義弘たちが洛陽の中に入ると董卓たちとかすがが町の中で待っていたが一刀は佐助がいないことに疑問を感じた。
「あれ佐助さんは?」
「あやつならもう帰ったぞい」
「孫市久しぶりだね~元気だったかい?」
「慶次か、久しぶりだなまあ元気だな」
「上杉の久しいの」
「氏政、お前がここにいるとは思いませんでしたよ」
「うわぁ神様お久しぶりです!!」
「巫殿も息災のようですね」
謙信たちと氏政たちの挨拶が終わると一刀はその中にいる小さな女の子の前にしゃがんだ。
「君が董卓だね」
「あんたがあの忍が言ってた北郷一刀?」
董卓が喋らず賈駆が一刀に聞いた。
「ああ、君たちを保護するために来た」
「一つ疑問があるわ、あんたあたしたちをどうする気なの」
賈駆が董卓を隠すように一刀の前に立った。
「あたしたちは松永の奴に散々酷いことをされたわ、貴方たちが松永と同じ事をしないって言い切れる?信じられないのよ、あたしたちを匿って貴方に何の得があるの!!」
「得なんかないよ、ただ俺は君たちを救いたいんだ、俺がこの世界にやって来た時も桃香たちが助けてくれて俺は生きてる、その後もいろんな人達に助けてもらった、俺はそんな人達に恥じないように生きたいんだ、それに君たちみたいな可愛い女の子は見捨てられないからね」
一刀の最後の言葉に顔を赤くする賈駆と董卓だった、だが一刀の目は嘘をついてないことが董卓には分かった。
「詠ちゃん、この人は嘘をついてないよ」
「でも月・・・」
賈駆の言葉を遮って今度は董卓が一刀の前に立った。
「董卓ちゃん俺に君たちを救わせてくれ」
「はい、お願いいたします」
「さて取り合えず董卓ちゃんと君は・・・」
「賈駆よ」
「董卓ちゃんと賈駆ちゃんには死んでもらわないといけない」
「なっ!?あんた今助けるって」
「違う違う、名前を捨ててもらうんだよ、だからこれから董卓と賈駆の名前が使えなくなるから新しい名前を考えないとな」
賈駆は最初の一刀の言葉に驚いたが最後まで聞くとほっとし一刀に言った。
「簡単よあたしたちの真名をあんたに預ければいいのよ」
「でもいいのか?」
董卓と賈駆は揃って頷くと自己紹介を始めた。
「私は姓は賈 名は駆 字は文和 真名は詠」
「私は姓は董 名は卓 字は仲穎 真名は月です、あの~氏政さんたちは・・・」
「もちろん氏政さんたちがいいならかまわないよ」
「ならワシはお主らに付いていくかの北条氏政じゃ、それとこの者は風魔小太郎じゃ」
氏政に紹介されると今まで姿を表さなかった風魔が突然氏政の隣に現れた。
「よろしくお願いします氏政さん、小太郎さん」
「私は雑賀孫市お前に私を使いこなせるか見物だ」
「使いこなそうなんて思ってません、これからよろしくお願いします」
孫市は一刀の態度に少し驚いたがクスリと笑うと握手をした。
「私は鶴姫ですよろしくです一刀さん!!」
「げ、元気な子だな、よろしく鶴姫ちゃん」
そしてお互いに自己紹介を済ませると早速袁紹たちに董卓たちは逃げたと報告をした最初は袁紹もイラッとしていたが洛陽の都を取り返した事もあり直ぐに董卓の事を忘れた、董卓たちが一刀たちの本陣に行くと霞たちと再会し涙を流して喜んだ、この後呂布や陳宮からも真名を預かり、董卓たちがいなくなったことで反董卓連合は解散し一刀たちも自分の城に帰っていった。
今回は連合編の終りなので少し短くしました、しかし蜀にずいぶんバサラのメンバーを集めてしまいました、最初はバランス考えていたのですが作者の技量不足でこうなってしまいましたが多分大丈夫だと思います、それではまた32話でお会いしましょう、感想、評価お待ちしています。