デュラリールドロップアウト!?   作:タキオンのモルモット

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原作通りにいかない調理実習!!

これからは暫定ヒロイン候補と1人1人平等にフラグ立てていく予定。

???「あのー私は────」

調理実習回終わったら出るんじゃないかな☆

???「またお預けですか!?」




楽しい☆調理実習!!

「えー······調理実習が週明けにありますので、各班どの食材を誰が持ってくるかを決めてください。基本3人1組でお願いします。」

 

叶歩は一人余った!!

叶歩は5のダメージを受けた!!

 

「······歩、私達の班、入っていいわよ······原則って言ってたし、一人増えても大丈夫でしょ。」

 

「······ありがとう······ヴィーネ······」

 

ヴィーネの優しさが心に染みるなぁ······

 

 

 

 

 

 

「······お前······イジメでも受けてるの?」

 

昼休み。いつも通り────ではなく調理実習の班で一緒になってくれたガヴとヴィーネとサターニャと一緒に飯を食ってる途中。

 

ガヴが唐突にそんなことを質問してきた。

 

「いやいや、あれはイジメじゃねえよ。」

 

「いや、無視や仲間外れも立派なイジメに入るわよ!?」

 

「そうよ!!魔界でもSS級悪魔的行為よ!?」

 

「んー······毒も盛られてないし、車で撥ねられた訳でもないし······イジメは無いね!!」

 

「「それただの殺人未遂!!」」

 

いや、結構鬱陶しいよ?車で何度も撥ねられるの、イラッとくるよ?

 

「······それは······ドンマイ······」

 

ああ、ガヴの心遣いが染みる······。

 

────それは置いといて

 

「誰がどの食材持ってくるんだ?ここ4人だからどこかに2人割り振らねえとダメだろ」

 

作るものは······ご飯と味噌汁と鯖の味噌煮だつけ?

 

「お米は私が持っていくわ、この前セールの時に買いすぎちゃったのよね」

 

とヴィーネ。

 

「なら私は野菜かなぁ。魚とか全くわからないし。」

 

とガヴ。

 

「なら私が魚ね!!」

 

とサターニャ。

 

「────俺はどこを手伝えばいい?」

 

「「サターニャ。」」

 

即答だった。

 

「なんでよ!?」

 

「サターニャは無自覚に何かやらかしそう」

 

「魔界の魚とか持ってきそうなのよねー······」

 

「なんで私のやろうとしていたことがわかるのよヴィネット!?」

 

「「「やるつもりだったのかよ!?」」」

 

危ねぇ、もう少しで腹痛になるかもしれなかった!?

 

「朝1で魔界の湖から取ってこようかと思ってたのに!!」

 

「······何でそんなことするのよ······」

 

「え?拘りたいじゃない!!鮮度とか!!」

 

まあ、確かに魚って鮮度が大事ってのはわかるけども。

 

「オッケー、魚を持ってくればいいんだな?」

 

「ええ、お願いね歩。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

放課後────

 

「歩!!止まりなさい!!」

 

「どうしたサターニャ·····」

 

何だろう······って考えるまでもねえな

 

「調理実習の話か?」

 

「そうよ、魔界の魚禁止されちゃったからね、魚とかわからないから教えてくれる?」

 

「······それは別に構わんが······」

 

あ、そうだ。

 

「サターニャ。素材に拘りたいならいい方法があるぞ?」

 

「本当!?教えなさいよ!!」

 

んー······ぴょこぴょこ飛び跳ねる度に胸が揺れてる······目のやり場に困るなぁ······

 

「まあいいや、んじゃあ、取り敢えず日曜の午前から、開けておけよ?下準備とか手伝って欲しい」

 

「────え?」

 

ごめん、ヴィーネ。色々と。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「············にしても何をするのかしら?」

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、日曜、午前10時。

 

いけふくろう前。

 

「よお、サターニャ。」

 

「ごめんなさい、待たせたわね。」

 

「いや、しょうがねえだろ。むしろ迷わない方がおかしい。」

 

「······どういう事よそれ?」

 

「俺は自分が迷うことを見越して待ち合わせ30分前に池袋駅に来て時間ギリギリだからな!!」

 

「あんた本当に中1からここに住んでるの!?」

 

という、やりとりの後。そのまま電車に乗り────

 

 

 

 

 

 

 

「·····ここ?」

 

「うん、ここだよ。」

 

そこには『加藤釣具店』と書かれていた。

 

 

 

「いや、サターニャが鮮度に拘りたいって言ってたじゃん?だから釣ればいいんじゃねえかなと思って。」

 

「なるほど、確かにこっちの魚なら大丈夫ね。······盲点だったわ!!」

 

「鯖はちゃんと市販のものも買っていけばいいだろう。釣れたらそのまま釣れたのを持っていけばいい。ちゃんとあっちの要望も聞いている。だから俺は悪くない!!」

 

「な、なんて悪魔的行為なのかしら!!」

 

ふう、これでサターニャも満足できるしヴィーネの求めているものも買える、完璧だ。

 

「······でもこれ高いんじゃないの?釣竿とか······」

 

「安心しろ、どこから入金されたのかわからない金が大量にあるから、ここは俺が出してやる。友達にプレゼントだ。」

 

「······え?あ······ありがと!!」

 

 

 

 

 

 

歩の家────

 

「······ふう、お兄様······1日ウン十万ちょっとしか稼ぐことの出来ない愚妹をお許しください······代わりにお兄様に全てを捧げます、私が自由に使える金など1円もいらない······お兄様に全て献上致しますね······フフフ······」

 

 

 

 

────いやー本当にわからないんだよね、気がついたら溜まってるし。贈与税に引っかからないレベルで毎度毎度済んでるのが怖い。

 

「さて、取り敢えずこんなもんだろ······」

 

「おおお〜!!」

 

凄い目がキラキラしてる。可愛いなこいつ······

 

「んじゃ、早速行こうか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「船に乗るとか聞いてないんですけどおおおおおお!?」

 

「悪ぃ、素で、言うの忘れてた!!アハハハハハ!!」

 

 

 

知り合いの船に乗せてもらって約10分の沖の方。

 

「うぇ······」

 

「······酔い止め飲むか?」

 

「飲むぅ······」

 

どうやら船酔いしてしまったようだ。

 

「アッハッハ、しかしあの歩が女の子連れてくるとはな!!なんだ?彼女か?」

 

「違いますよ、クラスメイトです。たまたま調理実習で魚が必要になったんですよ。」

 

「······それで釣りに、しかも知り合いの船に便乗して船釣りするか普通······」

 

残念ながら普通じゃないんだよ。特にこいつは······

 

「んじゃ、始めようか。」

 

 

「······えっと······この餌をつけてぶん投げればいいのね!!」

 

「おう、んで後はじっくり待つ。」

 

「······その間暇ね······」

 

「···········まあ、これも釣りの醍醐味だよ。」

 

まあボーッと待つしかねえんだよなぁ······

 

 

────10分後────

 

「か、かかかか、かかったわよ歩!!」

 

「おし、落ち着け。······結構でけえなおい!?」

 

いやなんかとんでもねえレベルで曲がってるんだけど!?

 

「ちょ······引っ張られ······!!」

 

「あ、こりゃやばいな······よっと······」

 

「ひゃあっ!?ちょ、ああああ、歩!?」

 

「後ろで支えておいてやるから集中しろ!!持ってかれるぞ!!」

 

「お、オッケーわかったわ······ふん!!」

 

サターニャはただ力む、それだけで。

 

どでかい魚は宙に舞った······

 

「嘘おおおおおおお!?」

 

さっきまでの拮抗状態は何だったのさ!?

 

「大悪魔である私にかかればよゆーよ!!」

 

こ、こいつ······悪魔の力を使いやがったのか······!!

 

「······ってか、いつまで私のカラダ触ってんのよ!?」

 

「あ、ばか。俺のこと殴ったら────」

 

ゴキィン!!

バキッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「っていうことがあって鯖を市販で買ってきた。」

 

「最初から市販で買ってきなさいよ!?」

 

「酷いなぁ······メバルは釣れたよ?10匹くらい。」

 

まあ、鯖なんて釣れるわけないと思ってたし。てかどうだったかなぁ······まあ犯罪にはならねえけど。多分。

 

「それで?市販の鯖は?」

 

「ほれ。」

 

「············市販?1尾丸ごとが市販?」

 

「うん。」

 

「······まあ持ってきてくれただけ感謝ね······サターニャひとりに任せたら魔界の魚コースだったし············どうやって捌くのよ!?」

 

「安心しろ、俺が捌く。」

 

「······あ、そう······まあそれならいいわ······ガヴはちゃんとお豆腐と若布持ってきてくれた?」

 

人参、玉葱、じゃがいもをガヴは引っ張り出してきた。

 

「······いや、昨日スーパーいったらカレーが食べたくなって······買ってきた!」

 

「もうやだこの班······」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「······なあ、ヴィーネ。ひとつ聞きたいことがあるんだが。」

 

魚を捌きながら、一つ。気になることがあったので質問してみた。

 

「ん?なに?どうしたの?」

 

「いやぁ······実は昨日さ?悪魔の力を解放したサターニャに殴られたんだが······」

 

「······それで平然としている貴方ってホントに凄いわね。普通なら全身骨折してておかしくないわよ?」

 

「うん?平然とって訳ではないんだよね。」

 

「······それはどういう事?」

 

捌くのを止めて、ワイシャツを少しだけ上にずらす。

 

「ちょ、なななな、何やって────」

 

そこでヴィーネの言葉が止まった。

 

────そこには痣が出来ていた。

 

「······びっくりしたよ、俺に一撃で痣を作るレベルの強さがあるとは······静雄さん以来だ。」

 

「······」

 

────いや、痣程度で済ませるお前は一体何者だ。

 

ヴィーネはそうツッコミたかったが声には出さず、心に留めておく。

 

「······まあ、サターニャって身体能力だけは大悪魔と言っても過言ではないから···」

 

「へえ、そうだったのか······」

 

なるほど、つまり普通の悪魔ではこうはならないと。

 

「······この池袋《まち》には大悪魔並の人間が二人もいるってことね······」

 

まあ、池袋じゃあ、日常だけどね?

 

 

 

 

 

 

 

 

────そして、10分後。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「······取り敢えず出来たぞ······だが······これは······」

 

鯖の味噌煮は特に問題ない。鯖の味噌煮は。

 

「············なにこれ?」

 

「······味噌汁?」

 

え?この真っ黒な液体が味噌汁?え?え?

 

「······味付け担当は······?」

 

「私よ!!」

 

「「お前かよおおおおお!?」」

 

あれ?味噌汁はヴィーネがやってたはずなのに!?

 

「さ、サターニャあんたいつの間に!?」

 

「さっきヴィネットと歩が話してる時に」

 

「あの時かああああああああ!!」

 

「············取り敢えず食べようぜ······?」

 

ガヴの言葉により取り敢えず食べ始める。······これは────

 

 

「次からは、教科書通りに作ろうって話だな。」

 

(······今度からは別の班に入れてもらおう······)

 

「鯖は美味いのになぁ············」

 

「?味噌汁も美味しいわよ?」

 

(((どんな味覚してるんだコイツは!?)))

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なお、これは完全な余談だが────

 

「あ、あのお兄様?」

 

「どうした?銀夜」

 

「────この大量の魚はどうするんですか?」

 

「······炊き込みご飯にしようか!!」

 

結局鯖以外の魚はすべて余ったので叶家の食卓は1日限りだが3食炊き込みご飯(魚入り)になった。

 

 




平和島静雄>>>>サターニャ

······何れこのマッチングも話の流れ的にあるけどサターニャを強くしすぎた気がするなぁ······。

以下、今回のモブキャラなどの紹介

『加藤釣具店』
多分後半の方で色々やらかす釣具店。どうなるかは未定。

船を出した知り合いのオジサン
実はロシア人のハーフ。露西亜寿司に魚を持ってったりしてる。


次回!!満を持してアイツ登場なるか!?

???「疑問形なんですか!?」

あ、活動報告のアンケートもヨロシクね!

あと釣れる魚についてつっこまないでください←

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