不死の体で異世界生活!?   作:まるこめ

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投稿が遅れてしまい申し訳ございません。死ぬほどバイトしてました。
仕切り直して、今回で30話目です!この作品を始めたのが今年の3月末で、今や6月末…月日が経つのも早いものですねぇ。
3ヶ月間この作品を書き続けた総UA数が約2700回 お気に入り19件 感想10件も頂きました。皆様、ほんとにありがとう御座います!感謝してもしきれません!
この気持ちはこの作品を書き続けることでお返ししたいと思います!
いつも見てくださっている方々。本当にありがとう御座います!これからもよろしくお願い致します!
前置きが長くなりましたが本編です!!どうぞ!


第30話 淫魔の長と人の長!?

 

《サトシさん。今すぐ【フェゾムス】を使いなさい。そして、この店の魔法の反応を探るのです。》

 

《なんで俺なんだよ…チッ、しゃあねぇ…》

 

フェゾムスを使いあたりの魔法を感知するため店を見渡す。

 

店の中に一つだけ魔法の反応を見つける。しかもかなり大きな魔力が使われているようだ。

魔法を纏った人物がかなり鮮やかなピンク色に輝いている。

 

「お、おっちゃん…なんで?…」

「え、ど、どうした?」

「……お、この店のオーナーだったのか!?」

「さっきも言ったろ。」

「いや、改めて驚いたんだよ…よくこんな店作ったな…」

「俺は冒険者の味方だからな!

あ、そろそろお前も中は入れ。順番だ」

「おっ!まじか!おっちゃんありがとう!感謝してる!!」

「さ、こっちだ。」

「あ、あの…オーナー…」

「悪い、ちょっと待っててくれ。」

「はい。分かり…ました…」

「緊急の用事っぽいけど良いのか?俺はいつでも良いぞ?」

「あぁ大丈夫だ。だいたい分かってるから」

「そ、そうか…」

「さ、こっちだ。案内してやる。」

「ありがてぇ!」

 

(サトシさん………)

 

「え、ちょっ!サトシが中に入って行ったわよ!?」

「中で何するんでしょう…なにかまずいことをしてなければ良いのですが…」

「気になるのでしたら私たちも行けばいいじゃないですか。」

「そうね!突っ込むわよ!」

 

サリーが椅子を蹴って立ち上がる

 

 

「そうは…させません…。」

 

突如、おっちゃん(オーナー)におどおどと声を掛けていた店員の態度が豹変する。

 

「え?なに!?」

「全てはあの方のお導きのため…」

「やはりそうでしたか。使い魔」

「私は使い魔ではない。彼の方に認められた由緒正しき魔物だ!貴様らのような出来損ないと一緒にするな!!」

「まぁ良いでしょう。力でねじ伏せれば何の問題もないのですから♪」

「出来るものならやってみろ!あの方の加護に為すすべ無くやられるが良い!」

 

バチバチと視線を交わし合う…

 

 

暗い店内をおっちゃんに連れられ歩いている。

(さっきの…魔法の反応って……)

サトシの中に様々な可能性が反芻する中、ひとつ質問を投げかけてみる。

「なぁおっちゃん。どうしてこの店開こうと思ったの?」

「それを聞いてどうする」

「なに、単純に興味本位さ。」

「理由…か…」

「お、おっちゃん…?」

「それはな…この世界の秩序を乱すクソ野郎どもを潰すためだ。」

そう言い終わると同時に今まで暗かった店の中がぼんやりと明るくなる。

 

そこにはおっちゃんとローブを羽織った数人の人間が剣を持ってこちらを見ている。

 

「そう…か…」

 

「さぁ、俺のおもちゃの『戦神アレキサンダー』そして『魔王暗殺計画』この全てをめちゃくちゃに潰し、さらに女神本人とも繋がりを持つ…こんな危険なやつが目の前にいんだ。放っては置けないよなぁ。」

 

「あぁ、良いぜ。受けて立とうじゃねぇか。魔王さんよ」

 

 

 

 

「あらあら、そんなものなのですか?全く戦っている気がしませんが…」

 

爆発や異常現象は起きていないが単純な暴力が一方的にふるわれている。

 

神々に造られ、神の力を持つ天使。

それに相見えるのは天使自身に造られた眷属、魔物

その力の差は歴然。

 

宙を飛び回り光り輝く刃を飛ばし火の玉や電撃、衝撃波すらもノーモーションから繰り出す。

これぞチーターと言わんばかりに魔物達の常識を超えていく。

そんな天使の猛撃を必死に守り、避けているがそれも時間の問題だろう。

 

「手応えがありませんねぇ…出来ればもう少し強い方と手合わせ願いたいのですが…

そうですよ!あの奥にいる悪魔と戦いましょう!そうすればもう少し歯応えのある戦いが出来るはずです!!」

 

子供のような無邪気な笑顔と輝く瞳で悪魔との戦いを求めるサリエルに必死の抵抗をするサキュバス

 

「あの方のところには行かせません!」

「そんなおしゃべりをしてられるほどご自身に余裕があるのですか?

では、そろそろ終わらせていただきます。」

 

サリエルは攻撃の手を止め両手を頭上に掲げる。

数秒後、サリエルのてのひらを中心に光の渦が出来上がっていく。

その渦に吸い寄せられる光はみるみるとサリエルのてのひらに凝縮され、煌めく光球のようなものが形成されていく。

 

10秒ほどの静寂、その間に光球はソフトボールくらいの大きさになっている。

その光球の周りは陽炎のようにモヤがかっており、超高電圧の電気が帯電しているかようにバチバチと音を鳴らし青白い火花をちらしている。

 

「ヒャッ!!ちょっ、サリエル!なにしてんの!?」

「へ?あ、これは「神撃」と言いまして魔法の源をちょくせつ組み上げて凝縮したものであらゆる魔法の性質を持ち全ての魔法を打ち消すことが出来る魔法でございます♪」

「うん、分かったからその攻撃やめてくれない!?」

「はて、何故でしょう…」

「私達も巻き込まれるのよぉぉぉぉ!」

「あ、それはご安心ください。考慮しておりますので♪」

「それではご機嫌よう。悪魔どもに落ちぶれた我が眷属よ」

 

天使の両手から音速を超える速さで光球が放たれる。

 

 

 

 

散々に荒れ果てた部屋の中4人の人間と一体の魔物が激しい戦いを繰り広げている。

いや、正確には魔物が全力で逃げまくっている。

 

「へっ!3人も集まってそんなもうかよ!この俺に1発でもいれてみな!」

 

相手を挑発するサトシだが一向に反撃する手段が見つからない。

 

攻撃手段を模索していると、目の前に1つの小部屋を見つける。

 

(コレは…使える……)

 

《ウィーク》

 

呪文を唱えると辺りが霧に包まれる。

 

サトシは呪文の発動を確認しすかさず小部屋に入る。

それを追いかけて続けて3人も続けざまに小部屋へ入ろうと、扉を開けると…

 

目の前からサトシの全力のグーパンチが飛んでくる。

 

「よっしゃあ!1人やりぃ!」

 

モロにグーパンを食らった1人は激しくのたうち回っている。

それを助ける為だろう他の2人も近寄り何か呪文を唱えている。

 

「残念だったな…リビングデッドの物理攻撃で負ったダメージは回復魔法を受け付けないんだよ!」

 

またしても呪文を唱えている2人の後頭部に拳を入れる。

 

2人ともとても痛む様子で頭を抱え込んでいる。

 

そんな行動不能の3人を追い討ちをかけるかのように蹴り飛ばす。

 

「さぁ、お前の手下は倒したぞ?ってか魔物のワースト2に負けるとかどんだけ弱いんだよ」

「不甲斐ない奴らだ…仕方ない、俺が相手をしてやろう。」

 

サトシの額に汗が浮かび、全身が硬直して動けなくなる。

まさに実銃の銃口をこちらに向けられているような気分だ。

 

と、サトシが少し違和感を覚える。

 

今までなんともなかったサリエルの気配が突如大きくなっていく。

そして、数秒後にはとても大きく、凶悪なエネルギーの塊となっている。

 

別にそれだけなら別に良くはないが許せはした。

 

ただ1つ。サリエルの殺意が明らかに俺を向いていなければ…

 

(なんなんだよこれぇぇ…)

 

サトシの額の汗は洪水のように溢れ出るばかりだった。

 




ここまでの閲覧誠にありがとう御座います!
今回はこの章のラストへと大きく踏み出す回になりました。おかげで結構長めになってしまいましたが…笑
次回からは天使vs悪魔のガチ戦闘(仮)です!お楽しみに!!

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