MOKOCCHIが行く遊戯王GX   作:交響魔人

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デュエルディスク99本集めた、というティラノ剣山ですが
デュエルアカデミアの生徒は全部で何人なのでしょうか?


ティラノ剣山登場!!

 デュエルアカデミアの道を、黒木姉弟が歩く。

 

「…学校には慣れた?」

「うん。姉ちゃんは大丈夫?」

「心配要らない。」

 

 その背中には、大量のデュエルディスクがある。

 

「僕が遊城先輩に頼まれた事なのに、姉ちゃんまで巻き込んで」

「別にいい、弟や妹を助けるのが、兄や姉として先に生まれた者の使命だから」

 

 

 歩いて居たが、唐突に智貴の足が止まる

 

「実はさ、姉ちゃん。この先に橋が架かっているけれど」

「知っている」

「そこで、デュエルディスク狩りをしている奴が居るらしくて」

「…それで、これだけ足りなくなっている、と。」

 

 向かう先に目を向けるもこっち。

 

「そう言う事なら、さっさと行こう。」

「姉ちゃん?!えっとその、迂回する道知らない?」

「知っているが、その程度は問題にはならない」

 

 もこっちはデュエルディスクを背負い直すと、颯爽と歩き出す

 その後ろに智貴が続く。

 

 ややあって橋の所まで到着すると、ラーイエローの制服を改造したような少年が立っている。

 といってもかなり筋肉質で鍛えられている

 

「勝負するドン!」

「…智貴、知り合い?」

「同級生だけれど…」

 

 一拍おいて、もこっちは告げる

 

「今は出来ない。このデュエルディスクを届けないといけないからな。後でラーイエロー寮前まで行けばいいか?」

「駄目ザウルス!逃がさないドン!」

「智貴、これを持っていて。」

「姉ちゃん?」

 

 デュエルディスクを起動するもこっち。

 その様子を見て、似たような恰好をしている取巻きの一人が声を上げる

 

「アニキ!あ、あのブルー女子って!」

「どうしたドン?」

 

 雑誌を取り出して、あるページを開く。

 

「何々?8月7日、1000人の海馬コーポレーション主催「デュエルワールドリーグ」が海馬ドームにて行われた。

世界中から一千人のデュエリストが集結し、白熱の舞台を繰り広げた。特に若手の活躍が目立ち、優勝したのはデュエルアカデミア本校の…

ま、まさか?!」

「その大会なら制した。」

「と言う事は、お前を倒せば俺は一躍デュエルアカデミアのネクストカリスマ!勝負ザウルス!」

 

 

 

 

デュエル!

 

もこっち ライフ4000

手5 場 

剣山 ライフ4000

手5 場 

 

 

「私のターン、ドロー!魔法カード、古のルールを発動!」

「えっ?古のルール?」

 

 もこっちが発動したカードに、声を上げる取巻き

 

「どうしたんだ?」

「いや、雑誌には効果モンスターと魔法・罠を駆使した機械族使いって…」

 

 

「姉ちゃん、まさかそのデッキ」

「そう。あのデッキ。ちなみにこれは大会の時に使ったデッキでは無い」

「なっ?!本気のデッキを使ってくるドン!」

「なら、まずはこのデッキを打ち破ってみるがいい。古のルールにより現れろ!TM-1ランチャースパイダー!」

 

 

「攻撃力2200?最上級モンスターにしては情けない数値だドン」

「七つ星モンスターのTM-1ランチャースパイダー。でもその攻撃力は2200、守備力も2500しかなく効果も無い」

「なんであんな使えないカードをわざわざ入れているんだ?」

 

「永続魔法、機甲部隊の最前線を発動、カードを伏せてターンエンド」

 

 

もこっち ライフ4000

手2 場 TM-1ランチャースパイダー 機甲部隊の最前線 伏せ1

剣山 ライフ4000

手5 場 

 

 

「俺のターン、ドロー!俺は俊足のギラザウルスを特殊召喚!」

「俊足のギラザウルス…手札から特殊召喚出来、その場合私は墓地のモンスターを特殊召喚出来るが、私の墓地にモンスターは一体も居ない」

「そういう事ドン!俺は俊足のギラザウルスを生贄に、暗黒トリケラトプスを召喚!」

 

「攻撃力2400の上級モンスター、か」

「その通りだドン!二体の生贄が必要な癖に、攻撃力2200しかないなんて情けないドン!バトル!暗黒トリケラトプスで

ランチャースパイダーを攻撃!」

「……機甲部隊の最前線の効果発動!」ライフ4000から3800

 

 もこっちの場に新たな機械族が現れる

 

「機械軍曹?」

「場の機械族が戦闘破壊された時、デッキから同じ属性で攻撃力の低い機械族を特殊召喚出来る。」

「あれ?ランチャースパイダーって何属性ドン?」

「炎属性、よって炎属性の機械軍曹をデッキから特殊召喚した」

「フン、俺はカードを伏せてターンエンドだドン」

「エンドフェイズに永続罠、蘇りし魂を発動。墓地の通常モンスターを守備表示で再起動。ランチャースパイダーを特殊召喚」

 

 

 大笑いする取巻き達

「また出たー!レベルが高いだけの木偶のボウ!」

「守備力2500で凌ごうってつもりかな?」

 

 

もこっち ライフ3800

手2 場 TM-1ランチャースパイダー 機械軍曹 機甲部隊の最前線 蘇りし魂

剣山 ライフ4000

手3 場 暗黒トリケラトプス 伏せ1

 

 

「私のターン、ドロー!ランチャースパイダーを攻撃表示に変更。そして永続魔法、エンジンチューナーを発動。

場の機械族モンスターは攻撃表示となり、その攻撃力は守備力の半分アップする!」

「守備力の半分?えっと、守備力2500の半分は」

 

「攻撃力2200に1250ポイント加算されて、3450だよ」

「げっ?!ま、マズイドン!」

「そして機械軍曹の守備力は1800、半分の900アップするから攻撃力は1600+900で2500」

「にッ?!2500って、下級モンスターのステータスじゃあないドン!」

 

「バトル。機械軍曹で暗黒トリケラトプスを攻撃」

「ぐっ?!」ライフ4000から3900

「TM-1ランチャースパイダーでダイレクトアタック。」

「うわぁああああああああ?!」ライフ3900から450

「カードを伏せ、ターンエンド」

 

もこっち ライフ3800

手1 場 TM-1ランチャースパイダー 機械軍曹 機甲部隊の最前線 エンジンチューナー 蘇りし魂 伏せ1

剣山 ライフ450

手3 場 伏せ1

 

 

「お、俺のターン、ドロードン!俺は手札を一枚捨てて永続罠、化石発掘を発ドン!蘇れ!超伝導恐獣!

そしてフィールド魔法、ジュラシックワールドを発ドン!場の恐竜族・鳥獣族モンスターの攻撃力・守備力は300ポイントアップ!」

「……」

「バトル!超伝導恐獣でランチャースパイダーを攻撃!」

「罠発動」

「ジュラシックワールドの中では、恐竜族と鳥獣族は罠カードの対象にならず、効果も受けないドン!」

「援護射撃。機械軍曹の攻撃力2500をランチャースパイダーに加える」

 

 機械軍曹が超伝導恐獣に切りかかり、一撃を加える。

 そちらに目を向けた超伝導恐獣に、ランチャースパイダーがミサイル攻撃を放ち、爆殺する!

 

「うわぁああああああああ?!」ライフ0

 

 

 

 

「あ、アニキが負けた…?」

 

 一瞥したのち、デッキを太もものケースにしまうもこっち

 

「出発よ、智貴」

「姉ちゃん…これはどうするの?」

「どうもしない。アカデミアに来てやることがデュエルディスク狩りとは、侮辱する価値も無い」


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