家庭教師ヒットマンREBORN! ~光と闇の奇跡~   作:R0

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最後、残酷なシーンあるので気をつけて下さい。


《大空》VS《闇夜》

「お前は俺が倒す!!」

ツナがダークネスに言った。

 

「俺をお前が倒すだと?ふざけたこと言ってんじゃねぇよ」

 

シュンッ

 

ダークネスはショート・ワープを使った。

 

ガキンッ

 

「!?」

 

ツナはグローブでダークネスのガンブレードの刃を受け止めた。

 

「嘘!?」

 

「ダークネスの攻撃を受け止めただと!?」

 

「マジかよぉぉぉーーーー!!!!?」

 

「信じられんでござる………」

 

大罪の7人(ペッカート・セッテ)》も驚いていた。

 

「……グッ…10代目………」

 

獄寺がそう言った。どうやら、皆、意識はあったようだ。

 

「大丈夫ですか、皆さん?」

 

ユニが獄寺たちに声をかけた。

 

「ええ………。………ただ、……情けない話……戦えそうにありません」

 

γがそう答えた。他の皆も同じようだ。

 

「それにしても、よくあいつ、今の攻撃を受け止めることができたな」

 

ラルがそう言うと

 

「虹の代理戦争での《死ぬ気の到達点》に加えて、この数ヵ月の俺の修行で超直感がより研ぎ澄まされたんだろう」

 

リボーンが答えた。

 

「ふーん。やるじゃねえか」

 

ダークネスはそう言って1度ツナから離れた。

 

「お前ら、部下共の回復しろ。俺はここであいつとやる」

 

ダークネスはルシフェルたちに言った。

 

「あぁ!!!?ふざけんな!!!!俺たちも………」

 

ジャバウォックが文句を言おうとすると

 

ギロッ

 

「くっ……わかったぜぇぇぇ……」

 

ダークネスの殺気を込めた睨みでジャバウォックはコロネロに狙撃された部下を連れて出ていった。

 

「お前らもだ」

 

「……わかったわ」

 

「了解でござる……」

 

「回復の役目は基本的、私ですからね……」

 

「じゃあ、僕も……」

 

「……怠いけど………わかった……」

 

とルシフェル以外のメンバーが出ていった。

 

「ルシフェル……」

 

「別にいいだろ?同期のよしみでさ?この《ロヴィーノ教団》でお前との付き合いが一番長いんだから。それに……」

 

そう言って、ルシフェルはロヴィーノ復活の鍵となる剣に近づいた。

 

「こいつを守るのにも必要だろ?」

 

「…………ハァッ。好きにしろ」

 

「ああ。好きにさせてもらうぜ」

 

ルシフェルとの会話が終わるとツナに振り向いた。すると、

 

シュンッ

 

今度はツナが《大空》の炎の推進力でダークネスの背後に回った。ツナはそのまま、ダークネスに殴ろうとするが

 

ガンッ

 

「グハッ!?」

 

ダークネスが先にツナを蹴り飛ばした。

 

ガシャンッ

 

ツナは()()()()に飛ばされた。

 

『10代目/ボス/沢田/ツナ(君/さん/殿)!?』

 

皆、ツナのことを心配した。

 

「落ち着け、オメーら。ツナはわざと飛ばされたんだぞ」

 

「わざとだと、コラ?」

 

「ああ、今の状態じゃ、あいつに勝つのは難しい。だから、()()を回収する必要があったんだ」

 

「あれ?」

 

「あれを見てみろ」

 

リボーンに言われて見てみると

 

「あっ!VG(ボンゴレギア)!」

 

炎真の言う通り、ツナは自分の《ボンゴレギア 大空のリングVer.X》を回収していた。ツナはそれをすぐにはめた。するとX(イクス)グローブは赤いガントレットに変わった。

 

「ナッツ!形態変化(カンビオ・フォルマ)!!」

 

ツナはナッツを形態変化(カンビオ・フォルマ)させてX(イクス)グローブの肘側にも炎の噴射口を出した。それにより先程よりもスピードが上がった。しかし、

 

(くっ……。予想はしていたが、やはり威力が落ちている……)

 

そう、《ロヴィーノ教団》》に(トゥリニセッテ)の全ての力を奪われたことでVG(ボンゴレギア)の威力が落ちたのだ。しかし、この状態で攻めることしかできないツナはダークネスに攻めた。

 

ガキンッ、ガキンッ、ガキンッ、ガキンッ、ガキンッ

 

ツナが殴ろうとするとダークネスがガンブレードで防いだり捌いたりして、ダークネスがショート・ワープで攻めようとするとツナは超直感で察知して、グローブで防いだり捌いたりした。

 

「このままじゃ埒が明かないな……」

 

そうダークネスが言うと

 

ブォッ

 

ガンブレードの刃に《闇夜》の炎を纏わせて日本刀並に刃を伸ばした。

 

「!?ルシフェルのときと同じ……」

 

「そう!俺のハルバードと同じ炎の固定化だ!!」

 

ルシフェルが説明した。そして、ダークネスは

 

「ギアをあげるか……」

 

そう言うと

 

シュンッ、シュンッ、シュンッ、シュンッ

 

「!?(まだ、スピードが上がるのか!?)」

 

ダークネスのショート・ワープのスピードが上がったのだ。ツナはそれでも捌けていたが、だんだんきつくなっていた。

 

「何だかツナの動きが悪いのな?」

 

山本がそう呟くと

 

「そりゃあ、当然だよ。綱吉君も僕たちと一緒に炎を大量に奪われているんだから」

 

白蘭がそう言った。

 

「!?それは極限にまずいではないのか!?」

 

「確かにそうだが……。ツナには()()がある。まぁ、俺たちはしっかりと見届けるぞ」

 

リボーンに言われて皆はツナとダークネスの戦いを見た。

 

ツナはダークネスの連続攻撃を捌くのがきつくなっていた。ツナに刃がだんだんとかすりかけていた。

 

(くっ……。そろそろ、ヤバイ……。くそっ、少々危険だがやってみるか……)

 

ツナは防いだり捌いたりしていたがダークネスの猛攻に耐えられなくなったのか、大きな隙ができた。その隙をダークネスはついた。

 

「10代目!?」

 

「ツナ!?」

 

獄寺と山本がツナの身を案じツナの名前を言った。そして、

 

ジャキンッ

 

「!?」

 

ダークネスは驚いた。ツナに刺さる前にツナは親指と人差し指で長方形を作るようにして、ガンブレードの刃を挟み止めていた。

 

「《死ぬ気の零地点突破・改 真剣白羽取り》!!」

 

《死ぬ気の零地点突破・改》の構えでの真剣白羽取り。これにより、ツナは相手の炎を吸収し始めた。

 

(ちっ……。これが狙いだったか……)

 

ダークネスは引き剥がそうとしたが急な脱力感のせいでなかなかできなかった。だが、それもすぐになんとかなり、ツナを引き剥がした。

 

(やはり、本来の力が無い分、全力は出せないが……、炎は十分に回復した!)

 

ツナはそう思いながら、ダークネスが離れるのを見ると次の技を放つため構えた。

 

「《超高速 X(イクス)カノン》!!」

 

バンッ、バンッ、バンッ、バンッ、バンッ

 

X(イクス)グローブから大量の炎の弾丸を高速で放った。ダークネスはガンブレードを構えて、

 

バンッ、バンッ、バンッ、バンッ、バンッ

 

《闇夜》の炎の弾丸を放った。そして、

 

ドカンッ、ドカンッ、ドカンッ、ドカンッ、ドカンッ

 

お互いに相殺した。しかし、ツナの攻撃はまだ続いた。

 

「《(ハイパー)X(イクス)ストリーム》!!」

 

X(イクス)ストリーム》の強化版でダークネスを取り囲んだ。それをダークネスは

 

「《漆黒の竜巻(トルナード・ネーロ・コルヴィーノ)》」

 

1回転しながら両手のガンブレードを振るった。すると、《闇夜》の炎の竜巻がツナの《大空》の炎の竜巻を弾き飛ばした。ダークネスは周りを見たがツナが見当たらなかった。

 

「!?」

 

すると、物凄い炎圧を感じた。ダークネスがそちらを振り向くと

 

『ゲージシンメトリー!《X(イクス) BURNER(バーナー)》、発射スタンバイ!』

 

無機質な機械の音声が聞こえた。そして、ツナが大技の準備を完了していた。ダークネスが止めようと動くには遅すぎた。

 

「《X(イクス) BURNER(バーナー)》!!」

 

膨大な《大空》の炎がダークネスに襲い掛かった。誰もが決まった、っと思った。ダークネスとルシフェル以外は……

 

ジャキンッ

 

ドカンッ

 

『!!!?』

 

なんと、ダークネスはツナの《X(イクス) BURNER(バーナー)》を()()()のだ。そして、そのまま後ろの壁に激突して爆発した。

 

「……嘘……だろ……?」

 

「沢田の《X(イクス) BURNER(バーナー)》を……」

 

「斬っただと……?」

 

獄寺たちも信じられなかった。

 

「忘れたのか?あいつの《闇夜》の炎には《無効》があるってこと?それで沢田綱吉の《X(イクス) BURNER(バーナー)》を斬れたんだよ」

 

ルシフェルがそう説明した。しかし、獄寺たちは追いつけていなかった。そして、戦いのほうはダークネスが仕掛けた。

 

グサッ、グサッ

 

ガンブレードを床に突き刺した。そして、

 

「《(マーレ・)(ディ・アル)(ベロ・ネ)(ーロ・コル)(ヴィーノ)》」

 

グサッ、グサッ、グサッ、グサッ、グサッ

 

ダークネスが言うとツナの下の床から大量の《闇夜》の炎の槍が出てきた。

 

「!!!?」

 

ツナは急いで回避した。しかし、それで終わらなかった。

 

「出てこい。《ドレイク》」

 

ダークネスはそう言うと漆黒の匣を取り出して《闇夜》の炎で開匣した。すると、中から

 

「グオォォォッーーー!!!」

 

体長3、4メートルの鋭い爪と牙を持って背中には翼が生えて鍬形の角に真っ赤な目をした全身、真っ黒のドラゴンだった。

 

「なんなんだ、あれは?」

 

リボーンがそう言うと

 

「あれはダークネスの相棒の匣アニマル、《漆黒ドラゴン(ドラゴーネ・ネーロ・コルヴィーノ)》の《ドレイク》だ」

 

ルシフェルが再びそう説明した。

 

ダークネスはドレイクの背中に乗って、空中へと飛行してツナに向かって攻撃を始めた。

 

ジャキンッ、ジャキンッ、ジャキンッ、ジャキンッ

 

再び、2人の得物での戦闘になった。しかし、今度は空中戦となった。しばらく続いてツナは攻めあぐねていた。近づくとガンブレードで攻撃するか、ドレイクの爪と牙が来る。かといって、離れるとガンブレードの炎の弾丸とドレイクの口から吐く炎が襲い掛かる。

 

(このままじゃ、いつかやられる……。一か八か、やるしかない……)

 

ツナは1度、ダークネスとドレイクから思いっきり離れた。すると、ダークネスはガンブレードの炎の弾丸を放ち、ドレイクは口から炎を吐いた。

 

バンッ、バンッ、バンッ、バンッ、バンッ

 

ボオォォォォウゥゥゥッ

 

ツナはX(イクス)グローブから剛の炎を出して、真っ正面から向かった。

 

「まさか、特攻かぁぁぁ!!」

 

「無茶です、10代目!!」

 

ツナは獄寺たちの声を無視して、弾丸と炎をかわし、ダークネスに目掛けて剛の炎を纏った左手の拳をぶつけようとしたが……

 

「ガハッ!!?」

 

ツナの拳が当たる前にダークネスの蹴りがツナの腹に直撃した。

 

「そんな特攻で俺に当たると思っていたのか?」

 

ダークネスがそう言うとツナは

 

「……いや。思っていないさ!!」

 

そう言って左手の拳をダークネスに向けて開いた。よく見たら、左腕のカウンターバーナーと右腕のグローブから柔の炎を出していた。

 

「なっ!!?」

 

ダークネスは何かに気づいたのか初めて焦った顔をした。でも、もうなにもかも遅かった。

 

「《零距離 X(イクス) BURNER(バーナー)》!!」

 

ドカンッ

 

零距離で放った《X(イクス) BURNER(バーナー)》がダークネスに直撃した。バランスは考えていなかったのでツナも後方へと飛んだ。

 

「これが狙いだったのか!!」

 

「これなら、避けることも斬ることもできねえぞ!!」

 

ツナは起き上がって、ダークネスのいる方向に向いた。そこには、黒づくめの格好だったので殆どわからなかったが、顔と真っ赤なワイシャツが煤で汚れていて、とっさにかわそうとしたのか、()()()()()()ダークネスだった。ダークネスは傷口を《闇夜》の炎で塞いでいた。

 

「ちっ……!!」

 

ダークネスは舌打ちをした。

 

「ダークネス。お前は左腕を失った。これでお前の戦力は減った」

 

ツナはダークネスに向けてそう言った。すると、ダークネスは

 

「………減った?それがどうした?」

 

シュンッ

 

ツナの背後にショート・ワープで移動した。ツナは超直感で察知して、振り返ってすぐに防御に入ったが

 

シュンッ

 

再び、ショート・ワープをしてツナの背後に移動した。そして、右手に持っていたガンブレードで斬りつけた。

 

「ぐっ………!!」

 

ツナはとっさに前へ飛んで直撃は避けたが刃がわずかに当たったらしく顔を歪めた。しかし、それで終わらなかった。

 

シュンッ

 

「がっ………!?」

 

ダークネスは今度はツナの前へと移動してツナの腹を膝蹴りした。そして、膝蹴りしたことで上がったツナの体を

 

グルンッ

 

ドカッ

 

「がっ………!!?」

 

回し蹴りをして飛ばした。飛ばされたツナは

 

ヒューッ

 

ドカンッ

 

ガラッガラッガラッガラッ

 

勢いよく壁に激突して瓦礫に埋もれた。

 

「沢田さん!?」

 

「おいツナ、大丈夫か!?」

 

獄寺たちはツナのことを心配した。

 

「………終わりだな…」

 

そう言ってダークネスはドレイクに近づいた。

 

「それは、どうだろうな?」

 

とリボーンが言った。

 

「…………何?」

 

ダークネスはリボーンにどういうことか聞こうとすると

 

ドカーーーンッ

 

『!!!?』

 

急に瓦礫が爆発して、ダークネスもルシフェルも獄寺たちも驚いた。そこには、

 

復活(リ・ボーン)!!」

 

着ていた学校の制服のベストだけが破れていて、白目をむいていたツナが立っていた。

 

「死ぬ気でお前を倒す!!!」

 

とツナはダークネスに人差し指を突きつけながら言って

 

ガキンッ、バキンッ、ゴキンッ

 

VG(ボンゴレギア)を外した。

 

カッ

 

ツナは目を見開いて

 

ゴオォォォォォッ

 

体から死ぬ気の炎を噴き出した。

 

「………《死ぬ気の到達点》…か」

 

ダークネスはそう言って

 

(なるほどな。さっき、俺が蹴り飛ばしたときにそこのリボーンが0.05秒以下の早撃ちで沢田綱吉に《死ぬ気弾》を与えたのか………)

 

リボーンを見てそう思った。よく見るとリボーンの手には銃口から硝煙が出ている拳銃を持っていた。

 

「……俺の細胞の全てがお前を倒すのに死を覚悟した」

 

ツナがそう言った。

 

「………ふんっ。死を覚悟したか……。……だが、いくら《死ぬ気の到達点》が武器をいらないからって、それで俺に勝てるって思ってるのか」

 

シュンッ

 

ダークネスはツナの背後に移動した。ツナは背後にいるダークネスを殴ろうと振り返ったが再びダークネスがツナの背後に移動した。そこでガンブレードで斬りつけようとしたが……

 

「がっ……!!」

 

ツナが先にダークネスの頬を殴った。ダークネスは飛ばされた。

 

「……思ってるさ。なぜなら、俺が死ぬ気だからだ」

 

ツナはそう言った。

 

「グオォォォッーーー!!!」

 

すると、次はツナの上からドレイクが牙で噛みつこうと襲いかかってきた。ツナはそれをかわし、ドレイクの腹を殴り飛ばした。

 

「グオォォッー!?」

 

ドレイクは壁に激突してそのまま動かなかった。

 

「!?ドレイクを一発KOだと!?」

 

ルシフェルが驚いていた。

 

シュンッ、シュンッ、シュンッ、シュンッ、シュンッ

 

ダークネスがツナに先程よりも速い連続攻撃をした。しかし、ツナはそれを全て捌いていた。

 

「全て捌いているぞ、コラ!!」

 

「さすがっす!10代目!!」

 

「《死ぬ気の到達点》に入ったことでさっきよりも超直感が鋭くなっているからな」

 

「僕と戦ったときよりも、さらに強くなっているね、彼。さすが、リボーン君って言ったところかな?」

 

獄寺たちはいろいろと言ってツナに感心していた。ツナとダークネスのほうはというと、ダークネスの連続攻撃を全て捌いていたツナがダークネスの右腕を掴んだ。

 

「しまった!?」

 

ダークネスはそう言った。ツナはそのままダークネスを殴り飛ばした。ダークネスは壁際まで飛ばされた。右手をついて起き上がろうとしていたが、あと一発決まれば勝てる。

 

「今です!!10代目!!」

 

「チャンスなのな!!」

 

「決めろ、沢田!!」

 

「クフフ、終わりですね」

 

「ボス!!」

 

「ツナ君!!」

 

「沢田殿!!」

 

「………咬み殺しなよ。小動物」

 

「これで、綱吉君の勝ちだね♪」

 

「全く、ボンゴレはすげえな」

 

「はい!沢田さんは凄いです」

 

と獄寺たちが言っていた。

 

「助けには行かせねえぞ、ルシフェル」

 

「そうだぞ、コラ!!」

 

「沢田の邪魔はさせないぞ!!」

 

「………ドカスが」

 

「ゔぉおおおおい!!動くとかっ捌くぞおぉぉぉーーーー!!!!」

 

とリボーンたちは自分たちの得物をルシフェルにつきだして助けに行かせないようにした。

 

「………………」

 

ルシフェルは黙ったままだった。

 

ツナはダークネスに止めをさそうと飛び出そうとした…………………………………時だった。

 

グサッ

 

「ガハッ………!!!??」

 

『!!!??』

 

急にツナの背後から()()が飛び出して、ツナを貫いた。

 

「ガハッ…、ゴハッ……!!」

 

『10代目/沢田/ボンゴレ/ボス/ツナ(君/さん/殿)!!!??』

 

ツナは左胸を押さえて、膝をつき、口から大量の血を吐いた。ツナは左胸を見た。そこには、何も無かった………。本当に何も無かった。ツナの左胸は()()()()()()()()()()()()。ダークネスのほうに向くとそこには………、

 

消し飛ばしたはずのダークネスの左腕がダークネスに何も無かったかのようにくっついてあり、その手には……

 

ドクンッ、ドクンッ、ドクンッ、ドクンッ

 

ツナの()()があった…………。


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