家庭教師ヒットマンREBORN! ~光と闇の奇跡~ 作:R0
ツナたち一向が学校へ登校してから数時間後、並盛のとある場所にある公園に三人の人物がいた。
「おい、いつまで寝てんだ」
そう声をかけたのはオレンジと白のメッシュの髪に赤いスーツを着ていた170㎝後半の20代半ばの覇気のある男。
男の右手の中指にはオレンジ色の石がはまっている指輪、右手の甲には赤、青、紫、黄、緑、藍の石がはまっている手甲がある。
「ふぁ~…。ん…?……もう……、……終わったのか…?」
そう言って起きたのは水色のボサボサした髪に額にアイマスクを付けていて、まるで死んだ魚のような目をした、こちらは逆に覇気を全く感じられない180㎝前半の20代前半の男。
男の右手の中指には青い石、人差し指にはオレンジ色の石がはまっている指輪がある。
「1つは終わったけど、まだ全部は終わってないわ。むしろ、これからメインよ」
そう答えたのは桃色の長い髪を軽く巻いていて、全身にレザースーツを着ていてファスナーを全開して、豊満な胸やへそが見えている160㎝後半の20代前半の妖艶な女。
女の中指には藍色の石、人差し指にはオレンジ色の石がはまっている指輪がある。
「………なんだよ…。………それなら……、………もっと寝かせろよ…。………そのメインだって……、………お前らだけで…………十分だろ………」
アイマスクの男が怠そうに言うと
「ああ、確かに俺たち、もっと言うなら俺だけで十分だ。でも、お前の《力》を使えばより安全に早く終わるんだ」
「安全ね~…。…それなら………、あそこに…行かせたあいつは……どうなんだ…?…あいつ、……そういうの…気にしない馬鹿だろ…?…っていうか……、……今回の任務……、……そもそもあいつには………不向きじゃないのか…?」
「むっ……。確かに……。だが、あいつがどうしてもあそこに行きたいってうるさかったからな…」
「ああ~、確かに、あそこって彼にとって、とてもそそるところだったわね」
「………やめろ………。もっと他の言い方が………あっただろ……。……お前が…そう言うと変な意味に………聞こえる……」
「ああ、俺も一瞬変な想像してしまったじゃないか。おかげで気分が悪い」
と男二人がうんざりしていると
「知らないわよ!そんなこと!これがわたしなんだから!!」
と女は言い返した。
「それよりも……。まぁ、最悪の場合、あいつがなんとかするだろ」
「………なら、別に……これも……俺が…いなくても…問題ないだろ…」
「お前な~…」
とアイマスクの男はどうしても動こうとしないことにメッシュの男がため息すると、女が
「それなら、頑張ったらご褒美にお姉さんがいいことしてあ・げ・る」
と自分の胸をよせて色っぽく言った。
「「黙れ、クソビッチ(…)」」
男二人はそれを一蹴した。
「ちょっ、二人とも酷っ!?しかも、さっきからわたしの扱いが酷くない!?」
と女は男二人に文句を言うと
「知るか。お前がつまらないことを言うからだ」
「………だいたい…、……何が…お姉さんだ……。………お前……、俺よりも年下だろ……」
男二人はそっけなく返した。
「あ~もう。なんで、うちの幹部連中はこんなにつまらない反応するのかしらぁ~。昔はもうちょっとおもしろい反応してたのにねぇ~」
「それは、主にお前のせいだな。あんなにしょっちゅうやられると慣れてくる。おまけに
「む~」
女がふてくされているのを横目にメッシュの男はアイマスクの男に向き直った。
「そんなことよりも…。お前、俺たちの目的を忘れたわけではないだろ?」
「………」
「俺たちの目的に失敗は許されないんだ」
「………」
「なんたって。これはそれほど大きいものだからだ」
「………」
「確実に成功するためにはお前の《力》が必要なんだ」
「………」
「だから、お前も協力しろ」
メッシュの男はアイマスクの男にこう言うと
「…………は~…、わかったよ……」
アイマスクの男は動くことにした。
「まぁ…、確かに…、俺も………目的は……成功してほしいと……思っているしな…。怠いけど…」
アイマスクの男はそう言って立ち上がると
「……んで?これから俺たちは…どうするんだ…?」
「ああ、実はここに戻ってくる前にあの連中に向かっていたあいつから連絡が来て、無事に終わったらしい」
「ふ~ん…。さすがはあいつだな…。で…?」
「俺はあそこに行くから、お前はこいつと一緒にもう一方のほうを頼む」
メッシュの男は自分が向かう場所を指差しながら説明した。
「ふ~ん…。わかったよ……」
「それなら、わたしたちは行ってくるわ」
「………はぁ~…。……怠いなぁ………」
アイマスクの男と女はそう言って消えた。
そして、その場に残ったメッシュの男は
「くくっ、それじゃ俺も行くとするか。あいつら、これを見せたら驚くかな?」
男はそう言って、
その場所は
『並盛中学校』
次回から戦闘シーンが入る予定です。
これを読んでくれているみなさん、ありがとうございます。