やはり俺が魔戒騎士なのは間違っている。 作:アスハラ
《街/ジーナの車内》
ブロロ
八幡
「う、ウ~ン・・・・ハッ!?」
ジーナ
「あ、起きた八幡?」
八幡
「ゲホゲホっ会ってそうそう腹パンは無いでしょジーナさん?(ジトッ」
ジーナ
「ゴメンね♪」
ピィン
カチ
シルヴァ
『全く貴女が誘拐するなんて・・・・』
ジーナ
「あら、シルヴァ。久し振りねいつの間に蓋付きになったのかしら?」
シルヴァ
『あら、貴女私達の事調べてたんじゃないの?』
ジーナ
「フフ、まあ、色々八幡の事を調べたわ・・・・」
シルヴァ
『ご苦労様ね・・・・』
八幡
「で、態々俺を誘拐したんだ。何か厄介なホラーでも現れたんですか?」
ジーナ
「まあ、詳しくはこの資料を見てね」
ジーナは八幡に資料を渡された。
八幡
「え~と何々チンピラだった男がかなりの力を持った?」
ジーナ
「そうよ。しかもこの短い間にかなりの力を持つのは有り得ないでしょ?」
八幡
「確かに有り得ないけどホラーだったならジーナさん一人で相手できる筈じゃあ」
ジーナ
「残念ながらそのギャング達はホラーじゃなかったのよ」
八幡
「成る程ねだから俺を・・・・」
ジーナ
「そうよ。調べるだけじゃきりが無いから忍び込んだけどパスワードが書き換えられていたのよ。まるでこちらの動きを読んでいたかのようにね」
八幡
「成る程ね・・・・で、マフィアが隠している物がホラーだったら」
ジーナ
「壊してかまわないわ。それにそのボスを利用して八幡が探している暗黒騎士を見つける事が出来るかも知れないわよ?」
八幡
「!?」
シルヴァ
『八幡・・・・』
八幡
「必要ない」
ジーナ
「どうして?」
八幡
「そんな奴の力借りなくても俺が必ず見付けます」
ジーナ
「フフフ♪」
八幡
「?」
ジーナ
「もし、八幡がボスの力を借りるって言ってたらこの仕事は降りてたわ」
シルヴァ
『甘く見すぎよ』
八幡
「仕事降りたとしても他の魔戒騎士に頼んだらいいんじゃあ・・・・」
ジーナ
「ここの東管轄の魔戒騎士信用できないのよ(ハァ~」
八幡、シルヴァ
『成る程/ね』
ジーナ
「まあ、気を取り直してこのビルの最上階が怪しいのよ」
八幡
「浸入経路の先には赤外線かパスワードは不明か・・・・赤外線は問題ないけどパスワード分からないと意味ないですよ?」
ジーナ
「それはね一度電源を落とすわ。電源落とすにはボスのDNAが必要なのよ」
シルヴァ
『そのDNAを手に入れるにはキスしかないわね』
ジーナ
「!?」
ギギィ!
パパァ!
八幡
「デェー!?」
シルヴァに言われジーナは、車が反対斜線に行ってしまいぶつかりそうになった。
シルヴァ
『ちょっと危ないでしょ!?』
ジーナ
「アンタが変な事言うからでしょ!?」
八幡
「ジーナさんキスのけいけ・・・・(ゴリ」
ジーナ
「ナニカイッタ・・・・(ゴゴゴ!」
八幡
「イエ・・・・」
八幡はジーナに銃を突き付けられた。
???
『ミャア♪』
ヒョコ
八幡
「ん?“ミア”久し振りだな寝てたのか?」
ミア
『ミャア♪』
ジーナの胸からフェレットに似た生き物が現れた。
シルヴァ
『貴女まだこの魔獣飼っていたの?』
ジーナ
「ミアは私の優秀な護衛だからね」
ミア
『ミャア』
八幡
「おいで」
トコトコ
ミア
『ミャア♪(ナデナデ』
八幡
「いや~ミアはかわいいな~」
ミア
『ミャア~ン♪(ナデナデ』
ジーナ
「・・・・で、話を再開していいかしら?」
八幡
「あ、はい」
シルヴァ
『で、その人間のDNA手に入れるにはキスが嫌なら他に方法あるの?』
ジーナ
「・・・・」
八幡
「ジーナさんキスしか無いで・・・・(ゴリリ!」
ジーナ
「マタ、ナニカイッタ?(ゴゴゴゴ!」
八幡
「ス、スミマセン(ガクガクブルブル」
ミア
『ミャア~(ガクガクブルブル』
ジーナ
「まあ、それは、最終手段よ・・・・」
シルヴァ
『ヘタレ(ボソッ』
ガチャ!
八幡
「って今の俺じゃないですよー!?」
ジーナ
「まあ、赤外線何て八幡掻い潜れると思うけど一応これ上げるわ」
八幡
「これはグローブ?」
ジーナ
「これがあれば“あの打撃技”が使えるわよ?」
八幡
「あの打撃技か・・・・」
シルヴァ
『あの打撃技は負担が大きすぎて八幡の手が暫く使えなくなるのよね』
ジーナ
「まあ、そのグローブをしていたら負担が減るわよ」
八幡
「まあ、ありがとうございます」
シルヴァ
『で、DNAはどうするの♪』
ガチャ!
八幡
「何でー!?」
一方その頃涼邑邸では・・・・
《涼邑邸/居間》
凛
「何ですって八君が拐われたー!?」
操
「そうなんです!」
凛
「戸塚君、沙紀ちゃん貴方達がいて何て様よ!」
戸塚、沙紀
『すいません!?』
ザルバ
『まあ、いきなりだったら無理があったんだぞ?』
凛
「黙れ魔導輪!壊すぞ?(ギロ」
ザルバ
『すいません・・・・』
凛
「今すぐ番犬所に行くわよ!」
魔戒騎士、魔戒法師
『は、はい・・・・』
《番犬所》
ケル
『魔戒法師ジーナが魔戒騎士涼邑 零を拐った?』
ベル
『あ、そう言えば彼女に依頼を』
凛
「どんな依頼を頼んだのよ!」
ローズ
『マ、マフィアの事を頼んだのだ』
操
「マフィアを?」
ケル
『いや、チンピラだったのが街の市長にまで成り上がったのでホラーがらみかどうかあの者に頼んだのだ』
沙紀
「それが何で零を拐うのとどんな関係が?」
ベル
『かなりの警戒で動きが素早い魔戒騎士が必要だったのだと聞いている』
戸塚
「あ~成る程納得しまし・・・・ヒッ!?」
凛
「あの小娘、零君に何かしたら許さないぞ(ゴゴゴゴ!」
全員
『こ、怖!?』
《街/ジーナの車内》
〈夕方〉
八幡
「さ~て奴のDNAを手に入れる他の方法はありますよジーナさん」
ジーナ
「あるの?」
八幡
「花罪」
ピョコ
花罪
『?』
八幡の上着中に小さな妖精が現れた。
ジーナ
「あら、かわいいじゃない」
花罪
『ヽ(A`*)ノ≡!?(ピュ!』
花罪は、ジーナの声に驚いて上着の中に隠れた。
八幡
「あらら、花罪出ておいで」
花罪
『|д゚)ジー(ピョコ』
八幡
「花罪、お前に仕事だ」
花罪
『?』
八幡
「この写真に写っている男の髪の毛一本かあるいはこの男が触ったグラスを1つ持って来てくれないか?金平糖はそうだな・・・・五個でどうだ?」
花罪
『♪』
八幡
「お、やってくれるかありがと♪」
花罪
『(・ω・`人)(ウルウル』
八幡
「ん?どうした?」
シルヴァ
『どうやら花罪ちゃんは追加報酬が欲しいようよ♪』
八幡
「追加報酬?珍しいな何だ?」
花罪
『( ^ω^ )(ニコニコ』
シルヴァ
『どうやら花罪ちゃんは頭撫でて欲しいようよ♪』
八幡
「分かった成功したら頭撫でてやるよ」
花罪
『ヾ(*≧∀≦)ノ゙(ワーイワーイ』
八幡
「じゃあ頑張れよ?」
花罪
『("`д´)ゞ(スチャ』
ビュン!
花罪は八幡達から素早く去った。
ジーナ
「大丈夫なの?」
八幡
「アイツは俺の優秀な使い魔ですからね」
ジーナ
「そう・・・・」
八幡
「まあ、日が沈むのはまだ先だし少しゲート封印して行くか」
ガチャ
ジーナ
「真面目ね・・・・」
八幡
「魔戒騎士ですからね・・・・」
バタン
《街/オブジェ前》
八幡
「ハァ!」
ザシュ!
シュン
シルヴァ
『八幡、花罪ちゃんが帰って来たわよ』
八幡
「お、帰って来たか」
花罪
『ε=ヽ( *´▽`)ノ(タダイマー』
八幡
「お帰り」
ジーナ
「それで例の物は?」
花罪
『♪』
パッ
花罪はグラスと髪の毛を出した。
八幡
「お、ありがと。よくやったな(ナデナデ」
花罪
『♪』
シルヴァ
『よかったわね花罪ちゃん♪』
ジーナ
「少し時間ちょうだいね?」
次回八幡潜入です。
グローブはソードがしていたのと同じです。
この物語のジーナは、自分が決めた人とキスしたいという設定です。