やはり俺が魔戒騎士なのは間違っている。   作:アスハラ

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今回は、海老名の母親についてですでは、どうぞ!


送り

〈朝〉

 

《海老名家/姫菜の部屋》

 

海老名

「う、う~ん。ふわぁ~よく寝た。あれ?ここ私の部屋?どうやって?」

 

八幡

『今は寝ておきな』

 

海老名

「涼邑君が送ってくれたのかな?」

 

 

 

 

《海老名家/居間》

 

海老名

「お母さんおはよう」

 

海老名母、八幡

『おはよう姫菜/海老名(モグモグ』

 

海老名

「あ、涼邑君おはy・・・・」

 

八幡

「?どうした?(モグモグ」

 

海老名

「す、涼邑君?何でいるの!?」

 

八幡

「お前の母親に無理矢理泊まらせられたんだよ(モグモグ」

 

海老名母

「泊まらせちゃった♪」

 

海老名

「お母さん・・・・ゴメンね。涼邑君」

 

八幡

「まあ、気にするな(モグモグ」

 

海老名母

「涼邑君には、娘の死相を回避させてもらったからね」

 

海老名

「死相ってお母さんまたタロット占いしてたの?」

 

八幡

「占い?(ゴックン」

 

海老名母

「これ見たら、君は私が何者か分かると思うよ?」

 

海老名母は、タロットカードらしき物を見せた。

 

八幡

「あんた、魔戒法師か?」

 

海老名母

「正確に言えば“魔戒導師”よ」

 

シルヴァ

『魔戒導師?まだ存在していたのね』

 

八幡

「魔戒導師?シルヴァ何だその魔戒導師って」

 

シルヴァ

『零が知らないのも無理ないわね。魔戒導師とは主に占星術を得意とする術使いで、占い師のような役割を果たしていたの、余り戦闘向きではないからもう存在していないと思っていたのよ』

 

八幡

「へ~じゃあ今じゃあ、魔戒導師は珍しい法師何だな」

 

シルヴァ

『そう言う事よ』

 

海老名

「あ、あの~」

 

八幡、シルヴァ

「『ん?』」

 

海老名

「そのペンダントらしき物、喋ってない?」

 

八幡、シルヴァ

「『あ、いっけね。海老名の事忘れてた/いけない、海老名の事忘れてたわ』」

 

八幡

「まあ、紹介しよう。俺の頼りになる相棒のシルヴァだ」

 

シルヴァ

『はあ、初めましてシルヴァよ』

 

八幡

「俺達魔戒騎士は、この魔導具シルヴァのような物を持っている。持っていない奴もいるがな」

 

海老名

「へ、へ~」

 

八幡

「それで、貴女が言っていた娘の死相を回避させたって、娘を占っていたんですか?」

 

海老名母

「そうよ。姫菜を占ったら死相が出ちゃったの」

 

海老名

「え?」

 

シルヴァ

『ようするに昨日その娘、死ぬ筈だったのね』

 

海老名

「そうなの。でも、この娘の死相は消えたのよ。しかもこれで二度目よ」

 

八幡

「二度目?」

 

海老名母

「私達は、前は西の管轄にいたのよ」

 

八幡

「ほう、まだあの頃は魔戒騎士成り立てで彼奴がホラーの返り血をあびてた時だな」

 

シルヴァ

『そうね。それしかないわね』

 

海老名母

「そう騎士の札が出たよ。娘は、銀の鎧の男に助けられた。それが貴方よ銀牙騎士ゼロ」

 

八幡

「何故、俺の称号を知っているんですか?」

 

海老名母

「騎士の札に名前が浮かぶのよね」

 

フワ

 

『銀牙騎士ゼロ』

 

海老名

「ね♪」

 

八幡

「この札何でもありだな」

 

海老名母

「すごいでしょ?(エッヘン!」

 

八幡

「恐れ入りました」

 

海老名母

「恐れ入ったのは此方よ。娘を二度助けてくれたんだからね。あ、そうだ貴方にこれ上げる」

 

八幡

「これは?」

 

海老名母

「この“東の管轄の地図”よ」

 

八幡

「いや、必要n・・・・」

 

ボ!ボ!ボ!ボ!

 

海老名母

「それはただの地図じゃないわよ」

 

海老名母から渡された地図が光だした。

 

八幡

「これって?」

 

海老名母

「この地図はゲートの光よ。まあ、建物内も光っているけどどうかしら?」

 

八幡

「ありがとうございます・・・・と言いたいんですが」

 

海老名母

「ゲートが異常に多すぎると言いたいのね」

 

八幡

「ええ、多すぎます」

 

海老名母

「原因は、この東の管轄の魔戒騎士、魔戒法師のせいなの。ゲート封印適当にしちゃってね」

 

八幡

「上下関係ですか?」

 

海老名母

「そうよ魔戒騎士は魔戒法師を見下しているのは当たり前だけど、原因は雪ノ下家なのよ」

 

八幡

「雪ノ下家が?」

 

海老名母

「まあ、雪ノ下家は元老院と縁があるのよ。番犬所にも依頼が可能よ」

 

八幡

「あの依頼か・・・・」

 

海老名母

「雪ノ下家の魔戒騎士、魔戒法師は無名の魔戒騎士、魔戒法師を見下しているのよ。そのせいでゲートの封印がおろそかになり、ゲート封印のサボりがでちゃったりしちゃっているのよ」

 

八幡

「くだらん事でゲート封印をサボるとは……情けないな」

 

海老名母

「確かにそうね。西の管轄は、上下関係何か関係なく平等に助け合っているって聞いてるわ。貴方が魔境ホラーカルマ、リングを魔戒法師と協力して討伐したと聞いて、考えを改めた人達が増えたと聞いてるわ」

 

八幡

「大した事はしてませんよ」

 

海老名母

「そんな事ないわ。って、姫菜そろそろ学校の時間よ?」

 

海老名

「え?あ、いけない話に夢中すぎた~(ガツガツ!」

 

八幡

「え~と?貴女の名前は?」

 

海老名母

「あ、そういえば名乗っていなかったわね。私は海老名 姫菜の母“海老名 イズナ”よ。娘と共によろしくね」

 

八幡

「はあ、あ、海老名学校まで送るぞ?」

 

海老名、イズナ

『え?〃〃/まあ!』

 

八幡

「泊まらせてくれた礼と絵の礼だから送るだけだが?」

 

海老名

「あ、そうなんだ・・・・(シュン」

 

イズナ

「あら?姫菜が作った絵気に入っているのね」

 

八幡

「ええ、昔、魔戒騎士になる前ですが、修行の旅をしていた時にこの絵に似た風景を見たのでつい。懐かしかったので俺はこの絵好きです」

 

イズナ

「フフ、そっか良かったわね姫菜♪」

 

海老名

「うん」

 

イズナ

「さ、早く着替えなさい」

 

海老名

「ハ~イ」

 

ガチャ!

 

バタン!

 

 

 

 

《海老名家/姫菜の部屋》

 

海老名

「・・・・」

 

八幡

『俺はこの絵好きです』

 

海老名

「うふふ、初めて褒めてくれた・・・・でも、涼邑君に私の部屋見せられないよね」

 

そう、海老名の部屋にはBL本だらけであった・・・・。

 

海老名

「絶対引かれるしそれに・・・・私の絵を初めて私の絵を褒めてくれた人なんだよな~って、涼邑君待ってるの忘れてた~」〃〃

 

 

 

 

 

《海老名家/玄関前》

 

八幡

「朝飯ごちそうまさでした」

 

イズナ

「こちらこそ。娘がお世話になっちゃって」

 

海老名

「お待たせ涼邑君」

 

八幡

「おう」

 

イズナ

「それじゃあ涼邑君、姫菜の事お願いね」

 

八幡

「はい。イズナさん地図ありがとうございます。それじゃあ海老名、行こう」

 

海老名

「うん。お母さんいってきます」

 

イズナ

「いってらっしゃい」

 

 

 

 

 

《海老名家/居間》

 

イズナ

「さて、涼邑君にはちょっと悪いけど涼邑君の占いしちゃお♪」

 

ゴソゴソ

 

イズナ

「!これって・・・・」

 

『涼邑 零。金と銀の称号を持つ者』

 

イズナ

「銀は銀牙騎士ゼロ。金は・・・・まさか涼邑 零君は二つの称号を持つ子なのかしら?昔そんな魔戒騎士いたかも分からないのに、今世紀初めての魔戒騎士になるのかしら?」

 

 

 

 

 

《通路》

 

海老名

「涼邑君ありがとね」

 

八幡

「気にするな。この絵と朝飯の礼だ。それに海老名が行く学校の近くにゲートがある。ついでに封印してから帰る」

 

海老名

「ねぇ、涼邑君。ホラーとの戦いは何時まで続くの?」

 

八幡

「永遠に続く。終わりなんてない。人間に邪心がある限り、俺のいや、俺達魔戒騎士の戦いは永遠に終わらない」

 

海老名

「そう、なんだ・・・・」

 

八幡

「まあ、この話はもう終りだ。人前で魔戒騎士、魔戒法師の事を話す訳にはいかないからな」

 

海老名

「うん、そうだね。ねぇ、最後にいいかな?」

 

八幡

「構わないぞ」

 

海老名

「どうして昔、私がホラーに襲われたのに思い出せないの?」

 

八幡

「イズナさんが忘れさせただけだ」

 

海老名

「お母さんが?」

 

八幡

「ホラーに襲われた夢なんて見せない為に、イズナさんが忘れさせたんだって聞いた。いい母親だな」

 

海老名

「涼邑君のお母さんはどんな人なの?」

 

八幡

「いない・・・・」

 

海老名

「え?」

 

八幡

「俺は、両親の顔を知らない。俺は、孤児で義父に魔戒騎士として育てられたんた・・・・」

 

海老名

「あ、ゴメンね嫌なこと聞いて」

 

八幡

「いや、気にしてないもう昔の話だ・・・・」

 

海老名

「会おうと思わないの?」

 

八幡

「さあな・・・・もうすぐ学校に着くぞ」

 

海老名

「あ、そう、だね」

 

 

 

 

《学校/学校前》

 

八幡

「へ~総武高校?」

 

シルヴァ

『これは・・・・偶然かしらね?』

 

八幡

「イズナさんの仕業か?」

 

海老名

「どうかしたの?」

 

八幡

「いや、何でもない。じゃあ俺はこれで絵の料金払うよ」

 

海老名

「う、うん、またね。涼邑君・・・・ねぇ、君の名前と騎士の名前教えてくれる?」

 

八幡

「・・・・俺は、涼邑 零。騎士の称号の名は銀牙騎士ゼロ。じゃあな海老名、案外すぐに会えるかもな」

 

海老名

「え?それどういう意m・・・・いない?」

 

 

 

 

《総武高校の近く/オブジェ前》

 

シルヴァ

『よかったの?ちゃんと言わなくて?』

 

八幡

「ああ、どうせ四日後会えるだろ?」

 

ザシュ!

 

ザン!

 

八幡

「たくっ!ゲート大すぎだ」

 

シルヴァ

『そうね。この地図、材木座か戸塚に上げとかない?』

 

八幡

「そうだな。ゲートは、シルヴァがいるからいいけど、彼奴等はシルヴァのような魔導具を持ってないからな。イズナさんには申し訳ないけど地図はあの二人にやって俺は“魔導ベル”で十分だ」

 

シルヴァ

『まあ、よく考えてみたら八幡は未成年だからイズナが気を聞かせて昔使っていた魔導ベルを貰ってよかったわね。大昔は、その魔導ベルは魔導火のライターのようにホラーの正体を見破っていたのよ』

 

八幡

「じゃあこのベルはライターの先輩って事だな」

 

シルヴァ

『そうよ』

 

八幡

「あ、そうだ“花罪”」

 

八幡の魔法衣から白い妖精が現れた。

 

花罪

『?』

 

八幡

「川崎達をサイゼに集合させてくれないか?呼んだら金平糖3粒でどうだ?」

 

花罪

『♪』

 

シルヴァ

『OK見たいね』

 

八幡

「じゃあ頼んだよ~」

 

ビューン!

 

花罪は、川崎達を呼びに飛んで行った。

 

八幡

「さて、シルヴァ悪いけど凜さん呼んどいて」

 

シルヴァ

『いいけど何故?』

 

八幡

「一応川崎達を西の管轄に行こうと思ってね」

 

シルヴァ

『西へ?あ~制服ね』

 

八幡

「そ、流石に制服は、エマさん達に任せられるけど魔法衣は、凜さんに任せるしかないからね」

 

シルヴァ

『そうね。八幡の服はエマに作ってもらったけど魔法衣に改造したのは凜だからね』

 

八幡

「ま、俺達は先にサイゼ向かおうぜ?」

 

シルヴァ

『そうね。ゲート封印しながらね』

 

八幡

「ハ~イ」




魔導ベル
炎の刻印に出た魔導ベルです。八幡は未成年騎士だから色々不味いなと思い出しました。

花罪
ZERO- -DRAGON BLOODに出た妖精で本編と同じく金平糖好きです。

次回もプライベート回です。

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