鴉か夜叉か   作:鮭愊毘

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病院は早めに行こう

「んなわけあるかァァァ!!それただのお前の願望じゃねぇかァァァ!!」

 

万事屋に新八の叫び声が響く

 

「いやだって・・・いつもいつも天パ天パってさ・・・うるさいんだもん☆」

 

「☆ってなんだよむかつくんだよ!」

 

 

「たまには言ってみたくなるもんだよ・・・ん?」

 

銀時がテレビをつける

 

 

「そうですね・・・私は私の歌聞いてくれる人みんな大好きだし、大切な仲間。だから・・・その・・・嫌だったんです。そんなファンのみんなに階級を付けるみたいで」

 

(お通ちゃん?)

 

「でも、番組の方から連絡があって、作っちゃおうかな・・・って

 

寺門通OFC作っちゃいまーストロンチウム!」

 

「「「!!!」」

 

 

「次回のテレビちゃんぽんは、寺門通OFC決定戦(場のピアニスト)

体力、知力、努力、経済力、持てる力を持って叫べ!お通ちゃんへの愛を!!

 

番組では、参加者を募集しております」

 

 

「「「・・・」」」

 

 

この報道を目にした新八・タカチン、刄は銀時を凝視する。この決定戦に出るには一人足りないからだ

 

 

「俺は結野アナの握手会があるからパス」

 

「「「・・・」」」

 

次に神楽を凝視

 

「私も酢昆布の特売会で忙しいアル」

 

「「「・・・」」」

 

最後に銀平を凝視

 

 

「・・・わかった。やろう」

 

ついに参加条件である四人を達成した親衛隊

 

 

「今まで気になってたアルが、銀平・・・仕事大丈夫アルか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うおらぁぁぁ!!!」

 

 

「「「ギャァァァァァ!!」」」

 

一方こちらは真挑組屯所。突如襲来した土方(と近藤)にパニック状態

 

 

「で、土方氏、どうしてここに?」

 

「寺門通OFC」

 

「え?」

 

「寺門通OFC決定戦に一緒に出てほしい」

 

「・・・は?」

 

「頼む!この通り!」

 

「こ、近藤まで・・・」

 

 

土方はすでに近藤と山崎をスカウトしているが、一人足りない。だから真挑組の力を借りたい こう言っている

 

 

「・・・よし、あいつを連れてこい」

 

 

 

 

 

 

 

「何事だ!俺はエリザベスと宇野を・・・あ」

 

「か、桂・・・」

 

 

 

通選組に桂が加わり、これでこちらも条件を満たした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~寺門通OFC決定戦当日~

 

 

お通を愛するオタクたちがここに結集している。路上ライブをしていた頃からのファン、本格的に売れてきた頃からのファンなど、色々なファンが存在する

 

 

特に騒ぎもなく、お通の掛け声により予選が開始される

内容は会場から大江戸テレビまでの10キロ走。上位四位までが次に進め、例えチームメンバーのうち一人がビリでも一人がその上位に入っていればそのチームは次に進める

 

忘れてはいけないのが、チームの中で一人でも棄権者が出てしまったらそのチームは失格になる ということ

 

 

そこで早速やらかしたチームが一つ

 

 

 

 

 

「タカチーーーン!!」

 

寺門通親衛隊だ。タカチンが負傷してしまったのだ。走るオタクたちに踏まれて

 

当然、オタクたちは走る。愛しのお通目指して走る。そんな中転んだり立ち止まったらどうなるであろうか。もちろん、転んだら踏まれ、立ち止まってもオタクに倒され結局踏まれてしまう。そう、タカチンはオタクたちに轢かれたのだ

 

 

「は、早く病院に・・・!」

 

新八は思い出す。『チームで一人でも棄権者が出たら失格』というルールを

 

 

 

「にょい~んってしてるからこのままでよくね?髪が」

 

「そうですね。にょい~んってしてますもんね。髪が」

 

こう理由を付けて髪がにょい~んとしている白目剝いたタカチンを運ぶ新八と銀平

 

 

 

 

「あれ?何やってんですか?」

 

しかし、通選組の山崎に発見されてしまった

 

 

(ザキィィィィ!!)

 

(・・・誰だっけ?)

 


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