家庭教師ヒットマンREBORN! ~光と闇の奇跡~ 作:R0
骸たちの話を聞いて、獄寺たちが一番驚いたことは……
「《色欲の炎》…………」
「あの女、そんな炎を持っていやがったのか……!?」
リリスの持つ炎《色欲の炎》に関してだった。未知の炎に様々な感情があった。
「ルシフェルとスロウスにもおそらく彼らだけの炎があると考えていたほうがいいでしょ……」
「僕たちが気絶したのも僕らの知らない炎のせいかな……」
「おそらく、そうだろう………」
皆、それぞれの意見を出していた。そんな中、チェッカーフェイスが次に進めた。
「それでは、次はボンゴレにシモンの諸君、君たちの番だ」
「わかった……」
そして、獄寺たちは知らない人のために話した。
授業中に雲雀が吹っ飛ばされてきてルシフェルがやって来たこと。
ルシフェルと戦ったこと。
ルシフェルに敗れたこと。
リリスとスロウスが来たこと。
リボーンが囚われていたこと。
京子とハルが人質に取られていたこと。
急に怠くなって気を失ったこと。
気づいたらツナとリボーンと
それらを全て話した。
獄寺たちが話終わると
「オメーら、13人もいて、何負けてるんらぴょん!!」
「そうよ!情けないわね!!」
犬とM・Mが突っ掛かって来た。
「なんだと、テメーら!!」
「結局、負けたのはお前たちも同じはずだ!!」
獄寺や紅葉などの血の気が多い連中が返した。
「犬、M・M、落ちつきなさい」
そんな中、骸が言った。
「実際、僕も彼と戦ったので、わかります。彼はとてつもなく強い……。彼らが負けるのも無理ありません」
「骸しゃん……」
「……わかったわよ」
そう言って2人は落ち着いた。
「君たちも落ちつこうか。今はお互いに争っている場合ではない」
チェッカーフェイスが獄寺たちにそう言った。
「……チッ…。……わかったよ」
「……すまない」
こちらも落ち着いたようだ。落ち着いたとたんに山本がスクアーロとルッスーリアに向かって口を開いた。
「そういえば、ずっと気になってたのだけど
ヴァリアーのボス、XANXUS、彼がここにいないのが山本は疑問だった。彼の性格の問題かもしれないけどそれでも、疑問は疑問だった。
「「……!?」」
スクアーロとルッスーリアは少し顔を青ざめていた。
「ゔぉおおおおい……。今は、そいつのことを言うな……」
「今、ボス、機嫌悪いのよ~~……」
「機嫌悪い?」
「まぁ、マーモンが連れていかれたってことは、負けたってことだから、機嫌も悪くなるな……」
周りはそれで納得したけど、ルッスーリアは続けた。
「それもあるのだけど………」
「まだ、あるのか?」
「ええ、実は……」
そして、ルッスーリアは言った。
「……ボスと同じ、
『なっ……!!?』
獄寺たちは驚いた。
「ふむっ……、それなら、次はヴァリアーの諸君、君たちが話してくれないか」
チェッカーフェイスはスクアーロたちに話をするように言った。
「わかったぜぇぇぇ……」
「わかったわ~~……」
そして、スクアーロたちは話し始めた。
ボンゴレ独立暗殺部隊、ヴァリアーの本部、そこのとある部屋にいたのは、スクアーロ、ルッスーリア以外だと、
《嵐》の守護者、《
《雷》の守護者、レヴィ・ア・タン。
《霧》の守護者で元《霧》のアルコバレーノ、バイパーことマーモン。
そして、ヴァリアーのボス、XANXUS。
いつも通りの騒々しい日々を過ごしていた。そんなある日、
「た、大変です」
急に下っぱがノックもなしに部屋に入って来たのだ。
「ゔぉおおおおい!!何なんだ、テメー!!?」
「シシッ、何の用なの?」
「貴様、ボスがおられるのに、ノックもないとは何事だ!!」
幹部たちに色々と言われ、少し怖じ気づいた下っぱだったがそれでも、報告した。
「し、侵入者です!ヴァリアー本部に侵入者が入りました!!」
「侵入者だとぉぉぉ……!?」
「このヴァリアー本部にかしら~~?」
「そいつ、馬鹿なの?」
「シシッ、自殺志願者?」
「フン、愚かな…」
幹部たちは次々にそう言った。
「んで?そいつはどこなの?」
「そ、それは……」
ベルの質問に下っぱが答えようとすると……
ドカーーーン
「ぐあっ……!!!?」
『!!!?』
急に扉が爆発して、下っぱはそれに巻き込まれた。全員、警戒した。粉塵が晴れるとそこには……
「やっと、見つけたぞーーーー!!!!」
ワインレッドのジャケットを着た銀髪の髪をドレッドヘアーにして、顎髭が生えた、色黒の筋骨隆々の30代の2メートル越えの巨漢の男だった。男の右手の中指には赤い石がはまっている指輪、人差し指にはオレンジ色の石がはまっている指輪があった。そして、男の首にはロケットが下げられていた。男は怒号をあげながら部屋に入って来た。
「テメーが侵入者かぁぁぁ……」
「あら、いい筋肉じゃない~~」
「シシッ、オカマに気に入られてやんの」
「……同情するよ……」
「自らやってくるとは愚かな」
と幹部たちは言った。そして、
「……おい」
この男、XANXUSが言った。
「いったい、何の用だ、ドカスが……」
すると、男は言った。
「俺は、『ロヴィーノ教団』、『
男、ジャバウォックは聞かれてもないことを怒号で言って、
「俺の目的は、テメーを頂くことだーーーー!!!!」
マーモンを指して、これはまた、怒号で言った。
「えっ?僕?」
マーモンは驚いた。
「シシッ、何でマーモンを頂こうとするんだ?」
ベルはジャバウォックに聞いた。
「俺たちは
「元アルコバレーノ?ってことはマヌケチビたちも狙っていること?」
「ああ、そうだーーーー!!!!」
「ゔぉおおおおい!!!!つか、テメー、さっきからうるせえぞーーーー!!!!」
スクアーロが怒号をあげ続けるジャバウォックに大声で怒鳴った。すると、
ガシャンッ
「グハッ!!!?」
スクアーロはXANXUSが投げた机とぶつかった。スクアーロはすぐに起き上がって言った。
「このクソボスーー!!テメー、何しやがるんだーーー!!!」
「うっせえ。カス鮫……」
「うるさいのはあいつだろうがぁぁぁーーー!!!」
「嫌、どっちもどっちよ……」
「うるさすぎでしょ……」
「耳の鼓膜が破れるかと思ったよ……」
「貴様ら!!少しはボリュームを下げろ!!!」
と皆から責められるスクアーロだった。
「テメーら!!俺のことを無視してんじゃねえぇぇぇーーーー!!!!」
ジャバウォックはそう言って、匣を取り出して、中指のリングに《嵐》の炎を灯して、匣に差し込み中から武器を取り出した。ジャバウォックの武器は自分の身長ぐらいの大きさがある鎖に繋がれた《錨》だった。ジャバウォックは鎖を持って錨をXANXUSたちに振り回した。
XANXUSたちはそれをかわした。XANXUSたちが居たところには巨大な穴ができた。
「テメー、怒りながら、錨を振り回すんじゃねえぇぇぇーーーー!!!!」
とスクアーロはジャバウォックに怒鳴った。すると、
「
「寒いオヤジキャグ言わないでよ……、スクアーロ……」
「オヤジはこのムッツリだけで十分だっつーの」
「うむ……。ん?俺は関係無いだろうがーー!!?」
「テメーら、さっきからうるせえぞーーーー!!!!」
また、皆から責められるスクアーロだった。
「だから、俺を無視してんじゃねえって言ってんだろうがーーーー!!!!俺の目的はテメーをぶっ潰すことでもあるんだからなぁぁぁーーーー!!!!」
と怒号をあげながらジャバウォックが指したのはXANXUSだった。
「フン、俺をぶっ潰すだと?ドカスが……」
「ああぁぁぁ、俺はテメーが気にくわねえぇぇぇ。
そう言って、ジャバウォックはリングにある炎を灯した。
『!!!?』
ヴァリアーの皆は驚いた。XANXUSですら目を見開いた。
ジャバウォックが灯した炎はXANXUSのよりは赤いが、紛れもなく《憤怒の炎》だった。
「何度も言うが俺は同じ炎を持つテメーが気にくわねえぇぇぇ。だから、ぶっ潰すっ!!!!」
ジャバウォックがそう言うと、
「……奇遇だな」
そう言って、XANXUSは掌に自分のオレンジ色の《憤怒の炎》を出した。
「俺もテメーをかっ消してぇと思っていたところだ……」
次回、《~追憶~ ヴァリアーVS嵐の大罪》