恋姫バサラ 蜀編 大陸に呼ばれし老鬼と御遣い   作:双龍

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とうとう10話まできました、物語はまだまだ続くので楽しんでご覧ください。それでは10話をお楽しみ下さい。


10話

義弘たちは馬に乗り戦場に急いでいた、すると愛紗が義弘に聞いた。

 

「義弘殿、村にいるという義弘殿の知り合いとはどんな方なのですか?」

「愛紗どんには一度話したことがあるの軍神と呼ばれとる男・・・上杉謙信よ、そしてもう一人は軍神の剣と言われとるかすがちゅうオナゴよ」

 

愛紗は自分に似ている男に会うことが楽しみになっていた。

 

その頃村では防衛の為に柵が建てられていて村の門の前には軍神とその剣が賊を村に通さないように陣取っていた。

 

「謙信様もどうか中へお入り下さいここは私一人で大丈夫です」

「いえ私もここにいます、胸騒ぎがするのです、それにうつくしきつるぎ、おまえを置いてはいけません」

「ああ、謙信様~」

 

そうしていると目の前から一人の男がすごい速さで走って来た。

 

「う~えす~ぎけ~んし~んさ~ん又兵衛様がお前を処刑しに来たぞ~」

 

目の前に現れたのは後藤又兵衛だった、彼は謙信のことを殺したいほど憎んでおり、さらに彼は恨みをかったものを又兵衛閻魔帳という本に書いている、ちなみに謙信は第二位である。

 

「き、貴様は!?何時いかなる世界でもお前を謙信様には近づけさせない」

「あ~んお前はお呼びじゃないんだよ・・・いや、まてよ~お前を殺せば上杉は苦しむかな~、無理かお前程度じゃ」

「貴様!」

 

かすがが又兵衛に飛び掛かろうとしたとき謙信がかすがの前に出て制した。

 

「おまえはもはや人であることをやめたのですね」

「う~ざ~い~な~もう殺しちゃおうかな~・・・よし殺そ」

 

又兵衛は一瞬で謙信との間合いをつめて自身の武器執行刃で下から上へ切り上げたが謙信は鞘から少しだけ剣を出してそれを止めた。

 

「謙信様!!」

「来てはなりません、おまえは村を守りなさい」

 

かすがは割って入ろうとしたが謙信はかすがを止めると刀の鞘で又兵衛を振り払った。

 

「上杉~今ので順位繰り上げにすんぞ」

 

義弘たちはもう少しで村が見えてくる所まで来ていたすると赤い狼煙が村の方から上がっているのが義弘たちには見えた。

 

「赤い狼煙?・・・まさか!?慶次どん愛紗どん一刀どん兵士たちは任せるね」

 

そう言うと義弘は来鬼を全速力で走らせた。

 

「義弘殿!?慶次殿あの赤い狼煙は何ですか」

「きっと謙信たちに何かあったんだ、関羽さん行軍速度を速めよう」

「了解した、皆の者村で何かがあった速足だー」

 

愛紗がそういうと兵士たちは士気を上げて駆けた、村の門の前では謙信が又兵衛と戦っていた。

 

「上杉~、死ね」

 

又兵衛は右から左へ執行刃で脚払いをすると謙信は飛んでそれを交わした、すると待っていたと言わんばかりに又兵衛は刃を返して謙信の首を狙ったが謙信はそれを剣で払い又兵衛を吹き飛ばし又兵衛と距離をとった。

 

「ちっ、速く殺さね~といけないから・・・な」

 

又兵衛は執行刃を謙信に向かって縦に飛ばしたが謙信はそれを避けた。

 

「ふ~ん、避けていいんだぁ?」

 

謙信はその言葉を聞くとすぐ後ろを見たそこにはかすが村人たちに指示を出していて後を向いていた、謙信はかすがに向かって全速力で駆けたがとても間に合わない、彼女が前を向くと目の前には執行刃が迫っていた。

 

「せりゃー」

 

執行刃はかすがを斬ることなく又兵衛の手に戻った、それを止めたのは謙信でもかすがでもなく義弘がかすがの前に立っていた。

 

「間に合った、ようじゃの」

 

鬼は不敵に笑っていた。

 

 

 




何と知らないうちに10000UA越えていました、何かすごい嬉しいです、これからも頑張って書いていくのでよろしくお願いいたします。それでは11話でお会いしましょう。コメントもお待ちしています。

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