インフィニット・ドリーム~夢を守る少年~   作:津山正太郎

5 / 7
前回はすいません

今回はほぼ戦闘でいきたいですね

霧弥君のお母さんは実は束くらいの頭脳だと思っていてください
本人がめんどくさがりだからISを作らないだけです


四話 怒りつまりオーバーキル

ーーーアリーナ セシリア側

 

ついに来ましたわ、私のことをさんざんこけにした男が

男なんてみんな女に媚びることしかできない軟弱な生物だということを

この戦いで証明してやりますわ

 

ーーーアリーナ

 

本当はもっと隠しておくつもりだった、専用機があるというのは

秘密裏に自分の危険を避けるためだけに使おうと思っていたが

そうはいかないようだ

 

「なんなんですのそのISは?」

 

「さっき言っただろう、これは『コードファイズ』、僕の専用機だよ」

 

「そのような機体はどこの企業を見てもなかったはずですわ」

 

「それはそうだよ、これは僕と母さんの秘密の機体なんだから」

 

「っ、、いいですわ!あなたが負けたらわたくしへの謝罪してもらうのと

 この学園から去っていただきますわ」

 

「じゃあオルコットさんが負けたら僕の家族に対する発言を取り消してもらうよ」

 

「いいですわ」

 

機体の調子は上々、これならやれる

 

“それでは、、、試合開始!!"

 

「ブルーティアーズ!」

 

試合開始早々オルコットさんの周りを浮遊していたビットが

僕に向かって射撃を開始した

 

「それが噂のBT兵器か!だけどそれだけじゃ!」

 

ヒュン!シュン!次々と打ち出されるレーザーを軽やかにかわしていく

オルコットさんは一向に当たらないことに腹をたてているようだ

 

「それじゃあ、こっちからもいかせてもらうよ!」

 

“Ready"

 

霧弥の持っている灰色の剣にメモリのようなものが差し込まれると

音が鳴り刀身がボディと同じように赤く光だした

 

「悪いけど、幕引きだよ!」

 

“Exceed Charge"

 

腰の部分にある携帯を開き『Enter』を押すと音声と共に

ベルト部分から赤い電のようなものが霧弥の持っている

剣へと流れていって刀身がより赤く輝きだした

 

「スパークルッ!カットォォォォ!!」

 

そう叫び放った一撃は一直線にブルーティアーズに吸い込まれていき

ブルーティアーズは爆発を起こした、一瞬の静寂の後爆煙の中から

出てきたのは半壊したブルーティアーズだった

 

“ブーーッ!! 試合終了!勝者、如月霧弥!"

 

「「「「ワァァァァァ!!!!」」」」

 

「ふぃー、終わった、、、」

 

“ジジッ"

 

どうしたことかプライベートチャンネルに通信が入った

相手はオルコットさんだ、どうしたのだろう?

 

「よろしいでしょうか?」

 

「うん、構わないよ」

 

「謝罪はのちほどさせていただきます、それとわたくしの完敗

 ですわ、、、でもわたくしにとって良い試合でした」

 

どうやら差別も女尊男卑の考え方もきれいに吹っ切れたようだ

これまでとは違って良い表情をしている

 

「もう一試合あるのですが、、、これでは棄権せざるをえないですね」

 

「ごめんね、やり過ぎたかも、、、」

 

「いいのですよ!、、、あなたのお陰でわたくしの考え方を

 変えられたので」

 

次は織斑君だ、このままここにいて出てくるのを待とう

 

“第二試合は織斑選手対オルコット選手の予定でしたが

 オルコット選手の機体コンディションとの兼ね合いで

 棄権となりました、よって一試合繰り上げて

 織斑一夏選手対如月霧弥選手の試合となります"

 

おお、すぐ出てきた“ピピッ"、、ん?織斑君からのプライベートチャンネル

一応簪にも一方通行で繋いでおくか、、、

 

「なんだい?」

 

「試合の前に言っておきたいことがあるんだけどよぉ」

 

「?手短にね」

 

「お前二番目に見つかっただけでちやほやされてんじゃねぇぞ!

 俺は織斑千冬の弟で天才だから当たり前だけどお前がもてはやされる理由はねぇ

 俺に負けたらこの学園を去ってもらうぜ、それとお前のつるんでる

 女たちもみんな俺のものだ!」

 

「、、、簪たちと話したいなら自分からいけばいいのに」

 

「はぁ?俺は天才だぞ、他人のものを奪って何が悪い?」

 

「、、、試合を始めよう」

 

「いいぜぇ、、お前をとっとと追い出してやる!」

 

一方通行で簪にこの会話だけを聞かせていた、悲しんでいるか悔しがっているか

ここからでは表情が見えないでも、、、大切な人を馬鹿にされたのは

許せない!!

 

“それでは、、、試合開始!!”

 

「いくぜぇぇぇ!!」

 

開始早々急加速でこっちに突っ込んできた、だが動きが直線的すぎる

なので軽々とかわせた

 

「この動きで天才?笑わせないでくれるかな!」

 

“Ready"

 

ギンッ!ガンッ!ゴンッ!さっきの試合よりも一太刀一太刀が

重く鋭くなっている

 

「くそッ!せめて一次移行ができれば!」

 

どうやらまだ一次移行していないようだ、ここは一時離脱して

一次移行するのを待つか

 

「どうしたァ!臆病者が!!」

 

そのとき織斑君の機体が光だした、どうやら一次移行は完了

したようだ、これでもう倒してもいいだろう

 

「ようやく一次移行したところ悪いけど、終わらせてもらうよ」

 

“Ready”

 

ガシャンッ!その音と共に僕の機体の右脚部分が開き中から赤い

電柱のような太い棒が出てきた

 

「な、、、なんなんだよそれ!!」

 

“Exceed Charge”

 

君に答える義理はない、そう思い無言を貫いていると腹が立ったのか

まっすぐこちらに突っ込んできた

 

「、、、クリムゾン!スマッシュ!!」

 

まっすぐ突っ込んできた彼にこちらも右脚を突き立てるようにして

まっすぐ急降下した、こちらの右脚が彼の腹に当たり彼は地面まで

吹き飛んだ

 

“ブーーッ!!試合終了!勝者、如月霧弥!!”

 

「「「「「ワァァァァァ!!!」」」」」

 

「終わったかな、ピットに戻ろう」

 

ーーー霧弥側ピット

 

「ただいま、ってどうしたの?」

 

「霧弥も私たちのこと物としか見てなかったの?」

 

「そんなわけないだろ!、、、大切な人が馬鹿にされてそう思えるか?」

 

「ごめん、、、なさい、、」

 

「いいんだ、ただいま」

 

「うん!お帰り、、」

 

そう言って涙を流す簪と抱き合い少しの間慰め続けた、だがすぐに

誰かが来たようなので僕たちは離れた

 

「やっほ~~きりきり~おめでと~」

 

「あぁ、ありがとうのほほんさん」

 

「すごいね~~あの必殺技~~」

 

ドカドカドカドカ、、荒い足音が遠くからこちらに近づいてくる

予想していた通り織斑千冬、、と誰だろう?

 

「、、きりきり~篠ノ之箒だよ~~、いつも織斑について回ってる~」

 

僕が知らない、ということに気づいたのかこっそり横から教えてくれた

 

「貴様ァ!さっきのISの威力はなんだ!あんなものルール違反だろう!」

 

「そもそもこの模擬戦にルールなんて無いですよ」

 

「それにしても、貴様のISはスペックが高すぎる、よってこちらで

 回収させてもらう、異論は認めん」

 

「そんなこと!一教師の判断でしていいんですか!?」

 

矢継ぎ早に繰り出される文句と命令についていけなかった僕の代わりに

簪が反論してくれた

 

“ピッポッパッポッ、、、「はいはーい、なに~霧弥?」”

 

「貴様!誰に電話している?」

 

「母さんですよ、僕は霧町社の所属だということを証明するんです」

 

そういってスピーカーをオンにして会話を始めた

 

「霧弥はね~うちの所属で間違いないよ~」

 

「だが!彼のISは強すぎる!」

 

「仕方ないよ、、霧弥は通常のIS搭乗時間が18000時間超えてるし

 特殊搭乗時間でも4000時間は越えてるから~」

 

「なっそんなのあり得ない!、、そうだ!彼のISをこちらに引き渡して

 もらおう」

 

「それはできないな~だって霧弥のISにはブラックボックスと

 トップシークレットでいっぱいだから~」

 

「で、、では、、、」

 

「私も暇じゃないからさぁ~ここらでさよならだよ~じゃあね~霧弥~」

 

「ありがとう母さん」

 

“プツッ”

 

「クソッ!」

 

電話を切ると件の二人はそう言い残し僕たちのいるピットから

去っていった

 

「きりきりも大変だね~」

 

「そうだね」

 

(私のことを大切って言ってくれた思っていてくれた、、、何だろう

 このドキドキした気持ちは?)

 

「どうしたの簪?もう行くよ?」

 

「ハッ!うん、いこう」

 

どこかボーッとした表情で答えた簪はそそくさと僕の後ろを付いてきた

 

ーーー放課後 シャワールーム セシリア側

 

あの試合が終わってからわたくしの考えは180度変わった、もう二度と

他人を馬鹿にしないと考えさせられた、、、でもそれより

あの方のことを考えると胸の奥が熱くなる

 

「これはいったいなんなんですの、、、」

 

 

 




やっと終わりました

戦闘回長かったです

霧弥のISの武器はもっとあるし必殺技もまだあります

今回での武器・必殺技は、剣は光らないと弱いし 蹴りは右脚が変形して
技を叩き込みます

ちなみに、霧弥のISの待機状態はミッションメモリを首から下げている
ような感じです

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。