家庭教師ヒットマンREBORN! ~光と闇の奇跡~   作:R0

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投稿が遅くなって、すみません。ネットの調子が悪くて、いつものように投稿できませんでした。今後も、投稿のペースが遅くなるかもしれませんが、どうかご了承ください。


大蛇の絶対防壁

(トゥリニセッテ)リング》の力で《羅刹開匣》したベルゼブブ。それにより、ベルゼブブの腰から8体の角が生えた大蛇丸が現れた。

 

「な、な、な、なんだありゃーーー!!!!」

 

スカルが叫んだ。他の皆も同じ気持ちだった。

 

「《羅刹開匣》?修羅開匣とは違うのか?」

 

リボーンがそう聞いた。

 

「少し違うね。これは、匣アニマルの力に加えて、リングを体に埋めることで、リングの力も100%、効率良く使えることができるんだ。今回が《(トゥリニセッテ)リング》なだけに、なおさら、強い力が得られるよ」

 

とベルゼブブが説明した。

 

「でも、このリングが強すぎるせいで匣が壊れたな~……。まぁ、いいや、どうせ使うのは今回が最後のつもりだし」

 

とベルゼブブが言った。おそらく、もうすぐ地球が滅びるから使う機会が無いという意味だろう。

 

「…………ああ、それを使うのは今回が最後だ」

 

とラルが呟いた。

 

「お前は俺たちに倒されることでな!!!」

 

そう言ってラルは飛び出した。

 

「ああ、そうだぞ、コラ!!!」

 

コロネロも一緒に飛び出した。

 

「2人とも!!?」

 

「あんなにデカイ蛇が8体もいるのに不味くないですか!!?」

 

「何も考えずに突っ込むのは愚策だよ…………」

 

風とスカルとマーモンがそう言った。

 

「でも、いくら、あの蛇が増えたって、本体が弱点なのは変わらないはずだよ」

 

バミューダがそう言った。

 

「…………………」

 

リボーンは黙っていた。

 

「グゥオォォォォォーーーー!!!!」

 

大蛇丸がコロネロとラルに襲いかかった。コロネロはファルコで空を飛び、ラルはジャンプしてかわした。その際、ラルは大蛇丸の胴体に乗った。

 

「「「「「「「グゥオォォォォォーーーー!!!!」」」」」」」

 

他の7体の大蛇丸が2人に襲いかかった。2人はそれをかわし続けた。そして、ベルゼブブを狙うタイミングを見つけたのか………

 

「《マキシマム・バースト》!!!」

 

「《サバイバルブラスト》!!!」

 

コロネロは《雨》の炎のショットを、ラルはショットガンから連続で銃撃をした。

 

ドカンッ!!!ドカンッ!!!

 

2人の攻撃はベルゼブブに直撃した。ベルゼブブ付近に粉塵が舞った。

 

「よっしゃーーー!!!」

 

「なんだ、たいしたことないじゃん」

 

スカルとマーモンがそれを見て、そう言った。

 

「…………いや、まだだ」

 

しかし、リボーンがそれを否定した。

 

「どういうことですか?」

 

「そうだよ、リボーン君。コロネロ君とラル君の攻撃はベルゼブブ君に直撃したんだよ」

 

それに風とバミューダがそう聞いた。

 

「あれを見てみろ」

 

リボーンはそう言うと、ベルゼブブの方へ指を指した。他の皆もそちらへ向くと、ちょうど、粉塵が晴れた。そこには、()1()()()()()()()()ベルゼブブが立っていた。

 

『なっ!!?』

 

リボーン以外のメンバーは驚いた。

 

「残念だけど、もう僕の体は弱点じゃないよ。《羅刹開匣》の力で僕自身にも《暴食の炎》の鱗がついたんだ。だから、僕に攻撃を当てても、大蛇丸が成長するよ」

 

とベルゼブブが説明すると

 

「「「「「「「「グゥオォォォォォーーー!!!」」」」」」」」

 

8体の大蛇丸の体が大きくなった。

 

「嘘だろーーー!!!?」

 

「ムッ。これはまずいね………」

 

スカルが叫び、マーモンがそう言った。

 

「それなら…………」

 

とバミューダがそう言うと、

 

シュンッ!!

 

ベルゼブブの背後には大蛇丸たちがいるので、正面に移動して、すぐに、

 

「心臓に直接狙えば!!」

 

ベルゼブブの左胸に向かって突きを入れた。しかし…………

 

ガキンッ!!

 

「なっ!!?」

 

突きはベルゼブブの左胸に直撃したが、《暴食の炎》が纏っていた鱗は思いのほか、固くて、鱗に阻まれて、心臓に当てることはできなかった。

 

「グゥオォォォォォーーー!!!」

 

すると、バミューダの攻撃でさらにパワーアップした1体の大蛇丸がバミューダを狙って襲い掛かってきた。それと同時に、他の2体の大蛇丸がコロネロとラルを狙って襲い掛かってきた。

 

「「くっ………!!?」」

 

「…………………」

 

3人はそれをかわして、一旦離れた。

 

「逃がさないよ。大蛇丸」

 

ベルゼブブがそう言うと、大蛇丸たちは全員、口を開いて《暴食の炎》を収束し始めた。

 

「先程の技ですか!!?」

 

「そうだよ。でも、さっきよりも威力があるし、8体いるから、8倍だよ」

 

風の言葉にベルゼブブが肯定して、補足説明をした。そして、8体の大蛇丸たちが炎を収束し終えた。

 

「行け。《八連大蛇大砲》」

 

ベルゼブブの言葉に8体の大蛇丸たちが口から炎を放った。

 

「「「「「「「「グゥオォォォォォーーーーーーー!!!!」」」」」」」」

 

8本の極太の炎がリボーンたちに襲いかかった。

 

「おい、どうするんだ、コラ!!!?」

 

「これは、いくら俺様でも無理!!!?」

 

「くっ………!!!?」

 

「バイパー、ヴェルデの装置を持っているだろ?それを使って何とかしろ」

 

コロネロたちがいろいろ言っているとリボーンがマーモンにそう言った。

 

「えっ!!?いくら何でも…………わかった」

 

マーモンは何かを察したのか、ヴェルデの装置を使って実態を持つ巨大な鋼鉄の壁を作り出した。

 

ドンッ!!!ドンッ!!!ドンッ!!!ドンッ!!!ドンッ!!!ドンッ!!!ドンッ!!!ドンッ!!!

 

炎が鋼鉄の壁に直撃した。何とか防いでいると思われた。しかし…………

 

ビキッ……ビキッ……ビキッ……

 

炎の方が威力が高いのか、鋼鉄の壁にヒビが入り始めた。そして………

 

ドカンッ!!!

 

壁を破った。

 

ドカーーーーンッ!!!

 

その後、爆発が起きた。大蛇丸たちが最初のサイズに戻っていく途中、

 

「……………なるほどね。今の壁は全員が避けるための時間稼ぎだったってわけか」

 

と大蛇丸たちが縮んでいく際にできた隙間からベルゼブブは鋼鉄の壁から離れたところにいたリボーンたちを見てそう言った。ベルゼブブの言うとおりだった。マーモンの作った鋼鉄の壁で炎を防いでいる間にバミューダの《夜》の炎で全員、場所を移動してかわしたのだ。

 

「でも、それじゃあ、僕には勝てないよ。君たち、攻撃手段も失っただろうしね」

 

『くっ…………』

 

ベルゼブブに言われて、元アルコバレーノの皆は困ってしまった。ベルゼブブ自身に当てても、ダメージが与えることができず、それどころか、大蛇丸たちをパワーアップさせてしまうからだ。

 

「でも、ダメージや傷が無いとは言っても、攻撃をくらうと痛いんだよね…………。だから、それを防ぐために……………。大蛇丸、《大蛇の絶対防壁(ブリンダ・アッソルート・セルペントーネ)》だよ」

 

「「「「「「「「グゥオォォォォォーーーーーーー!!!!」」」」」」」」

 

ベルゼブブがそう言うと、8体の大蛇丸たちはベルゼブブを取り囲むかのようにとぐろを巻き始めた。

 

「いったい、なにをする気だ?」

 

リボーンがそう呟いた。それに答えるかのように大蛇丸たちはとぐろを巻き続けた。そして、ベルゼブブを守るかのように大蛇丸たちによるドーム状の壁ができた。

 

「どう?これが《大蛇の絶対防壁(ブリンダ・アッソルート・セルペントーネ)》だよ」

 

ベルゼブブが大蛇丸の胴体の隙間からリボーンたちを見ながら、そう言った。

 

「《暴食の炎》を纏っている大蛇丸たちの鱗の壁。ただでさえ僕への攻撃手段が無いのに、この壁でどんな攻撃も効かないよ」

 

とベルゼブブが言った。

 

「そんなもん、その隙間から狙えばいいだけだ、コラ!!!」

 

バンッ!!!

 

とコロネロは言って、狙撃をした。しかし……………

 

バシッ!!

 

大蛇丸の胴体がその隙間を防いだ。

 

「僕がそんなヘマすると思った?」

 

「くっ……………!!!」

 

壁の中から聞こえるベルゼブブの言葉にコロネロは悔しそうに顔を歪めた。

 

「そんな壁、僕には関係無いよ」

 

シュンッ!!

 

バミューダがそう言って、《夜》の炎のショートワープで壁の中に入った。確かに《夜》の炎には壁など無意味かもしれない。そして、バミューダはそのままベルゼブブに攻撃をしようとした。

 

「まぁ、そう来ると思ったよ」

 

しかし、ベルゼブブはとくに驚かずにバミューダに対抗した。

 

バシッ!!バシッ!!バシッ!!バシッ!!バシッ!!

 

2人はそれぞれ、ぶつかり合った。しかし、壁の中は思ったよりも狭くて、バミューダは思うように動けなかった。しかも、大蛇丸たちがどんどん、壁の中を狭めていくため、余計に動きにくくなっていた。

 

「くっ…………」

 

シュンッ!!

 

バミューダはこのままではまずいと思い、一度、壁の外に出た。

 

「クソッ!!」

 

「オメーでも、だめか…………」

 

バミューダの呟きにリボーンがそう言った。

 

「君たちがどんなにがんばっても、僕には勝てないよ」

 

ベルゼブブが壁の中からそう言った。

 

「クソッ…………!!!」

 

「このクソガキが…………!!!」

 

コロネロとラルが顔をしかめて、ベルゼブブに向かってそう言った。しかし、ベルゼブブは2人の言葉を聞いて無視したのか、聞こえなかったのか、返答は無く、こう言った。

 

「でも、僕もお腹が空いたから、早く終わらせたいな~。まぁ、そういうわけで、攻めさせてもらうよ」

 

「「「「「「「「グゥオォォォォォーーーーーーー!!!!」」」」」」」」

 

ベルゼブブがそう言うと大蛇丸たちをリボーンたちに攻めさせた。

 

「ど、ど、ど、どうするんだよーーーーーーー!!!?」

 

「どうするって……………」

 

「かわしていくしかありませんね……………」

 

スカルとマーモンと風がそう言った。

 

「かわすだけでは、あいつには勝てないぞ!!!」

 

「そうだぞ、コラ!!!」

 

それをラルとコロネロが反論した。

 

「それなら、オメーは攻撃する方法があるって言うのか?」

 

「ぐっ…………!!!それは…………」

 

「…………無いぞ、コラ…………」

 

リボーンにそう言われて、ラルとコロネロは言葉が詰まった。

 

「あぁ、そうだ、ねぇぞ。だから、あいつの攻撃をかわしてかわして、弱点を見つけるんだぞ」

 

「くっ……………。わかった…………」

 

「わかったぜ、コラ……………」

 

リボーンの言葉にラルとコロネロは同意した。

 

リボーンたち、元アルコバレーノは《羅刹開匣》したベルゼブブの弱点を見つけるために8体の大蛇丸たちから逃げることにした。


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