恋姫バサラ 蜀編 大陸に呼ばれし老鬼と御遣い   作:双龍

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とうとう張遼と呂布両者との戦いになります、戦闘シーンはほんとに難しくうまく表現できてないかも知れませんがお楽しみ下さい、それでは29話をお楽しみ下さい。


29話

張遼と謙信はにらみ合いを続けたが先に動いたのは張遼だった。

 

「行くでぇぇ、はあ」

 

張遼は一瞬で謙信の前に移動し下から上に切り上げその刃を降り下ろした二連撃を決めた、だが謙信はそれを防御で受け止めた。

 

「どないしたんや、受けてばっかじゃおもんないで」

「そうですねそれでは、神斬!」

「うぁぁぁ」

 

謙信は張遼からの攻撃をすべて防御した後瞬時に踏み込みの居合いを張遼に放った、張遼は吹き飛んだが地面につく前に体勢を立て直した。

 

「神速言われるだけの事はあるなぁ、楽しくなってきたでぇ、うちの本気はこっからや」

 

張遼は自分の頭の上で飛龍偃月刀を回転させて勢いをつけて突いた、すると謙信は鞘を振り上げた、張遼はこれを謙信が防御するととり攻撃した、すると謙信はカウンターで居合いを張遼に食らわせた。

 

「ぐわぁぁぁ」

「神鏡、もうおよしなさい張遼殿」

「へっ、そう言われてハイそうですかなんて・・・言えるかいな」

 

張遼はふらふらになりながらも立って武器を構えた。

 

「良い覚悟です、ならば次で終わりにしましょう、神陣」

 

謙信ジャンプして剣を前方に降った、すると張遼の足元から氷柱が出現し張遼を打ち上げようとした、だが打ち上げられたと思われる張遼の体が無いことに謙信は気づいた、張遼は足元から氷柱が出現するのを読んで後ろに退いて交わしていた。

 

「もろたでぇぇ」

 

張遼は右から左に偃月刀を降って氷柱を砕いた後、返す刃で謙信の体を狙った。

 

「流石は張遼殿、神陣を交わすとはですが、神燕!!」

 

ジャンプから着地した謙信は宙返りをしながら真空の刃を飛ばした、立つのもやっとの張遼は交わすすべもなく当たり倒れた、倒れた張遼に向かって謙信はゆっくり歩いて近づいた。

 

「へへへ、負けてしもたうちの人生もここまでか」

「ええ、貴女の敗けです」

 

謙信が刀を降り下ろすと思った張遼はゆっくり目を閉じた、だが何時までたっても斬られないことをおかしいと思い目を開けると謙信は手を伸ばしていた。

 

「今回は貴女の敗けです、ですが貴女はよき武人ここで死なせるにはおしい、私のところに来ませんか?」

「軍神のあんたにそこまで言ってもらえるとうれしいわ~、エエであんたのところに降らせてもらうわ」

 

張遼は謙信の手をつかむと一気に立ち上がらせて肩を貸した、そして時は少し遡り義弘と呂布の闘いも始まろうとしていた。

 

「お前強い、だから恋も全力でいく」

「そうかね、おいも手を抜く気はなか」

 

両者は構えを崩さずに相手の出方を伺っていた、最初に攻撃したのは呂布だった、戟を右から左に全力で振り抜いた、ガードをした義弘だったが呂布の力のまえに吹き飛ばされてしまった、すると着地点に呂布が先回りして落ちてくる義弘に向けてジャンプして全力で縦に戟を降り下ろした、義弘はすんでのところで剣で戟を受け止めたが地面に叩きつけられた。

 

「ぐわぁぁぁ」

 

呂布は叩きつけられた義弘に追撃で戟を突き刺したが、義弘は体を回転させて交わした。

 

「恋の攻撃ここまで交わしたのお前始めて」

 

義弘は立ち上がると剣を再び構えた。

 

「呂布どんおいは嬉しいど、この世界の若きはほんとに面白かー!!」

 

すると今度は義弘が攻撃を始めた、まず剣を降り下ろしたが呂布に防御で受け止められてしまった。

 

「連撃いくどー、示現流連獄!!」

 

義弘は剣をもう一度降り下ろした、呂布はまたかと思わんばかりに防御で受け止めていたが、今度の義弘の攻撃はさっきとは比べ物にならなかった、受け止められた剣を目にも止まらぬ早さで連続で降り下ろした、だがすべての斬撃を呂布は受け止めてみせた。

 

(くっ、手が)

 

しかしその代償は大きく呂布は自分の手を見ると皮が剥けて血が出ていたが呂布は戟だけは離さなかった。

 

「れ、恋殿ー!?」

 

その光景を見た陳宮が呂布に近寄ろうとしたが呂布は陳宮を止めた。

 

「音々来ちゃダメ」

「でも、恋殿!」

「二度は言わない・・・」

 

それでも近寄ろうとした陳宮を眼で威圧して止めた。

 

「どのみち次で終わる」

 

呂布はぼそりと独り言を呟くと戟を上に振り上げて構えて気を貯めた、戟を見ると赤色の気が集まっているのが見えた。

 

「呂布どん本気ちゅうわけね、ならおいも、ぶぁー」

 

義弘は剣の柄に焼酎を吐き掛け剣を高く上げて気を貯めた青い雷撃が義弘の剣を包んだ、両者はにらみ合いをしばらく続けると、両者は気を貯めきり技を放った。

 

「鬼神豪断!」

「示現流、断岩!」

 

両者の武器がぶつかった瞬間気と気がぶつかり爆発が起こった、両者を光が包み込み次の瞬間二人は吹き飛ばされた。

 

「くっ」

「ぐぉぉぉ」

 

義弘と呂布は受け身をとれずに地面に叩きつけられた。

 

「やるのー呂布どん」

 

義弘はゆっくり立ち上がると呂布の元へゆっくり歩いてきた、義弘が呂布の前に来ると陳宮が泣きながら義弘の服を掴んだ。

 

「お、お願いするのです!!、恋殿を、恋殿を殺さないで下さい、お願いするのです!!」

「音々やめる、戦に負けたなら、殺されるの当たり前」

「でしたら、音々も一緒にお斬り下さい!!、恋殿のいない世界に未練は無いのです」

 

陳宮は呂布の体をぎゅっと抱きしめて目をつぶった、呂布ももう言っても無駄だと思い片手で陳宮を抱き締めて目を閉じた、その光景を義弘はずっと見ていた。

 

「呂布どん、生きんしゃいおまはんを思ってくれとるもんがおるなら、それにおまはんはまだやることが残っとるはずじゃ、そうじゃ一先ずおいたちの軍にこんね?」

 

呂布は少し考えるとコクリと頷き意識を手離し気絶した、義弘はにこりと笑うと呂布の体を抱き上げた。

 

「おまはんも来るがよか」

「お、お前に言われなくても行くのです!」

 

陳宮は悪態をつきながらも義弘に付いていった、各軍が奮戦したこともあり董卓軍は孫市たちの増援を待たずして洛陽の城に退却していき、洛陽の城では籠城の準備をしていた、そして虎牢関の戦いに勝った義弘たちは呂布と張遼のもとに集まった。

 

「軍神どんが張遼どんを連れ帰っとるとは思わんかったの~」

 

「鬼神と謳われた呂布を破るとは流石島津殿」

 

謙信と義弘は互いの戦功を誉めあった、だが目の前の張遼の顔色があまりよろしくないことを桃香が気づいた。

 

「張遼さん、何か心配なことでもあるんですか?」

「ん?ああ月、じゃなかった董卓のことが心配でな」

「分かんないね~、何で董卓の奴が心配なんだい?」

「あんたら何て言われてうちら攻めてきたんや?」

 

桃香たちは都で暴君となった董卓を討伐するために来たことを張遼に話した。

 

「やっぱりな」

「張遼殿、貴殿の口ぶりだと事実はそうではないみたいですね」

「ああ、実際董卓は帝にそんなことをしたことあらへん、ある男のせいや」

「誰じゃ?そん男とは」

「名前は松永久秀ちゅう男や」

「!?」

 

松永を知るものたちは全員が驚いた。

 

「松永は董卓を人質にしてこの戦を起こさせたんや」

「軍神どん、おまはんの剣に言って皆をここに集めてくれんね?」

「その方がいいようですね、ですが曹操殿や孫策殿は立場もあります呼ばない方がよいでしょう、剣頼みましたよ」

「はっ!」

 

義弘と謙信はかすがに命じて戦国の面子を義弘の天幕に集め、そして張遼の言ったことを話した。

 

「許せぬ、董卓殿を人質にとり戦を起こすなど、この幸村がだんじて許さぬ」

「松永・・・あのときに殺すべきだったな」

 

幸村は熱く政宗は静かに怒っていた。

 

「しかし政宗様、松永の狙いはなんでしょう?」

皆が考えていると今まで黙っていた信玄が口を開いた。

 

「張遼の目を見てもこの者が嘘を言っていないことは分かる」

「もちろんやうちはそんなつまらん嘘はつかん!」

「よし決まりじゃ、佐助!!」

「ここに」

「事態を詳しく知りたい、お主は城に潜入してくれ」

「御意!」

「剣、お前にも頼めますか?」

「ええ!?佐助とですか・・・分かりました」

「おっ、久しぶりに一緒に行動できそうだね」

「うるさい!!無駄口を叩くな」

 

佐助はかすがのことが好きだが、とうのかすがは謙信にゾッコンなので、実らない恋ではあるがでも佐助はかすがと共に任務ができて嬉しかった。

 

「ほんまにありがとう」

 

張遼が涙声で礼を言うと佐助とかすがは城に侵入するために天幕を出ていった、ここに董卓救出作戦が幕を開けた。

 




先週はジャンフェスに行って銀魂乱舞を体験してきました、使えるキャラがいまいち少ないですがDLCで多分ボスキャラも使えるようになりますよね、関係ない話をしてすみません、そろそろ董卓連合編も終わりに近づいて来ましたね来週が年内最後の投稿になります、これからもよろしくお願いします、それではまた30話でお会いしましょう、感想評価お待ちしています。

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