DRAGON BALL D改   作:榛猫(筆休め中)

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前回までのあらすじじゃ...。

若手悪魔会合のため、その会場までやってきた一誠達。

そこでリアスの従兄弟である偉丈夫のサイラオーグと出会う

さらに会場ではアガレスとグラシャラボラスが一触即発の状態

その争いを止めるため、一誠が間に割り込み、一撃のもとにグラシャラボラスのゼファードルを鎮めるのだった。


一誠大絶賛!! ソーナの夢と悪魔の学校

あの後、気を失ったゼファードルを除いた各家同士の挨拶が終わった後、一誠含むグレモリー眷属一行使用人に案内され、場所を移していた。

 

一行が案内されたところは異様な雰囲気の会場だった。

 

一誠達眷属悪魔は主を先頭にして一列に並んでいる。

 

暫くすると、老齢の悪魔の一人が威圧的な声音で話し始めた。

 

「よくぞ集まってくれた、次世代を若き悪魔たちよ。この場を設けたのは一度、この顔合わせで互いの存在の確認、更には将来を競う者の存在を認知するためだ」

 

 

「早速やってくれたようだがな」

 

老人風の悪魔がそう言った後、その隣に座る別の悪魔が悪魔が皮肉を言う。

 

その言葉を聞いてから、サーゼクスが口を開く。

 

 

「君たちは家柄も実力も共に申し分ない。だからこそ、デビュー前に互いに競い合い、力を高めてもらいたいと考えている」

 

そんなサーゼクスの言葉を聞き、サイラオーグが挙手し問いかける。

 

 

「我々、若手悪魔もいずれは禍の団(カオス・ブリゲート)との戦に投入されるのでしょうか?」

 

等と直球な質問を投げかけている。

 

 

「私達としては、できるだけ君たちを戦に巻き込みたくはないと思っている」

 

その言葉にサーゼクスはそう答える。

 

だがサイラオーグはその答えに納得がいかないようでさらに問いかける。

 

 

「なぜです? この場にはテロ組織と戦い、生きて帰った者達もいます。我らとて悪魔の一端を担うもの。冥界のため、尽力を尽くしたいと...」

 

 

「サイラオーグ。君のその勇気は認めよう。しかし、無謀だ。なにより、君達ほどの有望な若手を失うのは冥界にとって大きな損失となるだろう。理解してほしい。君達は我々にとって宝なのだ。だからこそ、じっくりと段階を踏んで成長してほしいと思っている」

 

この言葉にサイラオーグはと渋々ながらも一応の納得はしたらしく、「分かりました」と引き下がった。

 

 

 

 

◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

その後、悪魔達の長話や魔王からの今後のゲームについての話が続けられた。

 

余り関係のない一誠にとっては理解不能な話ばかりだったからか終始眠そうにしていた。

 

 

「さて、長話に付き合わせてしまって申し訳なかった。なに、それだけ君達に夢を見ているのだよ。最後に君たちの目標を聞かせてくれないだろうか?」

 

サーゼクスの不意の問いかけに最初に答えたのはサイラオーグさん。

 

 

「俺は魔王になることが夢です」

 

またも堂々と言い切るサイラオーグ

 

老齢の悪魔達も彼の言葉に感嘆の声を漏らしている。

 

「大王家から魔王が出るとしたら前代未聞だな」

 

一人の悪魔がそう言う。

 

 

「俺が魔王になるに相応しいと冥界の民が感じれば、そうなるでしょう」

 

もう何度目かの堂々とした言葉

 

こやつは中々度胸あるようだな...。

 

次にリアスが答える。

 

 

「私はグレモリーの次期当主として生き、レーティングゲームの覇者となる。それが現在の、近い未来の目標ですわ」

 

初めて明かしたリアスの目標はゲームの覇者らしい。

 

その後も若手の人が目標を口にし、最後にソーナの番が回ってきた。

 

 

「私の目標は冥界にレーティングゲームの学校を建てることです」

 

その言葉を聞いた悪魔達は眉をひそめていた。

 

 

「レーティングゲームを学ぶ学校ならば、すでにあるはずだが?」

 

 

「それは上級悪魔や特例の悪魔のための学校です。私が建てたいのは平民、下級悪魔、転生悪魔、全ての悪魔が平等に学ぶことのできる学校です」

 

眷属である匙も、誇らしげにソーナの夢に聞き入っている。

 

 

「いいじゃねえか!! 色んな奴が学べる学校だろ? 流石ソーナだな!!」

 

そう声を上げたのはほかでもない一誠だ。

 

 

「うんうん!! ソーナちゃんは天才なんだから!!」

 

セラフォルーも大絶賛で大喜びである。

 

 

「う、うむ...神龍殿が言うのだ、とても立派な目標だ...」

 

と、老齢の悪魔達も苦い顔をしながらなんとか言葉を送っている。

 

どうやら余程英雄の怒りは買いたくないようだ、賢明な判断である......。

 

 

「よし、ではゲームをしよう。もちろん若手同士のだ」

 

そうしているとサーゼクスが不意に口を開いた。

 

その言葉に皆が注目する。

 

 

「リアス、ソーナ、戦ってみないか?」

 

その言葉に眷属たちが驚愕する。

 

 

「.........」

 

 

「.........」

 

リアスとソーナも顔を合わせて目をぱちくりさせているが、サーゼクスは構わず続ける。

 

 

「元々、近日中にリアスのゲームをする予定だったアザゼルが各勢力のレーティングゲームファンを集めてデビュー前の若手の試合を観戦させる名目もあったものだからね。だからこそ、ちょうどいい。リアスとソーナで1ゲーム執り行ってみようではないか」

 

それを聞いたリアスとソーナは互いに挑戦的な笑みを浮かべる。

 

 

「公式ではないとはいえ、私にとっての初のレーティングゲームのあいてがあなただなんて...運命を感じてしまうわね、リアス」

 

 

「競う以上は負けないわ、ソーナ」

 

その後、戦いの日付も決まり、一誠達は会場を後にしたのだった。

 

 

出発の際、セラフォルーから......

 

 

「ドライグくん、また今度デートしようね☆」

 

と、セラフォルーからの爆弾を投下されたりする場面もあったりしたとかしないとか......




オッス!オラ悟空!

リアスとソーナのゲームが決まったぞ!ゲームに備えて修行だな!!

ん?またオラが修行つけるんか? いぃっ!!?


次回!DRAGONBALL D改!

修行だグレモリー!亀仙流修行の開始!!

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