夏休みに入り、実家のある冥界に変えると言い出したリアス。
それを聞いた一誠は、それまで修行に専念できると喜ぶが......
side界王(ナレーション)
列車が走り出して少し、列車が暗がりの中を進む。
その列車の通路で、一誠が指で逆立ちしながら腕立て伏せをしている。
「ふっ...!ふっ...!!ふっ...!!!」
「あのぉ、イッセーさん? ここでも修行ですか?」
それを見ているアーシアが不思議そうに問いかける。
「あぁ、ふっ...重力室は使えねえけど、修行は続けねえとな」
「あらあら、うふふ、イッセー君はどこにいても変わりませんわね」
それを聞いた朱乃が一誠を見て微笑む。
「...そういえば、冥界にはどのくらいで着くんですか?」
不思議そうに一誠を見ていたアーシアが不意にそう聞く。
「一時間ほどで到着します。アーシア様」
「この列車は次元の壁を正式な形で通過して、冥界にたどり着けるようになっていますから」
グレイフィアの補足をするように朱乃がそう説明を入れる。
「そうなんですね!!」
その話をしている間も、一誠はただひたすらに筋トレを続けていた。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「列車が緩やかに速度を落とし、静かに停止したのを見てリアスたちが立ち上がる。
「一誠様、到着しましたので降りますよ」
「おっ? もう着いたんか? 分かった!」
そうして一誠が立ち上がると、アザゼルは立つ様子が見られない。
「ん? おっちゃんは降りねえのか?」
「あぁ、俺はこのままグレモリー領を抜けて、魔王領の方へと行く予定だ。サーゼクス達と会談があるからな。いわゆる『およばれ』だ。終わったらグレモリー本邸に向かうから、先に言って挨拶を済ませてこい」
どうやらトップらしく忙しいらしい...。
「わかった、んじゃまたなおっちゃん!!」
「お兄様によろしくね、アザゼル」
「あぁ、それとイッセー、おっちゃんいうな」
改めて先生を抜かしたメンバーで駅のホームに降りた瞬間──
『お帰りなさいませ、リアスお嬢様!』
『そして、ようこそお越しくださいました神龍様!!』
怒号のような声とともに花火が幾つも打ちあがり、銃を持った者たちが空に向けて一斉に放ったり、楽隊の者たちが楽器を高らかにならし始める。
「ありがとう、みんな。ただいま、帰ってきたわ」
その間にグレイフィアは馬車の準備をしていた。
「皆様、馬車の準備が整いました。こちらにお乗りください」
「一誠様、ここからは馬車での移動になります...。複数台用意しましたので、一誠様は私と乗りましょう」
「グレイフィアとか?わかった!!」
その提案に異議を唱える者はいなかったが、全員が悔しそうに一誠を見ていた。
そうして全員を乗せた馬車が、グレモリー本邸へとむかって動き始めたのだった。
オッス、オラ悟空!
リアスに家に着いたオラたち、母ちゃんと父ちゃんに挨拶しなきゃいけねえらしい
ん?リアス、そのちっこいのは?
次回!Dragon Ball D改!
謎のちびっこミリキャス、リアス両親に挨拶だ!
ぜってえ見てくれよな