義弘は手合わせが終わると政宗たちのところにやって来た。
「政宗どん、右目、おまはんらに話しておきたいことがある」
義弘は後藤又兵衛や松永久秀に会ったことを伝えた。
「あいつらがこの世界に、Ha、面白えここで決着つけてやるか」
「政宗様!?、ご油断なさらぬように後藤はともかく、松永は危険です」
「分かってるさ小十郎、十分なくらいにな」
政宗はそう言うと遠くを見つめた。
「松永のことじゃ、きっと何か良からぬ事を企んどるじゃろう、おいたちも気をつけるがおまはんたちも気をつけるんじゃ」
「Thanks鬼島津、まあこれから少しの間は一緒にいるから大丈夫だと思うがな」
「どういう意味ね?」
義弘が首をかしげると政宗は一刀たちの方に目を向けた、義弘も同じように向けると華琳と一刀と桃香が何か話していた。
「俺たちがここに来たのは、黄巾党を倒す間だけ共闘しないかと持ちかけに来たんだ」
「なるほど官軍の華琳どんたちと一緒に居れば朝廷から恩賞は貰いやすいし、糧食の心配も無くなるちゅうわけね?」
義弘がそう言うと政宗と小十郎は首を縦に振った、そして華琳たちの話し合いが終わりこれから黄巾党を倒すまでの間一緒に行動することが決まった。
「そういえば前田慶次という男が居るそうね」
「ああ、居るけど、慶次ー!!」
華琳が一刀に言うと一刀は慶次を呼び慶次が天幕からでて来た。
「この前田慶次をお呼びかい?、覇王さん」
「ええ、貴方を探しているという二人がうちの軍に居るのだけど」
「まさか利と松姉ちゃんかい!?」
「ええ、今呼んで来させるから、誰かある!」
華琳は自軍の兵士を呼ぶと部隊の世話をしている利家と松を呼んだ、そして少しすると二人がやって来た。
「まあ、まあまあ犬千代様、慶次ですほらあそこに」
「元気そうだなー」
「利ー、松姉ちゃーん」
利家と松が慶次に向かって走ると慶次も二人に駆け寄った。
「二人もこっちに来てたんだ」
「ええ、慶次も元気そうですね、ご飯はしっかり食べていますか?、劉備殿たちに迷惑をかけていませんか?」
「大丈夫だよ松姉ちゃん」
慶次との挨拶が終わると二人は劉備たちのもとに向かった。
「慶次が世話になっている、某は前田利家と申す」
「その妻、松にございます、この度は劉備様それに皆々様には、慶次が大変お世話になりました」
利家と松が深々とお辞儀をした。
「わ、わわお二人とも顔を上げてください、慶次さんには私たちのほうがお世話になってますから」
劉備たちが利家たちと会話している頃華琳は謙信と相対していた。
「貴方軍神と呼ばれてるそうね」
「貴様、謙信様にたいして無礼だぞ」
「あら?貴女中々のものを持っているわね素敵よ」
「う、うん貴様、な、何をする」
華琳は悪い癖が出てかすがの体を撫で始めた。
「曹操殿、私に何か話があったのでは?」
「そうだったわ、中々の美女を目の前にして気が狂ってしまったわ」
華琳は撫でていた手をさっと離すとかすがは悶えながら倒れた。
「対しただけでも分かる、貴方良い目をしてるわね全てを見透かした目を、でもなぜかしら?今はその目がくすんで見えるわ」
「!?、桃香殿に続き曹操殿にも見破られるとは、さすがですね覇王殿」
謙信は桃香に言ったように華琳にも甲斐の虎の事を話した。
「なるほど、宿敵と呼べるものを失うのは確かに辛いことね、でもそれは貴方が天下から目を背けていいことにはならないわ、私はね謙信公、貴方の目が元に戻る時を心から待つわ、その時また話をしましょう」
華琳は小十郎から話を聞いていて、是非上杉謙信という男と話をしてみたかった、だがいざ会ってみればその男の目がくすんでおり華琳は心底がっかりした、だがくすんでいる謙信を見て、尚更本当の軍神の姿を見てみたいと思った華琳はその言葉を残して謙信の前から去った、そして立ち去る中で華琳は思った、軍神と謳われた彼をあれほどにしてしまう甲斐の虎、武田信玄にも会ってみたいと、だが華琳は病に伏している彼に会うのは叶わぬ願いと思うと会いたいと考えた自分がバカらしくなりくすっと笑った。
利家、松最強夫婦の登場です、慶次とは別の勢力に入れてみました、華林や秋蘭後これから仲間になる流琉など料理ができるキャラが多いので魏に入れました、それではまた23話でお会いしましょう、感想評価お待ちしています。