DRAGON BALL D改   作:榛猫(筆休め中)

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前回までのDRAGON BALL 改......。


シトリーとのゲームに備え、修行することが決まったグレモリー眷属達。

その修行を見る相手として、一誠に白羽の矢が刺さる。



二度目の指導者として再び動き出す一誠、果たしてどうなる??


昼は先生!夜は修行!兵藤先生は大忙し!

sideナレーション(界王)

 

 

一誠による組手修業が始まって数日......。

 

木場の場合......

 

 

「ハァッ...!!」

 

気合いの乗った声とともに木場が素早い動きで肉薄し、鋭い斬撃を繰り出す。

 

しかし一誠はその場から動かず、指一本のみで防ぎきる。

 

木場も防がれたとみるや否や、高速で姿を消し、今度はあらゆる角度から攻め始める。

 

だが、またも一誠はその場から動くことはなくその剣戟全てを指を動かすのみで防ぐ。

 

 

「っ! 魔剣(ソードb)

 

「ほいっと、終わりだ」

 

神器を解放しようとした木場だったが、振り上げた剣を止められ、額に重ためのデコピンを入れられ気絶した。

 

 

「さっきの動きはなかなかよかったぞ、オラもちっとヒヤッとしたぞ」

 

 

 

 

ゼノヴィアの場合......

 

 

「おめえ、そいつを振り回してるだけじゃ届かねえぞ」

 

聖剣デュランダルを手に、懸命に一誠に攻めかかるが魔剣の制御が儘ならないためか、先程から一誠に躱されてばかりである。

 

 

「くっ...ハアァッ!!!」

 

攻めきれずにいることに焦れたのか聖剣の力を解放しようとする。

 

 

「そりゃ駄目だゼノヴィア、そこは敵に隙を見せちまう。こんな風にな! よっと!」

 

そんな指摘とともに目前に現れた一誠に足払いをされ体勢を崩したところを勢い良く振り回され倒れるのだった。

 

 

 

 

ギャスパーの場合......

 

 

「ひいぃっ...!! お外こわいよぉ...服も重いですぅ...!!」

 

 

「おめえなぁ...そんなんじゃ強くなれねえぞ、よし、おめえはそれ着て外を走り回れるようになるとこからだな」

 

 

 

 

アーシアの場合......

 

 

「ふぅ...。行きます!」

 

ダンッと力強踏み込み、一誠目掛けて突っ込み、体重の乗った鋭い突きを繰り出す。

 

 

「よっと!」

 

しかしその一撃は難なく躱されてしまう。

 

だが、そこで攻めの手を止めることなくアーシアは一誠仕込みのラッシュを叩き込む。

 

 

「いいぞアーシア! その攻めはいい感じだ」

 

一誠もその攻撃を受け流し、時には防ぎながら言葉をかけていく。

 

しばらくの後、アーシアの息が上がったころに組手は終了した。

 

 

「いい動きだったぞアーシア。おめえは回復がその役目だが、もしおめえが狙われタ時の自衛の手段も持っとかねえとな」

 

 

「ハァ...ハァ...は、はい!!」

 

 

 

 

朱乃の場合......

 

 

「喰らいなさいっ...!!」

 

雷を纏った拳で距離を詰め、一誠にラッシュを仕掛ける

 

しかし一誠はその攻めをヒョイヒョイと躱して、距離をとる

 

 

「その距離は私のテリトリーですわ!!」

 

雷の魔術を追い討ちに一誠めがけて落とす。

 

だが一誠はその場にはおらず、少し離れた所に降りたつ

 

 

「おぉ、あぶねぇあぶねえ...」

 

 

「...そういう割には余裕そうですわ...ね!!」

 

そう言いつつ再びラッシュを仕掛ける朱乃だったが......

 

 

「ここまでだ、朱乃」

 

そうして朱乃との組手は終わった

 

終わった後のこと......

 

 

「なあ、朱乃おめえ、まだ力隠してんじゃねえか? 強くなりてえんなら、雷を纏った攻撃に活かせばもっと強くなれんじゃねえか?」

 

というアドバイスがあったという

 

 

 

 

リアスの場合......

 

 

「行くわよイッセー!!」

 

瞬時に肉薄し、一誠にラッシュを仕掛ける

 

ほかの三人と同じく防いだり、捌いたりしていく一誠だが、今回はそれだけではなかった

 

攻撃の中に消滅の魔力を絡めて撃って来るので、その都度避けたり弾いたりしている。

 

 

「はぁっ...!!」

 

しばらくそんな攻防が続いたが、終わりは一誠の気合砲でリアスが飛ばされたところであっさりと終了した

 

 

 

 

小猫の場合......

 

 

「...いきます!」

 

戦車(ルーク)の地力を活かした怪力と防御力で一誠にインファイトを仕掛ける小猫。

 

しかし一誠には届き得ず、全てを捌くか防がれている。

 

その後も懸命に小猫は攻めたが、一誠に一撃も与えることは出来ず、組手は終了した。

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

一誠が夜山で修行を初めてから5日がたった頃

 

グレイフィアもタンニーンも流石の強さのようで、一誠はメキメキと実力を上げていた。

 

 

「でりゃあぁぁああっっ...!!」

 

一誠は殴りあっていたグレイフィアを投げ飛ばす

 

 

「後ろががら空きだぞ!! 一誠!!」

 

タンニーンが火球ブレスを吐き

 

 

「おっとぉっ!! プロモーション!! 騎士(ナイト)!!」

 

一誠はプロモーションにて騎士になり、速度を上げブレスを躱す。

 

しかし、躱した先に今度はグレイフィアが迫りくる

 

 

「そこ!!隙ありです...!!」

 

魔術弾を射ちながら距離を詰め再び殴り合いになる

 

しかしそこは歴戦の猛者である一誠。

 

一誠の姿がボヤけ、グレイフィアの攻撃で消える。

 

 

「なっ...消えた!?」

 

 

「ソイツは残像だ、でりゃあぁぁああっっ!!」

 

一瞬で背後に現れた一誠が拳を振り抜く。

 

 

「っ!?...くっ...!!」

 

驚愕するグレイフィアも咄嗟に防御の構えをとるが......。

 

 

 

 

 

【ペシッ!!】

 

 

 

 

 

しかし拳のスピードを落とすとグレイフィアの額を軽い力で裏拳した。

 

 

「ぁう...えっ?」

 

突然の事に事態を把握しきれていないのか不思議そうな顔をしているグレイフィア......。

 

 

「はははっ!! オラの勝ちだな」

 

 

「俺のことを忘れていないか...?」

 

直後、一誠の真上に巨大な拳が迫り、踏みつける。

 

 

「ふんっ...!!!! んぐぐぐぐっ...!!! でりゃあぁぁぁっっ...!!!!」

 

受け止めた一誠が全力でタンニーンを逆に振り回す。

 

 

「ぬぉぉぉっ!?」

 

「だああぁぁりゃああぁぁああっ!!!!」

 

その勢いのまま思いっきり、その巨体を投げ飛ばす。

 

しかし、ドラゴン故にあっさりと空中で体勢を立て直されてしまう。

 

 

「いくぞ!!プロモーション戦車(ルーク)!!」

 

ルークにプロモーションし、素の力にさらに上乗せしてタンニーンとの距離を一瞬で詰めると連打を叩き込む。

 

 

「でりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃっ!!!!」

 

 

「グオッ! アガッ!! ヌオォォッ!!」

 

 

そこでとどめとばかりに背後に回り込んだ一誠がスレッジハンマーを叩き込む。

 

 

「だりゃあぁぁっ!!!!」

 

 

「グオォォォッ!!」

 

勢いよく地面に叩きつけられる元龍王......。

 

一誠は降り立ちタンニーンに近寄る。

 

「わりぃわりぃ、大丈夫か?おっちゃん」

 

 

「あぁ、平気だ...。 だが、さすがに今のは効いたぞ...。まさか素の力に戦車(ルーク)のプロモーションだけでここまで力が跳ね上がるとは...。元の強さが如何に化け物か分からなくなるな......」

 

 

「へへへっ!!」

 

 

「ですが、まだあの変身はお使いになられませんでしたね」

 

グレイフィアの言葉に一誠は小さく頷き言う。

 

 

「まあな、あの姿は気の消耗が激しいんだ。(スーパー)サイヤ人みてえに体に慣らすのもってのも中々できなくてよ...」

 

 

「なるほど、ここぞというときに使う切り札になるのですね...」

 

 

「まあ、あの変身で相手されたら命が幾つあっても足りん...。なんど死を覚悟したか分からんぞ......」

 

 

「はははっ!! そっか? もう一辺くれえやってみようと思ってたんだけどな」

 

 

「やめろ...。メイドとドラゴンの死体が出来上がるぞ......」

 

 

「そんなことしねえさ...。ひっでえなぁ......」

 

そんな風に話しつつ、その夜は老けて行くのだった




オッス!オラ悟空!

アイツらの動きもかなり良くなってきたな、このままいけばオラに追いつけんじゃねえかな?

ん?小猫が倒れた!? 何があったんだ!!

次回!DRAGONBALL D改!

小猫の正体!悩みを聞くぞ兵藤一誠!

ぜってえ見てくれよな!

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