やはり俺が魔戒騎士なのは間違っている。 作：アスハラ
《通路》
ｽﾞﾙｽﾞﾙ
戸塚
「ねぇ、八幡。番犬所の呼び出しって何だろね？」
ｽﾞﾙｽﾞﾙ
八幡
「さあな」
ｽﾞﾙｽﾞﾙ
沙希
「魔戒騎士であるあんた達が呼ばれるのは分かるけど、魔戒法師の私と操を呼ぶなんてなんだろうね？」
ｽﾞﾙｽﾞﾙ
八幡
「さあな。でも、録なもんじゃない事だけは確かだろ」
ｽﾞﾙｽﾞﾙ
操
「材木座さん大丈夫かな？」
八幡
「・・・・“生き残りジャンケン”に負けたこいつが悪い」
ｽﾞﾙｽﾞﾙ
材木座
「・・・・・・（白目」
〈回想〉
《涼邑屋敷／居間》
めぐりが作り上げた下手物料理をどう処理するか全員が悩んでいた。
全員
『・・・・・・・・・・』
八幡
「どうする？」
戸塚
「今日番犬所に呼ばれてるし・・・・」
沙希
「私も呼ばれているし・・・・」
操
「八兄・・・・」
材木座
「こ、こうなれば！」
全員（材木座以外）
『？』
材木座
「ジャンケンだ」
全員（材木座以外）
『ジャンケン？』
材木座
「生き残りジャンケンだ。負けた者がこの化学兵器を食べるのだー！」
全員（材木座以外）
『成る程！！』
八幡
「あ、でも、女子組の参加は駄目だからな」
女子組（めぐり以外）
『良かった！』
めぐり
「さっきから本人目の前にして酷いよ～。ねぇ、シルヴァちゃん～」
シルヴァ
『・・・・』
めぐり
「わ～ん」
材木座
「でわ！殺るぞ！生き残り！」
戸塚
「ジャン！」
八幡
「ケン！」
３人
『ポォン！』
涼邑 零（八幡） パー
戸塚 彩加 パー
材木座 義輝 グー
八幡
「イヨッシャー！」
戸塚
「か、勝ったー！」
材木座
「あ～……」orz
〈回想終了〉
《通路》
ｽﾞﾙｽﾞﾙ
戸塚
「材木座君、良くあの料理完食したよね・・・・」
ｽﾞﾙｽﾞﾙ
八幡
「昔、めぐりの料理食った時は川が見えたな・・・・（遠い目」
ｽﾞﾙｽﾞﾙ
沙希、戸塚、操
『（三途の川渡り掛けたのー！）』
ｽﾞﾙｽﾞﾙ
操
「八兄、戸塚さん、材木座さんを引きづってて重くない？」
ｽﾞﾙｽﾞﾙ
八幡、戸塚
『重い／いよ』
ｽﾞﾙｽﾞﾙ
八幡
「たくっ！この子デブ重いんだよ！“洲崎 類（すざき るい）”ちゃんが見たら泣くぞ！」
ｽﾞﾙｽﾞﾙ
戸塚
「あはは、そうだよね」
ｽﾞﾙｽﾞﾙ
八幡
「そういや戸塚、“尋海アリス（ひろみ アリス）”さんはまだ眠りから覚めてないのか？」
ｽﾞﾙｽﾞﾙ
戸塚
「うん、まだ覚めていないんだ・・・・」
ｽﾞﾙｽﾞﾙ
八幡
「そうか・・・・」
シルヴァ
『八幡。そろそろ材木座を起こしてくれる？』
八幡
「ああ、材木座。起きろ」
材木座
「ああ、ううん・・・・」
八幡
「あ、類ちゃんだ」
材木座
「類殿！何処にいる！？」
八幡
「起きたな」
戸塚
「効果覿面だね～」
材木座
「あ、あれ？我は一体？」
八幡
「知らん方がいいぞ。あの下手物食った後なんだからな」
材木座
「？」
シルヴァ
『さ、開けるわよ？』
ﾊﾞｶｧｧｧｧﾝ!
八幡
「入るぞ」
シルヴァは、番犬所に繋がる壁の扉を開け、八幡達は番犬所に入った。
《東の番犬所》
八幡
「久しぶりに来たな・・・・」
コダマ
「・・・・」ｽｯ
八幡
「・・・・」
ｼﾞｬｷ!
ｶﾞｼｭ!
ﾌﾞﾊｧｧｧｧ!
戸塚
「・・・・」
ｶﾞｼｭ!
ﾌﾞﾊｧｧｧｧ!
材木座
「・・・・」
ｼﾞｬｷ!
ｶﾞｼｭ!
ﾌﾞﾊｧｧｧｧ!
八幡達は魔戒剣、魔戒弓を狼の口を開けている銅像に刺し、小さな剣が出現した。
ﾊﾟｧｧｧｧ!
ケイル
『お久しぶりね、銀牙騎士ゼロ。涼邑 零』
ベル
『最近来ないから、落ちこぼれ魔戒騎士をからかってやったわ』
材木座
「それで、我々を呼んだ理由な何だ？」
戸塚
「チョッ！材木座君！？」
ローズ
『構わん』
ケイル
『本来ならこれは涼邑 零だけにお願いしたかったのですが、涼邑 零だけでは荷が重いのです』
ベル
『つまり弱いという事です』
操
「な、何ですって！もう一d」ｽｯ
八幡
「気にするな操・・・・」
操
「チッ！」
八幡
「無礼をお許し下さい。それで、俺達を呼んだのは此処かの管轄の尻拭いの役目ですか？」
ローズ
『・・・・その通りだ』
八幡
「やっぱりな・・・・リングだけならまだしも、また、この管轄の尻拭いか。それで、俺では荷が重い依頼は何ですか？」
ケイル
『ある人間の護衛です』
戸塚
「護衛？」
シルヴァ
『あり得ない依頼ね』
八幡
「まさかその人間・・・・“血に染まりしもの”ですか？」
ベル
『その通りです。かつて涼邑 零貴方が苦労して守りきり、血に染まりしものだった人間を無くさせたのですからね』
八幡
「・・・・成る程ね。俺じゃ荷が重いな。それで、その血に染まりしものの人間の名は？いくらなんでもただの人間じゃ無さそうですが？」
ローズ
『その通り。ただの人間なら護衛の依頼などしない』
ケイル
『その血に染まりし者の人間の名は“雪ノ下 雪乃”』
八幡
「雪ノ下？シルヴァ、確か雪ノ下って確か・・・・」
シルヴァ
『優秀な魔戒騎士、魔戒法師の者達が集まっているこの管轄の上位クラスの名家よ』
八幡
「そんな名家の人間が何故自分のとこ・・・・そう言う事か」
ベル
『気付いたようですね』
八幡
「此処の管轄の魔戒騎士か魔戒法師のせいで血に染まりしものになったんですね」
ローズ
『その通りだ。だから“魔境カルマ”“伝説のホラーゼドム”“竜騎士”“リング”を討伐した貴方方に依頼したいのだ』
ケイル
『それで、この依頼受けますか？』
八幡
「俺が受けるメリットがないな」
ベル
『“お前が昔愛した女を生き返らせるではどうですか？”』
八幡、シルヴァ
「『！？』」
全員（八幡、シルヴァ、神官以外）
『？』
沙希、操
『（八幡／兄が愛した女を生き返らせる？）』
シルヴァ
『八幡・・・・』
八幡
「（生き返らせる？シズナを？）」
シズナ
『八幡』
八幡
「分かりました。その依頼、俺は受けます・・・・ただし」
全員
『？』
八幡
「彼奴を生き返らせるのは無しだ」
ローズ
『何故だ？』
八幡
「彼奴を生き返らせる為には肉体に彼奴の魂が必要だろ？彼奴は、静に眠らせたいんだ」
シルヴァ
『フフッ、零らしいわね』
ケイル
『それで涼邑 零は受けるようですが、どうしますか？』
材木座
「チッ！友が受けるならば我も受けよう」
戸塚
「僕も受けます」
沙希
「私も受けよう」
操
「零兄が受けるなら私も受けるよ」
ベル
『決まりましたね。それでは全員五日後“総武高校”に“転入”するようにお願いしますね』
ローズ
『期待しているぞ。特に銀牙騎士ゼロ。コダマ３人の魔戒騎士に依頼を渡しておけ』
ﾌｯ!
３神官達は、八幡たちの前から姿を消した。
コダマ
「・・・・」ｽｯ
ﾊﾟｼｯ!
八幡
「・・・・」
八幡達は３通の赤い封筒を受け取った。
八幡
「沙希、操、お前らには材木座、戸塚のサポートしてほしいんだが」
沙希、操
『分かったよ／分かった』
《通路》
八幡は、材木座達と別れ依頼の場所に向かった。
シルヴァ
『八幡』
八幡
「・・・・」
シルヴァ
『八幡！』
八幡
「！？何だ？」
シルヴァ
『メメがいるわ』
八幡
「何？」
メメ
『・・・・』
八幡
「珍しいな。またメメが出るなんてな」
ｷｨｨ!
シルヴァ
『“西の管轄”の神官が極秘に貴方を呼んでるわ』
八幡
「何！？あの“ガルム”が・・・・会いたくねぇが、仕方ない。東管轄の甘い飴でも買って行くかね」
シルヴァ
『そうね』
そう言うと、八幡は店に向かった。
八幡達総武高校に行きます。行かせるか行かせないか迷いました。
ガルムというのは牙狼炎の刻印に出た神官で本編とは違い甘党派です。