DRAGON BALL D改   作:榛猫(筆休め中)

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前回までのあらすじじゃ...

再び目覚めた悟空が降り立ったのは天界だった。

そこでは、なぜか復活したセルが天使たちを襲っていた。

悟空は即座に止めに入り、セルをかめはめ波で消し飛ばす。


「今度会ったらお名前聞かないといけませんねー」

これからどうなる?悟空!


悟空転生!憑依先は高校生!?

 

天界での一件から数千年...。

 

悟空はある空間にいた。

 

 

「ん?なんだここ?」

 

現在悟空がいるのは冥界でも天界でも、はたまた人間界でもない。

 

あるのはただ真っ白な空間だけ...。

 

 

「どうなってんだこりゃ、オラ夢でも見てるんかな?」

 

そう呟きながら悟空は考え込む。

 

通常、悟空の眠りは夢を見ることはない。

 

それは体の機能全てが休眠状態に入るからなのだ。

 

所謂、仮死状態という奴だな。

 

その悟空が今夢を見ておる、これは何かありそうじゃのう...。

 

 

「ん~、ま、いっか!とりあえず進んでみるとすっか!」

 

一人呟き、悟空はその空間を進み始める。

 

 

 

_______

 

 

 

少し歩くと、前方に大きな影が見えてきた。

 

 

「ん?あれって...」

 

悟空が近づいてみるとそれは超ドラゴンボール(スーパードラゴンボール)から呼び出されるはずの超神龍(スーパーシェンロン)であった。

 

 

「おめえ超神龍(スーパーシェンロン)じゃねえか!どうしてこんなとこにいるんだ?」

 

すると超神龍は(スーパーシェンロン)は静かに喋りだす。

 

 

『私がお前をここに呼んだのだ...』

 

 

「え?おめえがオラをか?何かあったんか?」

 

超神龍(スーパーシェンロン)の言葉に首を傾げる悟空。

 

 

『用があるのは私ではない、この者だ...』

 

そう言って超神龍(スーパーシェンロン)は下を見る。

 

 

「ん?下のモン?」

 

そう言われて悟空も超神龍(スーパーシェンロン)の足元を見る。

 

するとそこには、未来トランクスくらいのッ少年が立っていた。

 

 

「ん?おめえ誰だ?」

 

 

「初めまして孫悟空さん、俺、兵藤一誠って言います!すげえ本当に空孫悟そっくりだ!」

 

 

「お、おぉ、初め...まして...」

 

兵藤一誠と名乗った少年は興奮しながらもにはペコリと頭を下げる。

 

その勢いにたじろぎつつも、悟空も慌てて下げ返す。

 

 

「そんで、おめえ、オラに用ってなんだ?」

 

 

「はい、悟空さん、実はあなたにお願いがあるんです」

 

少年、一誠は真面目な顔になりながら話す。

 

 

「実は俺、ついさっきある奴に殺されちまったんです...」

 

 

「なっ!?なんだって!?」

 

一誠の口から出た言葉に悟空は驚きの声を上げる。

 

 

「落ち着いてください、話はまだ続きがあるんすよ」

 

そう言われ、悟空は口を閉じる。

 

 

「それで俺は殺されちゃったんですけど、俺の身体の寿命はまだかなり残ってるらしいんです」

 

『らしい』と曖昧な表現に悟空は少し首を傾げる。

 

それを無視して一誠は話を続ける。

 

 

「それでですね、悟空さんにはその俺の身体で転生してもらいたいんです」

 

 

「て、転生?」

 

 

『簡単に言うならばお前がこの者の身体で生き返るという事だ』

 

言葉の意味をよく理解していない悟空に超神龍(スーパーシェンロン)が補足する。

 

その言葉でようやく意味を理解したのか悟空は再度驚きの声を上げる。

 

 

「いぃっ!?お、オラがおめえの身体でか!?出来ねえよ、そんなこと...」

 

 

「お願いします!俺はもうあの身体で過ごすことはできないんです!」

 

土下座しそうな勢いで一誠が頭を下げる。

 

 

『私からも頼む...この者はまだやらねばならないことがたくさん残っているのだ...どうか、お願いできないだろうか?』

 

そこまで言われてしまえば悟空も断ることなど出来ない。

 

しばらく考え込んだ末、折れたように頷いた。

 

 

「分かった!おめえの願い引き受けてやる!でも、本当にオラでいいんだな?」

 

 

「!ありがとうございます!はい!悟空さんだからこそです!」

 

首が捥げそうなほど嬉しそうに縦に振る一誠。

 

 

「そっか、なら、おめえの残りの人生オラが後悔なく生きてやる!まかしといてくれ!」

 

 

「本当にありがとうございます!」

 

 

『私からも礼を言う、ありがとう、孫悟空』

 

 

「いいって!気にすんなよ!」

 

 

『これではお礼には足りないかもしれないが、転生先の身体でも気のコントロールができるようにしておいた』

 

 

「お!サンキュー!超神龍(スーパーシェンロン)!助かっぞ!」

 

 

『それでは早速お前をその体に憑依させるぞ』

 

 

「あぁ!よろしくな!」

 

 

「すみません、どうか、俺の身体のこと、よろしくお願いします」

 

 

「あぁ、まかしとけ!んじゃ、またな!」

 

一誠の言葉に悟空が返していると超神龍(スーパーシェンロン)の瞳が赤く輝き、悟空の姿がその場から消えるのだった。

 

 

一誠は先程まで悟空がいた場所を眺めて呟いた。

 

 

「・・・本当にそっくりな人だったな...」

 

 

『空孫悟にか?』

 

超神龍(スーパーシェンロン)がその呟きに返す。

 

 

「はい、まさかあそこまで似ているなんて思ってませんでしたから...でも、最後の最後に憧れに会えてよかったです...」

 

 

『そうか...』

 

そう話す一誠の顔には一片の悔いもないほど清々しい顔をしていた。

 

 

「さて、俺は十分満足しましたし、そろそろお願いしていいですか?」

 

 

『分かった、では行くとしよう』

 

 

「お願いします」

 

そう言うと、一誠は超神龍(スーパーシェンロン)の背に飛び乗り、超神龍(スーパーシェンロン)と共に天高く昇っていき消えるのだった。

 

 

 

 

 

 

__________

 

 

 

 

 

 

悟空は微睡みのなか、重い身体を動かし起き上がった。

 

 

「・・・どうやらうまくいったみてえだな」

 

身体の調子を確かめるため、軽く手足を動かしてみる。

 

そしてハタと気づく。

 

 

「うわ...コイツは酷っでえな...血だらけじゃねえか」

 

傷は超神龍(スーパーシェンロン)が気を聞かせて直しておいてくれたようだが、どうやら血を流しすぎたらしく身体はかなり重たい。

 

 

「……ッ!...こりゃ、早めに帰って休まねえとな」

 

そう言って体の記憶を頼りに家に帰ろうとした時だった。

 

 

「ど、・・・どういうことなの?これ...」

 

そんな言葉が聞こえ、ふと後ろを振り返ると、そこには紅の髪をした女が驚きの表情を浮かべて腰を付いているのだった。

 

 

 

 

 




オッス!オラ悟空!

いきけえったオラが最初に会ったんはリアス・グレモリーっちゅう学校の先輩だったんだ!

どうやらオラがいきなり生き返ったとこを見られてたらしい。

放課後に使いを出すって言ってたけんど、アイツ、人間じゃねえよな?

次回!Dragon Ball D改!

新たなる出会い!一誠悪魔と出会う!

ぜってえ見てくれよな!

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