不死の体で異世界生活!?   作:まるこめ

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本日は同時2本投稿で、かつ!クーデター&ボス選定戦編が終わります!
なんかめっちゃシリアスが多くなりましたがやりきった感半端ないです(笑)
まぁとりあえず第2章最終回の前編どうぞ!


第22話 意外すぎるクーデターの真相!?(上

 

 

ドッカーーーン!!!!

 

 

 

爆音を聞くのはもう何度目だろう

しかし、今回の爆音は今までのものとは全くの別物だ。

明らかな悪意と綿密な計画によって仕掛けられた、爆弾の音だ。

 

 

バタッ…

 

 

 

「っ!!!!」

 

 

 

どこまで、このクーデター隊は用意周到なのだろうか…

 

最終決戦であろう戦いの開幕直前に王城を爆破。

中央広場にはこの国にいるほとんどの魔物が集まっている。

 

その全員の"注目"を爆破で一気に奪う。

 

そして、その爆破を計画したであろう爆音を気にもとめなかったフードを被った誰かが、その場にいる、ボス選定戦の参戦者を全員"不意打ち"で倒す。

 

そいつがボス選定戦に参戦しているのなら、ボス選定戦はこれで終わりだ…

 

 

「う、ウワァァァァ!」

「キャァァァァ!」

 

そして、国中がパニックに陥る。

 

本当にお見事だ。

 

 

だが、

 

突然、サトシが不敵に笑う。

 

 

「俺の予想通りだ」

 

 

 

「おい、お前どこ行くんだよ。」

そう言いながら、サトシから少し離れた位置にいる"悪魔族の少女"の腕をつかむ。

 

「え!?ちょ、サトシ?何やってんの!?これは明らかなクーデターよ!?ついに始まったのよ!止めに行かなきゃ!

離して!!お願い!!!」

 

「おい、エリス!ボッタクリじいさんのところ行ってこい!」

「え!?どうしてです!?」

「あいつは半分くらいは分かっているはずだ!"事が起きた"そう言ったらあいつなら分かるはずだ!」

「ど、どういう!?」

「パニックになるのは分からなくはないが時間が無い。早く!」

「え、は、はい!分かりました!お気をつけて!!」

 

「ね、ねぇ、一体なんの真似よ!これじゃあクーデター隊の思う壺じゃない!

何のためにクーデターを止めようとしていたのよ!」

 

「いや、別にクーデターを止めるとか鼻からやる気ねぇよ」

 

「……もういいわよ。あなたを見損なったわ!本当にもう知らない!」

 

「だから、どこ行くんだ?次の目的は一体なんだ?

もうクーデター隊は目的を達成した。なんてったって"ボス選定戦を勝ち残った"んだから、これ以上何をする必要がある?」

 

「何なのよあなた!一体何が目的なの!?何がしたくてこんな…」

 

「なぁ、俺相手に嘘が通用すると思ったか?」

 

「な、何言って、」

 

「さぁ、答え合わせだ。」

 

「悪魔族のクーデターの目的はこの国の長になり、まずはこの国から魔物差別を無くしていく。

現実性が全くないな。

悪魔族が国の長になったからと言って何が変わる。

答えは"なにも"だ。

では、なぜクーデターを起こした。

本来の目的は、"悪魔族がこの国の長になる"じゃないのか?

そして、権力を持って悪魔族の地位を無理やり上げて悪魔族優位な国にしよう。こんなところだろ。」

 

「………………」

 

「なんだ?だんまりかよ。

まぁいい、さぁ、では誰がクーデターを引き起こしたのか。

 

簡単さ。"お前"だよな?

 

昨日、一昨日、この街を結構見て回った。

しかしまぁなんだ。明らかに悪魔族が少ないんだよなぁ…

 

その限られた中で一番自由に行動できたのは"他所から来た者"当然顔も名前も知られてないからなぁ。

 

そして、その知らない悪魔族が他の悪魔族のことを嗅ぎ回っている。なんか、クーデターとか言ってる。

もちろん、自分から情報を流すようなやつが犯人なわけない。

そういう風に思わせる事でお前への疑いの目は明らかに減る。

 

つまり、お前が一番動くことのできた悪魔族だ。」

 

「ぱ、パーティーメンバーを売るなんて…ホント最低!」

 

「確かにうちのパーティーにはサリーは必要だ。あいつがいなきゃ勝てる的にも勝てん。

 

ただ、お前は要らねぇ。

 

 

思い返せば明らかに変なことが多すぎだ。

サリーは、正義感は人一倍強いが物分りが悪い奴じゃない。

バカだが、頭が悪い訳では無い。

 

そして無謀で、無策の挑戦は好まない。

 

なぁ、一昨日の夜、どうやってお前を見つけたか分かるか?

 

その日の昼に知り合った魔法商店の爺さんが、『ステア』って魔法を使った。

これはなんでも"顔を想像するだけで鏡や水晶に対象を映し出すことが出来るんだ。

ただし、欠点をあげるならば、

 

 

同じ顔が二人いる場合どちらかしか写し出せないことだ。」

 

「でも、なんで?どうして?」

 

「ハァ、俺がお前の事いつから気づいてるか分かるか?

 

噴水でお前を見た時からだよ。

 

お前は俺の新しい力を知らない。

ちょっと俺を舐めすぎたな。

 

そう、噴水で会った時から知っていたのだ『フェゾムス』魔法を感知する魔法で、サリーになっている魔法を看破していたんだよ。」

 

「そ、そん、な」

 

「それに良く思い出してみろよ。

 

 

俺が1度でもお前を"サリー"と呼んだか?」

 

 

「………ふっ、ふふふっ、ハッハッハっ!いやぁお見事だ。まさか見抜かれていたとはなぁ。

しかしもう手遅れだ。誰も手出しはさせん!この国は俺のもんだァ!」

 

(これでもまだ、腑に落ちないことが多い…なんだ?この引っかかるのは…思い出せ、考えろ、最後のピースを…)

 

 

 

 

 

 

「なるほどなぁ…分かった…そういうことかぁ…」

 

 

【《さぁ、青龍と白虎が睨みをきかせる中、残ってるのは!?……ってちょっと待て嘘だろおい!

残っているのは4人しかいないぞ!?全部あいつがやったというのか!!流石だなおい!我らが白虎!フィリー選手!!カムイ選手と存分に戦ってもらお…》】

 

 




はい!とまぁここまで来たら分かる人も居るかとは思いますが次回、全ての謎が解明されます!
最後の文の意味とは!?最後のピースとは!エリスの向かった先は?サリーはどうなったのか!!
同時に投稿されてますので是非スッキリして行ってください!

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