DRAGON BALL D改   作:榛猫(筆休め中)

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前回までのDRAGONBALL D改……。


遂に始まったレーティングゲーム。

一誠達は作戦に従い、体育館へと向かう。

そこで待ち構えていたライザーの手下とぶつかるも難なく撃破する。

手下達を倒した二人は次の作戦に移るべく体育館を、あとにするのだった。


小猫散る!?怒りに燃えろ兵藤一誠!

side一誠

 

 

「へえぇ!こりゃすげえなあ!」

 

オラは燃え盛るたいいくかん?を見て感心する。

 

すげえ威力だ、朱乃も中々やるじゃねえか!

 

 

「......イッセー先輩もやろうと思えばできるんじゃないですか?」

 

小猫が無表情で聞いてくっぞ。

 

 

「ん?はははっオラがやったらこんなもんじゃ済まねえぞ」

 

オラがやったらこの辺り一帯も一緒に吹き飛んじまうかんなぁ......

 

 

「......聞くんじゃなかったです。とにかく、次に行きましょう...」

 

そう言って歩き出した小猫を突如爆発が襲った。

 

 

「なっ!?小猫!!」

 

爆発に巻き込まれた小猫が衣服はボロボロになり、傷だらけで倒れ伏していた。

 

 

「小猫ぉ!!でえじょうぶか!!しっかり!しろぉ!!」

 

オラは急いで小猫のもとに駆け寄る。

 

 

「………ごめんなさい…先輩…私は…ここまでみたいです…

もっと先輩達のお役に…立ちたかった…です…」

 

その言葉を最後に小猫は青い光に包まれ消えていった。

 

 

『リアス・グレモリー様の戦車(ルーク)一名、戦闘不能(リタイア)

 

グレイフィアの実況が聞こえてくる。

 

誰だ!こんな卑怯なことしやがった奴は!!

 

 

「おめえか!小猫をやったのは!」

 

 

「そうよ、それが何だというのかしら?グレモリーの兵士(ポーン)さん」

 

 

「卑怯だぞ!戦るなら正々堂々闘え!!」

 

オラは小猫を爆撃した奴を睨んで叫ぶ。

 

 

「なにを言っているの?これは死合いよ?ルールに守られた試合じゃない、やるかやられるか...そのどちらかよ」

 

 

「ならオラがおめえをぶっ倒す!!はあああぁぁぁぁっっ!!」

 

ドンッ!と、オラが気を解放して奴との距離を詰めようとしていた時だった。

 

 

「イッセーくん、ここは私が…。

イッセーくんは祐斗くんのところに向かってください」

 

 

「ッ!朱乃!?だけど...」

 

 

「今は感情に左右されているときではありませんわ……。

それに、私だって…」

 

バチバチと朱乃先輩から雷が迸る。

 

 

「仲間をやられて許せるほど優しくないんですから......。

......だから、お相手をしてくださる?ライザーの女王さん、

爆発后(ボム・クイーン)と呼んだ方がよかったかしら?」

 

 

「......その呼び方は好きではないわ」

 

どうやら、ここは朱乃先輩に任せるしかねえみてえだな......。

 

 

「分かった、朱乃、後は任せたぞ!」

 

 

「えぇ、お任せください」

 

それだけ言葉を交わすと、

 

オラは木場の気を探り瞬間移動するのだった。

 

 

 

 

sideout

 

 

 

 

sideナレーション(界王)

 

 

リアスの作戦に従い、何人かのライザーの手下を倒した木場は倉庫に身を潜めていた。

 

そこへ背後に現れる影があった。瞬間移動してきた一誠である。

 

 

「ッ!!……イッセーくんか…驚いたよ、小猫ちゃんの事は残念だったね」

 

 

「すまねえ…オラがもっと早く気づいていりゃあ……」

 

謝る一誠に木場は首を横に振って否定してくれる。

 

 

「いや、イッセーくんのせいじゃないよ、これも敵が一枚上手だったってことなんだろうね…悔しいけど」

 

そんな事を話していると外から声が聞こえてくる。

 

 

「私はライザー様に仕える騎士、カーラマインだ!

コソコソするのはもう飽きた!

だから正々堂々と勝負使用じゃないか!」

 

その名乗りに木場がピクリと反応する。

 

 

「ふう、名乗られたからには騎士としては出るしかないよね」

 

 

「んー......。

オラには良くわかんねえぞ」

 

そんなやり取りをしながら外に出る。

 

建物から出ると一人の甲冑姿の少女が立っていた。

 

 

「堂々と出てくるなど正気の沙汰とは思えんな…

だが、私はお前らのようなバカが大好きだ!」

 

それに合わせるように木場も名乗りをあげる。

 

 

「僕はリアス・グレモリー様に仕える騎士(ナイト)、木場祐斗!

騎士同士の戦い、待ち望んでいたよ!」

 

 

「よくぞ言った!リアス・グレモリーの騎士よ!」

 

そう言ってぶつかり合う二人。

 

手持無沙汰になった一誠はというと、傍で戦いを見学していた。

 

そこへ声を掛ける者が現れる。

 

 

「暇そうだな、リアス・グレモリーの兵士(ポーン)

 

 

「おっ!やっぱしいたんかぁ!ラッキィ!」

 

不意に現れた声の主に一誠は最初から気づいていたとばかりの声を掛ける。

 

 

「気づいていたのなら最初から言ってくださらない?」

 

声の主と共に現れたもう一人の金髪の良く目立つ、縦ロールをした少女であった。

 

それにしても、と縦ロールの少女は木場達の戦いをみて呆れたように続ける。

 

 

 

「カーラマインたら…頭の中まで剣、剣、剣で埋め尽くされているんですもの……。

駒を犠牲にするのも渋い顔をしてましたし……。

全く泥臭いったら……

しかも折角可愛い娘を見つけたと思ったら…

そちらの方も剣バカだなんて…

全くツイてませんわ……」

 

 

「いいじゃねえかオラも戦うんは大好きだから木場の気持ちもわかっぞ」

 

 

「はぁ…こちらの方もバトルジャンキーでしたか......。

知りませんし、分かりたくもありませんわ……。

それにしても…リアス様ってば、殿方の趣味が悪いのかしら?」

 

小猫並みに毒舌な少女だなったくもう......。

 

 

「さあな、部長の趣味は知らねえよ、それよりやんだろ?どっからでもかかってこい!」

 

しかし縦ロールの少女はすました顔でとんでもないことを返してくる。

 

 

「あら、ごめんあそばせ、私は戦いませんの」

 

 

「...へ?」

 

 

「その代わり…イザベラ」

 

縦ロールの少女の呼びかけたのは最初に声を掛けてきた仮面に半分顔を隠した女であった。

 

 

「私はイザベラ、ライザー様に仕える戦車(ルーク)だ......。

ではいくぞ!リアス・グレモリーの兵士(ポーン)よ!」

 

一気に距離を積め殴りかかってくるイザベラ

 

一誠はそれを造作なく躱していく。

 

 

「つかよぉ、なんであいつは戦わねえんだ?」

 

 

「あー...気にしないでくれ。あの子は特殊だから。今回の戦いもほとんど観戦しているだけだ」

 

 

「いぃっ!?見てるだけってなんだそりゃ!!」

 

 

「彼女は――いや、あの方はレイヴェル・フェニックス。ライザーさまの妹君だ。特別な方法でライザーさまの眷属悪魔とされてはいるがライザー様の実の妹様だよ」

 

 

「...へ?いもうと?」

 

 

「あぁ、ライザーさま曰く、『妹をハーレムに入れるのは意義がある?ほら、近親相姦っての?憧れたり、羨ましがる者は多いじゃん?まぁ、俺は妹萌えじゃないからカタチとして眷属悪魔ってことで』だそうだ」

 

 

「うーーーーん......。

何が言いたいんかさっぱり分かんねえぞ...」

 

 

「同感だ、私にもさっぱり分からない。さて無駄話は終わりだ!本気でやらねば後悔することになるぞ!」

 

攻撃のスピードが先程よりも増した。

 

だが、それでも一誠は余裕の表情で淡々と躱していく。

 

 

 

「どうした!おめえの力こんなもんか?

戦車(ルーク)ってのも大したことねえな」

 

 

「ッ!言ってくれるな...その言葉後悔するなよ!」

 

その言葉に一段と攻撃速度が上がる...が......。

 

一誠は放たれる攻撃を弾き、手に気を込め一気に振り抜く!

 

 

「いくぞぉ!超龍激拳!!!」

 

 

【ドゴォッッ】

 

勢いよくイザベラに突き刺さる一誠の拳......。

 

 

「...ッ...かふっ!」

 

 

「だりゃぁぁぁぁっ!!」

 

更に蹴りを叩き込み、イザベラを宙へと蹴り飛ばす。

 

 

「終わりだ!かぁ...めぇ...はぁ...めぇ...っ!」

 

一誠がかめはめ波の構えを取り、呪文を唱えだす。

 

すると、一誠の手の中に蒼い光が灯る。

 

一誠が呪文を唱え終えるころにはその光はその手から溢れ出さんばかりに輝きを増す。

 

 

「波ああぁぁぁぁぁぁああああああああッッ!!!!!!!!!」

 

 

【ドンッッ】

 

勢いよく撃ちだされたかめはめ波は真っ直ぐにイザベラの元へと飛んでいき......。

 

 

「な、なんだこれは!あぁぁぁぁぁぁっっ!!!」

 

イザベラは光に呑み込まれ消えさった。

 

すぐさまアナウンスが流れる。

 

 

 

『ライザー様の戦車(|ルーク)一名、戦闘不能(リタイア)

 

 

「イザベラ!?」

 

 

「後はおめえだけだぞ、どうすんだ?」

 

一誠が縦ロールの少女、レイヴェルに声を掛けた時だった。

 

 

「ねえ、そこの兵士さん、あれ、ご覧なさいな」

 

 

「ん?あれってなんだ?......ッ!?」

 

その言葉に新校舎の方を見た一誠は驚きを隠せない

 

そこにはライザー相手に苦戦をしているリアスの姿があった。

 

 

「何やってんだ部長!いくらなんでも無茶だ!」

 

瞬間移動で行けばすぐなのだが、それでは木場が一人でここをやらねばならなくなってしまう。

 

だが、このままでは一誠達がやられる前にリアスが倒されてしまう。

 

 

「ドライグ!なんか方法はねえんか?」

 

 

「ドライグですって!?」

 

驚くライザーの手下達を他所にドライグは一誠に答える。

 

 

『やっと使う気になってくれたか相棒...。

良かろう、ならば、その思いを神器にぶつけろ、そうすれば新たな力が発現するはずだ......』

 

「思いをぶつけりゃいいんだな?そんじゃいくぞ!」

 

 

赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)!オラに力ァ貸してくれえぇぇぇ!!」

 

 

『Dragon Booster!!』

 

一度目の機械音声が鳴り響く。

 

 

『Dragon Booster!! second Revelation!!』

 

立て続けに鳴り響いた機械音声に一誠は感覚的に何をすればいいのかを理解したようだ。

 

木場に向けてあらん限りの声で叫ぶ。

 

 

「木場ぁ!おめえの神器ぃ解放するんだ!」

 

 

「え?神器を?」

 

突然の事に驚く木場に一誠は尚も叫ぶ。

 

 

「早くしろ!」

 

 

「......ッ!分かった!魔剣創造(ソード・バース)!」

 

解放された魔剣の神器に一誠は籠手ごと叩き込み叫ぶ。

 

 

「やっちまえぇ!ドライグ!赤龍帝の贈り物(ブーステッド・ギア・ギフト)ぉ!!」

 

 

『Transfer!!』

 

すると、地面から夥しい数の剣が生え、ライザーの眷属達を襲った。

 

 

「なっ!?なんだこれは!」

 

 

「「「「「「きゃあぁぁぁぁぁっっ!!!!」」」」」」」

 

 

「くっ...!なんて威力ですの!?」

 

次々に光に包まれるライザーの手下達。

 

レイヴェルもこれには流石に無傷とはいかなかったようだ。

 

身体に炎を纏わせながらその場を離脱していった。

 

 

ひとまず、危機は去った。

 

 

「やったな!木場!」

 

 

「あぁ!イッセ-くん!」

 

そうハイタッチをしたその直後だった......。

 

 

【ズゴォォォンッ!!】

 

目の前で木場が爆発したのだ。

 

 

「うわああぁぁぁぁぁっっ!!」

 

 

「ッ!!木場ぁ!」

 

すぐさま光に包まれ消えていく木場。

 

その直後、アナウンスが聞こえてくる。

 

 

『リアス・グレモリー様の騎士(ナイト)一名、女王(クイーン)一名、戦闘不能(リタイア)

 

 

「なっ...なんだって...!?」

 

すると、気配を感じ取ったのか、一誠は空を見上げる。

 

 

「おめえの仕業かぁ!!」

 

 

「だとしたら何だというの?グレモリーの兵士(ポーン)さん?」

 

 

「......ッッッッッ!!!!!さねえ......」

 

 

「...え?」

 

 

 

「許さねえ...っ!!よくも...っ!!!よくもぉ...っ!!!!」

 

 

【ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッッッ】

 

途端にフィールド全体に地響きが鳴り出す。

 

 

「なっ...なにっ!?」

 

 

「......~~ッッッッ!!!!!!!!!!」

 

酷くなっていく地響き......。

 

それと同時に、一誠の周りの大地が沸騰でもしているかのように浮遊を始めた。

 

心なしか、髪にも変化が見られ始める。

 

 

 

「......-----ッッッ!!ガアァァァァァァアアアアアアッッッ!!!!!!」

 

その雄たけびと共に、一誠の姿が金色へと変わる。

 

髪は雄々しく逆立った金色になり、眉も黒から金色へと変わっていた。

 

眼光は鋭くなり、瞳は黒から青色へと変化していた。

 

そう、覚醒したのだ!伝説の怒り戦士が......。

 

 

 

 

「・・・・・・・・・・・」

 

 

その瞳は鋭くライザーの女王(クイーン)をしっかりと睨みつけていた。




オッス!オラ悟空!


ようやくなれたぞ!(スーパー)サイヤ人!

仲間たちの無念...しっかりと受け取りやがれぇ!!


次回!DragonBall D改!

超覚醒!目覚める伝説の最強戦士!

ぜってえ見てくれよな!

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