家庭教師ヒットマンREBORN! ~光と闇の奇跡~ 作:R0
向かい合った2人の《憤怒の炎》の使い手、XANXUSとジャバウォック。XANXUSの後ろでは幹部たちも戦闘準備をしていた。
そして……、
「かっ消す!!!」
「おりゃあぁぁーーーー!!!!」
始まった。
ドカーーーーン
2人が放った《憤怒の炎》ぶつかり、大爆発が起きて、粉塵が舞い上がった。粉塵の中からジャバウォックが振り回した錨が飛んできた。XANXUSたちはそれをかわした。XANXUSは懐から自分の愛用のXの文字が入った2丁拳銃を取り出して、ジャバウォックに向けて撃った。
バーン、バーン、バーン、バーン
ジャバウォックは鎖を引っ張って錨を戻して撃ってきたところを円になるように振り回して……、
ビュンッ、ビュンッ、ビュンッ、ビュンッ
ドカン、ドカン、ドカン、ドカン
全てを弾き止めた。今度はジャバウォックが錨に《憤怒の炎》を纏わせてXANXUSに飛ばした。XANXUSは床に向けて撃って空中へ移動した。
「隙だらけわよ~ん♪」
「シシッ、大チャンス♪」
「これで、終わりだ!!!」
ルッスーリア、ベル、レヴィは隙ができたジャバウォックに攻撃した。
「《
「《
「《
3人の大技がジャバウォックに当たる……その前に、
シュンッ
「「「!!?」」」
ジャバウォックが見た目に合わない速さでかわした。そして、
「おらぁぁぁぁーーーー!!!!」
ジャバウォックが3人に向けて錨を飛ばした。
「「「がっ………」」」
錨は3人に直撃して、吹っ飛ばされた。
ガシャーン
ガシャーン
ガシャーン
「レヴィ、ルッスーリア!!」
「ベル!!」
スクアーロとマーモンは3人の身を案じた。3人は命に別状は無かったが気絶して戦えることができなくなった。
「たった一撃で……」
マーモンは言葉を失った。しかし、そんなことは関係無いと
バーン、バーン、バーン
XANXUSは狙撃を続けた。そして、それをジャバウォックが……
ビュンッ、ビュンッ、ビュンッ
ドカン、ドカン、ドカン
錨で振り払った。そんなのが何度も続いた。すると、突如、XANXUSたちが増えた。そのうえ、
グラリッ
景色が歪んだ。
「チッ、幻術かぁぁぁーーーー!!!!」
ジャバウォックは叫んだ。ジャバウォックは錨を振り回して、増えたXANXUSたちに当てていった。しかし、どれも、マーモンの作った幻術だった。すると、
「僕の作った幻術空間はどう?」
と声がした。
「ふざけやがってーーーー!!!!」
ジャバウォックは時折に飛んでくる砲撃やスクアーロの爆弾を全て弾いているが少しずつ押されていった。
「もう、我慢ならねえーーーー!!!!」
とジャバウォックは錨をまるでツルハシを持つようにして
「《
地面に打ち付けた。すると
ドカーーーーン
大爆発が起きた。その大爆発によってマーモンの作った幻術空間が一気に壊れた。
「!?嘘でしょ!!?」
マーモンは驚いた。しかし、それで終わらなかった。
シュンッ
「!!?」
マーモンのすぐそばにジャバウォックが移動して、錨を構えていた。そして、
「おりゃあぁぁーーーー!!!!」
「ギャッ!!!?」
錨で直接、マーモンを殴り付けた。
ドカーン
「マーモン!!!?」
マーモンの様子は先程のルッスーリアたちと同様生きていたが3人よりも重傷だった。そもそも、術者は身体的ダメージに弱いために尚更だ。
これで残りはXANXUSとスクアーロの2人だけだ。
「……ベスター」
XANXUSは匣に《大空》の炎と《憤怒の炎》を注入して、《
「
そう言うとベスターがXANXUSの銃と合体して、
「《
Xの文字の部分にベスターの顔がついた銃になった。そして、強化した銃を使って、
バーン
XANXUSが飛んで、ジャバウォックの上空の周りを飛行していた。そして、
「《
ジャバウォックに向けて砲撃した。
ジャバウォックは錨を振り回して鎖のドームを作って防いだ。
「ゔぉおおおおい!!これならどうだ!!!《
スクアーロは剣を高速に振るいながら床を抉ってジャバウォックに特攻を仕掛けた。ジャバウォックは振り回していた錨をその勢いを利用してスクアーロに向けて飛ばして言った。
「《
《憤怒の炎》を纏った錨が真っ直ぐスクアーロへと向かった。そして……、
ガキンッ
ぶつかった。しかし……、
「ぐあっ………」
力が拮抗するまでもなく、スクアーロが押し負けて飛ばされた。先程までXANXUSの《
「ぐっ……。クソぉぉぉ……」
スクアーロは意識があったが、もう戦える余力は無かった。
「チッ、役立たず共が!」
XANXUSは敗北したスクアーロたちに悪態を吐いた。
「フン、テメーもその役立たず共の1人に入るんだぜーーーー!!!!」
とジャバウォックは《憤怒の炎》を纏った錨を振り回していた。
「あん?」
その言葉にXANXUSにキレた。XANXUSは銃を構えて《憤怒の炎》を込めた。
その場にはジャバウォックの錨を振り回す音しか聞こえなかった。そして、ついに……
「《
「《
銃弾と錨がぶつかった。2人共、全力の一撃だった。そして、
ドカーーーーーーン
大爆発した。大爆発は2人を巻き込んだ。
「クソッ!どうなったぁぁぁ」
粉塵で見えなくなったことにスクアーロは勝負の行方が気になった。そして、しばらく経って粉塵が晴れた。そこには、
「!!!?」
倒れたXANXUSと立っていたジャバウォックだった。しかも、ジャバウォックはジャケットがボロボロになっていて、全体的に煤だらけだったが
「こ……この、……ド……カス………が」
「そのドカスにテメーは負けたんだぁぁぁーーーー!!!!」
悔しそうにしているXANXUSにジャバウォックは言った。
「……嘘………だ…………ろ………」
スクアーロは驚いて言葉が出なかった。XANXUSが負けたこと、ジャバウォックに怪我らしい怪我が無かったことなど、それら全てが信じられなかった。
「俺は元々、頑丈なんだぁぁぁーーーー!!!!」
どうやら、純粋にジャバウォックはタフのようだった。
「じゃあぁぁぁ、こいつは頂いていくぜぇぇぇーーーー!!!!」
そう言って、ジャバウォックは錨を匣に直し、重傷で気を失っていたマーモンを片手に持って部屋を出ていった。XANXUSとスクアーロはそんなジャバウォックを見ていることしかできなかった。