デュラリールドロップアウト!?   作:タキオンのモルモット

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注意、独自解釈、設定がありますご注意下さい。…………今更?

因みに私はアビー引けませんでした、フォーリナーは北斎だけですくそうセミラミスは金に物言わせました



エピローグ&ネクストプロローグ  蒼空己……死?

───────警察庁、官房長官室

 

「と、言うのが今回の顛末だよ、爺さん。」

 

「はー……妖怪だとかその辺の類があることは知っていたが……まさかこんなことになるとはなぁ……」

 

「大変なんじゃないか?こんな形とはいえ百……下手したらもっと、一人の人間が通り魔として切ったたと世間は認識してるぞ、後始末大変そうだねぇ」

 

心底同情する、そんな表情で叶歩は目の前の老人に語る。

 

「……いざとなったら銀夜の頭脳を借りたい、何とかして懐柔しておいてくださいお願いします……」

 

「まあ、多分スイーツでどうにかなると思うからやっておくよ、後、爺さん程の立場の人が頭を軽々と下げるんじゃない。しかも孫に。」

 

「だって……銀夜お前以外の人間の頼み余程のことが無い限り聴かないんだもん……」

 

そう言ってふて腐れるそろそろ七十行くかという位の老人───叶清司郎(かのうせいしろう)は机の上に突っ伏しながらカタカタと震えている。

 

「気付いてるか?歩。あいつお前以外の人間を人と思ってないぞ……そしてお前のこと変な目で見てるぞ絶対」

 

「つったって所詮兄としか見られてないからへーきへーきもーまんたい。」

 

「……知ってるか?お前らって血が繋がってないから結婚できるんだぜ?」

 

「いくら何でもガチ目のオタクにマジ恋するかよ、しかも義理とはいえ兄だぞ。それに────」

 

 

 

 

 

 

 

『お兄様、いくら何でも今回は許せません、許せませんよええ。幾ら死ぬことがほぼ無いからと言って可能性はゼロでは無いんですから、危険な真似はしないでください、お兄様が死んだら私はこれからどうやって生きていけば良いのですか!!それと───────────』

 

 

 

 

 

 

 

「昨日寒空の下、しかも深夜に冷たい地面に何時間も正座させられたんだぜ俺……嫌われてるやん……」

 

(……気付いてねえ……何故俺の孫はこうも鈍感なんだ……)

 

「どうした爺さん、そんな苦虫をかみつぶしたようなか顔して……」

 

「……いや、何でも無い……てかお前呼び出した張本人が聴くことじゃないかもしれないけど……文化祭じゃ無かったのか?今日。」

 

「あー、その件なら昨日……いや、今日の未明か。静雄さんと一緒にぶちのめした罪歌の中に来良生が多くいたせいで延期になったよ」

 

「あ、そう……」

 

「てか、事の顛末聴くために俺呼び出したの?要らなくない?帰って良いか?」

 

「まあ、半分くらい偶には孫と話したいって気持ちで呼び出したし……」

 

「職権乱用よくない」

 

「まあ、いざとなったら本当に銀夜の頭脳借りたいのは事実だからマジ頼む、マジ」

 

「解った解った。んじゃ俺は帰るぞ、延期になったのは一日だけ、明日本番だからな」

 

「おう、頑張れよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「失礼します……官房長。お孫さんは……」

 

「もう帰ったよ、それより何か用事かね?」

 

「一ノ瀬長官から伝言です、『今日久々に飲みに行かない?』だそうです」

 

「何で態々口伝なんだよ……おっけー、って言っといて」

 

「承知しました……それともう一つ」

 

「なんだね?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「大悪魔がこの地に降り立ったそうです」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「我が名は巌窟王、エドモン•ダンテス!!」

 

 

 

「いやー、一時はどうなるかと思ったけど、歩がノリノリで助かったな」

 

「てか、あいつ何であんなに嫌われてるのかしら……?」

 

「さぁ……?まあいいんじゃない?楽しそうだし……」

 

劇に関係の無いガヴリール、サターニャ、ヴィーネは舞台裏で雑談に興じていた。

 

「……そういや、ヴィーネ。一つ聴きたいんだが……」

 

「ん?何よ」

 

「いやさ、サターニャの事なんだけど……あいつひょっとして大悪魔とかあいつの自称じゃなくて事実だったりするのか……?」

 

あの日の夜────

 

 

 

 

 

南池袋公園に辿り着く前に、五人の男が行く手を阻んだ。

 

「古木弥太郎」

柔道着を着た、齢50位のがたいのいい中年。

 

「日比谷蓮華」

パーカーにジーンズ、手にメリケンサックを嵌めている30後半くらいのイケメン。

 

「佐々木亜門」

長い髪を束ね、日本刀を構えている40位の狐目。

 

「神崎雅人」

道着に袴を身につけている60後半くらいの爺。 

 

「士門音糸」

フードを深くかぶり、ファイティングポーズを取っている、がたいの良い男。

 

そんな共通点の無い五人の、唯一の共通点は全員目が赤く濁っている事だろう。

 

「……コイツらが罪歌ってやつか?」

 

「そうね、赤い目とか完全に一致してるわ、うん。まあ、人間だし、大したことは無いでしょ」

 

そう言ってサターニャは前に出る。

 

「ちょ、胡桃沢さん!!彼等はその世界で名の知れてる……」

 

銀夜が言い切る前に、日比谷蓮華が突っ込んでくる。

 

 

 

 

空手の達人の渾身の正拳突き。単調な軌道ではあるものの、かなり速く、普通の人間ならばまずよけられない速度だろう。──────普通の人間ならば。

 

サターニャはその正拳突きをギリギリ見極め、避けて突き出された腕に自分の左脚を絡ませ─────そのまま右膝でこめかみを抉った。

 

 

「「「「「「!?!?!?」」」」」」

 

 

 

一番長い付き合いのヴィーネ以外の面子、特に四人の男は驚いていた。

 

 

しかし、腐っても、操られていても実戦道場の達人達、次に襲いかかったのは佐々木亜門。

 

上段に日本刀を構え、目にも止まらぬ速さで日本刀を振り下ろす

 

 

 

 

──────が、そこに既にサターニャはおらず、それを認識した瞬間、佐々木亜門の視界は黒く染まった。

 

 

 

後ろに、いつの間に移動していたのか、サターニャが鎌を振り下ろしていた。

 

二人も瞬殺されたことに焦りを感じ、三人目、古木弥太郎。

 

柔道の達人である彼は、まず掴まないと始まらない、だが、競技なら兎も角、一対一でそれを行うのは難しいと解っていた為、誰かと共に攻めて、しっかりと襟と袖を掴むつもりだったが、鎌を振り下ろした後のサターニャが余りにも隙だらけだった為、特攻した。

 

それに気づき、サターニャが後ろを振り向いた瞬間、袖と襟を掴み、渾身の一本背負いを決めた────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

筈だった。

 

「……馬鹿な!?」

 

そこにあったのは、制服の上着のみだった。

 

それを認識した瞬間、腹に衝撃が走る。

 

 

─────サターニャの足が、鳩尾に刺さっていた。

 

 

まあ勿論、手加減はしているので本当に刺さってはいないが。

 

残りの二人がそれを見ていた瞬間、同時にサターニャが二人に向かって走り出した。

 

好機、と見たのは合気道の達人、神崎雅人。

 

敵の力を利用する合気道にとって突っ込んでくるような奴はカモでしかない。

 

─────尤も、それは神崎雅人に突っ込んできていればの話だが。

 

サターニャが狙っていたのは士門音糸だった。

 

目にも止まらぬ速さで接近して、鎌を振るい、士門音糸を気絶させる。

 

 

そして士門音糸の事を神崎雅人に投げつけた。

 

視界が士門音糸で塞がれる。その瞬間、足に衝撃。

 

宙に浮いたところにサターニャのヤクザキックがクリーンヒット。そのままの勢いで民家の壁に激突し、神崎雅人の意識もそこで途絶えた。

 

ここまで、僅か四十秒である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あいつメチャクチャな強さだったじゃねえか。ラフィがあれ以来サターニャからかうの控えてるんだぞ。」

 

「……まあ、実際サターニャは戦闘能力に関しては魔界トップクラスに入るからね……大悪魔にはなれないけど。」

 

「え?何でだ?あんなに強いのに?」

 

「……いや、だって悪魔って力は関係ないし。悪魔に必要なのは()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()よ?悪魔が純粋な力でどうこうなんて話は聞かないでしょ?そりゃ力だって必要ではあるけど……」

 

「……成る程、お前もサターニャも無理、と。」

 

「うぐ……何も言い返せない……!!」

 

基本的に善人のヴィーネ、アホが故逆に騙されそうなサターニャ。

 

どうあがいても無理だった。

 

「だから仕送りが基本額から増えないのよね……うう……」

 

「……まあ、それでいいんじゃないか?」

 

そんなことを気にすることが出来るのは平和だという証拠だ。

 

 

 

少なくとも、大悪魔が何か、現世でやらかしたら、今度こそ全面戦争が起きるかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チャットルーム

 

あるく:いやー、罪歌さんも大部馴染んできたなぁ

 

セットン:結局あの時の罪歌は切り裂き魔って事ですかね

 

田中太郎:そうなんじゃないですかね……?

 

駄目天使:あー、これで課金アイテムを夜でも買いに行ける……

 

あるく:いや、切り裂き魔は居なくなっても危険だからね夜は、課金やめろとは言わないけどせめて買うなら帰路にしなさい帰路に

 

駄目天使:お前は私のオカンか!!てか知ってるんだぞ!!お前も偶に夜に出かけて魔法のカード買いに行ってるくせに!!

 

あるく:ホントマジで、アビーが欲しかったんです。当てました。

 

駄目天使:ふあっく

 

甘楽:こらこら喧嘩しない!!

 

あるく:大丈夫大丈夫、今日リアルでこのやりとりやったから

 

駄目天使:目の前で当てやがって……

 

あるく:許してくれ給え

 

駄目天使:明日パフェ奢れ

 

甘楽:きゃー!駄目天使さんったら大胆!!こんなチャットルームでデートに誘うだなんて!!

 

あるく:パフェ奢るくらいでデート認定されたら俺は一体何又かけてることになるんだ……?

 

セットン:……あれ?あるくさん、そう言えばこの前ここで友達とパフェ食ってきたって言ってましたよね

 

あるく:あー、言いましたね

 

田中太郎:……あるくさん、大丈夫です、私はちゃんとあるくさんのこと友達だと思ってますよ

 

甘楽:なるほど、プレイボーイであるが故に男友達が居ないんですね!!

 

あるく:ぼぼぼぼ、ボッチちゃうわ!!あとプレイボーイでもない!!

 

駄目天使:とか言ってコイツクラスで私含めて四人の女ほぼ常に侍らせてるから

 

あるく:解った、要するにこれから俺は教室で只管寝続ければ良いんだな解ったよやってやるよぉ!!(´;ω;`)

 

駄目天使:安心しろ、私がずっと傍に居てやるから

 

あるく:駄目天使……

 

駄目天使:お前がいなきゃ誰が私の世話するんだよ

 

あるく:俺の感動を返せ

 

甘楽:あー!もう辞めです辞め!!なんでリア充のイチャイチャを見せつけられなきゃならないんですか!!

そうだ、選挙の話しましょう!!

 

駄目天使:うーわ、私達関係ない……

 

甘楽:いや、そーゆー感じじゃないですから!!なんか今回立候補した人がですね、カラーギャング根絶を謳ってるんですよ

 

あるく:そういや最近黄色のバンダナ付けてる奴増えましたよねー

 

甘楽:黄巾族が復活したみたいなんですよ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とある廃工場にて、紀田正臣の号令と共に、黄巾族は復活した。

 

ダラーズの中に、切り裂き魔が居ると勘違いしたまま。

 

園原杏里は望まぬ形で妖刀軍団を手に入れた。

 

しかし、それだけだ。

 

ダラーズ、妖刀軍団、そして黄巾族。この三つのリーダー達は互いの事を知らずに友情を保っていた。

 

─────その平和はきっと長くは続かない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数日前のとあるビル。

 

政治家と警察官、そして悪魔の三人はこれからの計画について話し合っていた。

 

「まあ、これで上手く行くだろう」

 

「おお……ありがとうございます……!!」

 

「なぁに、貰える物さえ貰えれば俺はそれでいいさ。」

 

 

───────精々、頑張って俺の評価のために堕ちてくれ給え。

 

 

 

 

 

 




はい、次回からゲーム版デュラララ!!3way standoff ─alley─にオリジナルキャラぶっ込んでひっちゃかめっちゃか無茶苦茶やります!!

いや、デュラララ!!の話でガヴドロキャラに焦点当てるはなしを書きたかったんですはい。

後今後の展開的に人数増やさないと無理って悟った

それでは次回予告!!

ガヴ•サタ「な、何じゃこりゃああああああああ!?」

ガヴとサターニャに一体何が!?

吉宗「三好吉宗です、よろしくお願いします。」

転校生現る!!

そして黒バイクの偽物も!!

静雄「巫山戯んなああああ!!」

次回、デュラリールドロップアウト!?

『池袋へようこそ!!不幸な転校生!!』

一番ヤバかったのはこれのコミカライズが女性向け雑誌で連載されていたせいで買うのが凄く恥ずかしかった。by幼女先輩


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