

 

「あのロヴィーノ相手に半端な状態で行っても勝てるわけがないだろ。いいから、体を休めておけ。その状態じゃ、俺の足を引っ張るだけだ」

 

「くっ………!!!」

 

輝夜にそう言われて、ツナは悔しそうに歯を噛み締めた。

 

「それともう1つの理由はあの俺たちの能力を使えるロヴィーノたちを全て倒すためだ」

 

「!!?」

 

輝夜の言うもう1つの理由にツナは再び、驚いた。輝夜はそれに構わず、説明を続けた。

 

「沢田綱吉、お前もD(デイモン)・スペードが似たようなものを使って、戦ったことあるならわかるだろ?あれは1人でもきついのにそれが7人いる。1人1人相手していたら、きりが無い。一網打尽にするほかない」

 

「あ、あぁ………」

 

輝夜の言い分にツナは理解した。しかし、まだ納得できないところがあるためにツナは輝夜に尋ねた。

 

「だが、それが俺が抜けることとどう繋がるのだ?」

 

「俺が囮になるから、チャンスが来たら、タイミングを見計らって、お前が仕留める。そういうことだ」

 

「!!?だが、囮なら《大地》の炎を持っている俺のほうがよくないか!!?」

 

「《大空》が主であるお前が使っても、あのロヴィーノたちを一纏めにできるとは思えない」

 

「それは………そうだが………」

 

「悪いが時間が無い。簡単に説明するぞ」

 

輝夜はそう言って、説明を始めた。それを聞いて、ツナも渋々とそれを引き入れた。

 

 

 

 

そして、輝夜が言っていた、チャンスが来て、ツナは技を放つ用意をした。

 

「(射線上に一直線、今だ!!!)《超収束X(イクス)BURNER(バーナー)》!!!!」

 

ツナはシモンリングの力で収束させた《X(イクス)BURNER(バーナー)》を放った。

 

「!!?(まずい!!!)」

 

ロヴィーノたちはそう思ったが遅かった。

 

グサササササササッ!!!!

 

「「「「「「「ガハッ!!!?」」」」」」」

 

《光天》の炎のレーザーは一直線に並んでいた7人のロヴィーノたちの胴体を貫いた。


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