やはり俺が魔戒騎士なのは間違っている。 作:アスハラ
《とある屋敷/???部屋》
ある屋敷にある暗い部屋に男が目を閉じながら何かを待っていた。
ブォン!
???
「・・・・。」
ブォン!
???
「ハァ!」
ガキィ!
暗闇の中からデカイ斧が男に当たりそうになったが二本の小太刀で受け止めた。
ブォン!
???
「ウオォォォォ!」
ガキガキィン!
ブォ,ブオォォォォン!
???
「ハアァァァァ!」
ガガキィィィィン!
前と左右に斧が来たが受け止めた。
ガチャ!
女
「はぁ八幡君訓練するのはいいけど牙の鋼直すのに苦労するのよ?」
暗闇の部屋から髪の長い黒髪の女性が来た。
八幡
「すいません凛さん。でも、加減したら怪我してしまいますよ。」
凜
「まあ、そりゃそうだけどね。」
八幡
「それで何か用があったんじゃ?」
凜
「ああ、“東の”“番犬所”から指令よ。」
凜は、赤い封筒を八幡に渡した。
八幡
「指令?まだ東に移ったばかりなのに指令かよ。」
凜
「まあまあ、東に移ってのデビュー戦だと思いなさい。」
八幡
「分かりましたよ。」
カシャ!
ボォ!
八幡は、赤い封筒を変わったライターを使い燃やし謎の文字が浮かび上がった。
八幡
「『人の願いから生まれしホラーを討伐せよ。魔獣の名はライラ』か。」
凜
「願いね。確かこの街には“祈りの鐘”があったわね。」
八幡
「祈りの鐘ね。人は願わなきゃダメなんですかね?」
凜
「それはその人次第よ八幡君。八幡君は願うんだったら何を願うの?」
八幡
「願いませんよ。俺は、願わなきゃダメな男じゃないですからね。」
凜
「そうね。“シルヴァ”を忘れずにね。」
八幡
「“家族”忘れるわけないですよ。」
凜
「そうね・・・・。」
八幡
「凛さん?どうしたんですか?」
凜
「い、いいえ、何でもないわ。さあ、さっさと着替える!」
八幡
「は、はい。」
八幡と凜は、広間に向かった。
《屋敷/広間》
ガチャ!
???
『あら八幡お仕事?もうちょっと休みたかったわね。』
首飾りのアクセサリーが八幡に声を掛けた。
八幡
「そう言わない東に移ってのデビュー戦だと思えばいいんだからなシルヴァ。」
シルヴァ
『凜に言われたわね?』
八幡
「はい、そうです。」
シルヴァ
『フフ、まあ、この東の地形は大体把握したわよ。』
八幡
「御苦労様シルヴァ。」
凜
「はい、“魔法衣”を着て討伐に行って来なさい。」
八幡
「はい。」
パサッ!
カチャ!
凜は、黒い上着を八幡に着せ。シルヴァを首に掛けた。
八幡
「じゃあ、行って来ます。」
凜
「いってらっしゃい。」
ガチャ!
バタン!
八幡は、屋敷から出た。
凜
「・・・・あの子に母親なんて名乗れないわよ。知らなかったとはいえあの子を捨てた事にかわりないもの。」
どうでしたかね?凜は、八幡の母親ですが何故いるかは後々紹介します。