チョイワルビッキーと一途な393   作:数多 命

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日頃よりのご愛顧、誠にありがとうございます。
筆が乗り始めた最新話です。


守りたいのは

「――――ただいま」

 

深夜。

ヴァネッサの受け入れ準備をあれこれ片付けてきた響が自宅に帰れたのは、あと一時間で日付が変わる頃だった。

 

「さすがに寝てるかな」

 

予想通り、部屋は真っ暗。

病弱な未来を一人にしがちな現状に落ち込みつつ、手を洗うべく荷物を置いた時だった。

 

(・・・・・血の臭い?)

 

ふわりと鼻に触れた空気に、神経を尖らせる。

体をこわばらせながら、そっと部屋の電灯スイッチに触れた。

かちっと音がして、明るくなる。

注意深く視線を巡らせると、テーブルの向こうに何か見えた。

ゆっくり覗き込んだ先に、いたのは。

 

「ッ未来!?」

 

ぐったりと倒れ伏している未来を、頭を揺らさないように仰向けにさせる。

喀血だろうか、口元は真っ赤に濡れていた。

床で赤黒くなっている血だまりが、どれほどの時間が経っているのかを雄弁に語っていて。

響の背筋が凍り付く。

 

「未来!!未来!!聞こえる!?」

 

頬を軽く叩いて覚醒を促すものの、未来のまぶたは固く閉じられたまま。

呼吸と脈はあるがとてもか弱く、油断は許されそうにない。

 

「ごめん、ごめん、ごめん!!独りにしてごめん!!」

 

記憶よりか細い体を抱きしめて、取り乱しながらも通信機を掴んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

◆   ◆   ◆

 

 

 

 

 

 

 

 

S.O.N.G.、戦闘シミュレーター。

ホログラムの街並みのあちこちで、連鎖的な爆発が発生する。

黒煙を振り払い、重々しく着地した切歌。

その腕から降りた調と一緒に、頭上を注視する。

 

「たあああああッ!!」

 

案の定、まだまだ元気な対戦相手が、煙を吹き飛ばす形で飛び出してきた。

 

「ガンスッ!突貫するでありますッ!」

 

エルザの腰のアーマーからケーブルで繋がるのは、巨大な虎鋏。

怪物の噛み付きとも言うべき猛撃を避け、左右に避ける調と切歌。

 

「ナイス分断だッ!エルザッッ!!」

「――――ッ!」

 

エルザの背後から現れたミラアルクが、調に飛び掛かる。

腕の装甲から杭を乱れ撃って、切歌との距離をさらに開かせる。

 

「調ッ!」

「行かせないであります!!」

 

身を乗り出す切歌だが、エルザが行く手を阻む。

巨大虎鋏に加え、グローブから伸びたビーム状の爪も合わさって。

合流を許さない。

 

「はッ!」

 

相手が距離を詰めてくるので、ヨーヨーで応戦する調だが。

ロスアラモスでもある程度訓練を積んでいたらしいミラアルクは、難なく捌いていく。

 

「まずは一人!もらったぜ!」

 

ミラアルクは大きく腕を振りかぶって、調に叩き込もうとして。

 

「――――うん、まずは一人」

「なッ、わぁッ!?」

 

浮かんだ笑みに、背筋を凍らせる。

即座に全身の自由が奪われた。

慌てふためくミラアルクの目に見えたのは、縦横無尽に張り巡らされたワイヤー。

 

「いつの間に・・・・!?」

「ミラアルク!!」

 

仲間の危機を機敏に察したエルザは、思わず振り向く。

切歌から視線を外してしまう。

 

「こーら、よそ見は禁物デスよ♪」

「っあ、しま・・・・!」

 

発射された鎖に捕らえられるエルザ。

引き倒されて呻いたところに、甲高い音。

目を開けると、巨大な刃が寸前で止められていた。

 

「エルザッ!」

「・・・・あなたも毎日、規格外と訓練するといいよ」

 

余裕を失ったミラアルクへ微笑みながら、調は手元に指を添えて。

 

「そうすれば、嫌でも経験が積めるから」

 

ワイヤーを、弾く。

 

「うわわわわわわッ!?」

 

瞬間、ギリギリと音を立てて縛り上げられていくミラアルクの体。

抵抗空しく、あっという間に関節技を決められて。

 

「あだだだだだだだだだだッッ!!!」

 

割と容赦なく締め上げられ、悲鳴を上げる他許されなくなったミラアルク。

きっと、敵対していたのなら。

腕の一本はへし折られていただろう容赦なさに、味方ながら慄いてしまう。

 

「降参!降参!ぎぶあーっぷッ!!」

「ガンス、同じく参ったのであります・・・・」

 

だからこそ、二人とも素直に白旗を上げたのだった。

 

 

 

 

 

 

――――ヴァネッサとミラアルク、そしてエルザ。

パヴァリア光明結社における人体実験を受け、半分怪物と化してしまった三人。

その力の源は、『パナケイア流体』という霊薬である。

それぞれに授けられたモンスターパワーとを繋げ、拒絶反応を抑える目的で血中に仕込まれているのだが。

時間経過で徐々に濁り、澱み、死毒と転じてしまうという。

冠した名前とは全く逆の効果を発揮してしまう*1、致命的な欠陥を抱えている。

なので、彼女達が生きていく為には、定期的な人工透析が必須となっている。

特に戦闘行為を始めとした、大きく力を行使する局面の後では。

血液を丸々全て入れ替えないといけないという、問題を抱えていた。

更にその血液も、『RHソイル式』という貴重な稀血でなければいけないという、悲しい金食い虫。

一方で、結社では『兵器としてすら運用できない』と判断されていたからこそ。

脱出、ならびに米国政府への保護がスムーズに進んだという側面もある。

――――さて。

元身元引受先である、ロスアラモス研究所では。

そんな彼女達を何とか兵器運用出来ないかと*2、試行錯誤が成された。

結果生まれたのが、『HW式特殊兵装』である。

バッテリーによるエネルギー源の代替を行うことで、パナケイア流体の消費を大幅に削減することに成功したのだった。

ちなみに『HW』は『ハロウィーン』の略。

祭りの間は仮装を以て怪物に転じ、そして終われば仮装を解いて人間に戻る様に。

いつか人間に戻る彼女達への、セシリアからのエールでもあった。

所属をS.O.N.G.へ変更された現在。

先の米国軍艦での攻防で破壊された装備が、了子率いる技術班により修理されたので。

早速手すきだった調と切歌に相手を頼み、リハビリついでの手合わせをしていたミラアルクとエルザだったが。

 

 

 

 

 

 

「うーん、やっぱり本職にゃ敵わないか・・・・」

「ガンス、行けたと思ったのでありますが」

 

休憩スペース。

それぞれ飲み物を手にしたミラアルクとエルザは、ぐったりとテーブルに突っ伏していた。

 

「そりゃあ、アタシ達ってば修羅場をいくつもくぐっているデスからね」

「簡単には負けてあげないよ」

 

それぞれ奢ってもらったジュースを上機嫌で口にしながら、調と切歌はにっこり笑った。

 

「でも、二人ともすごいセンスだった。絶対弱いわけじゃないから、落ち込まないで」

「デスデス!弦十郎さんとか、響さんとか、翼さんとか、S.O.N.G.の名だたるトンデモに比べたら、アタシ達なんて可愛いマスコットが精々デスよ!」

「「あぁ~」」

 

『自分で言うか』と突っ込みたくなるが、事実切歌が上げたのはS.O.N.G.の中でもぶっちぎって規格外(あたおか)なので。

ミラアルクもエルザも、納得の声を上げる他なかった。

 

「それに、今晩にはヴァネッサさんも来るんでしょう?三人ご自慢の連携技、楽しみにしてる」

「へへへ、おうよ!リベンジさせてもらうぜ!」

 

片やにまっと笑って、もう片や鼻を鳴らしながら耳をぴこぴこさせて。

やる気満々の様子に、調と切歌も笑みを浮かべた。

 

 

 

 

 

 

 

◆   ◆   ◆

 

 

 

 

 

 

「具合はどう?」

「・・・・ぅん・・・・調子はいいよ」

 

S.O.N.G.と提携している病院。

運び込まれた未来は検査の結果、古傷が原因となった慢性的な肺疾患が悪化していると診断されて。

再び入院生活になってしまった。

力なく横たわった体は、半分ベッドに沈んでいて。

記憶よりも細くなっていた腕には、色とりどりの点滴が刺さっていた。

 

「ごめんね、心配かけて」

「そんなのいいんだよ」

 

折れてしまいそうな手が、壊れないようにそっと握って。

潜めた眉が戻る様に願いながら、何とか笑いかける。

 

「わたしこそ、気付かなくてごめん・・・・・未来が、苦しんでいたのに」

「もう、落ち込まないでよ。響だって大変なんだから」

 

未来の手が、わたしの手を握り返す。

 

「響の手はもう、わたしだけのものじゃないんだもん」

「未来・・・・」

「ふふっ・・・・・いつの間にか、こんなにかっこいい手になったんだねぇ」

 

楽しそうに顔を寄せて笑う様は、微笑ましいけれど儚かった。

・・・・・だけど。

だけど、わたしは。

 

「・・・・・わたしの手が、強くなれたのは」

「響?」

「強く・・・・なったのは・・・・未来の、為だよ」

 

思わず、握る力が強くなる。

未来の手を、わたしのおでこに当てる。

 

「今も、昔も、わたしが、守りたいのは・・・・ずっと、ずっと、ずっと・・・・未来、だよ」

 

・・・・・いや、違う。

結局のところ、わたしは矮小で、俗物で、臆病者で。

全部、自分の為だ。

わたしと、家族と、未来さえ生きてくれていればいいという。

突き詰めた自己満足だ。

 

「・・・・・本当は、もう疲れているんだ。誰かを守るのも、その為に傷付くのも」

「響・・・・」

「でも、そうしないと誰にも許してもらえないような気がして・・・・わたしの大事なものを、全部、取り上げられる様に思えて・・・・」

 

口を滑らせてから、気付く。

わたし、また。

未来に背負わせようとしていた・・・・?

この弱り切った体に?

わたしの独りよがりで?

 

「ぁ、ぇと・・・・」

 

訂正しなきゃいけないのに、取り消さなきゃいけないのに。

頭は真っ白になって、情けなく口をパクパクさせるしか出来ない。

ダメだ、こんなのダメだ。

また、未来に甘やかされる。

甘えてしまう・・・・!

 

「・・・・ッ!?」

 

――――そうやって、神経を尖らせていたから。

上から聞こえた、僅かな音に反応できた。

 

「響ッ!?きゃああッ!!」

 

砕けて、罅割れて。

振り落ちてくる天井。

咄嗟に覆いかぶさって、未来を庇うと。

背中に瓦礫がいくつもぶつかった。

 

「・・・・ッ!」

 

あばらがやられたっぽい痛みを耐えながら、瓦礫を振り払って上を見る。

吹き抜けになってしまったその向こう。

ちょうどライトに照らされて見下ろしてきていたのは。

まさしく『狼男』と言う他ない風貌の、敵。

 

「お前、ロスアラモスのッ!!」

「ヨーオ!!ファフニールゥ!!久しぶりだなァ!?」

 

煽る様に、にんまり笑ったそいつは。

鋭い鉤爪付きの手を、大きく広げて。

 

「――――じゃあ、死んでくれや」

 

天井を破ったであろう、猛撃を放ってきた。

コンクリートが砕ける音、配管が裂かれる音、窓ガラスが破れる音。

色んな騒音の中を、未来を抱えて何とか病室から飛び出した。

だいぶ高さがあったけど、震脚を応用してどうにか着地。

 

「――――きゃあああああああああッ!!」

「バケモノだあああああッ!!」

「助けて!!誰か助けて!!」

 

相手が追いかけてくるかと身構えたけど、最悪なことにそのまま病院内で暴れているらしい。

 

「響!」

「ごめん、未来。ここにいてッ!!」

 

ほっとく選択肢はない。

 

「Balwisyall Nescell Gungnir tronッ!!」

 

聖詠を唱えて、とんぼ返りする。

不運にも奴から離れた場所に入ってしまった様で。

看護師さんが、患者さんを瓦礫から救助している。

 

「助けにきました!敵は!?」

「ああ、よかった!あっちに行きました!!」

 

大きめのやつだけ除ける手伝いをしながら、看護師さんに話しかけると。

近くにいた一人が、一方向を指さす。

 

「ここはいいので、狼男を優先してください!!(みかど)さんッ、患者さんがッ、囮になっているんです!」

「ッ分かりました!」

 

手に持っていた瓦礫を退けてから、踵を返す。

『お願いします!』という悲痛な叫びを背負いながら駆け抜けた先には。

 

「鬼ごっこは終いだぜ」

 

患者さんに襲い掛かる『狼男』。

 

「ッやめろおおお!!!」

「うおぉッ!?」

 

躊躇わず飛び込んで、振り下ろされた豪腕を真正面から殴り飛ばす。

 

「あ、ああ・・・・!」

「立てますか!?んにゃ、立てなくてもいい!!逃げるまで絶対に守りますから!!」

「ハッ!いっちょ前抜かしやがる!」

 

完全に腰が抜けている様子の患者さんを背に、声を張ると。

『狼男』は牙を剥いて嘲笑う。

 

「こないだのライブで、まるで役立たずだった奴がヨォッ!!」

 

――――頭が、クリアになる。

怒りでどうにかなりそうだったけど、後ろにいる人のことを思い出して何とか抑える。

 

「ッ抜かしてんのはどっちだか!!観客マリオネットにして、散々遊んだ連中がさァッ!!!」

 

踏み込んで、飛び出す。

一歩で懐に飛び込んで、拳をぶち込む。

インパクトを余すことなく喰らわせてやれば、わたしが突っ込んできた穴から外に吹っ飛んでいく。

これで、少なくとも患者さんや医療関係者から離せたはずだ。

追いかけて外に飛び出せば、地面にうずくまっている奴の背中が見えた。

 

「はあああああああッ!!」

 

そのまま全力の拳で、背骨を破砕してやろうとして。

 

「おーい!!前方注意だぞオォーッ!?」

 

奴の手に鷲掴みにされた、未来が見えた。

 

「――――ッ」

 

拳がブレる。

隙が出来る。

 

「ハハッ、バーカ」

 

ゴミか何かみたいに放り投げられた未来を注視していたから。

『狼男』の攻撃に、対処出来なくて。

 

「ぐうぅッ・・・・!」

 

・・・・何とか、防御は間に合った。

けど、両腕はズタズタになってしまった。

痛い、でも戦える。

けど、奴の方が未来に近い・・・・!

 

「どーしたどーしたァ?さっきの勢いはお留守番かぁー!?」

 

相手もそれを織り込み済みなんだろう。

一歩、また一歩と、わたしじゃなく未来に近づいていく。

・・・・一見、分からなかったけど。

この悪辣さ、忘れようがない。

 

「シュバルツ・ホンド・・・・!」

「・・・・思い出してくれて嬉しいゼェ、雌犬」

 

・・・・どうする。

どうする・・・・!?

未来の所に向かったところで、きっと奴の方が速い。

・・・・・どうしたらいいんだ!?

 

「ヒヒャヒャヒャヒャッ!いい顔してるなぁファフニールよォ?ずっとずっと楽しみにしてたんだゼェ、俺ァ」

 

歪む。

まさしく、おとぎ話に出てくるような。

邪悪な笑みで、顔が歪む。

 

「お前に、仕返し出来る。この時をヨォ・・・・!」

 

時間はない。

このまま手をこまねいていたら、先手を取られる・・・・!

未来も、点滴や輸血が外れてしまっているんだ。

危険な状態にある。

 

「・・・・ッ」

 

何とかしないと、何とかしないと。

何とかしないと・・・・!

生唾を呑み込んで、頭をフル回転させていた。

そんな、時だった。

 

「――――ええ、私もずっと待ち望んでいたわ」

 

振り落ちる、声。

 

「――――貴方に復讐する時を」

「あ?」

 

シュバルツが、ガラ悪く見上げた鼻っ柱。

グレネードが、叩き込まれた。

 

「ッガアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」

「エルザちゃん!!」

 

もんどりうってのたうち回る横を駆け抜ける、小さな影。

 

「ガンス!252の確保、バッチリであります!!」

 

ちっちゃな体でパワフルに未来を抱えたエルザちゃんは、どうだと言わんばかりに鼻を鳴らしていた。

 

「遅くなってごめんなさい」

「・・・・ヴァネッサ、さん」

 

その脇で、ヴァネッサさんがわたしの隣に着地。

労わる様な視線が、見守る様に向けられている。

 

「こ、の!!テメェ、ロスアラモスの死にぞこないかッ!?」

「汚い言葉、悪い子ね。躾けの程度が伺えるわ」

 

・・・・ヴァネッサさんの煽りが、完璧に突き刺さった。

こいつ、挑発に乗りやすいんだよな。

 

「――――クソがよォッ!!!」

「――――クソだろォッ!!!」

 

激情のままに飛び出したシュバルツ。

その出鼻を挫いたのは、横っ面に叩き込まれたパイルバンカー。

ミラアルクちゃんだ。

 

「まずはセシリアの分、叩き込んだゼ!!」

「ご、お・・・・この・・・・!!」

 

素人目で見ても、マズルが明らかに曲がっている。

・・・・・ちょっとかわいそうかも。

なんて、一瞬の同情は。

奴が握りしめたものに吹き飛ばされる。

 

「オラァッ!!!」

 

アルカノイズの召喚ジェムが、まずはわたし達を飛び越えて病院の中に。

それからあいつとの間にばら撒かれる。

後者は、気持ち未来達の方が多めに喚び出されていた。

クソッ、最後まで期待を裏切らない悪辣さ!!

本人はしっかりテレポートジェムで逃げてるし!!

追いかけたいけど、病院の方が先か!

 

「エルザちゃん!そのまま未来をお願い!」

「ガンスッ!了解であります!!」

 

返事するや否や、未来を抱えて走りさるエルザちゃん。

モチーフが人狼なだけあって、アルカノイズも簡単に振り切っている。

よし、これで未来は大丈夫。

 

「人命救助は私とミラアルクちゃんで引き受けるわ!貴女はアルカノイズを!」

「はいッ!!」

 

拳同士を打ち付けて、目の前の群れを睨んだ。

*1
パナケイアはギリシャ神話の治癒の女神、アスクレピオスの娘

*2
この場合は彼女達の希望によるものである




『HW式特殊兵装』
ヴァネッサ達を引き取ったロスアラモス研究所で開発された、パナケイア流体の消費を抑えることを目的とした装備。
開発には、S.O.N.G.から各国に一部公開されている異端技術を使用している。
『HW』は『ハロウィーン』の略。
本文にある通り、セシリアが命名している。

HW式特殊兵装『ヘルシング』
ミラアルク専用の装備。
両腕に展開された装甲から、杭を発射する。
装甲自体も頑丈なので、防御はもちろん、そのまま殴りつけるパワフルな戦闘もアリ。
始めはシンプルな色だったが、本人の希望でマゼンダを基調としたカラーリングに塗装されている。

HW式特殊兵装『ケルベロス』
エルザ専用の装備。
尾てい骨に作られたジョイントを保護する腰アーマーと、ビーム状の鉤爪が出るグローブのセット。
腰アーマーがワンクッション担っているので、直接ジョイントするよりパナケイア流体を消費しない設計。

ヴァネッサさんはそのうち・・・・。

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