『こ、これはどういうことだエリザベス!エリザベスが一匹二匹……イヤァ!!』
桂は全てを思い出した。エリザベスに瓜二つの生物が群れを成しているところを目撃して彼らに記憶が消去される液体を飲まされたことを。
「消された記憶を取り戻したようね」
すると突然、銀平の背後から女性が現れる。
「私も思い出したところよ。私たちはかわいいペットなんかじゃない。この星を侵略しに来たのよ。辰羅、茶吉尼、夜兎の裏で暗躍し、古より"白い悪魔"と呼ばれてきた
その名を"
彼女、フミ子によれば蓮蓬は地球を侵略しようとしている。しかし今なら止めることができる。とのこと
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「出陣だァァァ!!いざゆかん宇宙へ!!」
桂は甲冑を身にまとい、『銀河無双』と書かれた旗をつけた白馬にまたがっていたが、振り落とされ後ろ足で蹴とばされてしまう。
「地球侵略しに来た奴に協力して地球を守る……か」
銀平が愚痴をこぼす。
「あら、信用してないの?だったら一度手合わせしてみる?残念ながらベッドの上ではないけど」
「ふざけんな。俺はあんたみたいなビッチには興奮しな……」
銀平がこう言った瞬間、フミ子は彼の前にあるブランコに立ち乗りし、自ら白い衣の下を見せつけてくる。
(は、早い!一瞬で俺をふしだらにするとは……!)
一瞬で鼻血を出す銀平。
「私乗られるより乗るほうが好みなの。天国に連れて行ってあげるわよ~」
「そいつぁ残念だ。
俺は上の方が好きなんだがね!」
すると銀平はシーソーを使いフミ子を後ろから攻める。彼もやはり銀時の双子の弟なのだ。
(は、早い!一瞬で私のMを開化させるなんて……!)
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「地球にもこんなふしだらな男がいたのね。見直したわ」
「こちらこそ。ようこそ
二人は何と言っていいのかわからない握手をする。
「おお、こんなにも早く異民族と和解できるとは……!これならエリザベスも……」
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「じゃあ私を地図に見立てて作戦立てましょう」
「あれが宇宙とするとだな……」
「じゃあこれが地球だとして……」
フミ子の股下に頭を突っ込んで作戦会議をする二人。しかし次の瞬間、三人は吹き飛んでしまう。
『隊長、障害物は取り除きました!』
『アハハハ、そうかそうか、じゃあ着陸準備するだらぁぁぁ!!』
この声の後、サングラスをした男が編み笠を被った女性に蹴られながら落ちてくる。
「おい、まさかお前、坂本か!?」
「え?辰馬?」
銀平と桂がサングラスの男を見る。それは紛れも無く、
「その声……ヅラ!金平ー!!」
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「まっこと久しぶりじゃのう!」
「貴様こそ……」
「あの時はホントヒヤヒヤしたもんだ」
「「「まったく、いつまでたっても変わらん奴め!あはははは!」」」
サングラス男こと辰馬と銀平はフミ子、桂は辰馬を蹴った女性 陸奥の股下に頭を突っ込み友との再会と喜ぶ。
「なんじゃこの小説は……まさかツッコミ不在とは……それよりおまんら、宇宙に用があるんじゃろ?」
辰馬たちの船から縄の梯子が垂れる。
「急げ。手遅れになる」