家庭教師ヒットマンREBORN! ~光と闇の奇跡~   作:R0

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《羅刹開匣》

(トゥリニセッテ)リング》の力で匣を開匣して、ほとんど獣の姿となったジャバウォック。

 

「《羅刹開匣》だあぁぁぁーーーー!!!!?」

 

スクアーロがジャバウォックにそう聞いた。

 

「ああ、そうだあぁぁぁーーーー!!!!テメーらの言う修羅開匣よりも格段に上回る性能を持つ力だあぁぁぁーーーー!!!!俺はこの俺の名前と同じ《天空嵐(ジャバウォック・)ジャバウォック(テンペスタ・ディ・チェーリ)》の力を得たんだーーーー!!!!」

 

ジャバウォックがそう説明した。

 

「ジャバウォックって《鏡の国のアリス》に出てくる怪物のことよね~?」

 

「シシッ、空想上の生き物と合体したってこと?」

 

「しかも、《(トゥリニセッテ)リング》が胸元に埋まっているぞ!!そんなことがありえるのか!!?」

 

ルッスーリア、ベル、レヴィはそれぞれ言った。

 

「ゔぉおおおおい!!テメーら、そんなこと言っている場合じゃねぇぞおぉぉぉーーーー!!!!」

 

スクアーロが皆に警戒するように言った。

 

「……………………」

 

XANXUSも黙って警戒していた。相手の《羅刹開匣》は能力が未知数なため当然かもしれない。

 

「オラアァァァッ!!!!テメーら、いくぞおぉぉぉーーーー!!!!」

 

そう言って、ジャバウォックは大きく空気を吸い込んだ。

 

「《憤怒の咆哮(ルッギオ・ディーラ)》!!!!」

 

すると、ジャバウォックは口から《憤怒の炎》を吐いた。

 

「《憤怒の炎》を吐いただと!!?」

 

「こいつ、マジで怪物じゃねぇの!!?」

 

レヴィとベルはそう言った。XANXUSたちはそれをかわした。

 

「でも、隙だらけわよ~ん♪」

 

ルッスーリアがそう言って、ジャバウォックの背後に回り、

 

「《太陽膝(ジノッキアータ・ソラーレ)》!!」

 

先程使った技でジャバウォックに攻撃した。

 

ガンッ!!

 

それは直撃した。………だが、

 

ジューッ

 

何か燃える音がして、

 

「!!!??熱い!!熱いわ!!!??」

 

ルッスーリアが地面に倒れた。ルッスーリアの膝から焦げた匂いと黒煙が出ていた。ルッスーリアのメタルニーもよく見たら溶けていた。

 

『!!!??』

 

「ルッスーリアのメタルニーが溶けているだとおぉぉぉーーーー!!!!」

 

「シシッ、どうなってんの?」

 

スクアーロとベルがそんなことを言っていると

 

「ハッ!!!!俺の鱗には《憤怒の炎》が纏っているんだぜえぇぇぇーーーー!!!!触れたら、火傷じゃすまねぇぞおぉぉぉーーーー!!!!」

 

ジャバウォックがそう説明した。そして、ジャバウォックは側に置いていた錨を持って《憤怒の炎》を纏わせて、

 

「オラアァァァッ!!!!」

 

ドガンッ!!

 

「ギャッ!!!??」

 

雄叫びをあげながら、地面に倒れていたルッスーリアをぶっ飛ばした。ルッスーリアはそのまま……

 

ドガンッ!!!

 

壁に激突した。

 

「「「ルッスーリア!!!?」」」

 

スクアーロ、ベル、レヴィは叫んだ。ルッスーリアは意識は残っていたが戦える余力は残ってなさそうだった。

 

「ちっ!!ミンク!!《二重の紅蓮の炎(ドッピオ・フィアンマ・スカルラッタ)》!!!」

 

「リヴァイア!!《SUPER LEVI VOLTA(スーペル・レヴィ・ボルタ)》!!!」

 

ベルはナイフを投げて、ミンクに《嵐》の炎を発火させた。レヴィはジャバウォックに《雷》の炎を放った。

《嵐》と《雷》の炎がジャバウォックに直撃した。しかし……

 

「こんなもん、効くかあぁぁぁーーーー!!!!」

 

ブンッ!!

 

バァッ!!

 

「「!!!?」」

 

《羅刹開匣》のおかげか、耐久力も上がったみたいだ。ジャバウォックは錨を一振るいして、《嵐》と《雷》の炎を払った。

 

「オラアァァァッ!!!!」

 

ジャバウォックはジャンプして、リヴァイアのところまでいって、

 

「《怒りの鉄槌(マルテーロ・ディーラ)》!!!!」

 

今まで、マーモンの幻術やベルの《嵐》の炎を吹き飛ばすために使っていた技で、今度は、攻撃のために使った。

 

ドガーーーンッ!!!

 

直撃を受けたリヴァイアはそのまま勢いよく地面に激突した。リヴァイアはピクリと動かなかった。

 

「リヴァイア!!!?」

 

レヴィは自分の匣アニマルの名前を叫んだ。しかし、そんな場合では無かった。いつの間にか、空中で鎖を掴み錨を振り回していたジャバウォックが

 

「《憤怒の槍(ブロッチョ・ディーラ)》!!!!」

 

以前の戦いでスクアーロとXANXUSを倒した技をレヴィに向けて放った。

 

「「レヴィ!!!」」

 

スクアーロとベルの言葉に気づいたが遅かった。

 

「グォッ!!!!??」

 

直撃したレヴィは吹っ飛ばされて、ルッスーリアと同様、戦闘不能になった。

 

バーンッ!!

 

錨を飛ばした隙を狙ってXANXUSが《憤怒の炎》を放った。それを、ジャバウォックは

 

「ふ~っ。ハァぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

再び、《憤怒の咆哮(ルッギオ・ディーラ)》で防いだ。

 

「ちっ!!ドカスが………!!」

 

XANXUSは舌打ちをしながら言った。

 

「シシッ、次はこれだ!!」

 

ベルがワイヤーを操って、大量のナイフを空中に浮かばせた。それらをジャバウォックの周りを取り囲んだ。そして、それらを一気にジャバウォックに向けて飛ばした。

 

「今更、そんなのが通じるかあぁぁぁーーーー!!!!」

 

ジャバウォックは錨を振り回してナイフを全て弾いた。全て弾いたら、ジャバウォックは錨をベルに向けて飛ばした。

 

「シシッ、その言葉、そっくりそのままお前に返すよ♪」

 

ベルはそう言って、飛んでくる錨をジャンプしてかわした。しかし…………、

 

「それなら、これはどうだあぁぁぁーーーー!!!!」

 

「!!!??」

 

ジャバウォックが《羅刹開匣》で強化された身体能力を使って一瞬でベルの側に移動した。そして、ジャバウォックは右手を握りしめた。その右手には《憤怒の炎》が纏っていた。そして…………、

 

ドガッ!!

 

「グハッ!!!??」

 

鈍い音がしてベルはぶっ飛ばされた。ぶっ飛ばされたベルはそのまま…………、

 

ドガンッ!!

 

ガラガラッ

 

壁に激突した。

 

「ベル!!!??」

 

スクアーロは叫んだ。ベルもルッスーリアとレヴィと同様、意識は残っていたが戦える状態ではなかった。これで残っているのはXANXUSとスクアーロだけだった。

 

しかし、《羅刹開匣》の力は思いのほか、すさまじかった。

 

「………………」

 

「ちっ………!!」

 

XANXUSは顔をしかめて、スクアーロは舌打ちをした。

 

「ガハハハハハハッ!!!!これが、《(トゥリニセッテ)リング》の力で開匣された《羅刹開匣》の力だあぁぁぁーーーー!!!!そして、これが俺の、俺たち、ロヴィーノ教団の《怒り》だあぁぁぁーーーー!!!!」

 

ジャバウォックは高笑いしながら、そう言った。

 

「るっせ………。ドカスが………」

 

「ガハハハハハハッ………あぁぁぁ?」

 

XANXUSの呟きにジャバウォックが高笑いするのをやめた。

 

「XANXUS……?」

 

スクアーロもXANXUSの呟きに戸惑った。

 

「テメーらドカス共が、どんな怒りを持っていようが知ったこっちゃねぇ……。俺は………」

 

そう言うと、XANXUSの体には痣が先程よりも浮かびあがった。体中のほとんどが痣で覆われた。そして、どす黒い闘気があふれでた。

 

(!!!?…………初めて見たぜぇぇぇ。XANXUSの痣がここまで、浮かびあがるところをよぉぉぉ……。それに、この闘気も………。こいつは………)

 

「テメーは当然………、俺がかっ消すつもりだった沢田綱吉を殺したあのドカスも………」

 

(怒り!!それも………、今までに無いくらい………!!!)

 

XANXUSは鋭い目付きをして、紅い瞳をジャバウォックに向けて言った。

 

「かっ消す!!!それだけだ!!!」


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