恋姫バサラ 蜀編 大陸に呼ばれし老鬼と御遣い   作:双龍

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いやー中々進みませんね、やっぱり小説は難しいです、ですが恋姫バサラもネギまも必ず完結に持っていくので、見守って頂ければ幸いです。それでは15話をお楽しみ下さい。


15話

宗茂と鈴々が城に着くと白蓮たちが城の前で待っていた。

 

「鈴々ちゃーん」

「おねーちゃん」

 

鈴々が桃香に抱きついた、その光景を微笑ましく見ていた宗茂の元に白蓮と星が近づいた。

 

「宗茂殿のお陰で兵を損なわずに勝利する事ができたありがとう」

「いえ、手前に出来ることをしただけですから(戦の後に労ってもらうなんてほんと何年ぶりかな~)」

「さすが宗茂殿だ、また私と勝負していただこう」

「星殿、何時でもお相手いたしましょう」

 

白蓮と星が宗茂と話していると遠くから砂塵が見えた、義弘たちが戻って来たのである。

 

「おお、義弘殿たちも戻られたようだな」

 

白蓮はそう言うと義弘たちを出迎えた。

 

「おお白蓮どん攻められたと聞いて急いで戻ったんじゃが遅かったようだの」

「だが宗茂殿と鈴々と星もいたからな大丈夫だ、ところで後ろの方たちは誰だ?」

 

白蓮は義弘の後ろを覗くと謙信、かすがが馬から降りていて宗茂が駆け寄って来た。

 

「け、謙信公、貴方もこの世界に来ていたんですか!?」

「立ち切り花殿会うのは始めてですね、上杉謙信です、なるほど島津殿の言うとおり中々の剛の者ですね」

「軍神と謳われた謙信公にそう言って頂けるとは光栄です」

「私は上杉謙信このものは私の剣のかすがです」

 

宗茂と話終わると謙信は白蓮の前に行き自己紹介をした、すると白蓮や桃香たちも近づいて自己紹介をした、すると桃香は謙信の前に立ち目を見つめた。

 

「私の顔に何かついていますか?」

「謙信さん何でそんな寂しそうな目をしてるんですか?」

「!?・・・なるほどさすがは仁君と称された劉玄徳殿隠せませんね、私には宿敵と呼べる方がいました、ですがその方が病に倒れ私は世の中に興味が無くなってしまったのです」

 

そう謙信には武田信玄という宿敵がいたが信玄が病に倒れたと聞くと謙信は越後の山に閉じ籠り天下分け目の戦いにも興味が無かった。

 

「その方は謙信さんにとってとても大事な方だったんですね、でもその人は謙信さんが宿敵っていうくらいだから強い人なんですよね、だったら病なんか吹き飛ばしちゃいますよ」

 

桃香は謙信の手をとってニコッと笑いながら言った。

すると戦国から来た者たちはある男のことが頭に浮かんだ、長きの苦痛に耐えて全てのものと絆を結びたいと言った男が。

 

(慈愛に満ちた眼、そしてこの暖かさ懐かしの甲斐の虎の暖かさに似ていますね)

 

謙信は桃香の眼に自分の信玄と同じ暖かさを感じた。

 

「ありがとう劉備殿、だいぶ楽になりました」

「そうですか?良かったー後私の事は桃香と呼んでください」

「劉備殿・・・分かりました貴方の真名を預かりましょう」

 

桃香がそう言うと皆も真名を謙信たちに預けた、すると謙信は桃香に向かって膝をついた。

 

「お願いがあります桃香殿、私と剣そして慶次の三人を元の世界に帰るまで仕えさせてはもらえませんか?私は貴方の作る世が見てみたい」

 

謙信の言葉に慶次やかすがは驚いたが謙信が決めたことならと思い二人とも桃香に向かって膝をついた。

 

「そ、そんな頭を上げてください謙信さん」

 

桃香は三人を立たせた。

 

「仕えるとかじゃなくて私と友だちになってください」

 

桃香は三人に最高の笑顔を見せ手を差し出した。

 

「がははは、さすが桃香どんね、軍神どん一本とられたの」

 

義弘が豪快に笑うと謙信もクスリと笑いその手を取り握手をした。

 

仁君と軍神が手を結んだ。

 

 




謙信は蜀に入れました、それにしても謙信と桃香良い感じでしたね、書いててこれくっつくんじゃないと思ってしまいました、でも大丈夫です桃香とくっつくのは一刀ですから、それではまた16話でお会いしましょう。良ければ感想と評価お待ちしています。

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