家庭教師ヒットマンREBORN! ~光と闇の奇跡~   作:R0

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すみません。言い訳になってしまうのですが、課題やテストで更新がだいぶ遅れてしまいました。今後もペースを落としてしまうかもしれませんがご了承ください。


リミッター解除

ドカーーーーンッ!!!

 

ツナの《バーニングアクセル》がダークネスに直撃した。

 

「よっしゃ!!」

 

「いいぞ!!」

 

地上にいる仲間たちも称賛した。

 

「………ハァ………ハァ………」

 

粉塵が晴れるとダークネスは息を荒くしていた。しかし、鎧は傷1つついていなかった。

 

(くっ………!?これでも、まだその鎧を壊すことはできないのか!?)

 

ツナは心の中で悔しがっていた。

 

(だが、衝撃とかは確実に通っている。それなら、このまま攻めるぞ!!)

 

ツナはそう考えて、ダークネスに向かって飛び出した。

 

「チッ………!!」

 

ダークネスは舌打ちしながらショートワープを使って離れた。

 

「ナッツ、戻ってくれ」

 

ツナはそう言ってナッツをガントレットからVG(ボンゴレギア)に戻した。

 

「ハッ!!!」

 

すると、ツナは右手の人差し指をダークネスに向けた。《ボンゴレギア 大空のリングVer.X》から《光天》の炎が灯った。

 

「《X(イクス)ボウガン》!!」

 

バンッ!!!

 

ツナは人差し指から《光天》の炎の矢を放った。ボンゴレ8代目の武器をモチーフにした技だ。

 

「フンッ!!」

 

ダークネスはそれをガンブレードで弾いた。

 

「まだだ!!」

 

バンッ!!!バンッ!!!バンッ!!!バンッ!!!バンッ!!!バンッ!!!バンッ!!!バンッ!!!バンッ!!!バンッ!!!バンッ!!!バンッ!!!

 

ツナは《光天》の炎の矢を連続で放った。

 

「ふん…………。ばか正直に全て弾くと思ったか?」

 

シュンッ!!!

 

ダークネスはそう言うと、ショートワープでツナの背後に回った。そして、ガンブレードを構えていた。

 

「くっ!!?」

 

ツナは超直感で察し、しゃがんでダークネスのガンブレードをかわした。

 

「くらえ!!」

 

バンッ!!!

 

ツナはその後、すぐに後ろに向き、炎の矢を放った。

 

グサッ!!!

 

「グッ……!!?」

 

炎の矢はダークネスの左腕の脇腹に刺さった。

 

「ツナのやつ、考えたな」

 

それを見て、リボーンが言った。

 

「どういうことですか?リボーンさん」

 

それを獄寺が聞いた。

 

「ああいう全身の鎧は動きやすくするために関節部分の装甲がどうしても薄くなるんだぞ。中世の甲冑とかも脇腹や膝の裏、あとは股関節が薄いぞ。まぁ、俺たちの場合はその薄い装甲も《闇夜》の炎で纏われているおかげで、結局、攻撃を与えることはできなかっただろうがな」

 

「でも、綱吉君は《光天》の炎を持っているおかげでその弱点が使えるって言うわけだね♪」

 

リボーンが説明して、白蘭が補足した。

 

「チッ………!!」

 

ダークネスは舌打ちしながら脇腹に刺さった炎の矢を引き抜いた。

 

シュンッ!!!

 

それと同時にツナが《光天》の炎の推進力により一瞬でダークネスの背後に回った。

 

「!!?」

 

「ナッツ!!もう一度、頼む!!」

 

ツナはナッツを再び、《Ⅰ世のガントレット(ミテーナ・ディ・ボンゴレプリーモ)》に形態変化(カンビオ・フォルマ)させた。

 

「………………」

 

ツナはジョットとの修行を思い出していた。

 

 

 

 

ドガンッ!!!

 

「ガッ!!?」

 

ジョットと修行のために戦闘していたツナが吹き飛ばされた。

 

「ハァ………ハァ………ハァ…………。今の技は………?」

 

ツナはガントレットを装備していたジョットを見ながら、そう言った。

 

「これが俺の技だ、Ⅹ世(デーチモ)。お前にはこの技を習得してもらう」

 

「俺に…………今の技を………」

 

ジョットの言葉にツナは呆然とした。

 

「そうだ。この技は大切なものを守るために作った技だ。ロヴィーノ教団、その中でもダークネスは強敵だ。そいつが敵として立ちはだかるかぎり、簡単にはいかない。あいつの中にある闇は我々の想像を越えるだろう」

 

「………………」

 

「《大罪の7人(ペッカート・セッテ)》という者たちは他の者に任せればいいだろう。しかし、ダークネスはそうはいかない。あの者をどうにかすることができるのはお前しかいない。そのためにも、この技を習得して、損はない」

 

「……………」

 

ツナはその後、死ぬ気で修行して、その技を習得した。

 

 

 

 

「くらえ!!初代直伝!!」

 

ボウッ!!

 

ツナはそう言うと、ガントレットに膨大な《光天》の炎を凝縮させた。

 

「なんて炎圧だ!!?」

 

「極限に行くんだ、沢田!!!」

 

地上にいた者たちは驚いたり、応援したりしていた。

 

「《王者の一撃(コルポ・カンピオーネ)》!!!」

 

ドガンッ!!!

 

バキンッ!!!

 

「ぐぁっ!!!?」

 

ドカーーーーンッ!!!

 

ツナは《光天》の炎が凝縮されたガントレットはダークネスの背中を直接殴り付けた。頑丈な鎧から破片がこぼれた。そして、そのままダークネスは地面に激突した。

 

「スゲーぞ!!!」

 

「いいぞ、ボンゴレ!!!」

 

仲間たちも称賛した。

 

「嘘………だ………ろ………?」

 

ルシフェルは信じられなさそうに言った。

 

スタッ…………

 

ツナが地面に降りた。

 

(これで終わってくれたらいいんだが…………)

 

ツナは明聖に頼まれているためになるべく傷つけたくないのだ。しかし……………

 

「…………ハァ…………ハァ………ハァ………ハァ………」

 

粉塵の影に人が立つところが見えた。

 

「くっ………(やはり、まだか…………)」

 

ツナは苦虫を噛み潰したような顔をした。

 

「………ハァ………ハァ……………やってくれたな………。沢田綱吉…………」

 

粉塵が晴れるとダークネスは息を荒くしながら、ツナに言った。

 

「どこまでタフな奴だあぁぁぁ!!!?」

 

「だけど、破片がこぼれたよ!!!このままなら、いけるよ!!」

 

スクアーロと炎真がそう言った。

 

「…………………このまま、させる…………って思うか?…………ハァ…………使うつもりなど無かったがな…………」

 

ダークネスがそう言うとガンブレードを地面に突き刺して…………

 

ゴウッ!!!!

 

『!!!?』

 

ダークネスの体から《闇夜》の炎が吹き出した。

 

「まさか、あれは《死ぬ気の到達点》か!!!?」

 

「……………でも、彼が《夜》の炎を持っているなら、僕や沢田綱吉君と同じ境地に達していてもおかしくないよ」

 

皆の驚きをよそに、バミューダが冷静に分析していた。

 

「それだけじゃない。……………リミッター解除」

 

ダークネスがそう言うと…………

 

シュウゥゥゥゥッーーーー…………

 

吹き出した炎が鎧に収束していった。

 

「いったい、何をする気だ………」

 

ツナがそう言った。

 

「ドレイク。俺と融合しろ!!」

 

ダークネスがそう叫ぶと…………

 

バキッ!!!…………バキッ!!!………バキッ!!!

 

ダークネスの鎧がだんだんと膨張を始めた。翼や角、尾までも膨張し、顔の口の部分が横にヒビが入り割れて、そこから牙が現れ、口のようになった。そして、最終的に……………

 

『グォォォォーーーー!!!!』

 

ダークネスは体長30メートルほどの巨大な漆黒のドラゴンになった。

 

『!!!?』

 

「な、なんだ、あれは…………!!?」

 

「あいつ、ドラゴンになったのな!!?」

 

ツナたちは驚いた。

 

「あ、あんなの…………見たことねぇぞ…………」

 

ルシフェルも驚いていた。どうやら、ルシフェルも知らなかったみたいだ。

 

『これは、《死ぬ気の到達点》の炎を《(アルマ)(トゥー)(ラ・ド)(ラゴー)(ネ・ネ)(ーロ・)(コルヴ)(ィーノ)》に注ぎ込み、俺とドレイクが《闇夜》の炎で融合した力だ!!』

 

ドラゴンとなったダークネスがそう説明した。その力は圧倒的なものが感じられた。

 

(か、勝てない。……………ハッ!!?俺はいったい、何を考えているんだ!!このまま諦めるわけにはいかないんだ!!)

 

ツナは一瞬、弱気になったが、すぐに自分を奮い立たせた。

 

「クフフ、しかし、人間の面影がありませんね。《人類至上サイキョウ(最強・最恐・最凶)の人間》の名折れですね」

 

骸がダークネスの姿を見て、そう感想を言った。

 

『………………ふん。くだらないな。俺はそんなものは興味無いのさ。それを自分で名乗ったことは1度も無いしな』

 

ダークネスは興味無さそうに答えた。

 

『そんなくだらない二つ名のことなんかよりも、とっととお前を潰す』

 

「っ!!?」

 

ダークネスの言葉にツナは警戒した。

 

『これでも、くらいやがれ!!!』

 

ダークネスは爪をツナに向けて、攻撃してきた。

 

「っ!!?」

 

ツナはグローブから炎を噴出して、かわした。

 

(よし!!体がでかくなったぶん、スピードが落ちている!!これなら、かわせる!!)

 

ツナがそう考えていると…………

 

『その程度でかわせると思うなよ』

 

ダークネスがそう言った。すると…………

 

ズンッ!!!

 

「!!?」

 

ツナの目の前から先程の爪が襲いかかってきた。《闇夜》の炎のワープホールで攻撃してきたようだ。

 

「くっ!!?」

 

ツナはすぐに別のほうに飛んでかわした。しかし…………

 

『まだだ』

 

今度は尾を振って、攻撃してきた。

 

「くそ!!?」

 

ツナはまた、炎を噴射してかわした。

 

「(くっ…………!!?かわしても、かわしても、《闇夜》の炎の力で何度も攻撃してくる!!だが…………)隙ありだ!!!」

 

ツナはがら空きとなったダークネスの背中に突っ込んだ。

 

「くらえ!!!《王者の一撃(コルポ・カンピオーネ)》!!!」

 

ツナは《光天》の炎を集中させたガントレットでダークネスの背中に攻撃した。

 

ドガンッ!!!

 

それは直撃したが……………

 

「なっ!!?」

 

先程の人間サイズのときは破片がこぼれたにもかかわらず、今回はそれがなかった。

 

『あいにくだが、この状態は防御力もさっきのよりも格段に上がっている』

 

ダークネスが背中にいるツナに向けて言った。そして………

 

『ハッ!!!』

 

ドカンッ!!!

 

「ガッ!!?」

 

ダークネスの背中から《闇夜》の炎のワープホールで爪が襲いかかってきた。近距離にいたためにかわすことができず、ツナに直撃した。

 

 

 

 

「10代目!!?」

 

「極限にむちゃくちゃだぞ!!?いろんなところから手が出てくるぞ!!!」

 

「まぁ、《夜》の炎って、そんなものだよ………。それよりも、問題はダークネス君の体の防御力が上がっていることだよ。さっきの沢田綱吉君の攻撃が効かなくなっているよ」

 

獄寺がツナのことを心配して叫び、了平がダークネスの力を見て驚いた。それに対してバミューダが軽く説明して、ダークネスの防御力を懸念していた。

 

「…………まずいな」

 

「リボーン?」

 

リボーンの呟きにディーノが反応して、尋ねた。そして、リボーンは答えた。

 

「ツナじゃ、あいつには勝てない」

 

『!!?』

 

「小僧、どういうことなのな!!?」

 

リボーンの言葉に真っ先に山本が反応した。

 

「そのままだぞ。あそこまで、ばかでかい敵は初めてなうえに、ツナの攻撃が全然効いていない。この感じ、初めてイェーガーと対峙したとき、いや、それ以上だぞ。かと言って、ツナ以外にあいつを倒すことができるやつがいないのも事実だ…………」

 

『………………』

 

リボーンの言葉に獄寺たちは深刻そうな雰囲気を出した。そして、ツナを心配そうに見守ることしかできなかった。

 

 

 

 

『ふ~~~っ…………。ハァ!!!』

 

ダークネスは今度は大きく息を吸い込むと口から《闇夜》の炎を吐き出した。

 

「っ!!?」

 

ツナは《光天》の炎を噴射してかわしたが…………

 

ズンッ!!!

 

「!!?」

 

ドガッ!!!

 

「ガッ!!?」

 

まるで狙っていたかのように、爪が出てきて、ツナに襲いかかった。

 

「ぐっ………!!!」

 

ツナはすぐに体勢を整えた。

 

「ナッツ、戻れ」

 

ツナは《Ⅰ世のガントレット(ミテーナ・ディ・ボンゴレプリーモ)》を解いて、そのまま…………

 

「《X(イクス)ボウガン》!!!」

 

《光天》の炎の矢を連続で放った。何本もある炎の矢がダークネスに向かった。

 

『グォォォォーーーー!!!!』

 

バサッ!!!バサッ!!!

 

ビューンッ!!!

 

「!!?」

 

しかし、ダークネスが翼を羽ばたいたことで、炎の矢を全て吹き飛ばした。

 

「ぐっ!!?」

 

しかも、それだけではなかった。羽ばたいたことによる風圧がツナに襲いかかった。その風圧があまりにも強力なためにツナは吹き飛ばされないように炎を噴射した。しかし、それはツナの身動きを封じたことに等しかった。

 

『これで終わりだ』

 

ダークネスは腕を振るって、ツナに攻撃した。しかも、腕を《闇夜》の炎のワープホールに連続で通らせて、スピードを上げた。

 

「ッ!!?」

 

ツナは風圧に耐えるのに必死でかわすことができなかった。

 

ドガッ!!!

 

「ガハッ!!?」

 

ダークネスの腕に直撃したツナはそのまま……………

 

ドカーーーーンッ!!!!

 

地面へと叩きつけられた。


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