恋姫バサラ 蜀編 大陸に呼ばれし老鬼と御遣い   作:双龍

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今年最後の投稿ですなんとかここまでいきました30話です、当初はどうなるかと思っていましたが見てくれている皆さんに支えられてここまでやれましたほんとにありがとうございます、それでは30話をお楽しみ下さい。


30話

「せや、謙信はんあんたら別の世界から来たねやろ?」

「何故その事を」

「うちの所にも居るんや、槍を杖みたいにつく氏政っちゅうじいさんと気配がせえへん小太郎それに孫市後鶴っちゅう姫さんや」

「ほう氏政ですか、しかし妙な取り合わせですね」

「氏政たちは松永に従っておるのか?」

「いや放浪しとったのを月が面倒見たんや、そやから月の為に戦をしとる」

 

氏政たちはこの世界に着いたはよいもののお金も無くどうしようもなくなったときに董卓に拾われたのだ。

 

「ならば事情を話せば協力するでしょう」

 

謙信に言われて二人は頷くと姿を消した。

 

「ならば我らは潜入が松永に気づかれぬように攻城戦に集中する、帰るぞ幸村」

「承知しましたお館様、それでは皆様お休みなさいませ」

「なら俺たちも帰るぜ、行くぞ小十郎」

「はっ、政宗様」

「なら、おいたちもこの事を一刀どんたちに知らせるとするかの、張遼どんは呂布どんと一緒に休んどれ」

「ありがとう、それとうちのことは真名の霞呼んでくれ」

「了解しもした、それじゃあの」

 

義弘は一刀たちにことの次第を話すと董卓救出に快く手伝ってくれると言ってくれた、その頃佐助たちは無事に洛陽に忍び込んでいた。

 

「いやーまさかかすがと一緒に任務ができるとは思わなかったわ~」

「無駄口を叩くな与えられた任務を」

 

二人は微かだが気配を感じ二人で背中合わせに武器を構えた。

 

「かすが」

「分かっている、おい出てこい!」

 

かすがが言うと闇の中からゆっくり姿を表したのは風魔小太郎だった。

 

「やはり風の悪魔か、貴様何を企んでいる」

 

かすがの言葉には答えずに小太郎は城の方に向かって走った。

 

「追うぞかすが!」

「お、おい」

 

佐助は小太郎の意図をくんで小太郎を追いかけた。

 

「付いていって大丈夫なのか?佐助」

「ああ、あいつなら姿を消すこともできるのにわざわざ消さずに走るってことは俺たちを誘ってるんだ」

「バカそれじゃ罠の可能性もあるだろ」

「ああ、でも罠ではない気がする」

「お前の勘が外れたらただでは済まさないぞ」

 

佐助とかすがは小太郎を追いかけ洛陽の城に忍び込むと玉座の間の扉の前に佐助とかすがを誘導すると小太郎は消えて玉座の間の扉が開いた。

 

「武田に上杉の忍、久しぶりじゃな」

 

中では氏政たち董卓軍に拾われたものたちが集まっており小太郎もその中に加わっていた。

 

「なるほど俺様たちをここに呼ぶために風魔を」

「そうじゃ、風魔から戦場で武田や上杉や島津のを見たと言われての、霞たちもお主らに捕まったようじゃし、霞ならこの状況をお主らに伝え、お主ら二人を送るじゃろうと風魔がの、ワシの風魔がの!!」

 

氏政はどうどうと胸を張って情けないことを言った。

 

「まあ、それは良いけどさどうしてこうなったの?」

「それはの「それは私からお話しします」」

 

その声は玉座の間の奥から聞こえると二人の少女が現れた一人は緑色の髪をして眼鏡をかけ、もう一人は着ている服や佇まいから姫のような雰囲気を醸し出していた。

 

「私は姓は賈名は駆字は文和」

「そして私は姓は董名は卓字は仲穎です」

 

かすがと佐助は驚いた、今まで出会った三国志のものたちは全員女性だったこともあり董卓も女だとは思ってはいたがこんなに小さく純粋な目をしていたからである。

 

「ほ、本当にお前が董卓なのか?」

「はい」

「信じられんじゃろうが真実じゃ」

「ところでさ俺様たちは董卓が捕まってるって聞いてきたんだけど?」

「それがな虎牢関で負けた後松永の奴が来ての、もうこの娘はよう済だからと言って返したんじゃ」

「でその松永本人は?」

「消えよった」

 

佐助が考えているとかすがが話した。

 

「さて、どうやってこいつらを連れ出すか」

「それは問題ないわこの洛陽には地下水道があって、そこを抜けると外に出られる、でも外に出たとしてあたしたちには帰る場所が・・・」

「まあその事も含めて取り合えずお館様たちに聞いてみるか、はっ!じゃこの事をお館様に頼むよ」

 

佐助が印を結ぶともう一人の佐助が現れて信玄たちに報告に行った、佐助の分身が陣に到着すると信玄は義弘と謙信そして一刀さらには政宗を自分の天幕に呼んだ。

 

「また呼び出してすまんの、佐助!!報告せい」

 

佐助は松永が逃げたことや董卓たちが逃げ場が無い状況に陥っていることを話した、すると一刀が手を上げた。

 

「董卓たちは俺のところで面倒を見ます」

「ほう」

「♪~Coolな目だ覚悟も決めてるようだな一刀」

「可愛い女の子は見捨てられないからな」

「はっははは、おもしれーなお前、オッサンどうするよ?」

「うむ、なら一刀お前に任せるがどうやって董卓を救う?」

「まずは攻城戦をして折を見て洛陽の門を開けてもらい袁紹に俺たちが先に城に入る事を容認させます」

「そう簡単にいくか?」

「袁紹の性格上高貴な貴女が城に入る前に安全を確認してきますと言えば高い確率でOKすると思うんだけど」

「あのバカならやるかもな」

「うむ」

「それにそう言わなくても危ない役目は俺たちのような弱い勢力が担うことになるでしょうし」

「よし佐助、この事を董卓たちに伝えるのだ」

 

佐助は了承すると目の前から消えた、そして一刀たちも自分の仲間たちへ董卓の事を知らせに行った。

 

「北郷一刀か、おもしれー奴だな」

 

政宗はそう言い残すと信玄の天幕から出て華林の元に帰った、一刀が桃香たちの元に戻ると董卓たちを保護することを皆に話した。

 

「どうかな?」

「私は良いよ」

「主の決めたこと異存はありません」

「仲間が増えるのは鈴々も嬉しいのだ」

「孫市が来るのか~楽しみだね~」

 

桃香たちがよしとする中愛紗は複雑な表情をしていた。

 

「愛紗ダメかな」

「異存はありませんが・・・」

「主、愛紗は主の回りにこれ以上おなごが増えることを危惧しているんですよ」

「せ、星何を勝手なことを」

「あれ違うのかい?俺もそうだと思ってたんだけど」

「慶次まで」

「愛紗大丈夫だよ俺はみんな好きだから」

「ご、ご主人様・・・」

 

一刀は愛紗の肩に手を置いて目を見合った。

 

「一刀いつか女に刺されるぞそんなこと言ってると」

「でも、事実なんだけど」

「お兄ちゃんは節操が無いからな~」

「がははは、英雄色を好むと言うからのー」

 

義弘は豪快に笑うと愛紗も董卓を救うことに首を縦に振った、その次の日の朝連合は城に攻撃を始めると半日で城の門を開けた、そして一刀たちの予想通り袁紹をおだてずとも城の様子を見てこいと命じられた。

 




はい30話が終わりまして多分次で董卓連合の話は終わります、最後に今年は恋姫バサラ、ネギま両方をご覧いただきありがとうございました、来年も頑張って書いていきますのでよろしくお願いします、それでは皆さんよいお年をお迎えください。

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