MOKOCCHIが行く遊戯王GX   作:交響魔人

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ワタモテのもこっちが自分を主人公にした二次創作を作ったらこんな感じになるのでは?そう思って書きました。


第一章 デュエルアカデミア一年目
第一話!登場、MOKOCCHI!


 デュエルアカデミアの実技試験。その試験会場にて、一人の少女が眼前のデュエルを眺めている。

 名前は黒木智子。地元ではクィーンと呼ばれている女デュエリストである。

 容姿端麗で美乳な美少女だ。ただ、その双眸は鋭く、人を寄せ付けない高嶺の花という表現がぴったりである。

 

 

「受験番号1番、黒木智子さん!」

 

 スッと立ち上がり、カツカツと音を立てながら颯爽と会場へ向かうもこっち。

 

 試験官の前に立ち

 

「受験番号1番、黒木智子。よろしくお願いいたします。」

 

 自己紹介してからお手本になりそうな一礼。背筋をピンと伸ばし、手早くディスクを起動させてデッキをセットするもこっち。

 

「ボンジュール。私はクロノス・デ・メディチ。学園では実技担当最高責任者をやっていますーノ。」

「光栄です」

「では、試験を始めるノーネ!」

 

 

デュエル!

 

もこっち ライフ4000

手5 場 

クロノス ライフ4000

手5 場 

 

 

「私の先攻、ドロー!可変機獣ガンナードラゴンを召喚。このカードはレベル7ですが、攻撃力と守備力を半分にする代わりに、生け贄無しで召喚出来ます」

 

 キャタピラをうならせながら、装甲車が現れる。

 ただしどうやら万全では無いらしく、ガタついている。

 

「攻撃力1400デスーカ」

「カードを一枚伏せ、永続魔法機甲部隊の最前線を発動してターンエンドです」

 

 

もこっち ライフ4000

手3 場 可変機獣ガンナー・ドラゴン 機甲部隊の最前線 伏せ1

クロノス ライフ4000

手5 場 

 

 

「私のターン、ドロー!トロイホースを召喚!」

「攻撃力1600…いえ、トロイホースは地属性モンスターを召喚する場合、一体で二体分の生贄に出来るモンスター…」

「さらに魔法カード、二重召喚を発動。これによりもう一度通常召喚が出来ますーノ!」

「やはり、狙いは地属性の最上級モンスターの召喚…」

「その通りなのーネ、現れるノーネ!古代の機械巨人!」

 

 トロイホースが光に包まれ、直後に

 地面から轟音と共に巨大な機械仕掛けの巨人が立ち上がる。

 

 

 「あれは入試用のデッキじゃあない!クロノス教諭自身の暗黒の中世デッキ!」

 「あれに勝てる受験生なんて居ないよなぁ」

 

 

「シニョーラ智子。筆記試験は見事デシータ。あれほどの成績は、シニョールカイザー以来。

デスーガ、貴女は世界の広さを知らねばなりませんノーネ。古代の機械巨人の攻撃力は3000!バトル!可変機獣を攻撃!アルティメットパウンド!」

「…」ライフ4000から2400

 

「この瞬間、機甲部隊の最前線の効果発動、破壊され墓地に送られたモンスターの元々の攻撃力より低い機械族で同じ属性のモンスターを特殊召喚。

リボルバードラゴンを特殊召喚!」

 

 異形の殺戮兵器が轟音と共に現れ、銃口を向ける。

 

「ナヌー?!そ、それはギャンブルモンスター?!」

「はい」

「ヌヌヌ、カードを一枚伏せて、ターンエンドなノーネ」

 

 

もこっち ライフ2400

手3 場 リボルバードラゴン 機甲部隊の最前線 伏せ1

クロノス ライフ4000

手2 場 古代の機械巨人 伏せ1

 

 

「私のターン、ドロー!リボルバードラゴンの効果発動、コイントスを三回行い、二回表が出れば相手モンスターを破壊出来る。一回目、表。」

「ヌヌ?!」

「二回目…裏」

「ふ、フフーン」

「三回目……表!よって古代の機械巨人を破壊!」

「マンマミーア?!」

「おろかな埋葬を発動。デッキから人造人間サイコ・ショッカーを墓地に送る。バトル、リボルバードラゴンでダイレクトアタック!」

「罠発動!炸裂装甲!これでリボルバードラゴンを破壊するノーネ!」

「永続罠、リビングデッドの呼び声を発動!蘇れ、サイコ・ショッカー!」

 

 サイコショッカーが現れ、眼前の炸裂装甲に対してレーザーを照射する!

 

「これにより、罠カード、炸裂装甲は無効になる!」

「ナヌー?!」

 

「バトル続行!」

「アマトリチャーナ?!」ライフ0

 

 アマトリチャーナとはイタリア中部のパスタであるが、何故それを言ったのか分からなかったものの、もこっちは一礼してその場を去る。

 

 席に座って、試験終了の宣言を待っていた智子に、後ろから受験生が話しかけて来る

 

「すっげぇ!強いなお前!」

「…ええ、ありがとう」

 

 もこっちはデュエルディスクを取り外し、デッキをケースに入れデュエルディスク共々鞄にしまう。

 流れるように作業をこなしていたが、その動きが途中で止まる。

 

「今年の受験生で、二番目に強いかもな」

「自分が一番だとでも言うの?」

「ああ!」

 

 作業を続け、しまいこんだ後にその受験生をじっと見つめる。

 原石を見て宝石か石ころかを見極めようとしている鉱物学の研究員を連想させる瞳に、遊城十代の姿が映り込む。

 

「受験番号110番、遊城十代さん。会場までお越しください」

「おっ、俺の番だ!」

 

 会場へ向かう遊城十代をもこっちは見送る。

 

「僕より9番成績がいいだけでなんであんなに自信満々なんスか?羨ましいッス」

 

 会場で始まったデュエルに智子は集中する。単に力量も弁えて居ない凡人ならばクロノスの本気を知るチャンスであり、

 もしも本物ならばその輝きを見れる。どちらにせよ、見逃す法は無い。

 

 デュエルの結果は遊城十代の勝利だった。

 試合の結果を見届け、もこっちは会場を後にする。為すべき事はほぼ為した後だが、最後の仕上げが残っている。




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