家庭教師ヒットマンREBORN! ~光と闇の奇跡~   作:R0

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~決着~ 守護者VS大空の大罪

(トゥリニセッテ)の力がVG(ボンゴレギア)に戻り、初代守護者たちに炎を分け与えられた獄寺たち。それを使って、獄寺たちはルシフェルに立ち向かおうとしていた。

 

「「「「「「形態変化(カンビオ・フォルマ)!!!!」」」」」」

 

獄寺たちは自分たちのギアアニマルを形態変化(カンビオ・フォルマ)させた。獄寺、山本、了平、雲雀はそれぞれ、並中でルシフェル相手に使った形態だった。骸は黒曜ヘルシーランドで使った形態だった。ランボは牛丼と合体したことでコイル状に巻かれた角を持った兜と鎧を装備した。

 

「うっ……!!?やっぱり、重い………」

 

ランボは兜と鎧の重さに少しふらついていた。

 

「しっかりしやがれ、アホ牛!!!」

 

それを見て、獄寺が怒鳴った。

 

「わ、わかってますよ……。俺だって、あいつに勝ちたい。地球を滅ぼさせたくないから………」

 

ランボはそう言って、覚悟の籠った目でルシフェルを見た。

 

「ふん。それならば、まずは、パワーアップしたお前らの力というものを見せてもらおうじゃねぇか………」

 

ルシフェルがそう言うと、ハルバードから《傲慢の炎》を伸ばして大鎌にした。

 

「これでも、くらいやがれ!!!!」

 

ルシフェルはそう言って、大鎌を降った。しかし、先程までと違って、たくさんの炎の刃ではなく、1つの巨大な炎の刃だった。凄まじいパワーが感じられた。

 

「来るぞ!!!」

 

「極限にすごいパワーだ!!!?」

 

獄寺と了平がそれを見て、そう言った。

 

「俺に任せろ!!!」

 

そう言って山本が前に出た。

 

カチャッ………

 

山本は腰に着けていた刀を鞘に入ったままの状態で持ち、構えた。

 

「あれは、居合いの構えですか………」

 

それを見て、骸がそう言った。巨大な炎の刃が山本に向かってきた。

 

「時雨蒼燕流 守式 六の型《驟雨》!!!!」

 

山本がそう言うと、刀を鞘から引き抜いた。すると、巨大な《雨》の炎の塊が出てきて………

 

ドカンッ!!!!

 

ルシフェルの炎の刃と相殺した。

 

「!!?あれを防いだの!!?」

 

それを見て、クロームがそう言った。

 

「………リボーンさんから聞いた話だと、《驟雨》は本来、勢いよく降った刀が水を巻き上げながら飛ばして相手の攻撃を防ぐ技で、その威力は大砲をも防ぐと言われているらしいぜ……」

 

「なるほど…………。そして、今回はVG(ボンゴレギア)の刀に纏わせた《雨》の炎を鞘の中で溜めることで、刀を引き抜く際により強力になったというわけですか」

 

山本の技に獄寺が説明をして、骸が補足した。

 

「それだけじゃないぜ。雨月さんが分けてくれた炎のおかげでもあるぜ♪」

 

山本がニカッと笑いながら言った。実際、雨月の炎が無かったら、ルシフェルの技を防ぐことはできなかっただろう。

 

「チッ!!!」

 

ルシフェルはそれを見て、舌打ちをした。すると…………

 

ジャラッ………

 

シュンッ!!!

 

ジャキンッ!!!

 

突如、分銅の付いた鎖が勢いよく飛んできて、ルシフェルはハルバードで防いだ。

 

「へぇ……。悪くないね、この炎………」

 

雲雀はアラウディが分けてくれた炎に感心していた。仕込みトンファーの鎖もいつも以上に速く伸びたからだ。

 

「こんなもの、効くか!!!」

 

ルシフェルはそう言って、ハルバードで鎖を弾いた。すると、次は………

 

「んおーーーー!!!!《極限(マキシマム)コンビネーション》!!!!」

 

了平がナックルの炎で活性化された肉体でルシフェルにラッシュをした。ルシフェルはそれを並中のときと同様にハルバードで捌いていたが…………

 

(くっ…………!!?速い上に重い!!?)

 

了平のラッシュを捌くのがきつくなっていた。

 

「ふん!!!!」

 

ドガッ!!!!

 

「ガハッ!!?」

 

そして、了平のパンチの1つがルシフェルに直撃した。

 

ドガッ!!!!ドガッ!!!!ドガッ!!!!ドガッ!!!!ドガッ!!!!ドガッ!!!!ドガッ!!!!ドガッ!!!!ドガッ!!!!ドガッ!!!!

 

それにより、ラッシュが決まるようになった。

 

「チッ!!!オラァッ!!!!」

 

ドガッ!!!!

 

「ぐっ………!!?」

 

ルシフェルは殴られながらも、舌打ちをして、ハルバードの柄で了平をぶっ飛ばした。

 

「果てろ!!!《ロケットボム Ver.X》!!!」

 

すると、今度は獄寺がGの炎でスピードと威力がより向上された《ロケットボム》を放った。

 

「《傲慢の羽(ピゥーマ・スペルビア)》!!!」

 

それに対して、ルシフェルは《傲慢の炎》を纏った羽で対抗した。

 

ドカンッ!!!!ドカンッ!!!!ドカンッ!!!!ドカンッ!!!!ドカンッ!!!!ドカンッ!!!!ドカンッ!!!!ドカンッ!!!!ドカンッ!!!!

 

ダイナマイトと羽がぶつかった。どうやら、これは互角のようだ。

 

「《ワイドホーン》!!!」

 

すると、ランボが胸のレバーを操作して、角の幅を広げた。

 

「《電撃コイル角(コルナ・モッラ・エレットロ・ショック)》!!!」

 

ランボはコイル状の角にランポウの《雷》の炎を通して、電磁石のように砂鉄を引きつけた。

 

「《エレットゥリコ・アイアンホーン》!!!」

 

そして、ランポウの炎で砂鉄を溶かして硬化させて、より超鋼鉄の角を6本作り出した。

 

「ハッ!!!」

 

ランボは《エレットゥリコ・アイアンホーン》をルシフェルに向かって飛ばした。

 

グサッ!!!グサッ!!!グサッ!!!グサッ!!!グサッ!!!グサッ!!!

 

《エレットゥリコ・アイアンホーン》はルシフェルの周りを取り囲むのように地面に突き刺さった。

 

「ふん!!!どこを狙っているんだ!!!」

 

ルシフェルがそう言うと、

 

「まだだ!!!《サンダーセット》!!!」

 

ゴロロッ……

 

ピカッ!!!

 

ビリリッ………

 

ランボは雷を呼び出して、膨大な電流を溜めた。

 

「《エレットゥリコ・リバース》!!!」

 

ランボは20年後のランボが使っていた技を使って、体内の電流を地面に流した。すると、電流は地面を通して、刺さっていた《エレットゥリコ・アイアンホーン》に伝わった。

 

ビリリッ………

 

「なっ!!?」

 

「くらいやがれ!!!」

 

ビリリッ……

 

バリバリバリバリバリッ!!!!

 

「グァァァッ!!!?」

 

《エレットゥリコ・アイアンホーン》から放電した電撃がルシフェルに直撃した。

 

「でかしたぞ、アホ牛!!!!」

 

獄寺がランボに称賛した。

 

「クフフ……。では、我々も行きますか」

 

「はい、骸様!!!」

 

骸の言葉にクロームがうなずいた。

 

「…………《羅刹開匣》。あなたが人間を喰らう羅刹だと言うなら、僕は敢えて、()()として戦いましょう」

 

骸がそう言うと、右目の瞳に映っていた六の文字が五に変わった。

 

「………《人間道》」

 

骸は六道のスキルの自分が嫌っているスキルを使った。すると、骸から黒いオーラが出てきた。しかし、ツナと戦ったときと比べて、禍々しさは感じられなかった。

 

「クフフ………。沢田綱吉の炎に浄化された影響か、この《人間道》から嫌な感じがしませんね………」

 

「ボスはすごい人です。骸様」

 

「クフフ、そうですね。そして、不思議な男でした………」

 

骸とクロームは感傷に浸っていた。しかし、そんな場合ではないとすぐに向き直った。

 

「クフフ、まぁ、今はあの男を倒すことが先ですね」

 

「はい、ボスの想いに答えるためにも………」

 

「「《限現幻獣(げんじゅう) 六無夢骸鴉(むがいあ)》!!!!」」

 

そう言って骸とクロームは協力して、ヴェルデの装置を使って強力な幻術を作り出した。しかも、D(デイモン)の炎により、さらに強力になった。6羽の鴉はルシフェルに向かった。

 

「くっ………!!?そっちが幻術なら、こっちも幻術だ!!!!」

 

そう言うとルシフェルは幻術を使って消えた。それで六無夢骸鴉(むがいあ)をかわした。

 

「逃がさないぜ……。時雨蒼燕流 特式 十二の型 左太刀 《霧雨》!!!」

 

山本は左太刀で斬撃を飛ばして空間を嗅ぎ分けた。それにより、空中にいたルシフェルを見つけた。

 

「そこか!!!時雨蒼燕流 特式 十二の型 右太刀 《斬雨》!!!!」

 

山本は今度は右太刀で斬撃を飛ばして、《霧雨》で嗅ぎ分けたルシフェルを正確に捉えた。

 

「グッ………!!?」

 

ルシフェルは呻き声をあげた。

 

「クフフ、それだけではありませんよ。行きなさい、 六無夢骸鴉(むがいあ)!!!」

 

骸に言われて、 六無夢骸鴉(むがいあ)が追い討ちをかけた。

 

「ガッ………!!!??」

 

ルシフェルは血を吐いた。ルシフェルは空から落ちていった。

 

「極限に決まったぞ!!!!」

 

了平がそう叫んだ。他の6人も勝利を確信した。

 

(敗ける?俺が……?)

 

落ちながらルシフェルはそう思った。

 

(ここまでなのか、俺は………)

 

ルシフェルは諦めかけていた。その時、走馬灯が見えた。

 

 

 

 

『ダークネス!!』

 

『…………なんだ?』

 

『認めてやるよ。お前は俺よりも強い。《人類至上サイキョウの人間》だ、って認めてやるよ』

 

『別に俺は《人類至上サイキョウの人間》という肩書きなんかに興味無いが………それよりも何が言いたい』

 

『ハッ!!さすがだな。気づいていたか………。………俺は、これから先、お前以外のやつに負けない。たとえ、相手が100人、1000人、いや、1億人以上いたとしてもだ!!!そして、最後には必ずお前を倒す!!!!覚えていやがれ!!!!』

 

『…………好きに言ってろ』

 

『あぁ、そうさせてもらうぜ』

 

 

 

 

(…………そうだ。そうじゃねぇか。俺はダークネス以外のやつなんかに敗けてたまるか!!!あの宣言から俺はダークネス以外のやつに敗けたことがない。俺はお前らを認めたが、お前らに敗けてもいいなんて思ってない!!!意地でもお前らは俺が倒す!!!!)

 

ルシフェルがそう思うとハルバードを大剣にした。

 

「《傲慢の一撃(コルポ・スペルビア)》!!!!」

 

ルシフェルは落ちる寸前に大剣を地面に叩きつけた。そして、大爆発が起きた。

 

ドカーーーーーンッ!!!!

 

『なっ!!!??』

 

獄寺たちはルシフェルがまだ動けることに驚いた。しかし………そんな場合ではなかった。ルシフェルはハルバードを手放して、その爆発の爆風を利用して、獄寺たち7人へ向かって………

 

ザシュッ!!!!ザシュッ!!!!ザシュッ!!!!ザシュッ!!!!ザシュッ!!!!ザシュッ!!!!ザシュッ!!!!

 

『グァッ!!!??』

 

《傲慢の炎》を纏わせた爪で獄寺たち7人を切り裂いた。獄寺たちは倒れそうになったが、何とか持ちこたえた。

 

「…………今ので、持ちこたえるのか」

 

ルシフェルがそう言うと、

 

「………クフフ………、……それは………こちらのセリフでも………ありますよ………」

 

骸がそう言った。

 

「別に、俺は意地でもお前らに敗けられない。………それだけだ」

 

ルシフェルはダークネス以外の人物には敗けないということは言わず、そう言った。

 

「意地でも敗けられないっていうのは、俺たちも同じだ!!!」

 

「あぁ、そうなのな!!!」

 

「極限にそうだ!!!」

 

「君は絶対に咬み殺すからね………」

 

「俺たちはお前を倒す!!!」

 

「私たちは諦めない!!!」

 

「クフフ、僕もかなり諦めが悪いですよ」

 

獄寺たちも強い意志でそう言った。

 

「…………どうやら、そうみたいだな。…………いいだろ。俺の最強の技で今度こそ終わらせる!!!」

 

ルシフェルがそう言うと、胸元の《(トゥリニセッテ)リング》から膨大な《傲慢の炎》を灯した。それとともに爪から膨大な《傲慢の炎》が灯り、10本の巨大な刃になった。

 

「死に晒せ!!!《傲慢の爪刃(ラーマ・ウンギア・スペルビア)》!!!!」

 

ルシフェルは巨大な炎の刃となった爪を地面にぶつけた。すると、10本の巨大な炎の刃は地面を抉り、獄寺たちに向かった。

 

『!!!!??』

 

獄寺たちはその威力に驚いた。急いで、防御をした。そして…………

 

ドカーーーーーーーーーンッ!!!!!!!!

 

大爆発が起きた。それと同時に粉塵が待った。ルシフェルは終わったと思った。しかし……………

 

「!!!!??」

 

粉塵から7つの人影が出てきた。すると、ボロボロになりながらも、防御しきった獄寺たちがルシフェルに向かって走っていた。ランボも重い鎧を着けているにも関わらず、走っていた。

 

「果てやがれ、ルシフェル!!!《3倍ロケットボムVer.X》!!!!」

 

「時雨蒼燕流 攻式 八の型・改 《二連・篠突く雨》!!!!」

 

「《極限(マキシマム)サンシャイン太陽(キャノン)》!!!!」

 

「《電撃鉄の角(フェッロ・コルナ・エレットロ・ショック)》!!!!」

 

「咬み殺す!!!!」

 

「堕ちろ、そして巡れ!!!!」

 

「これで、終わりよ!!!!」

 

獄寺は通常の3倍の量の自分とGの炎を纏わせた《ロケットボムVer.X》を放った。

 

山本は自分と雨月の炎を纏わせた二振りの刀で《篠突く雨》を使った。

 

了平は《ボンゴレギア 晴のバングルVer.X》にフルチャージした炎を全て使って、自分とナックルの炎を纏わせた拳で《極限(マキシマム)太陽(キャノン)》を放った。

 

ランボは《エレットゥリコ・アイアンホーン》を操作して、さらに溶かして硬化させて、2本の巨大な槍に収束して、さらに自分とランポウの炎を纏わせて、自身の突進と共に打ち放った。

 

雲雀は仕込みトンファーから鎖を伸ばして、自分とアラウディの炎を纏わせて、振るった。

 

骸は《人間道》の状態で自分とD(デイモン)の炎を纏わせた錫杖を振るった。

 

クロームは自分の炎を纏わせた三叉槍を振るった。

 

そして、7人の攻撃がルシフェルに直撃した。

 

『《守護者の7連撃(プロテットーレ・ウルト・ベル・セッテ)》!!!!』

 

「グアァァァーーーーーーーーッ!!!!!!??」

 

バキンッ!!!!

 

《大空》の《(トゥリニセッテ)リング》が割れた。

 

 

 

 

守護者VS大空の大罪

 

勝者、守護者


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