DRAGON BALL D改   作:榛猫(筆休め中)

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前回までのDRAGONBALL D改...。

アーシアを勧誘するためにオカルト研究部へとアーシアを呼び出したリアス。

悪魔に転生してみないかという誘いをかける。

最初こそ渋っていたアーシアであったが、イッセーが悪魔であることを知った途端に掌を反すように了承したのであった...。


それでいいのかシスターよ......。


卒業の二人!使い魔デビューのイッセーとアーシア!

アーシア・アルジェントが悪魔に転生してから二週間ほど時は進み...。

 

アーシアは立派に悪魔稼業をこなしていた...イッセーと共に。

 

悪魔に転生したばかりの彼女はまだ駒王に来たばかりということもあり、イッセーがチラシ配りに同行していた。

 

今日もその仕事を終え、二人は部室へと戻って来ていた。

 

 

「オッス!今けえったぞ!」

 

 

「ただいま戻りましたぁ」

 

元気良く帰ってくる二人に他の部員が笑顔で迎える...。

 

 

「お帰り、夜のデートは楽しかったかい?」

 

 

「はうっ...デートだなんて...」

 

顔を真っ赤に染め俯くアーシアだが、かくいうイッセーはというと...。

 

 

「何言ってんだ木場、オラ達チラシ配りに行って来ただけだぞ?な、アーシア」

 

 

「え?はい...ソウデスネ...」

 

全く意味を理解していないようであった。アーシア...実に不憫な存在である...。

 

 

「あはは...そうだったね(アーシアさん...強く生きてね...)」

 

木場もアーシアの事を憐みのこもった眼で見つめている。

 

 

「ゴホン...まずはお疲れ様二人とも、それとアーシア、もうチラシ配りはしなくてもいいわ」

 

 

「え?もういいのですか?」

 

 

「えぇ、元々これは使い魔にやらせるべきことだから...。それでね?あなた達にもそろそろ使い魔を持たせてみようと思うの」

 

 

「使い魔...ですか?」

 

 

「なんだ?使い魔って...それ食えんのか?」

 

聞きなれない単語に首を傾げる二人。

 

イッセーはとんでもないことを言うがいつもの事であるので部員はあまり気にしていないようだ。

 

それを朱乃が説明する。

 

 

「使い魔というのは悪魔にとって基本的なものなのですよ、主に主の手伝いや情報伝達、追跡などにも使えますわね」

 

 

「そうなんですか?凄いですね使い魔さんって!」

 

 

「????うーん...」

 

朱乃の説明で目を輝かせるアーシアとは反対にイッセーはよく理解できていないのかまたも首を傾げている...。

 

 

「簡単に言うと僕たちの手伝いをしてくれる便利なペットだよ」

 

 

「へぇ、修行相手にもなったりするんかな?」

 

木場がものすごく簡潔に説明にようやくイッセーは理解したようだった。

 

しかし、考えることは修行のことのようだ...まさにこの男脳筋である...。

 

 

「修行に使えるかは置いておいて、これが私の使い魔よ」

 

ポンッという音と共にリアスの掌に小さな蝙蝠が出現する。

 

それに合わせるように他の部員たちも使い魔を出す。

 

 

「私のはこの子です」

 

そう話す朱乃の手には小さな子鬼...。

 

 

「......シロです」

 

言葉少なに話す塔城の腕の中には白い小猫...。

 

 

「僕のはこの子だよ」

 

そう言う木場の肩には小鳥が止まっていた。

 

 

「いろんな使い魔さんがいるんですねぇ...皆さんの使い魔さん可愛いです!」

 

 

「んー...でもあれじゃ組手の相手にはならなさそうだぞ...」

 

相変わらず脳筋はさておき...。

 

 

「それじゃあ早速...と言いたいところだけど、来客のようね」

 

リアスが何かに気が付き、ドアの方に目を向ける。

 

するとドアが開き、数人の男女が入ってきた。

 

 

「ん?おめえ達は...?」

 

 

「彼らはこの学園の生徒会だよ」

 

 

「生徒会長の支取蒼那さんの本名はソーナ・シトリー様と言って部長と同じ上級悪魔の名ですわ、生徒会の方々はソーナ様の眷属なのです」

 

 

「そういうことか、だからこいつら感じる気が違ってたんだな」

 

 

「......気づいてたんですか?」

 

 

「まあな...っても、あんまし気にしてなかったんだけどよ」

 

などと横でイッセーたちが話しているのを尻目にソーナと呼ばれた女とリアスは話し始める。

 

 

「ごきげんようソーナ...。お揃いでどうかしたの?」

 

 

「ごきげんようリアス...。お互い下僕が増えたことですし、ご挨拶をと思いまして...。」

 

どうやらソーナは新人同士のあいさつのために来たらしい...。

 

 

「そういうことね、それじゃあ紹介するわ、兵士(ポーン)の兵藤一誠と僧侶(ビショップ)のアーシア・アルジェントよ、二人とも挨拶を...」

 

リアスに促され二人が少し前に出て自己紹介を始める。

 

 

「オッス!オラご...っとと、違えや、オッス!オラが兵藤一誠でごぜえます」

 

 

「い、イッセーさん?え、えぇっと...アーシア・アルジェントと申します。宜しくお願いします」

 

 

「では、こちらも…兵士(ポーン)の匙元士郎です…。

サジ、あなたも挨拶なさい」

 

 

「はい…。ども、兵士(ポーン)の匙元士朗っす…。よろしく」

 

 

「へぇ、おめえオラと同じ兵士(ポーン)なんかぁ!同じ兵士(ポーン)同士、仲良くやろうぜ!」

 

イッセーがいつものように明るく手を差し出すが…。

 

 

「俺としては変態三人組の一人と一緒だということに屈辱しか感じないんだがな…」

 

匙と呼ばれた男はイッセーを見て心底嫌そうな顔をする。

 

 

「はははっ!まあいいじゃねえか!よろしくな!」

 

 

「ちょっ!おい!」

 

匙の言葉にイッセーは特に気にした様子もなく匙の手をとり握手する。

 

 

「ったく、最近お前だけ問題を起こさなくなったと思えばここまで性格が変わってるとはな…どういうかぜの吹き回しだ?」

 

 

「どうって言われてもなぁ…まあいいじゃねえか!」

 

悪気の無いイッセーに毒気を抜かれたのか匙はため息をついて言った。

 

 

「分かった分かった、よろしくな…。それと、頼むからあのバカ二人もお前の手で更生させてくれ…。」

 

 

「あいつらは無理じゃねえかな…?」

 

 

「ふふっお二人とも仲がよろしいんですね!」

 

開き直って話している匙と特に何の気もなく話すイッセーを見て、アーシアは微笑ましそうに見守っているのだった…。

 

 

 

 

__________________

 

 

 

 

 

ソーナ達が帰った後、イッセーはリアス達に連れられてある森に来ていた。

 

 

 

「なぁ部長、ここどこだ?」

 

 

「暗くて少し怖いです…」

 

キョロキョロ辺りを見回す二人にリアスが説明する。

 

 

「ここは使い魔の森よ、私達の使い魔もここで契約したのよ」

 

 

「へぇ…ここで…ッ!?誰だ!」

 

不意にイッセーが近くの木を睨み付け叫ぶ…。

 

どうやら木で何かを感じ取ったようだ。

 

すると、その木の枝から謎の男が現れた。

 

その男はイッセー達を見下ろすと唐突に叫びだした。

 

 

「ゲットだぜぃ!」

 

その叫びと共にイッセー達の前に降り立った男の格好はランニングに短パン、そして背にバックパックを背負うという珍妙な格好をしていた。

 

 

「誰だおめえ…?」

 

流石のイッセーも困惑しているようだ…。

 

 

「そんな格好してたら風邪引くぞ!」

 

ズゴッ…そっちは気にせんでもいいってのにもう…。

 

 

「はははっ!面白い小僧だぜぃ、俺は使い魔マスターのザトゥージ!使い魔のことなら俺に知らない事はないぜぃ!」

 

堂々と言い切るザトゥージと自分の事を呼ぶ男…。

 

そこに、朱乃なら付け加えるように説明がはいる。

 

 

「彼は使い魔に関するプロフェッショナルなんですのよ」

 

その朱乃の言葉にイッセー達は納得したようにザトゥージを見ていた。

 

 

「んー、今日は絶好の使い魔日和だぜい!

使い魔ゲットき最高だぜぃ!

俺にかかればどんな使い魔でも 即日ゲットだぜぃ!

さぁーてどんな使い魔をご所望だぜぃ?強いの?早いの?それとも毒持ちとか」

 

謎のしぐさを交えて話すザトゥージ。

 

イッセーは特に気にせず言葉を交わす。

 

 

「そぉだなぁ、オラ修行の相手になる強えのがいいぞ!」

 

 

「強い使い魔か…。ふむふむ、面白いガキだぜぃ!お前に合った使い魔を探してやるぜい!」

 

ザトゥージを先頭にイッセー達は歩き出すのであった。

 

先ず最初に来たのは大きな湖だった

 

 

sideout

 

 

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sideイッセー

 

 

 

 

「この湖にはウンディーネという水の精霊が住み着いているんだぜぃ」

 

ザトゥージに連れてこられたんは湖だった。

 

 

「うんでぃーね?水の精霊?ソイツ強いんか?」

 

 

「見て見れば分かるぜぃ、おっウンディーネが姿を現わすぜぃ」

 

その言葉にオラは湖面を見る

 

すると湖面から後ろを向いた青いの女が出てきたんだ!

 

 

「あいつがウンディーネなんか…強いんかな?」

 

そうしてしばらく見ているとその女が振り向きながら

 

 

「フンッ!ガァァァッ!」

 

いぃっ!?すげえガチムチじゃねえか!

 

強そうではあっけど…なんかなぁ…?

 

 

「……契約しにいかないんですか?」

 

 

「強そうなんだけどよ…アイツは止めとくぞ」

 

出来ればもっと強そうなんがいいしな!

 

超サイヤ人の攻撃にも耐えれるくれえじゃねえと…!

 

そうして更に先に進むと、不意にザトゥージが足を止めた。

 

 

 

「ん?待て…見ろ」

 

ザトゥージの言葉に連られて上を見る……。

 

そこには小さなドラゴンがいたんだ!

 

 

「あれドラゴンなんか?ちっちぇえなぁ…!」

 

 

「わあぁっ!可愛いドラゴンちゃんです!」

 

 

蒼雷龍(スプライト・ドラゴン)…青い雷撃を使うドラゴンの子供だぜぃ」

 

雷を使う龍なんか…。

 

 

「これはかなりの上位クラスですね」

 

 

「私も見るのは初めてだわ」

 

 

「ゲットするなら今だぜぃ?成熟したらゲットするのは無理だからな」

 

ドラゴンって大人になっと捕まえられねえんか、オラガキん時は恐竜と追っかけっこしてたからよくわかねえや!

 

 

「イッセーくんは赤龍帝の力を宿していますし、相性はいいんじゃないかしら」

 

 

「オラがか?でもアーシアが欲しいんじゃねえんか?さっき可愛いって言ってただろ?」

 

 

「へ?い、いえ!イッセーさんが契約するなら私は何も言いません!」

 

 

「いや、でもオラもっと強そうな奴がいいしよ…アイツ、まだ子どもだろ?相手になんねえよ…」

 

 

「………どこまでも修行バカですね」

 

「はははっ!まあ気にすんなって!(ワシワシ)」

 

 

「にゃう……急になんですか?」

 

相変わらず酷っでぇなぁ小猫は…。

 

なんとなく小猫を撫でていると

 

 

「きゃっ!」

 

悲鳴が聞こえそちらを見ると

 

アーシアにスライムのようなものが降ってきていた。

 

 

「あらあら…まぁ…」

 

 

「え?あ、え?」

 

見ればオラ達の真上に大量のスライムが落ちてきてやがる!

 

しかも部長達の服を溶かしてんじゃねえか!?

 

こうなったら仕方ねえ!部長達には悪りいけどちっと我慢してもらうぞ!

 

 

「ちっと荒療治になっちまうけど、

みんな!ちっと痛えかもしれねえ我慢してくれよ!

はぁぁぁぁぁぁ!」

 

俺は気を爆発させ周りに大爆発を起こした

 

『きゃあぁぁぁぁぁぁっ!!』

 

 

「うわぁぁぁぁぁぁっ!!」

 

爆煙と気の光が収まるとスライムは跡形もなく消し飛んでいた。

 

 

「ふぃ〜…。これでよし!」

 

 

『どこも良くない!』

 

はははっ!勢い良く突っ込まれちまった

 

その後、一緒巻き込まれちまった蒼雷龍(スプライ・ドラゴン)がオラにビビってアーシアに懐いて、アーシアがラッセーと名付けて契約してたぞ!

 

こうしてオラ達はアーシアが無事使い魔をゲットしたことで終わりを告げるのだった…。

 

使い魔にはオラの相手を出来る奴は居なさそうだぞ…。

 




オッス!オラ悟空!

ん?何か良く知ってる気を感じっぞ?

って、部長じゃねえか!こんな時間にどうしたんだ?

いぃっ!?いきなり何してんだよ!

と、他に誰か来たな…。

次回!DRAGONBALL D改!

リアスの乱心!そして現れる謎のメイド!

ぜってえ見てくれよな!

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