DRAGON BALL D改   作:榛猫(筆休め中)

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前回までのDRAGONBALL D改......。

グレモリー家の所有する機関車に乗り、冥界へと向かう一誠達一行。
列車の中でも修行を続ける一誠。
この先どうなる!?


謎のちびっこミリキャス、リアス母親に挨拶だ!

sideナレーション(界王)

 

 

馬車に乗られてしばらく揺られていると、外に建造物が見え始める。

 

 

「おっ、見えてきたぞ!! でっけぇ!! あの城なんだ?」

 

 

「アレがグレモリー本邸です。一誠様」

 

グレイフィアの説明がはいり、建物が近づいてくる。

 

少しして、建物の前へと馬車が止まり、ドアを開けられ一誠達が降車する。

 

時を同じくしてリアス達も降りてきた。

 

降りた先にあったのは、道の両脇にズラリと並んだグレモリー家の使用人が整列していて、足元にはレッドカーペットが敷かれている。

 

 

「お嬢様、一誠様、皆様、どうぞ、お入りください」

 

グレイフィアに促され、一誠達は屋敷に入っていった時だった。

 

小さな人影が現れ、部長のほうへと駆け込んでいく。

 

 

「リアスお姉さま!! おかえりなさい!!」

 

紅髪のかわいらしい少年がリアスに駆け寄り抱きつく。

 

「ミリキャス!! ただいま。大きくなったわね」

 

リアスもその少年を抱き締めていた。

 

「部長さん、その子は?」

 

アーシアが聞くと、リアスその少年を紹介してくれた。

 

 

「この子はミリキャス・グレモリー。お兄様、サーゼクス・ルシファー様の子供なの」

 

ミリキャスと呼ばれた少年はサーゼクスの息子であるらしい。

 

 

「ほら、ミリキャス。挨拶をして」

 

 

「はい、ミリキャス・グレモリーです。よろしくお願いします」

 

 

「ん? サーゼクスの名前ってルシファーだよな? なんでリアスと同じ名前なんだ?」

 

『それはな相棒、悪魔には襲名制度がある。だから、父の旧姓を使っているのさ』

 

 

「へぇ、そんでグレモリーか!! おっす、オラ、兵藤一誠。リアスの仲間だ。よろしくなミリキャス!!」

 

 

一誠が自己紹介をすると、ミリキャスは驚きながらも目をキラキラとさせた。

 

 

「どうかしたんか?」

 

一誠が首を傾げていると、ミリキャスは興奮した様子で話始めた。

 

 

「あ、あなたがあの神龍様なんですか!? お会いできて光栄です!!」

 

どうやらこんな子供にまであの時の噂は広まっているらしいな、悟空よ

 

『そうっぽいな...そんなに有名なんかなオラ......』 

 

 

「おめえ達にも知ってもらえてオラも嬉しいぞ、ありがとな」

 

一誠が軽く頭を撫でると、嬉しそうに撫で受けている

 

 

「リアスお姉さま!! 僕、神龍様に頭を撫でてもらいました!!」

 

 

「良かったわね、ミリキャス」

 

そうして先に進んだところで階段が見えてきた

 

 

「あら、リアス。帰って来てたのね」

 

そんな声が上から聞こえ、上を見る。

 

すると、階段を上りきったところに二人の女性がいた。

 

一人はリアスに良く似た顔とスタイル。唯一違うところと言えば、亜麻色の髪に、リアスより少し目つきが鋭いところだろう。

 

もう一人はグレイフィアによく似た銀髪にそっくりの顔。そしてメイド服を身にまとっている。

 

どこから見てもグレイフィアそっくりな人物だ

 

唯一違うところは、優しそうに微笑んでるところか

 

 

「ただいま戻りました。お母様、お義姉様」

 

リアスがとんでもないことを言う。

 

 

「いぃっ!? おめえ達のどっちかが、リアスの母ちゃんなんか!? 若すぎねえか?」

 

 

「ちょっとイッセー!! 失礼よ!!」

 

驚く一誠に慌てたリアスが慌てて止めに入る...が

 

 

「あら、若いだなんて、うれしいことを仰りますのね、神龍様......」

 

 

「へっ...? お、お母様?」

 

 

「リアス、その方は私たち悪魔...いいえ、世界を救ってくれたのです。その御恩に比べたら、私への不敬など大したことではありませんよ」

 

亜麻色の髪の方の女性がそう言うと、リアスは何も言わなくなってしまった。

 

それを横で見て微笑んでいた女性が口を開く。

 

 

「ようこそいらっしゃいましたね、神龍様。お会いできて光栄ですわ、私はサクナ...サクナ・ルキフグスと申します」

 

 

「あ、ど、どうも...オラ、兵藤一誠だ...です!」

 

 

「クス 気を使わなくていいのですよ、貴方の話しやすい方でお話ください」

 

「お義姉様!?」

 

 

「いいんか? ならサクナって呼ばせてもらうぞ! オラ兵藤一誠だ、よろしくな!!」

 

 

「ふふ、その方があなたらしいですね、お姉様もそんなあなたに惹かれたんでしょうから」

 

そう言ってサクナは優しく微笑む。

 

 

「私からも...初めまして。リアスの新しい眷属の皆さんに神龍様。リアスの母のヴェネラナ・グレモリーです。それと、よく帰ってきたわね...。グレイフィア」

 

 

「ご無沙汰しております...。ヴェネラナ様...サクナ......」

 

少しそうして言葉を交わすと、ヴェネラナは一誠の方を見て声を掛ける。

 

 

「こうして言葉を交わすのは初めてですわね、サーゼクスからよく話は聞いていましたが、話通りで逞しい体をしているのね」

 

 

「サーゼクスがオラのこと話してたんか?」

 

 

「ええ、神龍様と腕くらべしたことや、力の制御の方法を教わったと...。それに、ライザー戦も拝見しました。なにより、あなたは冥界でも有名人なのよ?」

 

 

「へっ...?有名人?」  

 

一誠の不思議そうな言葉に、ヴェネラナは近くにいた召使いに何かを持ってこさせた。

 

召使いがとって来きたのは新聞だった。

 

ヴェネラナは新聞を広げて一誠に見せる。

 

 

「ほら、この記事にあなたのことが書かれていますわ

『三大勢力トップ会談、和平の立役者はリアス・グレモリーの兵士であり、兵藤一誠!!!!】って」

「あのコカビエルを倒し、歴代最強と称される白龍皇を倒してテロを防いだあなたの武勇は今や冥界全体に広まっていますわ」

 

 

「へぇ〜......って...」

 

一誠が少し見たあと......

 

 

「なっ...なんじゃこりゃああぁぁぁぁっ......!!!!!!」

 

本邸中に一誠の叫びが響き渡ったのだった。




オッス、オラ悟空!!

夜飯の時間だ!!オラ腹減っちまって...ん?なんだリアスの父ちゃん。話? へ?オラに貴族の流儀を叩き込む?

次回!DRAGONBALL D改!

ヴェネラナの特訓!! マナーを覚えよ兵藤一誠!!

ぜってえ見てくれよな!!

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