ライザーの
圧倒的な実力でライザー達を叩きのめしていく。
『オレは怒ったぞぉ!!ライザーッ!!!!』
そして、見事ゲームに勝利するのであった。
sideナレーション(界王)
ライザーとの決戦から翌日……。
一誠の家は賑やかになっていた。
「イッセーと寝るのは私よ!」
そう言うのはオカルト研究部部長であり、グレモリー家次期党首でもある、パジャマ姿のリアス・グレモリー……。
「部長さんには負けません!私もイッセーさんと寝たいです!」
そう返すのは同じくリアス・グレモリー眷族の
「お二人ともお静かに…時間を考えてください…では、一誠様、共に寝ましょう」
そう話すのは魔王サーゼクス・ルシファーの眷族である、パジャマ姿のグレイフィア・ルキフグス……。
「なにサラッとイッセーと寝ようとしてるのよグレイフィア!」
「抜け駆けは許しません!!これだけは例え冥界最強の
「……(クカー)」
そんな中、関心の一誠は立ったまま寝入っていた。
こんなことになるのは昨日のこと…って、これはワシが説明してもいいのか…?
『界王様、その先は私が説明致します…』
おお、それは助かるわい…。それじゃあ、後は頼むぞグレイフィア……。
『承りました…。昨日は…』
_____回想_______
一誠様の活躍により、勝利したリアスお嬢様の初めての試合の後、私ことグレイフィアと、主人であるサーゼクス
「いや、それにしても見物だったね。非公式の試合で彼処まで楽しめるとは思いもしなかったよ…」
まさかライザー君相手にリアスが勝利するとは思いもしなかったけどね…。とサーゼクス様は話ながら苦笑する。
しかし、そんなことを話すサーゼクス様のお顔はとても楽しそうなものだった。
しかし…。と、サーゼクス様は続ける。
「あの子の活躍は目を見張るものがあったね、なんと言ったかな?あのリアスの
「兵藤一誠様です。サーゼクス様…」
名前が出てこないのか、すかさず私が教えて差し上げる。
「あぁ、そうだそうだ!兵藤一誠くん。あの子は凄かったね、まさかライザーくん相手にあそこまで戦えるなんて…」
当然です!一誠様は…(以前は悟空様でしたが)、私を助けてくださったのですから!
サーゼクス様にそう言われて私は嬉しくなり話します。
「はい、イッセ…コホンッ‥兵藤様の活躍はとても見応えがありました…」
危ないところでした…。うっかりサーゼクス様の前で一誠様と呼んでしまうところでした。
しかしサーゼクス様はそれを聞き漏らすはずがなく、目敏く聞いてきました。
「おや?グレイフィア、今なぜ言い直したんだい?何か言い掛けていたじゃないか」
サーゼクス!?どうしてそこを追及してくるのですか!そこは聞き逃すべきところでしょう!
「えっ…?いえ、別に…」
お願いですから諦めてください!そう思いつつ濁すように返す。
しかし、そんなことは露知らずとばかりにサーゼクス様は言及を続けます。
「それに、矢鱈あの子の事を持ち上げるじゃないか。確かに目立ってはいたが他の子達だって頑張っていただろう?」
「そ、それは……」
言えるわけがない…。大昔に私を助けてくれた恩人だなんて……。
耳が熱くなっていくのを感じる。今私の顔は熟れたとおトマトのようになっていることだろう。
「それに、あの子の髪型はグレイフィアが良く話している人物にそっくりじゃないか、グレイフィア、ひょっとして…」
「そ、そんな…こ…とは…」
もうどうしたらいいか分からなくなってきた時のことだった。
【スパァァァァンッッ】
小気味良い音が響き渡り見ると、巨大なハリセンがサーゼクス様の頭をぶっ叩いていた。
「サーゼクス様、あまりお姉様をからかわないでくださいね?」
そう言って思いっきりサーゼクス様の頬をつねっていたのは、腹違いの妹のサクナであった。
思いっきりサーゼクス様の頬をつねりながら笑っている。
サーゼクス様もサーゼクス様で、『いひゃい…いひゃいよしゃくにゃ…』などと言いつつ笑っている。
いつもながら思うが魔王様相手に良くやると思う……。
しかし、妹がこんなことをできるのには理由がある。一誠様たちには教えてないが、サクナはサーゼクスの妻なのである。
なので、こんな堂々と魔王様であるサーゼクス様にこんなことが出来るのだ。
流石に公衆の、面前ではそのようなことはしないが……。
そんなことを考えていると、今まで頬を黙ってつねられていたサーゼクス様がこちらに問いかけてきた。
「ふぅ、さすがにからかい過ぎたね、まあ、冗談はこのくらいにして、グレイフィア」
そういったサーゼクス様の顔に真剣さが宿る。
「本当のところはどうなんだい?彼はキミの探し求めていた人物だったのか?」
そう話すサーゼクス様のお顔は真剣そのものだった。
これは誤魔化しようがありませんね……。
そう悟った私は素直にうなずいた。
「はい、兵藤様…いえ、一誠様は孫悟空様の生まれ変わりでした」
「そうか…やはりそうだったのか…それで?グレイフィア、キミはどうしたい?」
「え…?」
言葉の意図がわからず私は訪ねる。
「どうする…とは…?」
「決まっているじゃないか、キミが彼と一緒にいたいかどうかだよ、グレイフィア。キミがずっと探し続けてきた相手なんだろう?それならば側に居たいと思わないのかい?」
その言葉で、私は納得する。
「わたし…は……」
もちろん一緒に居たいに決まっている。
だが、私はサーゼクス様の
そう易々と離れられるものじゃない……。
迷いあぐねている私を見て、サクナが私の気持ちを察したのか、口を開いた。
「行ってくださいお姉様」
「え…?で、ですが仕事を疎かにする訳には…」
そう言い掛けた私にサクナは言った。
「見くびらないでくださいお姉様!何のためにお姉様が私を鍛え上げてくれたのですか?全部、お姉様が居ないときのため!こんな時の為ではありませんか!仕事のことも眷族のことも心配いりません!全部このサクナにお任せください!ッ…ケホケホッ…」
「おやおや、大丈夫かい?」
ドンと、胸を叩くサクナ……。
強く叩きすぎて咳き込んでいるけど……。
サクナの背中をさすりながらサーゼクス様が私に声を掛けてくる。
「そういう訳だよグレイフィア、心配はいらない、キミは思う存分、彼との時間を満喫しておいで…」
私はもう涙が止まらなかった……。
「サーゼクス様…ありがとうございます…」
泣き出しそうになるのを堪えながら言えたのはその一言だけであった……。
慈悲深い主人と、姉思いの妹に見送られ、私は彼のもとに行くことを決意するのだった……。
━━━━━回想終了━━━━━━━
『ふう、終わりましたよ…。界王様、後はお願いいたします』
ん?おぉ、終わったか、うむ、では引き継ごう……。
そうして明くる日、リアス・グレモリーと共にやって来たグレイフィア。
「ん?あり?どうした?二人ともそんな大荷物担いで…。何か用か?あっ!もしかして修業か!?」
「いいえ、違うわイッセー。今日からここでお世話になるのよ、ご両親にはもう話は通してあるの」
「なにっ…?」
金髪に染め上げた眉を潜める一誠。
「これからよろしくお願い致します。一誠様」
ペコリと頭を下げるグレイフィア。
「いっ…?ま、いっか!」
驚くものの、何事もなかったように流す一誠、そういうところは実にお前らしいわい……。
とにもかくにも、こうしてリアスとグレイフィアを迎え入れた兵藤家はさらに賑やかになるのであった……。
オッス!オラ悟空!
今日のブカツ?はオラん家でやるんか?
って、リアス達おめえ、なんで
次回!DRAGONBALL D改!
芽生える憎悪、壊れ始めた日常!
ぜってえ見てくれよな!