遊城と丸藤によるタッグデュエルが行われた。負けたら即退学というデュエル。
もこっちはゆうちゃんと一緒に見物していた。
一巡目、翔がジャイロイドを召喚、
迷宮兄が地雷蜘蛛を召喚、
遊城がバーストレディを召喚、
迷宮弟がカイザーシーホースを召喚し、生け贄人形で兄の地雷蜘蛛を生贄に風魔神ヒューガを特殊召喚
「一ターン目から攻撃力2400の最上級モンスター…」
さらに、闇の指名者で雷魔神サンガをデッキから手札に加えさせる。
タッグならではの戦術。
次のターン、翔はスチームロイドを召喚する。スチームロイドで攻撃するが、ヒューガのモンスター効果により防がれ、その後のジャイロイドのダイレクトアタックが通る。
迷宮組、残り7000
翔はカードを伏せてターンエンド。
迷宮兄のターン、死者蘇生で地雷蜘蛛を蘇生、生け贄人形を発動し水魔神スーガを特殊召喚。さらにカイザーシーホースを生贄に雷魔神サンガを召喚。
三体を生贄に、ゲートガーディアンを特殊召喚。
ゲートガーディアンでスチームロイドを攻撃、攻撃を受ければ攻撃力が500下がるのでダメージを大きく受ける。遊城達は残り5550
迷宮兄の方はカードを伏せてターンエンド
遊城のターン、融合発動、場のバーストレディと手札のクレイマンを融合し、ランパートガンナーを融合召喚。モンスター効果によりダイレクトアタックでライフを1000削る。迷宮兄弟は残り6000
迷宮弟のターン、メテオストライクを装備させようとする弟に対し、サイクロンで破壊しようとする翔。しかし、迷宮兄のアヌビスの裁きによりランパートガンナーも失い、ライフも失う。遊城達は残り3550
ディフェンスウォールを守備表示で召喚し、ターンエンド
翔のターンだが、サイクロイドを守備表示で出し、ジャイロイドを守備表示に変更してターンエンド。
兄のターンでゲートガーディアンがサイクロイドを攻撃、貫通ダメージを受ける二人。残り800。どちらも守備力が同じだが、数を減らす上でそちらを狙ったのだろう。そうもこっちは推測する。
遊城のターン、スパークマンを召喚しスパークガンを装備、ゲートガーディアンを守備表示に変更させ、さらにディフェンスウォールを攻撃表示に変更してバトル、
スパークマンがディフェンスウォールを粉砕。迷宮組、残り4400
迷宮弟の方は特に動かず、カードを伏せてターンエンド。
翔はシールドクラッシュを発動し、ゲートガーディアンを破壊した。
「あのゲートガーディアンが倒された…?」
「ゆうちゃん。倒せないモンスターは居ない。どんなモンスターでも、カードの組み合わせで倒す事が出来る。たとえそれが、神と呼ばれるカードだろうと」
「え?ならもしも神と呼ばれるカードがさらにカードを組み合わせてきたらどうすればいいの?」
「潔く敵に背を向けるのも決闘者の姿だと思わない?」
「あ、そこは諦めるんだ…」
そしてドリルロイドを召喚し、ジャイロイドを攻撃表示に変更、二体でダイレクトアタック
迷宮組、残り4400から1800
カードを伏せてターンエンド
迷宮兄のターン、ライフを半分払い、ダークエレメントを発動し、闇の守護神ダーク・ガーディアンを特殊召喚した。迷宮組、残り900
ジャイロイドを攻撃するが、ヒーローバリアに防がれる。
遊城のターン、フュージョンゲートでテンペスターを、その後スカイスクレイパーを発動して攻撃する。場のカードを墓地に送って破壊を回避。
迷宮弟のターン、一騎打ちを発動。これは互いに戦闘を強制的に行う罠カード。テンペスターの効果の為にスカイスクレイパーが墓地に送られる。
追い詰められたラストターン、丸藤はジャイロイドを生贄に、ユーフォロイドを召喚。パワーボンドを発動してユーフォロイド・ファイターを融合召喚。
パワーボンドにより8000になって攻撃が通り、二人は制裁デュエルを潜り抜けた。
静まり返った会場の中で、もこっちは真っ先に拍手を初め、ややあって周りにも伝搬して大きな拍手となった。
遊城と丸藤が制裁デュエルを突破してからしばらくたった後。
オシリスレッドとラーイエローの男子が野球。オベリスクブルーの男子と女子は合同でテニスの練習だった。
「…なんでテニス?」
「鮎川先生はバレーをしたかったみたいですわぁ」
「それにしても…」
枕田、浜口、成瀬は隣のコートを見る。
「30-15。」
そう言った後、もこっちがギンと万丈目を睨んだ後サーブを入れる
「しまっ?!」
盛大に空振りし、落ち込んでいる万丈目を尻目に、もこっちはもう一つのボールをポケットから取り出す。
「40-15」
今度はサービスエースにならなかったが、打ち返した物の弾は高く上る。スマッシュで即座に決めるもこっち。
「ゲームセット、6-1」
「ぐっ?!」
「…万丈目君に圧勝?」
「万丈目さんを圧倒するもこっちが凄いのか、あのもこっちに1ゲーム取れる万丈目さんが凄いのか、よくわからない…」
当の本人は軽く伸びをしながら、同級生相手に1ゲーム落とすとは随分鈍っているなぁ、と思って居た。
その後、万丈目の席替えが行われてた。しかも三沢と寮の入れ替えを賭けたデュエルを行い、それに負けたら降格だという。
女子は数が少ないから誰彼構わずブルーに配属されるが、男子は大変だ。
翌日。寮の入れ替えを賭けたデュエルに万丈目が敗れ、荷物をまとめて出ていったと聞いた。
「デッキを捨てた挙句負けた万丈目は逃亡か」
「そしてそれを追いかけて、遊城と天上院さん達が…」
学生の本分は勉強では無いのか?と思ったもこっちはブラック珈琲を飲んで佐藤先生の授業に集中する。
なお彼女がブラック珈琲を直前に飲んで受講する授業はこれだけである。
午後は実技である。もこっちの対戦相手は…
「君が黒木か。良いデュエルをしよう」
「……」
なぜか上から目線の神楽坂に、当惑するもこっち。
デュエル!
もこっち ライフ4000
手5 場
神楽坂 ライフ4000
手5 場
「先攻は譲ろう」
「…私の先攻、ドロー!私はおろかな埋葬を発動。デッキからTM-1ランチャースパイダーを墓地へ送る。
魔法カード、黙する死者を発動。墓地のTM-1ランチャースパイダーを起動。そして、二枚カードを伏せて、ターンエンド」
もこっち ライフ4000
手2 場 TM-1ランチャースパイダー 伏せ2
神楽坂 ライフ4000
手5 場
「俺のターン、ドロー!相手の場にのみモンスターが存在する時、サイバー・ドラゴンを特殊召喚出来る!」
「…サイバー・ドラゴン」
「あれってカイザーのコピーデッキか?!」
「これは…もう勝負は見えたな」
「さらに、プロトサイバードラゴンを召喚。俺はカードを二枚伏せて、ターンエンド」
もこっち ライフ4000
手2 場 TM-1ランチャースパイダー 伏せ2
神楽坂 ライフ4000
手2 場 サイバードラゴン プロトサイバー 伏せ2
「私のターン、ドロー。大木人18を守備表示で召喚。ターンエンド」
もこっち ライフ4000
手2 場 TM-1ランチャースパイダー 大木人18 伏せ2
神楽坂 ライフ4000
手2 場 サイバードラゴン プロトサイバー 伏せ2
「俺のターン、ドロー!リバースカードオープン、速攻魔法フォトン・ジェネレーター・ユニット!二体のサイバードラゴンを生贄に、デッキから
サイバーレーザードラゴンを特殊召喚!」
「攻撃力2400では、ランチャースパイダーは倒せない」
「リバースカードオープン!永続罠、レアメタル化・魔法反射装甲を発動!これで攻撃力が500ポイントアップする!バトルだ、
ランチャースパイダーを攻撃!」
レーザーがランチャースパイダーを切り裂くが、すかさずもこっちは伏せカードを発動させる。
「…罠発動、ブロークン・ブロッカー。攻撃力より守備力の高いモンスターが破壊された時、デッキから同名カードを二体まで守備表示で特殊召喚出来る。
デッキからTM-1ランチャースパイダー二体、守備表示で機動」
「…俺はカードを二枚伏せ、ターンエンド」
もこっち ライフ4000
手2 場 TM-1ランチャースパイダー TM-1ランチャースパイダー 大木人18 伏せ1
神楽坂 ライフ4000
手1 場 サイバーレーザードラゴン レアメタル化魔法反射装甲 伏せ2
「私のターン、ドロー。魔法カード、右手に盾を左手に剣を。これにより攻守は入れ替わる」
「レーザードラゴンの攻撃力が2300に…」
「全モンスターを攻撃表示に変更。バトル、ランチャースパイダーでレーザードラゴンを攻撃」
「……」ライフ4000から3800
微動だにしない神楽坂。
「ランチャースパイダーでダイレクトアタック」
「永続罠、リビングデッドの呼び声。これにより、サイバードラゴンを特殊召喚」
「バトル続行、サイバードラゴンを攻撃」
「罠発動、アタックリフレクターユニット。サイバードラゴンを生贄に、デッキからサイバーバリアドラゴンを守備表示で特殊召喚」
「それは攻撃表示の時1ターンに1度、攻撃を一度だけ無効にするモンスター。とはいえ守備力2800は超えられない。このままターンを終了する」
攻撃しようとしていたランチャースパイダーと木人は主の命令に従って下がる。
もこっちを守るかのように。
もこっち ライフ4000
手2 場 TM-1ランチャースパイダー TM-1ランチャースパイダー 大木人18 伏せ1
神楽坂 ライフ3800
手1 場 サイバーバリアドラゴン リビングデッドの呼び声
「俺のターン、ドロー!俺はユニオンモンスター、強化支援メカヘビーウェポンを召喚。効果発動、サイバーバリアドラゴンに装備させる。
これにより攻守が500ポイントアップ。ターンエンドだ」
もこっち ライフ4000
手2 場 TM-1ランチャースパイダー TM-1ランチャースパイダー 大木人18 伏せ1
神楽坂 ライフ3800
手1 場 サイバーバリアドラゴン 強化支援メカ リビングデッドの呼び声
「私のターン、ドロー。装備魔法、戦線復活の代償を発動。
場の通常モンスター、大木人18を墓地に送り、私か相手の墓地のモンスターを特殊召喚。TM-1ランチャースパイダー、再起動。
魔法カード、デルタアタッカーを発動。場に同名カードの通常モンスターが3体居れば、ダイレクトアタックが出来る」
「?!サイバーバリアドラゴンは攻撃表示でなければ効果が使えない…」
「バトル、ランチャースパイダー達でダイレクトアタック」
「お、俺のパーフェクトが…」ライフ0
実技が終わり、もこっちはディスクを収める。
「か、カイザーのコピーデッキでもノーダメージかよ…」
「流石はブルーだな、格が違う」
周りの声を無視して、他の生徒が始めるために場所を開けるもこっち。
一方、融合一辺倒では無いのがカイザーのデュエルである事を研究していた神楽坂だったが、切り札たるサイバー・エンド・ドラゴンは一子相伝であり、
サイバー・ツインすら無いのではやはり力不足。となると次はクロノス教諭のデュエルを研究して…と思考を巡らしていた。
カイザーはサイバー・ドラゴン以外にも色々入れているのが作中で確認できます。
一風変わった【サイバー・ドラゴン】はいかがでしたか?
融合やエクシーズだけが【サイバー・ドラゴン】ではありません。
バリアやレーザーも駆使してみてはどうでしょうか?
この時の三魔神は「戦闘ダメージを0にする」という効果です。