恋姫バサラ 蜀編 大陸に呼ばれし老鬼と御遣い   作:双龍

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リアルの忙しさに加え書く気力が湧かずにこの一話を書くのにこんなにも時間がかかってしまいました、ですが最初書いたように途中で投げ出すことはしないので気長に待っていただけると嬉しいです、待ってくれている方には大変申し訳ありません、それでは48をお楽しみ下さい。


48話

美以たちを仲間に加えて一刀たちは南蛮から成都まで戻ってきていた、そして美以たちが来て半年ばかり過ぎた頃成都に激震が走った、曹魏と孫呉の激突である、前々から両国は小競り合いをしていたがそれがとうとう本格化し戦にまで発展してしまったのだ、朱里はその事聞くと将軍たちを大広間に集めて軍議を始めた。

 

「とうとう魏と呉の争いが戦を起こすまでになってしまいました」

「朱里二国の状況はどんな感じなんだ?」

「はい曹魏の兵力はおよそ百万、対する孫呉の兵力は四十万たらず兵力差は歴然かと」

「なら俺たちの取る行動は二つあるな、このまま魏と呉の戦を見物したままじゃ、呉がやられれば次に曹操は俺たちに牙を向ける、俺たちの兵力は三万、勝ち目は恐らくないだろう、なら取る手は魏に服従するか、」

 

一刀がそこまで言うと今まで黙っていた義弘が声をあげた。

 

「呉と同盟して魏を倒すか、じゃな?一刀どん」

 

義弘の言葉に一刀はコクりと頷いた。

 

「小生は魏に与した方が利点があると思うがね、朱里はどう思う?」

「確かに義弘さんたちの事もあるでしょうから魏に降ってもそれなりの待遇はしてくれると思いますが、私の思惑は違います」

「ほう、天下の名軍師諸葛孔明殿はどんな案を考えているのか、小生にもご教授願いたいね」

「私の考える案は、今この大陸には勢力が三つあります、曹操さんの治める魏、孫策さんの治める呉、そして桃香様とご主人様が治める蜀、そしてこの三国が小さな勢力を倒しいったので残すはこの三国だけとなりました、そしてどの君主も国を治める器があります、よって私は三国が手をとり三国県立をすることを提案します」

(やはりそうくるのか、小生の知る歴史では三国県立は出来ずじまいだったが、この世界なら出来るかもしれないな)

「三国が手を取り合って国を納めるか・・・いい案じゃないか朱里」

「ほんとだよ朱里ちゃん、私もその方がいいな」

 

一刀と桃香が乗り気なところを見て官兵衛はフッと笑いながら席を立った。

 

「あ、か、官兵衛さん!」

「流石は朱里だな、なら小生もその策に乗るとしようかね」

「は、はい!!」

 

官兵衛が乗り気になってくれたことが嬉しくなり朱里は大きく返事をした。

 

「なら一刀小生たちのやることは一つだ、今の曹操の力は均衡を保つには大きすぎる、だから」

「呉と同盟を組み魏の力を削るのですね?暗の君殿」

「軍神よ、小生の台詞を横取りしないでもらいたいね」

「これは失礼しました、なら呉と同盟組むためにもここは援軍を出すべきでしょう」

「謙信さんの言う通りですね、なら人選は朱里、任せていい?」

「はい、同盟を組むならこちらの誠意を見せるためにも桃香様かご主人様のどちらかに出向いてもらわねばなりません」

「なら俺が行くよ、この時のために謙信さんや義弘さんに鍛えてもらったんだし」

 

一刀がそう言うと義弘と謙信が揃って立ち上がり一刀の隣にやって来た。

 

「なら弟子の成長を見るためにもおいも一緒に行こう」

「向こうには甲斐の虎も居ます、私も共に参りましょう」

「なら後は愛紗さんと」

「ワシも連れていってくれないか?朱里」

「家康さん、分かりましたなら、ご主人様、家康さん、義弘さん、謙信さん、愛紗さん、後私も一緒に行きます、桃香様たちは戦の準備をお願いします」

 

全員が頷き、朱里は雛里と官兵衛に後の準備を任せ、その会議の次の日、一刀たちは呉の救援をするため蜀の城を出発した。

 

 

 

 

 




戦の導入なのでかなり短いです、次回は家康の宿敵の彼を登場させるつもりです、それで49話でお会いしましょう、感想、評価お待ちしています、今月中にはもう一話は投稿したいなぁ。

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