恋姫バサラ 蜀編 大陸に呼ばれし老鬼と御遣い   作:双龍

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今回は何故反董卓連合が作られたかという話であまりキャラは出てきません、原作コピーの基準が分からないですねそれでは25話をお楽しみ下さい。


25話

新たな仲間が加わり、初めての内政ではあったが、朱里や謙信たちのお陰でなんとかやれていた、そんなある時歴史が動く事が起こった、漢の皇帝霊帝の死である、この国の支配者が死んだことにより、朝廷で燻っていた権力争いが具現化し、朝廷内を牛耳る宦官の十常侍と軍部を握る軍人とが、自分達の懐中にある皇太子を即位させようと、血で血を洗う権力闘争が起こった、まず霊帝の死にともない、妻の何大后とその姉である大将軍の何進により擁立された少帝弁、そして宦官の一派と霊帝の母である董太后擁立された聡明と名高い劉協、この権力争いは呆気なく決着がついた、大将軍の何進が妹の息子である弁を即位させたのである、しかし十常侍たちはその事を黙ってはおらず何大后の名前を騙り何進を暗殺、そして守る盾を無くした何大后も程なくして暗殺された、そしてこれを聞いて動いたのは何進の部下の将軍たちであった、彼らは十常侍を急襲し数名を殺した、だが十常侍の筆頭の張譲はこの襲撃を予感し少帝弁と劉協を連れて都を脱した、逃亡の途中に実行部隊の必要性を感じた張譲は涼州の董卓を味方にしたが、所詮張譲は皇帝を手に入れているだけの文官程なくして董卓に裏切られ掌中の皇帝まで奪われた、張譲の変わりに権力の中枢に居座った董卓は少帝弁を廃位し劉協を王座につかせた、献帝と名乗った劉協を傀儡にして董卓は現在である総理大臣の位相国位をつけ、朝廷を牛耳るようになった、だが何進の配下の将軍は黙ってはおらずそれぞれの任地で軍を割拠させた、世にいう反董卓連合が組まれようとしていた、一刀たちは桃香、鈴々、愛紗が董卓の専横に憤りを感じ直ぐにも軍をあげて反董卓連合に参戦しようと言ったが、歴戦の武士の義弘と謙信そして星や知謀を持つ朱里や雛里は参加するのを待ったほうがいいのではと言った、だが一刀は最初から何があると分かっていれば転ばぬ先の杖になるだろうと義弘たちを説得し一刀たちは反董卓連合に参加するのを決めた。

 

「うわー、凄い広い陣だね」

 

反董卓連合の陣に着いて桃香が言った率直な感想だった。

 

「これだけの軍勢が一同に揃うとは壮観ですね」

 

謙信も驚嘆を禁じ得ない。

 

「中央の大天幕には河北の雄、袁紹さん、横には荊州南陽の太守の袁術さん、曹操さんの旗や江東の麒麟児として名高い孫策さんの旗もあります」

 

雛里が掲げられている旗を見て参戦者の確認をしていた。

 

「あっ、白蓮ちゃんの旗もあるよ」

「震えてくるの~」

「えっ?」

「おお、すまんの一刀どん聞こえとったか?別に怖じ気づいとる訳じゃなか、只嬉しいのよ、袁紹、袁術、曹操、孫策皆おいの世界では書物の上でしか見たことが無いもんたちじゃ、そんなもんたちと肩を並べて戦うとは武人冥利に尽きるとね」

 

義弘や謙信は自分の中の武人のちが騒いでいた、が謙信はやけにキョロキョロしていた。

 

「どうしたんですか?謙信さん」

「いえなんでもありません、気のせいでしょう」

 

一刀の問いには答えずに謙信は天幕に入った、すると袁紹軍の兵士が近づいて来た。

 

「長の行軍お疲れさまです、貴殿のお名前と兵数をお聞かせください!!」

 

兵士は筆記用具を取り出した。

 

「平原の相の劉備です、兵を率いて只今参陣しました、連合軍の大将のさんへお取り次をお願いできますか?」

「はっ、しかし恐れながら現在連合軍の大将は決まっておらぬのです」

 

兵士は申し訳なさそうに答えた。

 

「じゃあ諸公たちがこんなとこに集まって何をしているのだ」

 

皆を代表して星が兵士に聞いた。

 

「総大将を決める軍義をしているのさ」

「白蓮ちゃん!!」

 

その答えを教えたのは軍義を抜け出した白蓮だった。

 

「久しぶりだな桃香、北郷、星もな」

「伯佳殿もお変わり無いようですな」

「お前を抜けた穴を埋めるのは大変だったよ」

 

白蓮はクスリと星に笑いながら言った。

 

「おお、白蓮どん久しぶりだの、宗茂どんも息災ね?」

「これは義弘殿もお変わり無さそうで、ああ宗茂殿も私の軍で頑張ってくれている」

「ところで白蓮殿総大将が決まっていないとは誠ですか?」

「そうなんだ謙信殿、皆総大将なんて面倒なことはしたくないからな、」

「じゃあ、誰もなりたくなくて、軍義が終わらないの?」

「いや、一人やりたがってはいるんだが、立候補しないんだ」

「つまり、やりたそうにしてる人はいるけど立候補せず、他の人たちはその人に押し付けようとしてはいるけど自分の発言には責任を持ちたくはないからなにも言わない、そういう事ですか?」

 

雛里が白蓮に聞くと頷いて答えた。

 

「この世界の英傑たちが揃いも揃って情けないですね」

「全くじゃ、こんなことしとる間も董卓軍は準備を整えとるかもしれんちゅうのに」

「私、軍義に乗り込んでくる」

 

謙信と義弘の言葉を聞いて桃香が言ったが一刀がそれを止めた。

 

「ちょっと待って、桃香が行ったってどうせ取り合ってくれないよ」

「じゃあ、ご主人様はこのままで良いって言うの?」

「そうは言ってない、これはつまり腹の探り合いなんだだから正攻法でいく」

 

一刀はニコッと笑うと自分の考えを話始めた。




次回は一刀たちが軍義に乗り込みます、はたしてどんな奴等が顔を揃えているか次回をお楽しみに、それではまた26話でお会いしましょう、感想評価お待ちしています。

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