不死の体で異世界生活!?   作:まるこめ

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本日も風邪なうなうp主のまるこめです!
いやね、風邪ひいてから色々やること無くて時間余るんですよ。その分めっちゃ小説かけます!良かった!
ということで早速行きましょう!


第12話 破壊の化身の討伐作戦!?

 

 

戦神の拳がサトシの体を吹き飛ばす。

それは、理性を失ったヤツの最強の拳

「うそ…だ……った…ず……に……」

そう言いながら加えられた力のままに吹き飛ばされ、姿を消した。

 

 

 

 

「さぁ行くぞ!俺たちでヤツを倒すぞ!!」

「よし!!」

「はい!」

「おー。」

各々が思うままの返事をし、所定の位置につく。

「いいか!2回目は無いぞ!…多分!」

「そこは断言した方が良いでしょ。」

「なんか失敗フラグみたいで嫌だろ!?」

「まぁそん時はそん時って事で♪」

「サリー、お前ホント最低だな」

「なっ!そんなことは無いですよ〜だ!」

「行きます!!」

 

エリスの合図と共に全員がアレキサンダーに向き直る。

 

 

《プロテクト!》

 

 

半透明の膜で覆われたエリスにアレキサンダーの拳が飛んでいく。

 

サキュバスはもともと補助、妨害系の魔法を使うことに長けている種族。さらにその中の名家の娘ともなると魔法の腕は確かなものだ。

 

しかし、

 

 

「あひぃん!」

 

 

アレキサンダーの拳とエリスの体を取り巻く膜とが衝突し鈍い音と嬌声が響く。

 

 

「いい、イイぞ、これは新たな発見だ。防御魔法も捨てがたいな…」

 

(やっぱアイツMだろ……)

 

「ほら!サトシ!!なにボケーッとしてるの!!行くわよ!」

「あ、お、おう。そうだな。じゃあユー、頼んだぞ!」

「りょーかい。行くよ。」

ユーの肩の上に大きなバズーカ砲のようなもの。さらにその上に立つサリーとサトシ。そしてその手には石が木の棒に括りつけられているだけの簡素な石器

「ちゃ、ちゃんと手加減しろよ!」

「……ん。」

 

 

ドォン!

 

重低音と共にサトシ、サリーが打ち上げられる。

 

「うわぁぁぁ!マジで飛んでるぅぅ!?」

「なななにびびってんのよ!ここれくらいで!!」

「でも、これで届く!」

「ちゃんと捕まりなさいよ!」

「分かってるよぉ!」

 

 

アレキサンダーの頭辺りのところで上昇が止まり自由落下に切り替わる。

 

「準備はいい!?」

「もちろんだ!!」

 

《ファイア!》

 

アレキサンダーのうなじの少し下に紫色に怪しく光る石に火の玉が当たる。

 

が、特に何が起きたわけでもない。

 

 

《ブリザード!!》

 

 

間髪入れずそう叫ぶとアレキサンダーの頭部から腰にかけてまでが一気に凍結する。

 

 

「オラァァァァ!これでもくらえやァァァ!」

 

サリーの頭上から石をくくりつけた棒を掲げながら落下してくるサトシ。

 

 

そして…

 

 

 

バリィィィン!

 

 

 

嬌声を上げるエリスを殴り続けていたアレキサンダーもその動きを止める。

 

と、同時に

 

粉々になった魔導石と共に落下していくサトシとサリー…

 

「ねぇ、この後…どうするの?」

「すまん…そこまで考えてなかった(笑)」

「ねぇ!ちょっと待ってよ!流石にこれで死ぬのはダサいわよ!」

「いいじゃねぇか。無敗の戦神アレキサンダーを倒した英雄の名誉の死。素晴らしいじゃないか。

しかも生き返るしな。」

「そういう事じゃないからぁぁぁ!あっ!ほらっ!もう地面が!あぁぁぁっ!」

 

ドスッ!

 

 

 

「いやぁ…カッコつかんね…」

「もう無理、マジで無理、ホント最低!恥ずかし過ぎて死にそう。」

 

「ってうわっ!」

サトシの目の前には力を無くし倒れたアレキサンダーの顔面があった。

「そっか、結局こんな所まで来たのね。」

「あぁ、危なかったな。」

後ろにある集落を見渡し無事だったことに安堵する。

 

「それじゃダメなんだよなぁ〜」

 

 

「っ!!」

「あなた、誰!?」

 

サトシの目の前に黒装束の男が現れていた。

 

「コイツにはもっと働いてもらわねぇとあの"天使ども"を潰せねぇだろ」

 

「んだよテメェ!!」

 

「黙ってろよ雑魚」

 

「んだとゴラァ!」

 

「ハァ…あまり面倒はしたくないが…仕方ないな。」

目の前の男が不機嫌そうに人差し指をこちらに向ける。

途端に突風のようなものが巻き起こり、2人は吹き飛ばされてしまった。

 

 

 

「さぁ、再び動き出せ。人類の愚かな知恵よ。この"悪魔アバドン"の力を持って滅せよ」

 

 

そう告げると黒装束の男は虚空に消え去った。

 

 

次の瞬間、アレキサンダーの目が再び怪しく光っていた。

 

 

 

 

 

 




遂に悪魔の登場、そして次回アレキサンダー戦ラストです!一体どんな結末になるのか!!(まだ作品は終わりませんよ?)
あ、ちなみに悪魔の名前はマジモンのを貰いました(笑)
『ヨハネの黙示録』という新約聖書の一つに出てくる悪魔らしいです。『破壊』とか『滅ぼす者』って意味らしいです。
それより自分的には"ヨハネ"の方に興味が…
あ、次回もお楽しみに!…さ、ggるか。

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