家庭教師ヒットマンREBORN! ~光と闇の奇跡~   作:R0

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守護者VS大空の大罪

今、ルシフェルとの戦いが始まる。

 

「《球針態》!!」

 

雲雀は《ボンゴレギア 雲のブレスレットVer. X》から刺付き球体、《球針態》をいくつも出した。それはルシフェルの周りを取り囲んだ。

 

「こんなもの、全て弾くだけさ」

 

ルシフェルがそう言ってハルバードに《大空》の炎を纏わせて振り回した。

 

ガキンッ!!ガキンッ!!ガキンッ!!ガキンッ!!ガキンッ!!ガキンッ!!ガキンッ!!ガキンッ!!

 

そして、《球針態》を弾いていった。

 

「果てろ!!《3倍ボム》!!」

 

「くらうもんね~~!!」

 

獄寺がダイナマイト、ランボが手榴弾をルシフェルに投げつけた。

 

「ふん!!」

 

ルシフェルはハルバードに今度は《雨》の炎を纏わせて、ダイナマイトと手榴弾に向けて、炎を放った。

 

シュ~~ッ………

 

ダイナマイトと手榴弾は火薬がダメになり不発になった。

 

「チッ!!」

 

獄寺は舌打ちをした。

 

「んおーーーー!!!《極限太陽(マキシマムキャノン)》!!!」

 

「時雨蒼燕流 攻式 八の型 《篠突く雨》!!」

 

ルシフェルの両側から《ボンゴレギア 晴のバングルVer.X》から《(セレーノ)グローブ》を取り出して、装備していた了平が強烈なパンチを繰り出して、山本は《時雨金時》で振るった。

 

ガキンッ!!ガキンッ!!

 

ルシフェルはハルバードを分裂させて、2人の攻撃を防いだ。

 

「遅いな………。ハッ!!!」

 

ドガン!!!

 

「グッ!!?」

 

「ガッ!!?」

 

ルシフェルは2人を力づくで吹き飛ばした。

 

「芝生!!!野球馬鹿!!!」

 

獄寺が2人を心配して叫んだ。

 

ダッ!!

 

ガキンッ!!

 

雲雀が飛び出して、トンファーと先端の部分は《嵐》の炎が纏っていて柄の部分は《雷》の炎が伸びていた二槍流となったハルバードがぶつかり合った。

 

ガキンッ!!ガキンッ!!ガキンッ!!ガキンッ!!ガキンッ!!ガキンッ!!ガキンッ!!ガキンッ!!

 

何度も金属音が鳴った。

 

ゲシッ!!!

 

「ガハッ!!?」

 

しかし、ルシフェルが雲雀に鋭い蹴りを腹に入れて、吹き飛ばした。

 

「!!?」

 

そんなときに、何か気配を感じて、ルシフェルはハルバードを構えた。

 

ガキンッ!!ガキンッ!!

 

ルシフェルのハルバードは2つの三叉槍とぶつかった。すると、霧が出てきて、晴れると

 

「クフフ、さすがですね」

 

「惜しかった………」

 

骸とクロームが出てきた。そして、2人はそう言うと、1度離れた。

 

「あいにく、こっちにはクソビッチ(リリス)という凄腕の幻術士がいるからな」

 

ルシフェルがなんでもないようにそう言った。そして、ルシフェルはハルバードを1つに戻すと……

 

「それじゃあ、次は俺が行かせて貰おうかな?」

 

ブオォッ!!

 

ハルバードの斧の部分から《雲》の炎を出して、大鎌のようにした。そして………

 

「オラーーーッ!!!」

 

ルシフェルはハルバードを思いっきり振るった。すると………

 

ビュンッ!!ビュンッ!!ビュンッ!!ビュンッ!!ビュンッ!!ビュンッ!!ビュンッ!!ビュンッ!!

 

無数の《雲》の炎の刃が飛び出した。

 

『なっ!!?』

 

炎の刃は獄寺たちに向かった。

 

「ぐぴゃあぁぁぁーーーー!!!?」

 

ランボが叫んだ。

 

「チッ!!《SISTEMA C・A・I》!!!」

 

「時雨蒼燕流 守式 七の型 《繁吹き雨》!!!」

 

「《球針態》!!!」

 

「クローム、行きますよ!!!」

 

「はい、骸様!!!」

 

獄寺は《ボンゴレギア 嵐のバックルVer.X》から匣開発者の1人、イノチェンティが作った。骨状のシールドを出した。

 

山本は時雨金時に《雨》の炎を纏わせて、それを回転するように巻き上げた。

 

雲雀は先程と同じように《球針態》を出した。

 

骸とクロームはヴェルデの装置より鋼鉄の壁を出した。

 

ドカンッ!!ドカンッ!!ドカンッ!!ドカンッ!!ドカンッ!!ドカンッ!!ドカンッ!!ドカンッ!!

 

炎の刃は5人のそれで防いだ。

 

タタタタタタタッ

 

すると、いつの間に移動したのか、ルシフェルが後ろからやって来た。そして、攻撃しようとしてきた。

 

「んおーーーー!!!これでもくらうのだ!!!!」

 

「!!?待ちなさい、笹川了平!!!」

 

骸が静止の声をかけたがそれを聞かず、了平がルシフェルに対抗しようとパンチを繰り出したが…………

 

スカッ………

 

「なっ!!?」

 

了平の攻撃はルシフェルをすり抜けた。そして、ルシフェルが霧となって、消えたのだ。

 

「残念♪それは俺の幻術だぜ。リリスほどではないが俺も幻術使えるんだよ」

 

すると、上のほうからルシフェルの声が聞こえた。全員、上を向くと、そこにはハルバードの穂先から《大空》の炎が伸びて、大剣になっていた。そして、大剣には《嵐》《雨》《雲》《晴》《雷》《霧》の炎が纏っていた。ランボと骸以外は見覚えがあった。

 

「まさか!!?」

 

「そのまさかさ♪《七属性の一撃(コルポ・セッテ)》!!!」

 

ルシフェルは地面に落ちながら大剣となったハルバードを思いっきり地面に叩きつけた。

 

ドカーーーーーーンッ!!!!

 

「「「「「グッ………!!!?」」」」」

 

「キャッ!!!?」

 

「ぐぴゃっ!!!?」

 

並中で見たように、ルシフェルが放った衝撃が獄寺たちに襲いかかった。獄寺たちはさっきのときと同じように防御していた。しかし、さっきの炎の刃よりも威力があるためにきつかった。

 

しばらくすると、衝撃は治まった。何とか、耐えきることができたみたいだ。そして、ルシフェルを中心に巨大なクレーターができていた。

 

「………話には聞いていましたが、凄まじい威力ですね……」

 

「大きな穴が空いたもんね~~~」

 

骸とランボがルシフェルの技に関してそう言った。

 

「それも、驚きだが…………。見てみろ!!!剣の結界にヒビ1つ、ついてないぞ!!!」

 

獄寺の言う通り、剣の周りに張っている結界は、今のルシフェルの技の衝撃を受けたはずのに、何ともなかった。

 

「まぁ、それほど、強度な結界だということだ。そんなやわな造りはしていないさ」

 

それをクレーターから出てきたルシフェルが説明した。

 

「…………ってか、俺も驚いたんだが。まさか、今の俺の攻撃を防ぎきるとはな………」

 

ルシフェルが感心したように言った。

 

「ハッ!!!2度も同じ技でやられるか!!!」

 

「そうなのな!!!」

 

「極限に負けんぞーーーー!!!!」

 

「なめないでくれる?」

 

「………私はやられない」

 

1度、ルシフェルの技を受けた5人がそれぞれ、そう言った。

 

「あっそ。でも、気力は使ったみたいだな」

 

ルシフェルは獄寺たちを見て、そう言った。獄寺たちは言葉が詰まったが………

 

「そんなの関係ねぇ!!!」

 

「あぁ、お前に負けてたまるか!!!」

 

それでも、めげずに戦おうとした。そして、山本が飛び出した。

 

「ハッ!!!」

 

山本は時雨金時をルシフェルに振るった。

 

「当たらないぜ、そんなの」

 

ルシフェルはハルバードで防ごうとしたが山本が振るった手には()()()()()()()()()()()()()

 

「!!?」

 

山本は振るったときに時雨金時を放したのだ。そして、山本は時雨金時を反対の手に持った。

 

「時雨蒼燕流 攻式 五の型 《五月雨》!!!」

 

山本はタイミングをずらして、ルシフェルに斬りかかった。

 

「チッ!!」

 

ルシフェルは舌打ちをしながら、後ろへ跳んでかわした。そして、そのまま、山本に向かってハルバードで突きを入れようとした。

 

「攻式 五の型から守式 二の型 《逆巻く雨》!!!」

 

山本は時雨金時で《雨》の炎を巻き上げて、身を隠した。

 

バシャッ!!

 

ルシフェルのハルバードは炎に当たり、山本には当たらなかった。そのルシフェルの後ろから山本が斬りかかろうとしていた。

 

「ふん!!」

 

ルシフェルはハルバードを分裂させて、山本に斬りかかった。しかし……

 

スカッ………

 

「!!?」

 

斬ったのは《雨》の炎の水面に映った山本だった。

 

「守式 二の型から攻式 九の型 《うつし雨》!!!」

 

本物の山本がルシフェルの後ろから斬りかかった。

 

「くっ!!?」

 

ルシフェルはそれを前のほうに跳んでかわした。そして、すぐに体勢を変えて、ハルバードに《晴》の炎を纏わせて、連続で突きを入れようとした。《晴》の活性により、不規則にスピードが上がった。

 

「攻式 九の型から特式 十一の型 《燕の嘴(ベッカタ・ディ・ローンディネ)》!!!」

 

山本がスクアーロの《鮫の牙(ザンナ・ディ・スクアーロ)》をヒントにして編み出した技で同じように連続で突きを入れてルシフェルに対抗した。

 

ガキンッ!!ガキンッ!!ガキンッ!!ガキンッ!!ガキンッ!!ガキンッ!!ガキンッ!!ガキンッ!!

 

時雨金時とハルバードの金属音が鳴り響いた。すると、ルシフェルの足元が熱くなった。それと同時に山本は後ろへ跳んでルシフェルと離れた。

 

「!!?」

 

ルシフェルは何かを察して、横に跳んだ。すると………

 

ドーーーーーーンッ!!!

 

火柱が起きた。

 

「クフフ、惜しかったですね」

 

「私たちを忘れないで………」

 

骸とクロームの有幻覚のようだ。

 

「んおーーーー!!!極限にくらうのだ!!!《極限(マキシマム)イングラム》!!!!」

 

隙を与えないように了平がルッスーリア並のフットワークでルシフェルに3連続パンチを繰り出した。

 

「グッ!!?」

 

ルシフェルは腕をクロスして、了平のパンチを受け止めた。しかし………

 

「ガッ!!?」

 

ルシフェルの背中に激痛が起きた。そして、ルシフェルは膝を地面についた。

 

「ねぇ、僕のことを忘れないでくれる?」

 

雲雀がトンファーを構えながら、言った。《ボンゴレギア 雲のブレスレットVer.X》 から出した小さい《球針態》をトンファーで弾いたみたいだ。それが、ルシフェルの背中に直撃したみたいだ。

 

「これで、果てやがれ!!来い!!!《赤炎の矢(フレイムアロー)》!!!」

 

獄寺は《ボンゴレギア 嵐のバックルVer.X》から髑髏をあしらった腕固定型火炎放射機を取り出して、装備した。

 

「手加減しねぇぜ!!!《嵐》+《雷》、《赤炎の雷(フレイムサンダー)》!!!」

 

獄寺は《雷》属性のカートリッジを《赤炎の矢(フレイムアロー)》に差し込み、《雷》の炎を纏って硬化により破壊力の上がった《嵐》の炎を放射した。炎はまっすぐ、ルシフェルに向かった。

 

ボオォォォォォッ!!!

 

炎はルシフェルを包んだ。

 

「よし!!!」

 

「やったか!!?」

 

山本と了平がそれを見て、そう言った。しかし………

 

ブオォンッ!!!

 

『!!!?』

 

ルシフェルを包んでいた炎が振り払われた。獄寺たちはそれにも当然驚いたが、一番驚いたことは炎を振り払われた際に使われたと思われるハルバードに纏っている炎だった。ハルバードに纏っている炎はややオレンジを基調とした虹色だった。

 

「………驚いたぜ」

 

ルシフェルは静かに言った。

 

「使う必要はないと思っていたんだが、まさか俺の《傲慢の炎》を使わなくてはならないとはな………。少し、甘く見ていたか?」

 

ルシフェルは無意識に目を鋭くして、獄寺たち6()()を見た。


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