この事実を知った桂は辰馬を蹴とばす。
「坂本!貴様母星を裏切る気か!?そんな悪意の『あ』の字すら知らなそうな顔して!!」
さらに陸奥が倒れた辰馬の股間を踏み続ける。
「商いの基本は人を疑うこと。じゃが、わしの商いは人を信ずる所から始まる」
「宇宙から地球へ股間をかえして病原菌を運ぶのが、こいつの仕事じゃ」
「アハハ……陸奥ぶっ殺すぞ……」
「今頃地球はわしらが運んだ斥候によって種を蒔かれ、それにより人間はエリザベス化。口がきけない状態にある。しかしこれは奴らの作戦の始まりに過ぎない。この次には兵を投入してくるだろう。無論、この状態の軍は動けない。動けたとしても、奴らの方が兵力は勝る。これだけは何としても阻止しなければならん」
すると、先ほどまで倒れていた辰馬が立ち上がる。
「金平」
「銀平な」
「ヅラ、おんしらにこの船に乗うてもろうたのは、偶然じゃなか。
宇宙人相手に大ゲンカなんぞできる大バカは……おんしらしかおらん!!」
ーーーー
快援隊は蓮蓬に接近。辰馬は彼らに商談を行うらしい。
「商談?」
「そうじゃ。蓮蓬は幻の傭兵部族と言われるだけあって神出鬼没。レーダーにもかからぬあの母星を見つけるのは骨が折れる。だからおいしい話で奴らを釣り上げる」
「辰馬、何を売るつもりだ?」
権瓶が問う。
「ちょっとやそっとの物じゃ釣れないことはわかっとる。絶対に断れないものを売る。そう、地球を」
「「はぁ!?」」
「大丈夫じゃ。わしらは前に協力したお陰で中立派と認識されとる。変なことをしなければ……」
ーーーー
商談は副官とその補助である陸奥と権瓶に任せ、エリザベス救助隊と辰馬はエリザベスのような恰好をしてエリザベスを捜索する。
[ギンザベス、ヅラザベス、こっからはプラカードで会話するんじゃ]
辰馬がプラカードで二人に指示を出すがだんだん身体が震えだして…‥
[ごぼろしゃああ]
嘔吐してしまった。
[酔い止め飲むの忘れた]
「お前そんなんで船乗ってんのか!?」
「坂本!貴様まだ酔い癖が治っていなかったのか!酔った時は窓を開けなさい!そして大きく深呼吸!」
桂は辰馬の変装の前部分を破る。
すると辰馬は身を乗り出して遠くを見だした。
[おい貴様ら]
この騒ぎを聞きつけたのか蓮蓬の民の一人がやってくる。銀平はとっさに辰馬の前に出て彼を隠す。
[な、何でしょう?]
[ここで何をしている]
さらに民たちが駆けつけ、野次に囲まれてしまった四人。すると
[待て]
[!!]
身体に何も装飾がない民が一人、こちらに歩いてくる。
[こいつらは俺の部下だ 手を出すな]
[え、"
[私たちはそんなこと知りません!]
[知らなくて当然 これからスカウトするのだからな
テメーラなかなかいい面してるじゃねーか 俺の下で戦わねぇか]
この江蓮という者を目にした桂は自分の相棒の名を叫ぶ。
「え、エリザベスぅぅぅ!!」
ーーーー
一方こちらは陸奥と権瓶の商談組。結果は失敗。二人は蓮蓬のリーダーとされる"米堕"という者に連れていかれる。銀平らも同じ場所に連れていかれるが……
そこには、巨大なトリコロールカラーの人型の兵器が大量に並んでいた。
ツッコミ不在
銀平・・・彼は「真面目そうだけど中身は銀時そっくり」だけどツッコミはしたことないのでボケ担当
桂・・・ボケ担当
辰馬・・・上に同じ
フミ子・・・少なくともツッコミではない
権瓶&陸奥・・・ツッコミだがほぼ出番なし
たまにはこういうのもいいかなーって思ってやってみました。