家庭教師ヒットマンREBORN! ~光と闇の奇跡~   作:R0

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圧倒的な力

こちら側が優勢だったがロヴィーノは有幻覚で自分を7人に増やして《完全(アルマメント)装備(コンプレート)R(ロヴィーノ)》という状態になり、それぞれVer.V(ボンゴレ)、Ver.V(ヴァリアー)、Ver.M(ミルフィオーレ)、Ver.S(シモン)、Ver.α(アルファ)、Ver.A(アルコバレーノ)、Ver.R(ロヴィーノ教団)となった。そして、今、戦いが再開する。

 

「「それでは行くぞ」」

 

まずVer.M(ミルフィオーレ)とVer.R(ロヴィーノ教団)のロヴィーノがそれぞれ、スピノサウルスと大蛇丸で2人に襲いかかった。

 

「ッ!!!」

 

「チッ!!!いきなり厄介なものを………」

 

襲いかかってきたスピノサウルスと大蛇丸に対して、2人は空を飛んでかわした。しかし、スピノサウルスも大蛇丸も2人を追いかけた。

 

「チッ!!!ならば………」

 

輝夜はそれを見て、大蛇丸に《闇夜》と《光》の炎を使った攻撃をした。しかし、大蛇丸はその攻撃にびくともせず、巨大化と攻撃とスピードが上がった。

 

「ッ!!?(俺の《闇夜》の攻撃でも効かないのか!!?…………ベルゼブブの大蛇丸とは別格と考えたほうが良さそうだな)」

 

輝夜がパワーアップした大蛇丸を見て、そう考えていると…………

 

「輝夜!!!」

 

ツナの呼ぶ声が聞こえて、何事かと思ったら…………

 

「ッ!!?」

 

ガンッ!!!!

 

急に銃弾が飛んできた。輝夜は咄嗟にガンブレードを盾にして防いだ。銃弾が飛んできた方向を見てみると、Ver.A(アルコバレーノ)のロヴィーノがライフルを持っていた。Ver.A(アルコバレーノ)のロヴィーノはリボーンやコロネロ、ラル並かそれ以上の狙撃能力があるみたいだ。

 

「ッ…………」

 

「マジかよ、コラ!!!」

 

「あの中での命中度………信じられん……!!!」

 

リボーン、コロネロ、ラルは無数のスピノサウルスと8体の大蛇丸が漂っていて、視界が悪い中から輝夜を狙って撃ったことに驚いた。

 

「ナッツ!!!形態変化(カンビオ・フォルマ)!!!」

 

ツナがそう叫んで、ナッツをX(イクス)グローブと合体させて、噴射口をつけた。

 

「ハッ!!!」

 

ツナは強化したX(イクス)グローブでVer.A(アルコバレーノ)のロヴィーノに急接近して、殴りかかった。

 

ドンッ!!!!

 

ツナの攻撃はVer.A(アルコバレーノ)のロヴィーノの腹に直撃したが………

 

「………ふっ」

 

「なっ!!?」

 

全然、ダメージが通っていなかった。

 

「へぇ~~~、凄い防御力だね。これがスカルの不死身の体(アンデッド・ボディ)か。多少の痛みはあるけど、これぐらいなら、もう慣れたものだ。そして…………」

 

Ver.A(アルコバレーノ)のロヴィーノがそう呟くと……………

 

ブンッ!!!!

 

「ガハッ!!?」

 

ドカンッ!!!!

 

鋭い蹴りをツナの腹に入れて、反対側の岩山に飛ばされた。

 

「沢田さん!!?」

 

「あいつ!!!俺様の不死身の体(アンデッド・ボディ)も使えるのかよ!!!?」

 

「しかも、あの構えと蹴り………私と同じ《爆煉疾風拳》…………」

 

ツナが飛ばされたのを心配してユニが叫び、スカルと風がVer.A(アルコバレーノ)のロヴィーノの能力と動きを見て、驚いていた。

 

「くっ………」

 

飛ばされたツナは起き上がった。

 

「ッ!!?」

 

すると、超直感で何かを察したのか、咄嗟に腕をクロスした。

 

ガキンッ!!!!

 

腕をクロスした瞬間、Ver.V(ボンゴレ)のロヴィーノが錫杖とトンファーで攻撃してきた。

 

「今度は私の番だ」

 

Ver.V(ボンゴレ)のロヴィーノはそう言うと、右目の瞳を四の文字に変えて、《闇》の炎を灯した。

 

「ッ!!?(修羅道か!!?)」

 

ツナはそう思うと、Ver.V(ボンゴレ)のロヴィーノと戦いだした。

 

「やはり、僕の目と同じ能力を使えるのか………」

 

「ボス………」

 

Ver.V(ボンゴレ)のロヴィーノが修羅道を使ったのを見て、骸とクロームが呟いた。

 

「…………ってか、僕の武器と六道骸の武器が一緒に使われるの、なんか嫌なんだけど」

 

「今はそんなこと言ってる場合じゃねぇだろ!!!」

 

雲雀はVer.V(ボンゴレ)のロヴィーノが右手に骸の武器と同じ錫杖、左手に雲雀の武器と同じトンファーでツナに攻撃をしているの見て、嫌そうな顔をしていた。それに対して、獄寺が怒鳴った。

 

一方、輝夜はVer.V(ヴァリアー)のロヴィーノと戦っていた。

 

ガキンッ!!!!

 

輝夜のガンブレードとVer.V(ヴァリアー)のロヴィーノの《鮫肌の剣(スパーダ・ペッレ・ディ・スクアーロ)》がぶつかった。お互いがお互いに斬りかかって、金属音が鳴り響いて、火花が散った。しかし、時々、Ver.V(ヴァリアー)のロヴィーノは《獣帝銃(ピストラ・インペラトーレ・アニマーレ)》で《憤怒の炎》を撃ったり、メタルニーで蹴ろうとしたり、ワイヤー付きナイフを投げたりしていた。輝夜はそれら全て、ショートワープでかわしたり、防御したりして、何とかダメージを負わずにすんでいた。しかし、輝夜は何かを気にしているのか、目の前のロヴィーノに集中できずに劣勢だった。

 

「どうしたのかな?何か他に気にしていたら、私には勝てないよ?」

 

「チッ!!(こいつ、俺がそうしなければいけない理由をわかっている癖に白々しいことを言いやがって………)」

 

輝夜が舌打ちしながら、そう考えると………

 

「ッ!!?」

 

輝夜は何かに気づいて、その場からショートワープで離れた。

 

「外したか………」

 

輝夜が気にしていたところにはVer.α(アルファ)のロヴィーノがクラリネットを持っていた。ロヴィーノは《バーニングビブラート》を使ったのだ。さすがの輝夜も全身装甲の《(アルマ)(トゥー)(ラ・ド)(ラゴー)(ネ・ネ)(ーロ・)(コルヴ)(ィーノ)》ならともかく装甲が薄かったら防ぐことはできず、ロヴィーノが使う《バーニングビブラート》なら全身装甲の《(アルマ)(トゥー)(ラ・ド)(ラゴー)(ネ・ネ)(ーロ・)(コルヴ)(ィーノ)》でも意味が成さないと思ったのだ。だから、輝夜は《バーニングビブラート》を警戒していたのだ。

 

シュンッ!!!!

 

輝夜はそのまま、ショートワープを使って、Ver.α(アルファ)のロヴィーノ背後に回って、斬りかかった。

 

スカッ………

 

しかし、攻撃はロヴィーノを通り抜けた。そして、そのまま霧となって消えた。

 

「!!?これは幻術!!?」

 

「おかしい話ではないよね?私は《霧》に《砂漠》、さらには《色欲の炎》を使えるのだからさ」

 

輝夜が驚くと輝夜から少し離れた場所で本物のVer.α(アルファ)のロヴィーノが《コングチャンネル》の状態でいた。

 

「《大紅蓮・暴蛇烈覇》!!!」

 

そして、そのままロヴィーノは《コングチャンネル》の状態で蛇剛球を連続で殴ってから、両掌で飛ばした。《コングチャンネル》のパワーで飛ばされた蛇剛球は無数に彫られた蛇の形した溝によって生まれた気流は巨大な竜巻となって、輝夜に襲いかかった。

 

「ぐっ…………!!!………ガッ!!?」

 

輝夜はショートワープでの回避が間に合わないと思い、ガンブレードで防御したがパワー負けして吹き飛ばされた。

 

「パパ!!?」

 

「あの蛇剛球の威力………俺以上だ………」

 

「犬の《コングチャンネル》を使っているからね………」

 

それを見て、明聖は叫び、ランチアと千種は顔をしかめながら、そう言った。

 

「くっ………(何てパワーだ………)」

 

吹き飛ばされた輝夜はそんなことを考えていた。すると…………

 

シュンッ!!!!

 

Ver.V(ヴァリアー)のロヴィーノがショートワープを使って目の前に移動してきた。そのロヴィーノは《鮫肌の剣(スパーダ・ペッレ・ディ・スクアーロ)》を振るってきた。

 

「ッ!!?」

 

それに対して、輝夜は自分の体の一部分に《闇夜》の炎を纏わせた。すると、ロヴィーノが振るった《鮫肌の剣(スパーダ・ペッレ・ディ・スクアーロ)》は纏われた《闇夜》の炎を通り抜けた。

 

「ハッ!!!」

 

そして、すぐに輝夜はガンブレードを振るった。

 

シュンッ!!!!

 

しかし、Ver.V(ヴァリアー)のロヴィーノはショートワープを使って、かわした。その後、輝夜は体勢を立て直して、Ver.α(アルファ)のロヴィーノやスピノサウルスと大蛇丸などの他のロヴィーノたちに警戒しながらVer.V(ヴァリアー)のロヴィーノに向かった。

 

 

 

 

一方、ツナはVer.V(ボンゴレ)のロヴィーノと戦っていた。ロヴィーノは錫杖とトンファーを使って攻撃してきて、ツナはそれを何とかグローブで防いだり捌いたりしていた。ツナも攻めていたが同様に防がれたり、捌かれていた。自分が戦っているロヴィーノ以外にも6人いるうえにタイムリミットもあるためにあまり時間をかけられなかった。

 

(くっ………。このままでは埒が明かない………。ならば………)

 

ツナはそう考えると、炎を噴射して、後方に下がった。

 

「《X(イクス)カノン》!!!」

 

ロヴィーノに向かって、《光天》の炎の弾丸を放った。炎の弾丸はそのまま、ロヴィーノに向かった。しかし、ロヴィーノはかわそうとせずに右手に持っていた錫杖を手放して、左側の腰にかかっている刀の柄を掴んだ。

 

「時雨蒼燕流 守式 六の型《驟雨》!!!」

 

ロヴィーノがそう言うと、刀を鞘から引き抜いた。すると、巨大な《闇》と《雨》の炎の塊が出てきて………

 

ドカンッ!!!!

 

ツナの《光天》の炎の弾丸と相殺した。

 

「あいつ、時雨蒼燕流も使えるのか!!?」

 

それを見て、山本が驚いていた。

 

「くっ………!!!」

 

ツナもそれを見て、驚いていた。しかし、Ver.V(ボンゴレ)のロヴィーノは手を緩めなかった。

 

「《サンダーセット》」

 

Ver.V(ボンゴレ)のロヴィーノはそう呟くと、空から雷が落ちて、コイル状の角に留められた。

 

「ッ!!?(ロヴィーノはランボの《電撃皮膚(エレットゥリコ・クオイオ)》も使えるのか!!?)」

 

ツナは様々な能力を使えるロヴィーノに驚いていた。そして、ロヴィーノは攻撃の態勢に入っていた。

 

「《電撃角+(エレットゥリコ・ コルナータプラス)》」

 

ロヴィーノはコイル状の角から電撃を伸ばして、さらにVer.V(ボンゴレ)のロヴィーノの両手に装備しているX(イクス)グローブから炎を噴射して、その推進力で突っ込んできた。

 

「くっ!!?」

 

ツナは咄嗟にグローブから炎を噴射して、上空へ飛び、かわしたのだ。だが、ツナが飛んだ先には無数のダイナマイトが散っていた。

 

「ッ!!?」

 

それに気づいたツナはすぐに方向転換してかわした。

 

シュンッ!!!!

 

しかし、そんなツナの背後にVer.S(シモン)のロヴィーノがショートワープを使って現れた。

 

「なっ!!?」

 

ツナはそれに対して、驚いていた。Ver.S(シモン)のロヴィーノの籠手には大地の七属性の炎が全て纏っていた。

 

「《大地の一撃(コルポ・デッラ・テラ)》」

 

大地の七属性の炎が纏われた拳はツナの背中に直撃した。しかも、籠手の先についていたクローによって、さらなるダメージが与えられた。

 

「ガハッ!!?」

 

ツナはそのまま、もの凄い勢いで飛ばされた。しかも、飛ばされた先には運悪く、Ver.V(ヴァリアー)のロヴィーノと戦っていた輝夜がいた。

 

「何!!?ガッ!!?」

 

それに気づいた、輝夜だったがかわす暇もなく、2人は衝突した。Ver.V(ヴァリアー)のロヴィーノは2人が衝突する前にショートワープで離れた。

 

「くそ!!!いきなり、何だ――――ぐっ…!!?」

 

「ッ!!?」

 

輝夜が言葉を発している途中で何かに押さえつけられた。そして、それはツナも同じだった。

 

「2人とも、逃がさないよ」

 

Ver.S(シモン)のロヴィーノが《大地》の炎を操りながら、そう言った。2人は《大地》の炎の重力に押さえつけられたのだ。

 

(………いや、それだけじゃない。俺たちの体に()()()()がついている。しかも、《怠惰の炎》のおまけつきでな)

 

輝夜は自分とツナの体にワイヤーがついていることに気づいた。Ver.R(ロヴィーノ教団)のロヴィーノが仕組んだものだった。しかも、そのワイヤーには《怠惰の炎》が纏われているために、2人は動きを鈍くされた。

 

「さてと、なかなか楽しめたけど、そろそろ終わらせるか」

 

1人のロヴィーノがそう言うと、Ver.V(ボンゴレ)、Ver.V(ヴァリアー)、Ver.M(ミルフィオーレ)のロヴィーノが大技の準備に入った。

 

Ver.V(ボンゴレ)のロヴィーノは腕を交差して、グローブの肘側から《大空》の柔の炎を噴射して、グローブには膨大な《大空》の剛の炎と《闇》の炎を込めた。

 

Ver.V(ヴァリアー)のロヴィーノは《獣帝銃(ピストラ・インペラトーレ・アニマーレ)》を両手に持って、右手を後ろ側に向けて《大空》の炎を、左手を前側に向けて《闇》と《憤怒の炎》を込めた。

 

Ver.M(ミルフィオーレ)のロヴィーノは《白黒龍の頭》を構えて、右手には白い光を、左手には黒い光を収束させた。

 

3人のロヴィーノは全員、ツナと輝夜の2人に向けていた。

 

「まさか、ツナにXANXUS、白蘭の技を使う気か!!!?」

 

「あの3人の技にあの炎圧…………シャレにならないぞ!!!!」

 

それを見て、ディーノとラルが叫んだ。それは全員が畏怖していた。しかし、どうすることもできずに、準備ができたロヴィーノたちは技を放った。

 

「《XX(ダブルイクス) BURNER(バーナー) 超爆発(ハイパーイクスプロージョン)》!!!」

 

「《憤怒のBURNER(イーラ・バーナー)》!!!」

 

「《白黒龍破》!!!」

 

Ver.V(ボンゴレ)のロヴィーノはグローブから《闇》と《大空》が混ざったナッツの形をした炎を放った。

 

Ver.V(ヴァリアー)のロヴィーノはそれぞれの銃から炎を放った。2人には膨大な《闇》と《憤怒の炎》が向かった。

 

Ver.M(ミルフィオーレ)のロヴィーノは両手から白色と黒色の光を放った。

 

3人の大技はそのまま2人に向かって、襲いかかった。炎の重力と《怠惰の炎》が纏われたワイヤーによって、拘束された2人はかわすことができず…………

 

ドカーーーーーーーーーーーーーーンッ!!!!!!!

 

直撃して、大爆発が起きた。


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