家庭教師ヒットマンREBORN! ~光と闇の奇跡~ 作:R0
6手に別れたリボーンたち。その内の1つ、《嵐》の紋章の扉に入ったXANXUS、スクアーロ、ルッスーリア、ベル、レヴィのヴァリアー5人。
「扉に入ってからも続くわね~、この道………」
「シシッ、さすがに王子、飽きたよ」
とルッスーリアとベルがうんざりしたように言った。
「貴様ら!気を引き締めんか!!」
それを咎めるレヴィ。
「ゔぉおおおおい!!レヴィの言う通りだぞおぉぉぉーーーー!!」
それに同意するスクアーロ。
「…………………」
黙って走っていたXANXUS。
「あっ!あそこに光っているところがあるわよ~!」
ルッスーリアの言う通り、奥に光っている場所があった。そこをXANXUSたちが潜り抜けたら………
先程の空間と同じような場所に出た。そして、そこにいたのは………
「待っていたぞおぉぉぉーーーー!!!!テメーらあぁぁぁーーーー!!!!」
《
「ゔぉおおおおい!!ここに剣はあるかあぁぁぁーーーー!!!!」
スクアーロが大声でそれを聞くと
「ハッ!!!!ここにはねえよ!!!!ここにあるのは装置だけだあぁぁぁーーーー!!!!」
とジャバウォックが大声で答えた。
「本当にうるさいわね~」
「何とかならないの、これ?」
「貴様ら、いい加減にしろ!!」
とルッスーリア、ベル、レヴィは自分の耳を押さえて言った。
すると、
バーン!
ジャバウォックに向けて、《憤怒の炎》がとんだ。ジャバウォックはそれをかわした。そして、《憤怒の炎》はそのまま、壁に向かって
ドカーン!!
当たって、崩れた。
「テメー、いきなり撃ってくるとは何なんだあぁぁぁーーーー!!!!」
ジャバウォックがそう言った相手は
「うっせ、ドカスが………」
既に自分の匣アニマルであるベスターを
「俺はテメーをかっ消せれば、それでいいんだよ!!」
すると、XANXUSの顔に痣が浮かび上がった。それは、昔、XANXUSたちヴァリアーがボンゴレ9代目に対して起こしたクーデター、《ゆりかご》。その時に9代目に《死ぬ気の零地点突破》をくらわされてできた古傷だった。
「装置のことはいいのかしら~?」
「シシッ、いいんじゃね?王子もあいつ、ハリセンボンにしたかったし」
「うむ。装置はあいつを倒してから壊せばいい」
3人はそれぞれ、そう言いながら、戦闘体勢に入った。
「ゔぉおおおおい!!俺もやるぜえぇぇぇーーーー!!!出てこい、アーロ!!!」
スクアーロはそう言って、ヴァリアーリングに炎を灯して自分の匣から《
「
スクアーロがそう叫ぶとアーロはスクアーロの左腕につけてある剣と合体した。
「《
前の剣の刀身の周りに鮫の牙のような刃が付き、剣の側面も鮫肌のような模様があった。
「いいぜえぇぇぇーーーー!!!!やってやるぜえぇぇぇーーーー!!!!」
とジャバウォックも自分の武器である鎖付き錨を取り出した。
これでお互いの戦闘準備は完了した。
最初に攻撃を仕掛けたのは
「ゔぉおおおおい!!!!くらいやがれ!!!!《
スクアーロだった。スクアーロはその場で剣を何度も降った。すると、剣の側面の鮫肌の模様によって空気が切り裂かれ、カマイタチを生み出した。それだけでなく、剣に仕込んでいた爆弾がカマイタチと同時に飛び出した。つまり、爆発するカマイタチの大群がジャバウォックに襲いかかった。
「しゃらくせえぇぇぇーーーー!!!!」
ジャバウォックは錨に《憤怒の炎》を纏わせて、それを振り回した。そして、そのまま、カマイタチとぶつけた。
ドン!キンッ!ドン!キンッ!ドン!キンッ!ドン!キンッ!ドン!キンッ!ドン!キンッドン!キンッ!ドン!
金属音と爆発音が鳴り響いた。ジャバウォックはスクアーロの《
「《
ジャバウォックが防いでいる間にXANXUSが2丁拳銃から《憤怒の炎》を連射して超極太のレーザーのようなものを撃った。
「ちっ………!!!!」
ジャバウォックはそれを飛んでかわした。その際、ジャバウォックは錨をスクアーロに向けて投げつけた。スクアーロは技を放つのを止めて、錨をかわした。その際、ジャバウォックが飛んでいる隙を狙って、
「《
あらかじめ、呼び出していた《
「グアァァァァッ…………!!!!??」
ジャバウォックは空中にいたため、かわすことができず、直撃をくらった。ジャバウォック地面に着地すると、そのまま地面に膝をついた。
「今よ~♪」
それをチャンスと思ったのか、ルッスーリアがジャバウォックにメタルニーで攻撃を仕掛けようとした。しかし、
ガシッ
「えっ?」
ジャバウォックはルッスーリアのメタルニーを掴み、投げつけた。
「イヤ~ン!?」
ジャバウォックはそのまま立ち上がって
「テメーら………、やりやがったなあぁぁぁーーーー!!!!」
そして、怒鳴った。
「シシッ、まだ終わりじゃねえよ!!」
すると、ベルがジャバウォックにナイフを投げつけた。
「こんなもん、くらうかあぁぁぁーーーー!!!!」
ジャバウォックは錨に《憤怒の炎》を纏わせて、今まで以上にそれを振り回した。すると、
ゴオォォォォォォッ!!!
ジャバウォックの周りに《憤怒の炎》による竜巻が生まれた。
「《
ベルが投げたナイフは竜巻によって全て弾かれた。
「ちっ………!!」
ベルは舌打ちした。
「《
XANXUSが先程の《
ドン!!ドン!!ドン!!ドン!!ドン!!ドン!!
2人の《憤怒の炎》の使い手の技がぶつかり、何度も爆発音がした。そして………
ガキンッ!!
「何だと!!!!」
XANXUSの《
「ちっ!!!!」
ジャバウォックは舌打ちをしながら、それをかわした。そこに真上から
「ゔぉおおおおい!!」
スクアーロが《
ガキンッ!!
スクアーロの《
「なっ!!!!??(体が動かねえだと!!!!??)」
ジャバウォックは体を動かすことができなかった。その理由はスクアーロがジャバウォックの錨とぶつける前に《
「オラアァァァーーーー!!!!」
スクアーロはそのまま、ジャバウォックを斬りつけた。
「グハッ!!!」
ジャバウォックは血を吐いた。
「シシッ、これならどうだ!!」
そこにベルがナイフを投げつけた。ジャバウォックは先程のように錨を振り回すことができず、何とか防いでナイフを弾いていた。しかし、途中でジャバウォックは気づいた。自分の周りに何か細い糸みたいな物がはりめぐされていた。
「これは…………豪と同じワイヤーかあぁぁぁーーーー!!!!」
「シシッ、ご名答♪」
ベルが投げたオリジナルのナイフにはワイヤーがついてあり、ジャバウォックがそれを弾いていたため、周りにはワイヤーがはりめぐされていたのだ。しかも、ジャバウォックは巨体のために余計に脱出が難しかった。
「今だ!!《
「《
ワイヤーの隙間を通って、レヴィとルッスーリアがジャバウォックに攻撃をした。ジャバウォックは周りにワイヤーがあるために動けなかった。そして、
「グアァァァァッ!!!!??」
2人の技が当たった。しかし、それで終わらなかった。
「シシッ、出番だよ。ミンク」
ベルはヴァリアーリングに炎を灯して、自分の匣アニマルである《
「グアァァァァッ!!!?」
ジャバウォックが燃え始めた。しかし、まだ終わらなかった。ミンクはジャバウォックの周りにあるワイヤーにまで《嵐》の炎を発火させた。
「《
自身の炎とワイヤーの炎でジャバウォックを燃やした。
「グアァァァァッ!!!!??くそがあぁぁぁぁーーーーー!!!!」
ジャバウォックが叫んだ。そして、錨を持った。本来ならベルのこの技は全てを燃やし尽くすはずだが、ジャバウォックは持ち前のタフさで体を動かした。そして、
「《
ドカーン!!
以前にマーモンの幻術を吹き飛ばしたのと同じ方法で《嵐》の炎を吹き飛ばした。
「ちっ……!どんだけ、頑丈なんだよ!!」
ベルはそう言った。しかし、ジャバウォックはボロボロだった。自分のジャケットは燃え尽きて、上半身は裸になっていた。
「ハァ………、ハァ………、テメーらぁ……!!!!どういことだぁぁぁぁ!!!!?前とは違うじゃねぇかあぁぁぁーーーー!!!!?」
以前は自分が圧倒していたのに今回は最初から押されっぱなしだった。
「フンッ、ドカスが………」
「ゔぉおおおおい!!ふざけてんじゃねえぞおぉぉぉーーーー!!!!」
「シシッ、王子たちが同じ相手に2度もやられないって」
「そういうことだ!!」
「私があとでたっぷりと可愛がってあげるわ~~♪」
XANXUSたちはそう言った。
「ふざけんじゃねえぇぇぇ……」
それに対しジャバウォックは何か言っていた。
「ふざけんじゃねえぇぇぇ、ふざけんじゃねえぇぇぇ、ふざけんじゃねえぇぇぇ、ふざけんじゃねえぇぇぇ、ふざけんじゃねえぇぇぇ、ふざけんじゃねえぇぇぇ、ふざけんじゃねえぇぇぇ、ふざけんじゃねえぇぇぇ、ふざけんじゃねえぇぇぇーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」
ジャバウォックはキレ出して、赤と黒が混ざった色した匣を取り出した。
「これで、テメーらをぶっ潰してやる!!!!」
そう言って、ジャバウォックは《
バキンッ
匣が割れた。そして、匣の中身は……
グサッ
『!!!?』
赤い光となってジャバウォックの胸元を突き刺さった。そして、突き刺さった胸元から赤い光が溢れて、ジャバウォックを包んだ。
「まさか!!?」
「修羅開匣か!!?」
修羅開匣、ミルフィオーレが改造して人間の肉体と匣兵器を合体して匣アニマルの特殊能力を人間自身の死ぬ気の炎でより強力に発動できるものだ。しかし、赤い光の中にいるジャバウォックが否定した。
「修羅開匣だーーーー!!!!??そんな、人間が堕ちる程度のものじゃねえぇぇぇーーーー!!!!こいつは……」
赤い光が晴れると、そこにいたのは、全身に鱗があり、両手両足には獣のような鋭い爪が生えて、口には鋭い牙があり、尾も生えて、頭はドラゴンの頭のようになっていた。銀髪のドレッドヘアーと着ていたズボンが人間としての面影が残っていた。そして、何より、目に入ったのは、《
そして、ジャバウォックは言った。
「人間を食い殺す鬼、《羅刹開匣》だあぁぁぁーーーー!!!!」