家庭教師ヒットマンREBORN! ~光と闇の奇跡~   作:R0

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戦闘シーン書くの難しいですね。とりあえず、今回はツナたちVSルシフェルです。


初戦闘 ボンゴレ&シモンVS大空の大罪

突如、現れた『ロヴィーノ教団』、『大罪の7人(ペッカート・セッテ)』の『大空の大罪』、《ルシフェル》と名乗る男が取り出したのは、骸が持っている筈の《ボンゴレギア 霧のイヤリングVer.X》だった。

 

「ど、どうして…、あなたがそれを持っているの…?」

 

クロームはそうルシフェルに聞いた。

 

「ん?どうしてって…、そりゃ、六道骸から奪ったからに決まってるだろ」

 

ルシフェルはあっけらかんに言った。

 

「!!骸様は!?犬、千種、みんなは!?」

 

クロームは骸たちの安否を心配した。

 

「ああ~、そう心配しなくても、六道骸たちなら全員ちゃんと生きているよ。まぁ、軽くない怪我は負っているけどね」

 

ルシフェルは馬鹿にしたように言った。

 

「っ……!!」

 

「クローム…、骸たちのことが心配なのはわかるけど…」

 

「こいつの目的は10代目と俺たちのVG(ボンゴレギア)だ!!」

 

「そう、おとなしく渡してくれるなら、俺もおとなしく帰るけど」

 

とルシフェルが周りを見渡して言うと

 

「誰がお前なんかに10代目と俺たちのVG(ボンゴレギア)を渡すもんか!!」

 

「そうなのな!!」

 

「極限に渡さん!!」

 

「君、ふざけてるの?」

 

「骸様のVG(ボンゴレギア)、返してもらう…」

 

「僕たちシモンファミリーもお前を倒す!!」

 

獄寺たちがそう言ったあとでツナが前に立った

 

「ルシフェル、俺はお前に連れていかれる気もないし、俺たちのVG(ボンゴレギア)を渡す気もない…。だから…ここでお前を倒さなきゃ、俺は…」

 

そう言うとツナは27と書かれたミトンをはめ、青い丸薬を二錠、呑み込んだ。すると、

 

ボウッ

 

ツナの額からオレンジ色の炎、《大空》の炎が灯り、目は茶色からオレンジ色に変わり、ミトンは赤色のグローブ、《Xグローブ》に変わった。

そして、ツナは言った。

 

「死んでも、死にきれねえ!!!」

 

「死んでも、死にきれねえ……か…」ボソッ

 

ツナがそう言ったあと、ルシフェルは何か呟いた。しかし、そんなことは気にせず、他のメンバーも戦闘準備に入った。

 

「瓜!」

 

「次郎!小次郎!」

 

「漢我流!」

 

獄寺は《ボンゴレギア 嵐のバックルver.X》から《嵐猫(ガット・テンペスタ) Ver.X》の瓜。

 

山本は《ボンゴレギア 雨のネックレスver.X》から《雨犬(カーネ・ディ・ピオッジャ) Ver.X》の次郎、《雨燕(ローンディネ・ディ・ピオッジャ) Ver.X》の小次郎。

 

了平は《ボンゴレギア 晴のバングルVer.X》から《晴カンガルー(カングーロ・デル・セレーノ) Ver.X》の漢我流。

それぞれのギアアニマルを呼び出した。そして、

 

「「「形態変化(カンビオ・フォルマ)!!」」」

 

獄寺たちはそれぞれのギアアニマルと合体した。

 

獄寺はサングラスをかけ、パイプ型の発火装置をくわえ、大量のダイナマイトを装備していた。

 

山本は和服を身にまとい、二振りの日本刀が装備していた。

 

了平はヘッドギアとボクシンググローブを装備していた。

 

雲雀は既に《ボンゴレギア 雲のブレスレットVer.X》から呼び出した《雲ハリネズミ(ポルコスピーノ・ヌーヴォラ) Ver.X》のロールを形態変化させているため持っていた仕込みトンファーを構えた。

 

クロームは三叉槍を構えた。

 

炎真たちシモンファミリーもシモンリングを形態変化させた。

 

炎真は額に《大地》の炎を灯し、両手に籠手を装備させた。

 

アーデルは両手に手甲と頭にヘッドホン型のリモコンを装備させた。

 

紅葉は両手の手首部分にナイフがついた籠手、両足に装甲を装備させた。

 

SHITT・P!は背中に蜘蛛の足のような銃を装備させた。

 

らうじはマントのような鎧を装備させた。

 

薫は左腕に肩に装備された盾がついた槍を装備させた。

 

ジュリーは両手にクローがついた籠手を装備させた。

 

全員の戦闘準備が完了した。

 

「ま、こうなっちゃうか…」

 

ルシフェルは肩をすくめながら言った。

 

「OK。それじゃ、俺は別にこのままでいいんだが、お前らにとっちゃ、ここじゃ狭すぎて全力を出せないだろうから、場所を変えるか」

 

「あ、待て!」

 

呼び止める声を無視してルシフェルは外へ出た。

 

「あの野郎、嘗めやがって…」

 

悪態を吐きながらもツナたちは追いかけた。

 

 

学校のグラウンド

 

 

異様なほど静かだった。

 

その中、ルシフェルとツナたちが向かい合っていた。

 

「ここなら、お互いに全力を出せるか…。じゃ、始めますか」

 

と今、戦闘開始のベルが鳴った。

 

「おー!!極限に先手必勝だー!!」

 

「結局、負けんぞ!!」

 

そう言って真っ先に飛び出した了平と紅葉

 

「了平!」

 

「紅葉!」

 

「あの馬鹿…!」

 

周りの声を気にせず、二人は攻撃を始めた。

しかし、ルシフェルは二人の攻撃をハルバードで巧く捌いて、

 

「うっ…!?」

 

「がっ…!?」

 

ハルバードの柄でカウンターを決めて、二人を吹っ飛ばした。

 

「二人とも大丈夫か!!」

 

「ああ…」

 

「大丈夫だ…」

 

「どうする?あいつ、かなり、強いぞ。しかも、おそらく、全然本気を出していないだろう…」

 

「連携で行くしかないだろ。隙を作らないように攻撃して、あいつの動きを封じ、止めをさす」

 

「よし、ならそれでいくか」

 

と作戦会議を終えるとまずはツナが特攻をかけた。

 

キンッ

 

「次はお前か」

 

「嫌、俺だけじゃない」

 

「!!?」

 

ルシフェルは後ろから攻撃してきた雲雀に気づいて、かわした。

 

「その程度の不意打ちで俺を倒せるとは思っていないよな」

 

「まさか」

 

雲雀は仕込みトンファーの鎖を飛ばした。それをルシフェルはハルバードで捌いた。ふと上を見ると大量のダイナマイトがあった。

 

「《3倍ボム》!!」

 

ルシフェルはハルバードを思いっきり地面に叩きつけ、跳んだ土砂で防いだ。次に了平が仕掛けた。

 

「おおー!!《極限(マキシマム)コンビネーション》!!」

 

了平のラッシュをルシフェルはまた巧く捌き、先程よりも強力なカウンターを決めた。

 

「がっ…!?」

 

しかし、今度は吹き飛ばされず持ちこたえ、そのまま構えた。よく見ると了平のバングルは炎が3つ溜まっていた。

 

「《サンシャインカウンター》!!」

 

了平もカウンターを放った。

 

「くっ……!」

 

まずいと思ったのかとっさにかわしたが了平の攻撃を掠めてスーツが少し破れた。

 

(ちょっと、油断したかな?まぁ、まだ全然大丈夫だけどな)

 

破れたスーツを見てルシフェルはそう思ったがツナたちの攻撃はまだ続いた。

 

「《Xストリーム》!!」

 

ツナがルシフェルを炎の竜巻に閉じ込めた。ルシフェルはそれを耐えて、炎の竜巻がおさまると周りの光景が異常になっていた。

 

「《霧のカーテン(コルティーナ・ネッビア)》」

 

クロームの技とジュリーの《砂漠》の炎で景色は歪み、紅葉の《森》の炎による有刺鉄線に囲まれ、そして、

 

「行け!《ブリザードロイド》!《無敵の攻撃隊(グルッポ・アタッコ・インヴィンチービレ)》!!」

 

三百を越えるアーデル似の《氷河》の炎で作られた人形がいた。その人形たち、《ブリザードロイド》がルシフェルに向かって攻撃を開始した。

 

しかし、それでもルシフェルのほうが実力が上なのか、次々にブリザードロイドを突いたり、斬ったり、吹き飛ばしたりと減らしていった。

 

そして、最後の一体を斬り倒すと

 

(思ったよりなかなかやるな…。でも、俺を倒すにはまだまだ無理だがな)

 

と考えていた。しかし、いざ動こうとすると、

 

(っ…!?足が動かないだと!?……!!これは…!!)

 

ルシフェルは自分の足を見ると足が地面に沈んでいるうえに、隆起した地面が自分の足を押さえつけていた。

SHITT・P!の《沼》の炎、らうじの《山》の炎の力だ。クロームとジュリーの幻術に五感を狂わされ気づかなかったのだ。そしてそのうえ、

 

「はっ!!」

 

「ぐっ!?」

 

炎真の《大地》の炎の重力により身動きが取りにくくなった。

 

「山本くん!いまだよ!!」

 

「おお!!」

 

炎真の呼び声に答えた山本がルシフェルの真正面から攻撃を仕掛けた。

 

「時雨蒼燕流、攻式一の型 《車軸の雨》」

 

強力な突きがルシフェルに襲ったが…。

 

ガキンッ

 

ルシフェルは《大地》の炎の重力に抗い、ハルバードで山本の突きを防いだ。

 

「惜しかったな…。あともうちょっとで俺に攻撃できたのになぁ…」

 

「嫌、仕方ねえさ。俺は囮だからな…」

 

「囮だと…?」

 

「ああ。いまだ!!薫!!」

 

「おおー!!」

 

「!!?」

 

ルシフェルの後ろから薫の雄叫びが聞こえた。全てはこのための作戦だったのだ。

 

『行けー!!』

 

仲間たちが薫を応援した。ルシフェルの背中はがら空き、このまま行けば、薫の槍がルシフェルを貫いただろう。

 

そう、このままだったのなら……

 

ニヤッ

 

シュンッ

 

ジャキンッ

 

『!!!』

 

薫の槍がルシフェルに届く前にルシフェルはハルバードの柄の先の部分を引き抜き、そこから生まれた炎の刃で防いだのだ。

 

「はあ~っ…。はあっ!!」

 

「「ぐっ…!?」」

 

ルシフェルは《大地》の炎の重力なんて無かったかのように山本と薫を吹き飛ばした。

 

「炎の重力を破るなんて…」

 

炎真は驚愕した。そして、それよりも

 

「何なんだ、その槍は!?ただの槍じゃないのか!?」

 

獄寺がみんなの疑問を代表して聞いた。

 

「これは槍じゃなくて、ハルバードだっつーの!まぁ、ただのというのは確かに違うな」

 

と言ってルシフェルは自分の武器の説明をし始めた。

 

「これは俺が改造に改造を重ねた《仕込みハルバード》だ。こいつには()()()を組み合わせたことで死ぬ気の炎を自由自在に形を変えて固定化することで今のような炎の剣ができたっていうわけだ」

 

ルシフェルの説明に驚くしかなかった。そして、気になる言葉があった。

 

「ある炎だと?」

 

ツナは疑問に思ったがルシフェルはその疑問に答えず…。

 

「あ~。悪いがもうそろそろ終わらせたいんだ。さすがに時間かかっているしな…。というわけでこの技で終わらせてやるよ」

 

そう言って、ルシフェルはハルバードを元の一本に戻して上段に構えた。すると、ルシフェルの指輪からは《大空》の炎、手甲から《嵐》《雨》《雲》《晴》《雷》《霧》の炎が灯りだした。どうやらあの手甲はリングと同じ働きがあるようだ。すると、ハルバードの穂先から《大空》の炎が伸び、全長五メートルの大剣になった。その大剣には《嵐》《雨》《雲》《晴》《雷》《霧》の炎が纏っていた。

 

「あいつ、まさか、大空の七属性、全部の波動が流れているのか!?」

 

ルシフェルに驚かされっぱなしのツナたちだがすぐにいままでで一番の驚愕を味わうことになる。

 

ルシフェルは大剣を勢いよく地面に叩きつけた。

 

「《七属性の一撃(コルポ・セッテ)》」

 

ドーーーン!!!!!

 

『うわー!!?』

 

「キャー!!?」

 

ルシフェルが叩きつけた場所から大爆発が起き、有刺鉄線や幻術を全て破壊して、ツナたちも全員吹き飛ばされた。

 

…………………………

 

爆発が治まり、粉塵が晴れるとグラウンドはルシフェルを中心に巨大なクレーターが生まれ、全体的に見る間もなくぼろぼろだった。ルシフェルは爆発によって足の拘束が外れたのを確認すると、ハルバードを大剣から通常状態に戻した。そして、持ち前の跳躍力でクレーターから脱出して、周りを見た。

 

「うっ…」

 

「ぐっ…」

 

「クソッ…!」

 

全員、あれだけの爆発を受けたはずなのに意識を保っていた。

 

「!!驚いた!!死なないように手加減したとはいえ、まさか誰一人気を失っていないとはなぁ。…でも、もう、立てるやつはいないか…」

 

「まだだ…!」

 

ルシフェルがそう言ったのを反論するかのようにツナが立ち上がった。

 

「……なるほどな。あの時、お前、とっさに他の連中の前に移動して、そのグローブから炎の壁を作り、仲間を守ったんだな」

 

そう、ツナは『超直感』で察し、爆発に巻き込まれる前にルシフェルが言ったことを実行したのだ。炎の壁は爆発に耐えきれず壊されたが…。

 

「おかげで他の連中は気を失わずにすみ、必然的に炎の壁が厚かった場所にいたお前は立ち上がることができたっていうわけか……。ふん、それはそれでこちらに好都合だ。出来るだけお前を傷つけずに連れて帰りたいしな…」

 

「誰がお前に連れて行かれるものか…!!」

 

ツナはまだ諦めていなかった。たとえボロボロでも戦うつもりだった。

 

二人がお互いの得物を構えた。

 

そのときだった。

 

「ちょっと、ルシフェル!!いつまで、かかってるのよ!!」

 

レザースーツを着た女が声をかけてきた。


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